妖怪テング

ようかいてんぐ

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する妖怪の一体。

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目次 [非表示]

1 データ

2 概要

3 活躍

4 余談

5 関連タグ

「めでたい連中だの。赤い奴なら今頃、蛾眉様に息の根を止められとるでのう。そしてお前等は儂に倒されるでのう」

データ

身長	196cm（肥大蕃息時身長：47.0m）
体重	231kg（肥大蕃息時体重：554.4t）
好きな物	鼻歌
好きな場所	神社
攻撃力	★★★☆☆
不思議な技	★★★★☆
神隠し	★★★★★
集める恐れ	無し
CV	佐藤正治
スーツアクター	矢部敬三

概要

忍びの6「テングの神隠し」に登場する蛾眉雷蔵の手によって、どこかかのゴミ捨て場に捨ててあった「クラリネット」に牙鬼幻月の邪気が宿る封印の手裏剣が刺さったことで変化した、古来の「天狗」の伝承を受け継ぐ妖怪。。

外見はそのまま赤い顔に長い鼻をした有翼の山伏と言うテンプレな天狗だが、鼻はクラリネットのベルの部分、天狗の帽子にはマウスピース、装束に付いている丸い房には指穴となっており、元になったクラリネットの意匠が見られる。

戦闘ではこの縦笛状の長い鼻を倍以上に伸ばして最強の棍として利用する他、叩くような演奏に合わせて鼻先から火球を連射、そして真骨頂として奇妙なメロディーを奏でて周囲の空間を歪め、その先にある不思議な空間に人間を捕える「神隠し」という技を持つ。

また、背中の羽が生み出す高速飛行や、専用武器である鼻歌団扇から繰り出す突風等、無数の強力な神通力を会得している。

活躍

前回の戦いで九衛門の横槍が原因となり、しかもあろう事か天晴本人からも忘れられた事も手伝い、自身が心待ちにしていたアカとの死闘を台無しにされて立腹した雷蔵が、配下のヒトカラゲ達に漁らせたゴミ捨て場から見つけた「クラリネット」と、自身が回収させていた封印の手裏剣とを不可思議な呪文で融合させた事で誕生。

アカとの決闘を臨む雷蔵の指示で出没し、駆けつけたニンニンジャー達と交戦。

雷蔵当人も戦闘に顔を出すが、忍術の中間試験の再試中でアカだけがその場に不在だと知るや、必殺技で他の4人を退けてしまう。

そして、雷蔵が決闘の約束を伝言して撤収する際、「決闘から逃げないようにする人質」として妹のシロを「神隠し」の空間に拉致して姿を眩ます。

その後、指定の海岸に天晴が約束通りやって来ると、風花を解放する代わりに彼と雷蔵の2名を誰にも戦いを邪魔されない自分の「神隠し」の空間へと隔離させ、更に取り残された風花を襲って彼女から「恐れ」を奪おうとする。

しかし、駆けつけた八雲達に妨害されたためにそのまま4人と交戦。

上記の台詞を口にする等、余裕の表情でいたが、主の雷蔵と違い修行を積んでチームワークも育ませて来たニンニンジャー達を前に戦況は即座に劣勢となり、アオとモモのカラクリヘンゲン「弓ヘンゲン射」を受けて爆散、「神隠し」の世界も崩壊してしまう。

一方、当の雷蔵は自分自身だけの力ではなく、仲間との絆からアカが繰り出した新必殺技を喰らって興奮し、我を忘れて暴れ狂っていた所を九衛門に止められて撤退する。

そしてテングは九衛門から「肥大蕃息の術」を施され再生巨大化すると、シュリケンジンと交戦。

鼻歌団扇による突風と鼻先を伸ばしての攻撃で応戦するも、「目には目を」と同じく鼻が長いパオンマルが合体するシュリケンジンパオーンとの鼻を絡めた力勝負に負けて鼻を毟り取られ、最期は「パオーンブーメラン」を前に「儂が『天狗になっていた』ということか！」と後悔の念を叫びながら爆散した。

余談

モチーフは天狗とクラリネット。

デザイナーのK-SuKe氏はDVDの映像特典の「忍者秘伝ノ書」にて、「『神隠しの能力を有する天狗』というオーダーだった為、童話『ハーメルンの笛吹き』をイメージし、クラリネットとの融合を提案した」らしく、他にも「この童話の挿絵では角笛みたいな物がよく描かれている為、『今風にしたらクラリネットかな』と思った」とコメントしている。

声を演じた佐藤氏は2008年に放送された『炎神戦隊ゴーオンジャー』のハッパバンキ以来、実に7年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。

1975年4月5日からシリーズ第1作目である『秘密戦隊ゴレンジャー』が放送されて以来、妖怪テングの登場した忍びの26の放送分でスーパー戦隊シリーズは放送40周年を迎えた。