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ウルトラマンネオスの編集履歴

2018-07-21 23:24:49 バージョン

ウルトラマンネオス

うるとらまんねおす

ウルトラマンネオスとは、特撮作品のタイトルおよびその作品の主人公である。

私達の住む太陽系は、およそ300万年に一度、ダークマター漂う未知の宇宙空間を通過します。

そこは、何が起こっても不思議ではない世界……

そのアンバランスゾーンを、皆さんは、今から体験する事になるのです――


そもそも『ウルトラマンネオス』とは何か?

元来ウルトラマンネオスは、「イベントや出版物上でしか見られないウルトラマン」として企画され、後々にウルトラマン30周年記念作品としてのTV化が見こされ1995年にパイロットフィルムが作られた。最初から2人の新ウルトラマンが登場する事が前面に押し出されていただけでなく、パイロットフィルムではウルトラマンが目を細めるなどの革新的な演出が取り入れられていたが、諸般の事情によりそれはお流れになり、代わりにM78星雲世界から切り離された物語『ウルトラマンティガ』が作られることとなった。


そして5年のブランクを置き、2001年に全12巻のオリジナルビデオ作品としてネオスは作成された。当然放送されることはなかったのだが、2002年に放送されていた『ウルトラマンコスモス』が突如打ち切りになってしまったこともあり、1話~2話だけが代替放送として流されたこともある。また、2012年にはTOKYOMXで全話放送された。首都圏で全話が地上波で放送されたのはネオス誕生から17年後の事であった。ちなみにナレーションを担当した沢木郁也は同じ放送時間帯の裏番組のアニメでも出演していた事もあった。


あらすじ

300万年に一度、地球ダークマターと呼ばれる暗黒物質の雲の中に突入する。地球ではダークマターに接近するにつれ、『アンバランス現象』と呼ばれる天変地異が巻き起こることとなった。怪獣災害を危惧した宇宙警備隊隊長のゾフィーは、勇士司令部の戦士、ネオスを派遣する。ゾフィーは仲間のために自らの命を犠牲にした若き宇宙飛行士カグラ・ゲンキを助け出し、ネオスと一体化させて地球へと返した。ネオスは地球を守るため、特捜チームHEARTや親友のウルトラセブン21と共に怪獣たちと戦う。


登場するウルトラマン

ウルトラマンネオス

ウルトラセブンの父(つまりコイツの祖父)の率いるエリート部隊・勇士司令部の隊員。

必殺技は腕をX字に組んで放つ「マグニウム光線」と、十字型に腕を組むことで威力を上昇させる「ネオマグニウム光線」


外見は初代ウルトラマンによく似ており、『ウルトラマン超闘士激伝』では闘士ウルトラマン弟子と言う設定だった。

パイロット版のネオスはより初代ウルトラマン(Cタイプ)に近い。


詳細はこちら


ウルトラセブン21

宇宙保安庁に所属するネオスの親友で、ウルトラセブンにそっくりなレッド族の巨人。ちなみに彼の方がネオスより年上のベテラン。地球上では特定の人間体を持たない。

頭の宇宙ブーメラン『ヴェルザード』で敵を切り刻み、必殺光線のアドリウム光線(額のビームランプから放つ)やレジア・ショットワイドショットの強化版らしい)で怪獣を撃ち滅ぼす。

ウル忍ではセブンとアミアの間に生まれた子供として登場する(当時ゼロは企画すらされてなかった)。赤ちゃんながらも超能力を駆使し戦った。


登場人物

内閣情報局特捜チーム HEART

カグラ・ゲンキ(神楽 元気)

自衛隊特殊戦略部隊出身で、24歳。宇宙のDJ電波望遠鏡へ出向中にダークマターと遭遇し仲間たちを救出したが、宇宙へ放り出されてしまう。そしてゾフィーに救われ、勇敢な青年と認められてウルトラマンネオスと一体化し地球へ帰還した。明朗快活な性格で、奇跡の生還を果たした自らを「ミラクルマンを超えたウルトラマン」と称する一方、ザム星人関連の事件では思い悩む事もあった。

ミナト・ゴンパチ(港 権八)

自衛隊特殊戦略部隊出身の戦闘のプロで、HEART隊長のポストに志願し、隊員選抜も自ら行った熊本県出身の41歳。寡黙で頑固な印象だが、任務終了後に隊員達に寿司を奢る太っ腹な一面も持つ。趣味チェスだが、主な対戦相手のアユミにいつも負けてばかりいる。

ウエマツ・ヒロノブ(植松 弘展)

警視庁特別機動捜査隊隊員で犯罪心理学・爆発物関係を徹底的に学んだエリート警察官だった28歳。隊長不在時には代理を務めるサブリーダー的存在で、真面目な射撃の名手だが、第2話でザムタワーにヒノと共に侵入した際には、砕けた一面も見せた。

ヒノ・タカヨシ(日野 隆義)

ロボット工学の権威である26歳。流体力学・金属工学等あらゆる博士号を持つメカ天才で、少年時代は恐竜博士と呼ばれていたほど恐竜にも詳しい。自らが開発したメカには絶対の自信を持つ男で、少し調子に乗りやすいムードメーカー的な性格だが、仕事に対する責任感と同僚への仲間意識も強い。実家は蕎麦屋。

ハヤミ・ナナ(速水 奈々)

心臓外科を専門とする医学博士にして、DNA研究の第一人者でもある26歳。

その為、の尊さを誰よりも知っており、第5話ではシルドバンの墓標に手を合わせ、深く頭を下げた。

戦闘要員としての実力も男性隊員に引けを取らず、カグラとペアを組んで行動する事が多い。

しかし、その一方でテレビ局のアナウンサーとカメラマンに気付かずに怪獣を攻撃しその結果両名を殺しかけたという事態を招いたことがある(なお、この行動はよくネオスへの批判として挙げられるが危険な場所に入り込んだアナウンサーとカメラマンにも落ち度はある等色々とあるので彼女1人の責任と言い切れない)。

最終話でカグラがネオスではないかと直感する。

キタバヤシ・アユミ(北林 歩)

コンピューターの天才で、コンピューター操作・通信を主に担当する18歳。帰国子女の為英語をはじめ、7ヶ国語を自在に話す。当初はHEARTのメンバー全員に軽口・タメ口調で話していたが、中盤以降はミナトには最低限のきちんとした言葉遣いで話すようになった。第8話では、恩師・宇佐美教授の娘・ミサキの命と心を救う活躍を見せた。


その他

フジワラ・ヨウコ(藤原 陽子)

内閣情報局秘書官。HEARTと内閣情報局のパイプ役で、HEARTの作戦時に連絡・調整業務を行う。当初は厳しく、馬鹿にする感じで隊員達を批評する事が多かったが、内心では非常に信頼しており、中盤以降は良き理解者としてのイメージが強くなっていく。文武両道で、特技は弓道。


作品リスト

No.サブタイトル登場怪獣・宇宙人
1「ネオス誕生」鉱脈怪獣アーナガルゲ
2「謎のダークマター」脳魂宇宙人ザム星人
3「海からのSOS」群体怪獣シーゴリアン
4「赤い巨人! セブン21」北極怪獣ノゼラ、南極怪獣サゾラ
5「見えない絆」昆虫怪獣シルドバン、寄生怪獣バッカクーン
6「ザム星人の復讐」脳魂宇宙人ザム星人(2体目)、復讐ロボットザムリベンジャー
7「生態系の王」凶暴竜ロックイーター、変貌怪獣キングバモス
8「蘇る地球 HEART南へ!」幻聖魔獣ラフレシオン
9「僕らの恐竜コースター」合体恐竜キングダイナス
10「決断せよ! SX救出作戦」隕石怪獣ギガドレッド
11「宇宙からの暗殺獣」暗殺怪獣グラール、究極進化帝王メンシュハイト、脳魂宇宙人ザム星人(3体目、エスラー)
12「光の戦士よ永遠(とわ)に」究極進化帝王メンシュハイト、脳魂宇宙人ザム星人(3体目、エスラー)

※パイロット版に登場した怪獣ドレンゲランの登場も検討されたが、実際には動かすのが困難なデザインだったため登場が見送られた。


その他

ウルトラマンメビウス」が「ウルトラマン80」の直接的続編として制作されたこともあり、本作と「ウルトラマンマックス」、そして「ウルトラマンUSA」、「ウルトラマングレート」、「ウルトラマンパワード」は、従来のM78世界のウルトラシリーズとは世界観の繋がりの無いパラレルワールドということになる。

しかし、映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」ではマックスや海外組共々M78ウルトラの世界に存在することが確認されている。

近年のウルトラシリーズでは、マルチバース(多次元宇宙論)という設定を取り入れているため、ネオスたちは並行宇宙の別の「地球」を守っていたと言う解釈もできる。

現在連載中の『ウルトラマン超闘士激伝新章』では上記のことに関して少し踏み込んだ展開がなされている。


まともなテレビ放送がなかなかされなかったシリーズだけあって長らく日陰者に甘んじていたネオスであったが、2017年、全世界に向けて放送される「TOKYO BRAND」PVに初代当時の最新ウルトラ戦士を差し置いてまさかの登場を果たし、ファンを驚かせた


さらに台湾のロックバンド『五月天』の最新MVにも彼が登場!

田口清隆監督によって日本で撮影された非常に凝った特撮とネオ・スラッシュやネオマグニウム光線といった光線技を放つネオスや歌詞に合わせた彼と少年の物語は一見の価値ありと言える。


かつてステートファーム社のイメージキャラクターに選ばれたことも含めて、

現在の彼は海外に向けた作品での日本代表ウルトラマンとして活躍していると言えるかもしれない。


なぜネオスなのか?

海外展開にてネオスが抜擢された理由は、チャイヨー絡みの版権問題が関わっている。

この問題の詳細は省くが、裁判の末に海外展開の権利を取り戻した円谷プロ。

しかし、海外でウルトラシリーズを扱うにあたり、平成10年以前の作品を使う場合はバンダイが絡む、という契約が存在したことが足を引っ張った。


国内で行う分には何の問題もないし、海外であっても子供向けの展開ならばバンダイが玩具展開をするため問題はない。

だが、CMなどでウルトラマンを使う場合、バンダイを通さず円谷単独で契約を結びたい場合、平成11年以降のウルトラマンしか使えない。しかも宣伝を担当する関係上、一目見てウルトラマンだとわかるシンプルな外見であることが望ましい。


そこで白羽の矢が立ったのが、正式な作品としての成立が平成11年であり、かつ初代ウルトラマンにそっくりなネオスだったのである。





関連項目

ウルトラシリーズ 特撮 ウルトラマン超闘士激伝 ウルトラ銀河伝説

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