分かるまい!戦争を遊びにしているシロッコには、この俺の体を通して出る力が!
概要
「機動戦士ガンダム」から7年後の世界を描いた作品。
ガンダムから広まった80年代前半のリアルロボットの風潮を逆輸入しており、特に変形ロボットの流行を受けての可変モビルスーツの登場や、「重戦機エルガイム」からのリニアシート・ムーバルフレーム設定の導入にそれが見て取れる。
本作は、ガンダムでなしえなかったスペースノイドの自立という希望を感じさせるテーマを扱いながら、悲劇的あるいは鬱的な展開が続くのも特徴である。
リアリティある人物描写と重みのある脚本への評価が高い一方で、登場人物の多くがエゴをむき出しにした病的な性格の持ち主で感情移入し難いという批判もあり、陰鬱な展開からも好みが大きく割れる作品である。
これは富野監督の”ガンダム”という作品に対する複雑な思いが影響を与えていた部分も否めない。
当然ながら、「機動戦士ガンダム」のファンだった成年の視聴者からの批判も絶えず、特に病的なコンプレックスや鬱屈を抱えた「切れやすい」主人公であるカミーユ・ビダンの特異な性格付けや描写は、当時なかなか共感を得られないものであった。 しかしその後「鬱屈を抱えた切れやすい若者」が社会問題になるなど現実に溢れかえるようになり、カミーユおよび「機動戦士Ζガンダム」という作品そのものに対する評価が、概ね好意的な方向へと徐々に変化していくことになる。
2000年を超えリメイクとなる劇場版も制作された現在は、ガンダムシリーズを代表する作品の一つとしての地位を確立し、時代の変遷により評価が完全に覆った作品のひとつとして挙げられるようになった。
あらすじ
ジオン公国軍に勝利した地球連邦軍は増長し、コロニーに対し支配と圧力を強めていた。やがて連邦軍内部に「ジオンの残党狩り」を名目に、スペースノイドへの強権的制裁を加えるエリート部隊「ティターンズ」が創設された。急速に勢力を拡大したティターンズに反発する一部の連邦軍人やスペースノイド達は、反地球連邦組織「エゥーゴ」を結成する。エゥーゴはティターンズの拠点であるサイド7のコロニー「グリーンオアシス」を襲撃、コロニーの住民カミーユ・ビダンがその戦闘に巻き込まれていく。
主な登場キャラクター
エゥーゴ
ヘンケン・ベッケナー(CV:小杉十郎太)
ベルトーチカ・イルマ(CV:川村万梨阿)
ティターンズ
)
カクリコン・カクーラー(CV:戸谷公次)
パプテマス・シロッコ(CV:島田敏)
アクシズ
登場メカニック
エゥーゴ
カラバ
地球連邦
ティターンズ
- ジムⅡ
- ガンダムMk-Ⅱ
- ハイザック
- ハイザック・カスタム
- ガルバルディβ
- マラサイ
- バーザム
- ギャプラン
- ガブスレイ
- バイアラン
- ハンブラビ
- メッサーラ
- ボリノーク・サマーン
- パラス・アテネ
- バウンド・ドック
- サイコガンダムMk-Ⅱ
- ジ・O
- アレキサンドリア
- ハリオ
- ロンバルディア
- スードリ
- ドゴス・ギア
- ジュピトリス
- コロニーレーザー
アクシズ
主題歌
オープニングテーマ
『Ζ・刻を越えて』
原作詞・作曲:ニール・セダカ、日本語版作詞:井荻麟、編曲:渡辺博也、歌:鮎川麻弥
『水の星へ愛をこめて』
作詞:売野雅勇、作曲:ニール・セダカ、編曲:馬飼野康二、歌:森口博子
エンディングテーマ
『星空のBelieve』
原作詞・作曲:ニール・セダカ、フィリップ・コーディ、日本語版作詞:竜真知子、編曲:渡辺博也、歌:鮎川麻弥
挿入歌
『ハッシャバイ』
作詞:井荻麟、作曲:井上忠夫、編曲:宮川泰、歌:間嶋里美
『銀色ドレス』
作詞:井荻麟、作曲・編曲:馬飼野康二、歌:森口博子
関連イラスト
関連サイト
機動戦士Zガンダム 公式サイト