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妖怪ウンガイキョウ

ようかいうんがいきょう

妖怪ウンガイキョウとは、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する妖怪の一体である。
目次 [非表示]

「何なんですか貴方達は!?こんな人畜無害な私、『ウンガイキョウ』に何て物騒な!」

「勝手に信じたお前が悪い!あとは、去るのみだ!」


データ編集

身長200cm(肥大蕃息時身長:48.0m)
体重235kg(肥大蕃息時体重:564.0t)
好きな物風船
好きな場所ベランダ
攻撃力★☆☆☆☆
不思議な技★★★★☆
名演技★★★★★
集める恐れ受信アンテナとして風船をばら撒き、恐怖の牙鬼幻月ビジョンを一斉に無料配信し、これを見た人々から生み出される恐れ
CVチョー
スーツアクター矢部敬三

概要編集

何処かのビルの屋上に設置されていた「パラボラアンテナ」に牙鬼幻月の邪気が宿る封印の手裏剣が刺さった事で変化した、古来の「雲外鏡」の伝承を受け継ぐ妖怪


原典の雲外鏡は付喪神だが、こちらのウンガイキョウは元になった器物が器物だけにパラボラアンテナの頭部をしており、左腕には「アンテナ剣テカガミ」を装備している。身体も全体的に青く、四肢や両肩の青い部分には雲模様が見られ、顔もまるでピエロの様になっているのも特徴である。


元がパラボラアンテナだけに特殊な電波を発生させる能力を備えているらしく、受信アンテナとなる無数の銀色の風船を広範囲にばら撒き、それ等を媒介に自身の身体から発せられる電波を配信させる事が出来る。

劇中ではこうした能力によって牙鬼幻月が暴れ回る幻を見せる事で、人々から「恐れ」を集めようと目論んだ。


更に戦闘ではアンテナ剣テカガミから怪電波を放ち、受けた対象を「マリオネット」にして強制的にロボットダンスを踊らせる事が出来る他、巨大化すれば月面まで難無く行き渡れると言う高い飛行能力も持つ。


こうした能力だけでも十分侮れないが、見逃せないのはその演技力であり、自身の作戦をニンニンジャーに悟られない様、街で能力の媒介となる風船を何食わぬ顔で配って歩く人畜無害な妖怪の振りをする等、狡猾な面も見られる。


活躍編集

上記の経緯を経て誕生すると、自らの能力で街中に配布した風船を媒介に無数の巨大な「牙鬼幻月」の幻影を作り出し、その幻が無差別に街を破壊する光景を見せ、人々の「恐れ」を集めようとした。

その作戦を欺くため、駆け付けたニンニンジャーの前で上記の台詞を並べ立てて善良な妖怪を演じて無実を主張。そのまま人々に何食わぬ顔で風船をプレゼントする。

無論ニンニンジャー達が彼の言葉を鵜呑みにする筈も無く、メンバーが交代でその動向を監視している最中、唯一の例外とも言うべき単純思考の天晴はウンガイキョウをまんまと信用し、風船の配布を手伝う程だったが、風船を十分配り終えて機が熟すや、突如本性を現して幻月の幻影を大量に出現させる事で破壊活動を開始。

自身も空を飛んで何処かへ逃走しようとした為にシノビマルドラゴマルに追跡されかけるも、アンテナ剣から発する怪電波で行動不能にし、まんまと逃げ果せた。


大騒ぎしていた街の混乱を何とかしようとアカが「もくもくじゃー」で作り出した凧で空中から巨大幻月を攻撃すると、幻影の幻月を透過して偶然にも風船に命中し、それにより能力の正体がニンニンジャーに露見。

しかし、実は妖怪を監視中に既に敵の能力や計画を看破していたが、妖怪の電波を妨害する「カラクリ忍アンテナ」を大学の研究室で自作しており、至近距離で装置を連打された事で自分の電波発信能力が乱され、街中の風船が暴発して幻月達が消滅してしまう。


作戦が失敗した事で逆上したウンガイキョウは、揃ったニンニンジャーを「マリオネット」にしようとアンテナ剣から怪電波を発するも、アオが「じゃぶじゃぶじゃー」を応用した水鏡「鏡花水月」を繰り出した為、これに電波を反射されて逆に自身が「マリオネット」になってしまい、無防備になった所へ5人全員の「忍烈斬」を受け、倒された。


直後、九衛門の肥大蕃息の術で巨大化するが、オトモ忍を前に戦うでも無く、何と宇宙へと飛んで逃走。

対するシュリケンジンはドラゴに変形して追跡するが、チェイスの最中に召喚からラグを置いて参上したUFOマルと合流して、そのまま「シュリケンジンUFO」に合体する。

そして逃走先の月面で激突、相対するも、結局は必殺の「UFOビッグバン」を浴びせられ、地球はやっぱり青かった!」と言うガガーリンの名言を彷彿とさせる断末魔と共に爆散した。


余談編集

モチーフは雲外鏡パラボラアンテナだが、他にピエロ鏡台も含まれると思われる。


DVDの映像特典の「忍者秘伝ノ書」にて、デザインを担当したK-SuKe氏は「『パラボラアンテナと妖怪の雲外鏡を融合させる』と言うオーダーだった為、雲外鏡の鏡の部分とパラボラアンテナを素直に変換した」らしく、他にも「同話で『良い妖怪のふりをし、風船を配る』というシーンがある為、あまり悪い奴に見えないようにピエロの服を身体のデザインに取り入れ、腹部がタンスのようになっているのは昔の鏡台をイメージしている」とコメントしている。


忍者戦隊カクレンジャー』や『侍戦隊シンケンジャー』、『仮面ライダー響鬼』等、妖怪がモチーフの怪人が登場する過去作品において、雲外鏡はモチーフに使われる事は無かったが、最近になって特撮のみならず『妖怪ウォッチ』シリーズを中心にアニメやゲーム等の創作作品でその登場頻度を増やしており、知名度の上昇が目立つ様になった。


声を演じたチョー氏は前作の『烈車戦隊トッキュウジャー』にてハンマーシャドーの声を担当しており、翌年の『動物戦隊ジュウオウジャー』ではナレーションとケタスの声を担当する事となる。


関連タグ編集

手裏剣戦隊ニンニンジャー 牙鬼軍団 妖怪(ニンニンジャー) 雲外鏡


パラボラロイドパラボラロイド23年前に登場した、同じくパラボラアンテナ繋がりの戦隊怪人

アンテナバンキ:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場するパラボラアンテナ繋がりの戦隊怪人。こちらは電波ジャックによって嘘のTV番組を流す能力を持つ。


マリオネットシャドー昨年登場した怪人で、こちらも相手をマリオネットにして操る能力を持つ。

アンテナグルマー:9年後に登場した製造アイテムから生まれ

人々の悲鳴を集めるパラボラアンテナモチーフである意味偉大なる後輩怪人

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