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曖昧さ回避

  1. 中国王朝春秋戦国時代の)における皇帝諡号の1つ。→Wikipedia
  2. 漫画『BLEACH』の登場する存在。本項で解説
  3. 漫画『蒼天の拳』に登場する芒狂雲の異名(自称)。

概要

名目上は尸魂界を支配する王であり、作中世界における死神の頂点に立つ存在とされている。


名前が確認できるのは破面篇の初期だが、実際の登場は最終章『千年血戦篇』と極めて遅いうえに、後述する理由からほとんど活躍しなかった。

王といっても、尸魂界を実際に統治しているのは司法機関「中央四十六室」である。また、作中の登場キャラクターにおいて霊王との謁見者は少なく、護廷十三隊隊長格ですらその全貌を知る者は限られる。

零番隊のメンバーを除き、ほとんどの者が存在のみ知るという状態に留まっている。


原作では、霊王の登場までその真実は伏せられたが、千年血戦篇のアニメ化に際し、霊王の状態、もしくはその状況について原作に先んじた段階で伏線が張られている。


容姿

四肢をもがれて水晶のような結晶に閉じ込められた、王という名目の生贄

世界を現世虚圏・尸魂界の三つに分けるため全身をバラバラにされた存在。藍染惣右介との決着時における浦原喜助の発言「霊王とは世界の楔」、これは文字通り、体をバラバラにされた末に楔にされた、という意味だった。


原作では、霊王宮へと侵攻を進めたユーハバッハにより結晶ごと剣で刺し貫かれた後、滅却師の血を通じてユーハバッハの意思に操られた黒崎一護が彼の身体を真っ二つにし、世界が一度崩壊しかける。浮竹十四郎奥の手によって辛うじて世界の崩壊は免れたが、ユーハバッハがその力を完全に引き継いだことで、霊王の本体は消滅した。


作中では、姿が露わになるのみで、現状の姿となった経緯までは描かれていない。しかし、小説『Can't Fear Your Own World』第二十二章における、綱彌代時灘との最終決戦の最中、時灘と兵主部一兵衛の口から詳細が明かされた(霊王の真実を参照)。


その後

原作では、戦いののち世界を安定させた描写はなかったが、前述の『Can't Fear Your Own World』にて判明。

死神と滅却師の戦いが決着後、ユーハバッハの亡骸を霊王の代替とし、世界は再び安定を取り戻した。

兵主部の算段では、ユーハバッハに敗れた一護を霊王に据える予定だったが、決して一護への悪意からではない。ユーハバッハが敗北し、彼が霊王の代わりとなるには申し分なかったため結果的に計画を曲げたかたちとなる。


真実

霊王の正体、それは世界が三界に分かれる以前まで遡る。生と死の境がなかった時代、が人間を喰らい始めたのをきっかけとするように誕生した神の如き存在。人・死神・滅却師・完現術者すべての能力を持ち合わせ、人間を護るために虚へ立ちはだかった。


虚を滅却し世界の循環に戻していたが、生と死が同じであるゆえ進化もなく、緩やかに滅びゆく世界を止められなかった。そんな折、のちの世で五大貴族と呼ばれる者たちの祖先の思惑が「世界を生と死に分離させる」ことで一致。それを可能とする霊王の力を借りるため志波家の祖先が説得へ向かう。だが、綱彌代家の祖先がその隙を狙い水晶に封じ、霊王の無抵抗を疑って、前進を司る左腕静止を司る右腕を斬り落とし、生も死もない状態に陥れた。さらには、臓腑を抉り取って力を削ぎ落とし、彼らにとって都合のよい、いっさい反抗せず世界を留め続けるための人柱にされた。


つまり尸魂界と死神の歴史そのものが、かつて世界を救った英雄を貶め拘束し続けるという罪のうえで成り立っており、尸魂界に反旗を翻した藍染も絶対的な悪とは言い切れるものではなかった。ただし、そのために(霊王が守りたかった多数の命を虐殺し)残虐行為に出たことは事実であり、支配欲を持っての行動は悪であり擁護できない。


また、一兵衛によると、意思表示こそ不可能だが霊王の意思は大局を動かす緩やかな流れとして存在しており、一護が霊王宮に訪れたことや、右腕と左腕が霊王宮に帰還したこともその影響らしい。


実際、原作では現状の世界を維持せんとする零番隊の面々が霊王の意思を汲むような様子が若干描かれている。また、霊王は未来を見通す力を持っていたとされ、力の奔流が死神にのみ向かっていった件から憎しみがないわけではなさそうである。霊王自身の真意は不明だが、滅ぼしたいほどに現状の世界を憎んではいなかったとも推測される。


また、小説版で明かされた更なる設定として、完現術者は霊王の欠片が宿った者である。

本編で説明された「妊娠中の母親がに襲われたことで力が宿った」は誤りで「力を持っていたため虚を引き寄せていた」。


関連人物

霊王の真実を知り、尸魂界に反旗を翻した大罪人。霊王を屠り自らが尸魂界を支配すべく行動に移す。だが、上述のように彼の謀反は霊王の真実を知ったことがきっかけであり、実際に尸魂界を支配する意欲があったのかは謎。ほとんど意思を口にしないキャラクターであるため、本心は不明。

彼はその圧倒的すぎる力から作中における最も孤独なキャラクターといっても過言ではなく、実力的に彼と対等、もしくはそれに近い存在はごく限られている。

霊王はまさにその存在になりえるため、霊王を解放することで本来の力を取り戻させた後、その配下として尸魂界を含む全ての世界を支配しようとした可能性もある。


霊王に言及した作中初の人物。霊王の御所である霊王宮へ行くために必要な王鍵の在処を知る護廷十三隊唯一の存在。霊王の情報をどこまで有しているのか不明だが、少なくとも霊王宮の護衛に関わる程度には事情を知っている。


藍染に言及されたとおり、霊王が「世界の楔」だと認識していた人物。しかし、後述するミミハギ様の詳細は不知であり、「あくまでも通り一遍の事を知っている」程度に留まるらしい。


ある理由から霊王の右腕の依り代となっていた人物。


過去に保有していたらしい霊王の爪を、幼少期に藍染に狙われ、結果としてそれが一護の誕生に関わることになった。


完現術の使い手である完現術者の集まり。


霊王宮の守護を担当する死神たち。

当然、霊王の詳細は把握しているが、彼らが霊王をどうとらえているのかは不明。

零番隊に所属する麒麟寺天示郎は、霊王に対して一応は忠誠を尽くすかのような言動をとるため、多少思うところがあるのかもしれない。また、彼らが藍染を悪と断じるのは、霊王へ反旗を翻したことより、王鍵(霊王宮への道を開くために必要な道具)の製作を試みたことに起因する。

王鍵は霊王によって選ばれた死神の体内の骨が、霊王の力によって変質したものである。

霊王から選ばれる以外で王鍵を手に入れる手段は、重霊地と呼ばれる土地と十万人単位の人間の魂を材料とする必要がある。そのため、藍染はこれを手に入れるべく空座町へ侵攻を行った。

それはつまり、自らの手で命を作り出し、そのために多数の命を犠牲にするということである。零番隊メンバーはこれを指して『大悪』と藍染を断じた。

穿った見方をすれば、零番隊自身も、霊王を解放すべきと考えているともとれる発言だが、上述のとおり霊王の意思は感じ取れるため、その意思に殉じた結果が、霊王宮の守護であるとも考えられる。


二度にわたり尸魂界へ侵攻した滅却師の頭目。

滅却師の父であり、その力の源泉。しかし、上述のように元来滅却師の力は霊王と密接に関わっており、詳細は不明だが霊王を自分の父と称す。霊王にとって、死神とは憎むべき存在であるという考えのもと行動しているようである。霊王の力の一部が彼に加担していることからも、彼の考える「世界から死が無くなった世界」は、霊王の一つの理想であるともとれる。


ユーハバッハの直轄部隊ということもあり、霊王と密接に関わる人物が在籍している。


霊王の爪を回収し、産絹彦禰を生み出した。


藍染から「霊王の真実」について教えを受けたことで、断罪すべきは時灘個人ではなく世界そのものと捉えるようになってしまった。


関連タグ

BLEACH 尸魂界 千年血戦篇 生贄 黒崎一護 ユーハバッハ

???:右腕。

???:左腕。

???:心臓。

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