概要
また、広告業界ではクライアントと同じく顧客という意味で使用することがある。
加えて動詞としては「説明する」などの意味を持つ。
コンピュータ用語ではユーザーが特定の領域を利用するための権利を指す。この項目ではこれに関して説明する。
インターネットにおけるアカウント
何らかのネットワーク特にコンピュータを用いたインターネットにおいては主にネットシステムそのものを何らかの形で利用しているサービスおよびサイトに会員として参加している個人を識別するもので、TwitterやLINEなどのSNS、あるいはオンラインゲーム(とくにいわゆるMMOなど)といったもののほか、ブログやホームページなどのサービス、プロバイダーの各種サービスなどが存在する。
これを設定することでそのサービス等にデータを用いログインしてサービスを受ける、例えばSNSで自身のコメント投稿フォームを作成し、そこから自身のコメントを発信できるようになったり、MMOでは自身のアバター(キャラクター)を作成および操作したりといったサイト内における自身専用のデータを使用することができるようになる。
ネットスラングでは「アカウント」の“アカ”をもじって“垢”と表現したりもする。
ただし、規約違反および法律やマナーに反した行為を行った場合、アカウントの利用権をはく奪されたり制限されたりする、強制的に退会させるられることがある。
プレイしなくなったゲームのアカウントを売買するような行為(RMT)も存在している。twitterでアカウント売買を持ちかけるという事例(仲介サイトも含めて)も存在するが、ゲームアカウントの売買(場合によっては交換)は運営の方で禁止されていることが多い。実際、ヤフオクなどでもガイドラインで禁止されており、そうしたアカウントでも退会するようであれば、普通に手放すしか選択肢はない。
アカウント引き継ぎ
アプリゲームでは引き継ぎ設定をあらかじめ行っておけば、IDとパスワード、引き継ぎコードの入力によって、別端末からでもそのデータでプレイの再開が可能となる。
新しいスマホに買い換えた際、端末を紛失したり壊してしまった際に備えたシステムである。
TwitterやLINEなどのSNSアカウントと紐付けるアカウント提携という認証方法もある(『メギド72』など)。ゲーム側からログイン確認をすればいいだけなので一文字間違えばアウトなら入力式よりも手軽で確実という利点がある(両方を導入している例として『アズールレーン』等がある)。
引き継ぎが完遂された場合、そのコードは無効になることが多い。メモしていた場合は横棒で消してそこに新しい情報を書いたほうがよい。忘れたままメモを見て旧コードを入力してしまい引き継ぎできない、という状況もあり得る。
RMTはコード入力式の引き継ぎの仕様を利用し、引き継ぎ用の設定情報を入力させることで、それを購入した赤の他人に元データでのプレイを再開させる、というものである。
ゲームデータ復旧とアカウント乗っ取り
コード入力式の引き継ぎ設定を備えたゲームでは、パスワード、引き継ぎコードを忘れた人のために、ゲームデータ復旧についての問い合わせを受け付けている例がある。
『Fate/Grand Order』を例として挙げると求められる情報は以下の通り。
ID、マスター(プレイヤー)名、マスターのレベル、旧データ使用時に使っていた端末の機種、最後にログインした日時、特典コードの仕様の有無、最後にプレイしたクエスト名、聖晶石(ガチャ等に使う石)を最後に使った日と用途(回したピックアップガチャ名、スタミナ回復、クエスト中で消費しパーティ全員を蘇生させた、という情報)、聖晶石の所持数、レアプリズム(星4=SR以上のレアリティのサーヴァント=キャラ獲得時などに貰える交換アイテム)の所持数、無記名霊基(星5=SSR以上のレアリティの同じ種類のサーヴァントを6枚以上引いた際に貰える超重課金者向けアイテム)の所持数、聖杯(サーヴァントの最大レベルをアップできる)の使用履歴、最後に確認している通算ログインボーナス(ログイン日そのものの総数による石配布サービス)の日数、ゲーム中で入力した誕生日、所持していたサーヴァントのリスト(覚えられる限り)、最後にプレイした際のパーティ編成、「お気に入り」にしていたサーヴァント。
このほか石じたいをリアルマネーで購入した事じたいあるか、フレンドのID情報、メインストーリーの進行状況などが確認される。
この質問構成はマギアレコードなどの別ゲームでも共通している。
これら全ての情報を満たしていなければ復旧できない、という事はなく、ある程度情報が揃っていれば復旧のための手続きがなされるようだ。
だが、IDやパーティの編成はSNS上でも公開されることが多く、それを悪用されてアカウントを乗っ取られる事例が後を絶たない。
キャラ一覧の画像(加入時の日時が表示される場合はさらにリスクが高まる)も乗っ取りに使用される情報の一つである。FGOの場合はレベル数値からそのまま聖杯の使用歴も確認できる事になる。
ユーザーたちの間では対策のため、IDについては現在はダイレクトメール上でやりとりする、という形が増えてきている。
乗っ取られた場合にはレシートメール(google play等におけるガチャ石を購入した際の購入履歴を示すメール)の提示が有効なようだ。消さずにとっておくとよいだろう。
個人情報
アカウント作成にはたいてい自身の個人情報、例えばメールのアドレスを使うことも多く、さらに追加のサービスを使用する場合住所やクレジットカードの番号が含まれることがある。
万が一、サービス提供側のサーバー等からそれらの個人情報が流出し、しかも自身が所有するアカウントの適合に必要なパスワードが悪意のある他者に知られてしまった場合、その者がそれを使ってそのアカウントでサーバーにログインして元の利用者になりすまして問題行為を働く、個人情報が他者にわたり悪用される、などといったトラブルが発生することもあるため、アカウントの作成および管理にはそれなりの注意が必要である。
pixivの場合
pixivにおいてそのサービスを普通に利用することに関しても例えば作品の投稿やフルサイズでの閲覧、コメントの書き込み等を行うためにはこのアカウントの作成が必須となる。
まず自身のメールアドレスを運営に送って運営に専用のアカウントを作ってもらい、そこから自身のプロフィール設定の他、イラストの投稿やコメント、他社との交流等が可能となる。
また、このアカウントはピクシブ百科事典の編集等の権限やBoothやpixivFANBOXなどの利用前提条件、pawooのアカウント連動も共に付属している。
ただし、法律やマナー等を守らない、規約違反を犯すなどのトラブルを発生させ、他者に通報されるなどして運営にそのことが発覚した場合は自身のアカウントを停止させられてしまうなど、サービス利用権の制限措置が待ち受けている。