概要
2023年5月19日から5月21日に日本の広島県広島市のグランドプリンスホテル広島で開催された。
岸田文雄首相の地元開催ということもあり核廃絶へ向けたメッセージ(実際は核抑止力といってG7の核の所持を主張している)やウクライナ侵攻への対応などに力が注がれ、期間の前には岸田首相のアフリカ訪問も行われた。
参加国
イタリア(ジョルジャ・メローニ首相)
カナダ(ジャスティン・トルドー首相)
フランス(エマニュエル・マクロン大統領)
欧州連合(ウルズラ・フォン・デアライエン委員長/シャルル・ミシェル議長)
招待国
クック諸島(太平洋諸島フォーラム議長国:マーク・ブラウン首相)
※ゲスト参加
ウクライナ(ヴォロディミール・ゼレンスキー大統領)
本会の特徴
各国首脳とのセレモニー
今回は過去のG7と比べても異例とも言えるセレモニーが多数行われた。
まず招待国首脳が広島の原爆記念公演の慰霊碑にそろって献花し、原爆資料館を訪れた。
特にアメリカでは国内政治上原爆の慰霊は避けられていた傾向にあり、歴史的にも異例の対応となる。
また尹錫悦韓国大統領は歴代大統領として初めて在日韓国人被爆者と面会した。
最終日にはウクライナのゼレンスキー大統領が急遽参加し、各国首脳と会談を行い一層の支援を求め、対ロシアへの連携を強めた。
また広島の名物「お好み焼き」も紹介され、地元企業オタフクの協力もあってイギリスのリシ・スナク首相もお好み焼きづくりを体験した。
厳重な警備体制
サミット開催前年の7月に安倍晋三銃撃事件が発生し、開催直前の2023年4月には岸田文雄襲撃事件が発生するなど、比較的治安が良い国とされてきた日本で要人を標的にした事件が相次いだ事から厳重な警備が行われ、2万4000名の警察官が動員されたほか、戦時下にあるゼレンスキー大統領の車列にはSATが同行した。
また、海上保安庁は100隻近い巡視船と無人機を投入し広島湾周辺を警戒した。
余談
広島サミット開催に先駆け、日本各地で関係閣僚会議が開催された。保健相会合は広島と同じく被爆地である長崎市、科学技術大臣会合は東日本大震災の被災地である仙台市が会場となり、閣僚たちが慰霊碑や震災遺構に花を手向けていた。
赤松健が各国首脳の似顔絵を贈呈する企画も行われた。
なお、カナダの書記官は私物のラブひな単行本にサインをもらっていた。
関西万博PRのため、ミャクミャク様が広島入り。「お好み焼き戦争にカチコミかけてきた」と一部ネットを震え上がらせた。
ウクライナのテレビドラマ『国民の僕』シーズン2の第3話では、主人公である大統領に対し、本放送当時ドイツの首相だったアンゲラ・メルケルから「G7がウクライナの話題になっているので、サミットに出席するように」と要請の電話がかかってくるシーンがある。この回は結局夢オチだったのだが、図らずも現実となってしまった。なお、主人公の大統領を演じているのは・・・
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サラメシ-広島サミット国際メディアセンター密着回を放送。