概要
『暁~小説投稿サイト~』にて連載された機動戦士ガンダムSEEDDESTINYの二次創作小説。作者はロックマンX〜朱の戦士〜を執筆したsetuna氏。
本作の特徴としてはアスラン・ザラが主人公であるがそのアスランが記憶喪失であることとシンやステラ等といったキャラが救済されている。
反面、キラ・ヤマトを始めとしたアークエンジェル組やクライン派といった三隻同盟に対してはアンチ描写が多い。
あらすじ
ZGMF-X09Aジャスティスを駆り、第三勢力と共に戦争を終結させたアスラン・ザラ。しかし…。
登場人物
プラント・ザフト
本作の主人公。本名はアスラン・ザラ。
前大戦後はオーブに移住し、首長であるカガリを支えていたが、彼がカガリの側にいる事を良く思わない一部の派閥により暴行を受け、救命ポッドに入れられて宇宙を彷徨っていた所をナオトに救助されるも、記憶喪失となってしまう。
デュランダルの計らいでアレックスという新たな名を貰い、ザフトへと入隊する。
ナオト、レイ、デュランダルとは家族同然に親しく、プラントに居場所を見出した事もあり、記憶を取り戻した後もアレックスで通している。
- ナオト・フジワラ
本作のヒロインでありオリキャラ。アカデミー時代のアスランの同僚で、両親が生きていた頃はオーブで暮らしていたが、ブルーコスモスのテロで死亡。両親以外に親戚もいないため、プラントに引っ越し、偶然レイと出会い、友好関係を築き、幼なじみとなる。レイの正体を知る人物でもあり、デュランダル議長からの信頼も厚いためにFAITHの称号をえている。アスランのお相手でもある。
搭乗機は専用のグフイグナイテッド→ストライクE(連合軍基地から鹵獲)
ガンダムSEEDDESTINYの主人公であり本作のもう一人の主人公。
本作ではアスランが最初からプラント側なため、彼との衝突は無く、終始良き先輩後輩の間柄となっている。
ガンダムSEEDDESTINYのヒロインであり本作のもう一人のヒロイン。
アーモリーワンでの戦いで撃墜・捕縛されて捕虜となるが、その際にシンと親しくなる。
後に義勇兵としてナオトと共にミネルバに合流し、ガイアのパイロットとしてシン達と共に戦う。
シンの親友で、アレックスとも家族同然の関係になっている。
ステラが味方な事もあり生存。
ディオキアでの戦いでは撃墜こそされたものの、コックピットを防御していたため重傷を負いながらも生還し、以降もミネルバ隊の一員として戦う。
搭乗機は専用グフイグナイテッド→専用カラーのデスティニー(2号機)
赤服にも拘らず射撃が下手な事を何かとネタにされ、原作と違ってステラが生存している為、シンと恋愛関係になる事も無くなり、周囲のカップル組を羨む羽目になるなど、若干ギャグ担当になっている。
エピローグでは妹のメイリンにも先を越された。
- クレア・トワイライト
オリキャラ。シン達と同期でアカデミー時代のシンの喧嘩友達。女性だが一人称は僕で、男勝り。
母親は物心つく前に死去しており父子家庭だったのも原因の一つだが、女だからと甘く見られるのを嫌うためでもある。父親はザフトのMSパイロットだったが前大戦でフリーダムに乗機の武装と四肢を破壊され、宇宙を漂い、酸欠で死亡したことからフリーダムを憎悪している。
レイに好意を寄せている。
搭乗機はデスティニーインパルス。
プラント最高評議会議長。
本作では終始一貫して味方として描かれている。
ミネルバの艦長。
ミネルバの副長。
ルナマリア同様ギャグキャラ枠。
ルナマリアの妹。
本作ではアレックス(アスラン)に相手がいる上に終始ザフトに所属している為、脇役に収まっているが、エピローグにてヴィーノから告白されて付き合うようになった事が明かされている。
ミネルバのメカニックコンビ。
デュランダルが用意したラクスの影武者。
本作ではナオトと顔見知りで、ミネルバ隊と対面した際に早々にラクスの替え玉である事が明かされ、主要メンバーとの交流を深めており、アレックスやシンからは『プラントに平和と癒しの歌を響かせるプラントの歌姫』と称されている。
地球連合軍
本作ではステラがザフト側のため、ロドニアを襲撃するのは彼が担う。
シン達に撃墜され、捕虜となった際はブロックワードの影響で幼児退行しており、タリアの事を母親と思い込み、彼女に保護された。
戦後はタリアの養子になったらしく、シンとステラの結婚式にも参列していた。
ステラのザフト加入によって、デストロイ搭乗が早まり、ベルリン攻撃時にステラから説得を受け、正気を取り戻すが既に機体が制御不能に陥り、そこをキラの駆るフリーダムに攻撃されて戦死する。
エクステンデット達の中では唯一の戦死者。
ブルーコスモス現盟主にして軍産複合体組織ロゴスのトップ。
作中では名前こそ多く出てくるが、本人は直接登場はしない。
オーブ連合首長国
オーブ代表首長。
行方不明になっていたアスランとミネルバで再会して詰め寄るが、記憶喪失となっていたアレックスを混乱させてしまう。
亡き父が遺したオーブの理念を守る事に固執する余り、『理念を守る事=オーブや世界を守る事』と捉えてしまい、空回りを繰り返す。
それが原因でアレックス(アスラン)が記憶を取り戻した後も確執が生じてしまい、既にアレックスの側にはナオトがパートナーになっていた事もあって破局。
ナオトへの怒りや理念に囚われた迷走によって泥沼に嵌っていく。
オーブの五大氏族であるセイラン家の長男。
カガリの婚約者だが、結婚式当日にキラ達の手でカガリを奪われてしまう。
カガリ不在となったオーブで暫定的な代表として連合と同盟を締結するも、デュランダルによるロゴス告発によってジブリールと繋がっていたセイラン家の立場が危うくなった挙句、ジブリールの逃亡に加担した事でオーブを孤立させてしまう。
オーブでの攻防戦では本部に乗り込んできたシンに鉄拳制裁を受けたのを最後に物語からフェードアウトする。
(原作同様連合中に死亡した可能性もある)
クライン派・アークエンジェル
ガンダムSEEDの主人公だが、本作ではアレックスとシンにとって最大の敵役として登場。
本人は無自覚だが、ラクスへの依存が強く、ラクスの意思や意見を無条件で肯定するイエスマンとなっており、過去の柵の無くなったアレックス(アスラン)との間に確執が生じ、ベルリンでの戦いを切っ掛けに完全に決別。
最終決戦ではラクスを討たれた事で忘れかけていた負の感情を爆発させ、暴走する。