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ブルーリボン賞の編集履歴

2018-09-15 10:42:20 バージョン

ブルーリボン賞

ぶるーりぼんしょう

賞の名称。映画・鉄道車両・船舶に授与される賞がそれぞれある。

1. 日本映画

2. 日本の鉄道車両の中から選ばれる賞。

3. 大西洋を最速で横断した船舶に与えられた賞。


ブルーリボン賞(映画)

1950年創設。東京映画記者会(在京スポーツ新聞7紙の映画担当記者により構成)により選出、授与される。


ブルーリボン賞(鉄道)

1958年創設。日本の鉄道趣味団体である鉄道友の会の会員投票により選出される。対象は前年に日本国内で営業運転を開始した鉄道車両のうち、(「日本国内で製造された」は条件にならないため輸入車両でも受賞可能性はあるが2016年現在実例はない)画期的な車両であり、かつ最優秀であるものに与えられる。なお、得票数と関係なく主に技術面や製作思想への評価などで選考会より優秀であるとされた車両には「ローレル賞」が与えられる。


一般投票という性格上、国鉄(→JR各社)や大手私鉄の優等列車用の車両が受賞する場合が多いが、東京メトロ1000系や阪神電鉄5700系のように、優等列車用の車両の候補が無い・少ない場合は普通列車用の車両が受賞する。


なお、極稀に「該当なし」となる年がある(これまでに1971年・1975年・1994年・1997年に発生)。これは総投票のうち「該当車なし」の得票がその年にノミネートされたどの車両の得票数よりも上の場合にのみ発生する。1997年以降は20年近くに渡って該当例は無い(2005年には受賞車両のJR四国5000系5100形と30票差の次点が該当車なしとなったことがある)。

2017年現在、この賞の最多受賞鉄道事業者は日本国有鉄道(1987年3月31日組織消滅)と近畿日本鉄道の8回であり、小田急電鉄の7回、JR東日本の6回と続く。


主な受賞車両

  • 小田急電鉄3000形電車(初代)(第1回:1958年) - 本賞は「この車両を顕彰する」ことが目的で創設された。
  • 日本国有鉄道0系新幹線電車(第8回:1965年) - 公開されている限りでは史上最高の得票率(70.3%)を得た。
  • 日本国有鉄道EF66形電気機関車(第12回:1969年) - 史上初の非旅客車の受賞(他の例はJR貨物M250系電車のみ)かつ現在まで唯一の機関車の受賞。
  • 阪急電鉄6300系(第19回:1976年) - 初めて特別料金不要の車両が受賞した例。
  • 名古屋鉄道6000系(第20回:1977年) - 純粋な通勤用車両が初めて受賞した例、
  • 江ノ島鎌倉観光(現江ノ島電鉄1000形電車(第23回:1980年) - 史上初の中小私鉄車両の受賞。(この後、中小私鉄・第三セクター車両の受賞は現在まで4例ある)
  • 近畿日本鉄道21000系電車アーバンライナー(現:アーバンライナーPlus)(第32回:1989年) - この年でのブルーリボン賞の候補となる車種の数が公開されている限りでは最多となる62車種にものぼっており、その激戦の中で最多得票を得て受賞した。
  • 東武鉄道100系電車(第34回:1991年) - 総得票数ではJR東日本251系電車に僅差で及ばず第2位であったが、選考委員会での決定で逆転受賞した異例のケース。
  • JR九州787系電車(第36回:1993年)- 九州の車両で初の受賞。

Pixivサービス開始後の受賞車両


余談

  • 小田急ロマンスカーは第1回以来30000形(EXE)を除き全車両が受賞している。
    • 小田急はこれまで特急車の得票で同年の他の車両を下回ったことが無いが、30000形は「該当なし」票を下回ったことから受賞していない。
  • JR九州の在来線特急形電車783系以外全車両が受賞している一方、JR北海道は自社新製車両による受賞が、JR東海は自社単独での受賞が未だにない。
  • 大手私鉄で受賞歴がないのは東京急行電鉄相模鉄道京阪電気鉄道西日本鉄道の4社。このうち相模鉄道はローレル賞でさえも受賞歴がない。京阪は次点となったことはある。
  • 新幹線電車の受賞は0系、500系(第41回:1998年)、N700系、E5系、E7系・W7系の5例にとどまっている。100系・200系・800系は得票数で次点であった。
  • 寝台列車」の一種であるクルーズトレインはブルーリボン賞・ローレル賞候補にノミネートはされるものの、現在まで受賞歴はない。実際トワイライトエクスプレス瑞風87系は得票数1位でありながら、1票差の2位であった同じJR西日本の35系客車が受賞している(JR東日本のE001形TRAIN SUITE 四季島は更に1票差の3位)。「一般人が気軽に乗れる列車」というカテゴリーからは外れるため・・・であろうか?(JR九州のななつ星は2014年の第57回で次点となっている)

ブルーリボン賞(船舶)

1860年代創設。大西洋を最速で横断した船舶に授与される。西回り航路(欧州始発・北米州到着)と東回り航路(北米州始発・欧州到着)がある。

最初に綬章(遡及授与)した船は1838年に記録を達成した『シリウス』、当初はマストに青いリボンを流すことを認められたためこの名がある。

1930年代頃までは同賞の獲得も目指した大型高速客船の開発が活発となり、1938年に東西両回り二冠を達成した初代「クイーン・メリー」は全長300m強・達成時速度31.69ノット(東回り)に達している。日本の商船・旅客船が長距離国際航路廃止時まで全長200m・速度25ノットの壁を越えられなかったことを考えると驚異的なものと言えよう。


20世紀半ば以降は欧州各国の国力衰退に加え、高速輸送の役割を航空機に譲ったこともあり、この賞を狙う船舶も激減するに至った。

「クイーン・メリー」以降長距離高速移動に長けたオーシャンライナーの建造は停滞し、第二次大戦以前からの客船の使い回しが各所で見られ、それらの船舶が沈没・引退するなどした国は大西洋航路そのものから撤退する例も多々見られた。

1952年にアメリカによって客船「ユナイテッド・ステーツ」が建造されると、速度35.59ノットという驚異的なスピードで「クイーン・メリー」の記録を14年ぶりに塗り替えたが、これを最後に長らく記録更新は途絶えた。


1990年に双胴高速船「ホバースピード・グレートブリテン」によって「ユナイテッド・ステーツ」の記録は38年ぶりに塗り替えられたが、これは東回り航路のみ(36.6ノット)の記録である。

以後は同様の双胴高速船によって速度がより出しやすい東回り航路のみ速度更新が行われたが、1998年の「キャットリンク5」(2日20時間9分、速度41.3ノット)受賞船舶はない。また、西回り航路の記録は現在も「ユナイテッド・ステーツ」が保持しており、60年以上に渡って更新は無い。


関連項目

映画 鉄道 船舶 ブルーリボン ローレル賞

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