大改造!!劇的ビフォーアフター
だいかいぞうげきてきびふぉーあふたー
朝日放送テレビが制作、テレビ朝日系列放送の建設ドキュメンタリー番組。
主な出演者は所ジョージ(司会)と江口ともみ(進行役)、加藤みどり(ナレーション)。時期によってはスタジオゲストが出演する時がある。
番組タイトルの「ビフォーアフター」は2003年の新語・流行語大賞のトップ10にも選ばれた。
依頼された「様々な事情と問題を抱えた家」を、「匠」(たくみ)と呼ぶ建築士や大工などがリフォームの設計や施工をし、原則として完成するまで依頼した家族にリフォーム内容を秘密にして、完成後家族にお披露目するという内容。
「家」をリフォームする番組というイメージが強いが、過去には庭や衣服などのリフォームも数度行っている。
番組開始から長らく『サザエさん』のフグ田サザエ役で知られる声優・加藤みどりによる抑揚を巧みに使い分けたナレーションも良く知られており、毎回リフォーム完成後の家屋お披露目映像で用いる台詞「なんということでしょう!」は、「匠」と共に番組のイメージを印象づけるものとなっている。
ただ単にリフォームするだけでなく「リフォームを通じて家族の悩みを解決し幸せになってもらうこと」が根底テーマにあるとされている。
「依頼主」が提示する予算もピンキリ(低い時は「通常のリフォームでは予算内に出来るとは思えない額」から高い時には「リフォームどころか『リフォームを超えて改築』『むしろ新築すら可能』な額」)であるが、基本的には(通常は、建築費の10〜15%が請求されるデザイン料を除けば)予算内に収まる事が多い(類似番組である「完成!ドリームハウス」では、予算オーバーに関しても包み隠さずフォローしている)。
というのも、現場労務費を抑えるために(良い意味で)匠以外の現場の業者をみだりに呼ぶ事をせず(最低限の施工が出来る程度の人数)、番組スタッフ(時には「依頼主」自身や別途関わり等がある第三者も)が現場施工の補助を行うほか、物件内にあった古い家具のリメイクや廃材の利用(副次的に「昔の家の思い出」として演出に生かされることにもなる)を積極的に行うなど、合理的なコストダウンを図ることにより、相場より低廉な価格に抑えており、通常は同等のリフォームを番組内で呈示された費用で行うことは困難である(一応、設計など一部の費用を除いている事はフォローしている)。
そのため、依頼人が意に反するリフォームをしたとして裁判に発展した事例が存在する。放送事故として扱われがちな「ダメだよこれ」はVTRなので厳密には放送事故ではないのだが、コラ画像でもなく実際に放送された内容である(何故カットされなかったのかは不明)。
番組進行のほとんどががリフォームのドキュメンタリーであり章分けされて構成したものであった(大筋には「アバンタイトル〜サブタイトル表示→プロローグ→番組タイトル表示→Chapter1→スタジオトーク→Chapter2→スタジオトーク→Chapter3→完成披露→エピローグ→スタジオエンディング→次回予告・スタッフロール・物件募集の告知」でその間に提供クレジットやCMをはさんでいる)。
一つの章が終わるとスタジオのトークがあり、その後江口が直前のVTRを振り返った上で「さて、果たして匠は一体これから何をしようとしているのでしょうか、皆さんで推理してみてください」と振り、「匠の技」をクイズ形式(といっても、別に正解が出ても賞品がもらえる訳では無いのだが)で所やゲストに答えさせていた。
番組の使用楽曲は松谷卓作曲のものが多い(本番組のために書き下ろされた曲もあるが、メインテーマは本番組のためのものではなく氏が手掛けた既存の曲であった。しかし、本番組で使用されて以降はすっかりテーマ曲として定着した)。
レギュラー放送(第1期)
2002年の4月に日曜20時枠にて放送開始。開始当初から高視聴率をキープしており、何度か特番も放送された。
2006年にアスベスト問題や耐震強度偽装事件の煽りを受けて「ロケハンを念入りに行う必要が生じ」週1回の放送が成り立たなくなったため3月19日をもって、一旦第1期のレギュラー放送が終了。
レギュラー放送(第2期)
前述の問題解決に目処がついた2009年4月26日からは約3年ぶりに第2期「SEASON II」として、再び日曜20時枠でレギュラー放送された。
平均視聴率は10%前後と、裏番組の大河ドラマや「イッテQ」など強敵を相手に苦戦しているもののTBS・フジ系の裏番組よりはやや優勢で、休止中に放送されていた他の番組よりは安定した視聴率を維持している。
2012年に入ってからの平均視聴率は12%前後に伸ばしており、視聴率不振に陥っている大河ドラマ『平清盛』を抜いて時間帯2位に踊り出る機会も出てきている。
その後、工期遅れのなどの都合で以前からの前後編や2時間スペシャル、アフターアフターなどの放送でも収録が追いつかず、加えて「東日本大震災からの復興」や「2020年東京オリンピック」などの建築需要の拡大により「再び週1回の放送が成り立つかどうかが微妙になってきた」ため、2016年11月27日放送分で再度レギュラー放送を終了し、年数回の特別番組に戻ることになった。なお、司会の所は(本番組第2期の)後番組にあたる『人生で大事なことは○○から学んだ』に続投し、その後同番組から派生した『ポツンと一軒家』(本番組のスタッフが携わっており「姉妹番組」にあたる)にも出演、現在に至っている。
不定期放送(第2期)
2017年4月2日に放送後、本番組の方も現在に至るまで不定期放送(新作のみならず過去放送回の再編集版も含む)が行われているが、現時点では(『ポツンと〜』を打ち切るか枠移動しない限りは)「本番組のレギュラー放送第3期」が絶望的な状況である。
ただし、2020年3月29日には「ポツンと一軒家を匠がリフォームSP」として、2時間半スペシャルを放送し、内容は前半30分が「ポツンと〜」をベースに「何故この物件をリフォームするに至ったか」という顛末を説明(この部分は加藤が「裏番組に出ている」大人の事情に加え、企画内容自体の性質上、同番組のナレーターであるキートン山田と小山茉美が進行)し、後半2時間を本番組として「本編」を放送した。
この回をもって、18年間番組のナレーションとして親しまれてきた加藤みどりは卒業(ただし、同回においては番組中での言及は無く、後述する11月15日放送回の冒頭で所が言及している)。
同年11年15日のスペシャルからは2代目ナレーションにキムラ緑子が就任し、前任者である加藤(もしくはフグ田サザエ)のイメージを踏襲して「初めてなのに違和感ない」ナレーションとなった(ちなみに、前述の「裏被り」の心配が無くなったのか、2時間半全編でキムラがナレーションを担当した)。
現状、本番組そのものの内容を描いたものはほとんど無い。
pixivタグでの意味は、過去の絵と現在の絵が劇的に変化したものの比較絵や、キャラクターなどが過去の容姿・性格からかけ離れていることを表した絵などを指している。
感嘆が強調される場合、ナレーションの台詞「なんということでしょう」が類似タグとして利用されることも多い。
内藤大助・・・一般視聴者として応募、妻の実家の惣菜店をリフォーム。
松岡ゆみこ(立川談志の娘)・・・同上、父・談志が住んでいた家をリフォームしようとしたが、リフォーム中にその物件が談志並みかそれ以上の曲者である事が発覚し、急遽「次回以降に持ち越し」となった(前編を2014年11月30日に放送後、2015年1月11日に2時間スペシャルで後編を放送)。なお、リフォーム後弟子の立川志らく一家が住居兼稽古場として譲り受ける。
獣神サンダー・ライガー・・・アントニオ猪木が、日本プロレス時代に建てた自宅を改築した新日本プロレス選手寮(築50年、自身も単身赴任で暮らしている)と、隣接する道場の一部を改装。
以下、実家をリフォームしている
チャンカワイ・えとう窓口(Wエンジン)…別々の回で低予算で物件の一部をリフォーム。
ユージ(元々「現場の人間」でもあったため、依頼主として出演するだけでなく、稀に匠と一緒に現場に参加する事があり、一度「よく間違えられる事が多い」JOYも参加した事がある)
小島よしお…実家を何度かリフォームしてもらっている。
川島章良(はんにゃ)
劇的ビフォーアフター(表記ゆれ)
「なんということでしょう」的リフォームが行われている作品
モンスター娘のいる日常 -ホームステイ先となった主人公の自宅はメンバーが増えるたびにトイレを拡大してみたりプールを作ってみたり屋根裏部屋作ってみたりと種族に適応した大規模なリフォームが公的機関の半ば独断で行われており、果ては人魚族のお姫様の母親までもが広大な地下室&タブレット端末で操作できるガジェットを搭載してみたりするなどまさに「なんということでしょう」状態となってしまっている。
※同一人物です。 詳しくは→ 信じて送り出したU-511が…