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セルの編集履歴

2020-01-18 05:07:58 バージョン

セル

せる

細胞など複数の意味を持つ言葉。ここでは漫画『ドラゴンボール』の登場人物について解説する。

曖昧さ回避

  1. 細胞・小区画の意味を持つ英単語(cell)
  2. アニメで使用される透明シート、及びそれに描かれる絵→セル画
  3. 鳥山明漫画ドラゴンボール』の登場人物。本稿で解説する。
  4. JanneDaArcの楽曲。作詞:yasu&kiyo 作曲:kiyo
  5. ランスシリーズの登場人物。→セル・カーチゴルフ
  6. 気象学の用語、降水セル(ストームセル)の略称。スーパーセルのセル。
  7. 売るを意味する英単語(sell)。セルビデオなどのセルであり、その略称である事も。

概要

CV:若本規夫


ドクター・ゲロのコンピュータが作り出した、未来の世界の人造人間

バイオテクノロジー(生物工学)によって生み出された人工生命体(バイオロイド)であり、これまでアンドロイドサイボーグが主流だったゲロの作品の中でも一線を画した個体。


ゲロのスパイロボが密かに採取した孫悟空ベジータピッコロフリーザなどの戦闘力の高い異星人たちをはじめ、その仲間であるZ戦士や数種の生物など様々な細胞が組み込まれており、その遺伝子情報から彼らの用いる技の情報だけでなく、種族特有の体質などを兼ね備えた、作中に登場する戦士の中でも特に異質な存在。


名前の由来は前述の「細胞」を意味する英単語「cell」から。


人物像

体質

その風貌は昆虫や爬虫類を彷彿とさせる怪物のような姿をしており、タマゴ、幼虫を経て第一形態へ成長する。背中には甲虫のような羽と、先端に針のついた管状の尻尾が生えており、その尻尾を突き立てて他の有機生命体から生体エネルギーを吸収することにより、戦闘能力を向上させることができる。


同じくゲロの作品である人造人間17号18号を吸収することで第二形態、完全体と段階を踏んで成長することが出来るが、機械が組み込まれた彼らを吸収する際には尻尾先端の針穴を大きく開いて丸飲みにする方法が用いられる。完全体となると尻尾は短く収納され、今度はその尻尾から自身の分身であるセルジュニアを出産できるようになる。

一応、尻尾を伸ばすことはできるようでドラゴンボールGTでは悟空を丸呑みにして吸収しようとした。


その他、ナメック星人の細胞を持つことにより、頭部にある「核」が破壊されない限りは体の一部を欠損しても再生することが可能。…だが、悟空がかめはめ波で頭部にある核どころか上半身全てを粉砕されているのに平気で復活しているのを見ると本当の核は別の場所ではないかとの説もある。

さらにはサイヤ人の細胞により、瀕死の重傷を負うことで戦闘力を大幅に成長させるという特長も持つ。



Z戦士達の細胞をもとにしているだけあって、かめはめ波魔貫光殺砲太陽拳気円斬といった読者も馴染み深い多くの技を使いこなす。 その気になれば元気玉もできるかもしれないという。

なお、彼の製造がおこなわれる過程でZ戦士の中で唯一トランクスだけは「サイヤ人の細胞はもう十分だった」と言う事で採取されていない。


外見

≪第一形態≫

沙鲁1cell_1st

前述のようにタマゴから生まれ、巨大なセミのような幼虫の期間を経て第一形態へと成長する。

体格のシルエットこそ地球人の男性に比較的近いがかなりの長身、加えて前述の虫の羽や尻尾、三本指の足、蛇に類似した縦長の瞳孔など、地球人とは遠くかけ離れた風貌をしている。身体はプレートアーマーのような緑色に黒い斑点の付いた外骨格で覆われており、全体的にエイリアンや虫のような印象を受ける姿をしている。3形態の中では最も人間離れしているが、怪物めいた姿を格好良いとして高く評価する声もある。


初登場時の戦闘力はあまり高くはなく、神様と融合したピッコロが十分倒せる強さであった。しかし、多くの人間の生体エキスを吸収することで大幅にパワーアップし、17号とピッコロの戦いに乱入した時にはピッコロを一蹴している。この時の強さは16号とほぼ同等である。


また自らタマゴに戻ることも可能だが、一度タマゴに戻ると土の中で数年間過ごす必要があるという。


≪第二形態≫

Cell wants to absorb Android 18セル

17号・18号のいずれかを吸収することで第二形態に成長する(作中では17号を吸収した)。

前の形態に比べれば人間に近い姿となり、ガッシリとした逞しい体つきになっている。体格は全形態中最も大きい。またこの形態のみ背中の羽根のような外骨格が存在しない。顔立ちは分厚いタラコ唇に口元のチョビヒゲのような模様が特徴で、以前よりも表情がわかりやすくなった。お世辞にも美形や端正とは言い難い顔立ちで、ベジータからも容姿は酷評されていたが、本人は「甘いマスク」と思っているらしい。


戦闘力は第一形態を遥かに上回り、それまで互角だった16号に手も足も出させぬまま腕を破壊してみせる。だが、超サイヤ人の壁を超えた「超ベジータ」にはまるで歯が立たず、ベジータを大いにがっかりさせてしまう。「完全体にさえなれば…」と悔しがる姿をみたベジータから、その完全体に成長するチャンスを与えられることになる。


≪完全体≫

セルビームセルゲーム会場

二人の人造人間を吸収することで完全体へと成長する。

顔や首回り、手などは人間の皮膚に近い構造へと変化し、より人間に近い姿となる。第二形態とは別人のように端正な顔立ちなど、どこかヒーロー然とした格好良い姿に変わり、言動にも心なしか知性と気品を漂わせるようになる。顔の模様や耳から顎にかけての構造はどことなくフリーザを彷彿とさせる。

目標であった17号、18号を吸収し終えたためか尻尾は短くなって羽の裏に収納され、新たに自身の分身であるセルジュニアを生み出す能力を得ている。


戦闘力は段違いに上昇し、卓越した強さと明晰な頭脳を併せ持つ完全な戦士として進化を遂げている。第二形態では歯が立たなかった超ベジータを一蹴。パワーに偏った変身をしたトランクスにはその弱点を指摘して戦意を失わせ自ら攻めることなく完勝した。


まだ真の力を出していない状態でもカリン様曰く「悟空よりも上」と評される実力であり、

実際に悟空と戦った際にも互角の勝負を演じていたが戦いの模様を見ていた亀仙人も

「悟空は勝てない」と断言していた。

ベジータも悟空とセルの戦いを見て「カカロットを一歩も二歩も上回っている」と発言、

この当時においては悟空を超えた強敵として多くの人物から評価されている。


しかし、怒りで超サイヤ人2に覚醒した孫悟飯には圧倒されてしまい、その実力差から自身を軽んじる発言に怒ったセルは、先刻トランクスに指摘したはずのパワーに傾倒したフルパワー状態で襲いかかるも、鈍重な動きから容易に懐に入り込まれ、頭部の外骨格が割れるほどの強烈な蹴りを受ける。その影響で、吸収した18号を吐き出してしまい、第二形態に戻ってしまった。


パーフェクトセル

悟空を巻き込んでの自爆の後、辛うじて無事だった核から再生して復活したセル。略称はPセル

サイヤ人の細胞の影響で、死の淵から復活したことで急激なパワーアップを遂げており、18号なしでも完全体の姿に成長していると共に、超サイヤ人2と同じ稲妻が迸る金色のオーラを纏っている。また、自爆の直前に悟空がみせた瞬間移動も学習し、より完璧な存在へと進化している。


なお、この呼称は後年のゲームにおけるもので当時はこの形態にこれといった呼称はなかった。劇中でも「よりパーフェクトになった」とセルが発したのみ。アニメでは「超完全体」と呼称している。作品によっては「最終形態」「完全体フルパワー」など様々な呼称が存在する。


≪セル:ゼノ≫

無題

スーパードラゴンボールヒーローズにおけるオリジナル強化形態。暗黒ドラゴンボールに寄生されてパワーアップした状態。超サイヤ人2の悟飯を圧倒するほどの強さを誇る。


≪セル:ゼノ 巨大化≫

セルゼノ 巨大化

スーパードラゴンボールヒーローズにおけるオリジナル強化形態。上記の『セル:ゼノ』が更なる進化を迎えた姿。元々はドラゴンボールオンラインにボスとして登場した形態だった。


作中での活躍

元々はドクター・ゲロ自身が「戦闘の達人たちの細胞を合成したバイオ人造人間」の研究として開発を進めていたが、完成までに膨大な時間を費やすことから断念。しかし、その後もゲロのコンピューターが稼働を続けていたことでその研究は進められ、AGE786年(悟空が心臓病で死亡してから24年後の未来)になってようやく誕生する。


目覚めたセルは完全体になるべく17号と18号を吸収しようとするが、セルが目覚めた時には既に二人ともトランクスによって破壊されていた。そこでセルは、トランクスを殺害して彼のタイムマシンを奪い、17号と18号を吸収するために過去の時代へと向かう。つまり、悟空たちと共闘する未来のトランクスとはまた別次元の未来からやってきた存在ということになる。

(なお、本編の次元でのセルは、作られ始めた段階でトランクスとクリリンに研究施設ごと破壊されたため誕生すること自体がなくなった。)


タイムマシンは成体のセルには小さすぎたため、一度タマゴに戻ることでうまく乗り込み、設定されていたAGE763年に向かう。現代に降り立ったセルは成体に戻るまでに4年を費やし、その後はZ戦士との戦いを避けつつ各地で人間のエキスを吸収しながら戦闘力を高めていき、十分な力を蓄えた上で人造人間17号、18号たちを追跡する。途中、神と融合したばかりのピッコロとも接触するが、悟空の細胞からコピーした太陽拳で逃亡している。


紆余曲折を経て二人の人造人間を吸収して完全体となったセルは、超ベジータすら圧倒する凄まじい戦闘力を得たが、その過程で急激な成長を見せたZ戦士たちの潜在能力に興味を持つようになる。内に取り込んだサイヤ人の細胞がそうさせるのか強敵との戦いを渇望。かつての天下一武道会を模した「セルゲーム」を開催する。地球の命運を秤にかけ、戦士たちとの戦いを楽しもうとした。


ゲーム当日は、精神と時の部屋で修業し、ベジータやトランクスよりも遥かに強くなった悟空と早々に激突し、自分の強さに比較的近い実力を持つ悟空との戦いを大いに楽しむ。フルパワーで挑んだ悟空に対し、セルは余力を残したまま戦い、常に余裕を見せていた。悟空を「降参」という形で負かした数少ない敵であり、その戦いの結果は劇中の人物、そして当時の読者にも大きな衝撃を与えた。

なお、この際続く悟飯との試合の前に悟空の「お互い万全でないとフェアじゃない」という配慮から仙豆の提供を受け体力を完全回復させている。ちなみに、この出来事によって何気に劇中唯一の「仙豆を食べたことがある悪人」になっていたりする(ベジータやピッコロも悪人時代に食べているが後にZ戦士入りしているため、悪の道を貫いたまま退場した仙豆摂食経験者はセルのみということになる)。


センシティブな作品

しかし、セルジュニアに仲間達を傷つけられ、更に16号を目の前で破壊された怒りによって超サイヤ人2に変化した孫悟飯には全く敵わず、さらには悟飯の攻撃により吸収した18号を吐き出してしまい、第二形態に戻ってしまう。


ぐぬぬセル

自身の敗北を認めたくない一心から、セルは自爆により地球もろとも破壊することで相打ちを計る。今にも爆発せんとするセルに手立てがなく戸惑う面々の中で、悟空が最後の手段として、地球から遠く離れた界王の家にセルとともに瞬間移動し、そのままセルの爆発と運命を共にする。


パーフェクト・セル

自爆したセルだったが、体内にある「核」が無事であったことで死の淵から復活。18号なしでも完全体の姿に成長し、超サイヤ人2と同等のパワーアップを遂げた。同時に、その場で悟空の瞬間移動も学習できたため、すぐさま悟飯たちのいるゲーム会場跡へと舞い戻る。不意打ちのビームでトランクスを殺害し、それに発奮したベジータも一撃で薙ぎ払って見せるなど、その圧倒的なパワーをみせつけた。一撃で倒したベジータに対して放たれたエネルギー波を庇って受け、片腕が使えなくなるほどのダメージを受けた悟飯は「思った以上にセルのパワーがアップしていた」と実感している。


孫悟飯vsセル byひろ今だっ!!!!!!

冷静さを取り戻していたセルではあったが、その内心は完全に逆上しておりそれまでのように悟飯達との戦いを楽しもうとはせず本気のかめはめ波で太陽系ごと悟飯達を消滅させようと目論み、

負傷し片手のみしか使えなくなった悟飯とかめはめ波の壮絶な打ち合いを演じる。ダメージにより気が半分以下に低下していた悟飯のパワーを圧倒するが、あの世の悟空からの後押しと、ベジータの攻撃に気を取られた隙を衝かれたことで逆転され(アニメ版「Z」では他のZ戦士も悟飯の援護に加わっている)、強力な気功波に脳の核ごと飲み込まれ消滅した。


現代での戦いを終え未来に戻ったトランクスは、過去の世界で培った力で自身の次元における17号、18号を破壊。そのことを知らなかったセルは17号と18号の姿が見えないことに気づくと、トランクスからタイムマシンを奪って過去へ向かおうとする。タイムマシンの前で出発の準備をするトランクスに物陰から近づくも、すでに見破られており戦いとなる。トランクスとの実力差に気づかぬまま「かめはめ波」を見せつけようとしたが、より強大な気功波を先に打たれ細胞の欠片も残さず完全消滅した。こうしてトランクスの次元において、「セルがトランクスを殺して過去へ行く」という歴史は防がれたのだった。


その他

ドクター・ゲロとの関係

誕生してから顔を合わせていないという事もあるが、彼が生みの親であるゲロをどう思っていたかは明言されていない。

18号を騙す際に「ドクター・ゲロさまの遺志を受け継ぎ」と発言したが、これは17号の振りをした演技である為、本当に敬意を持っていたかはわからない。

アニメでは「草葉の陰のドクター・ゲロ様もさぞかし喜んでいるだろう」と発言しているが、やはり本心か皮肉かは不明。

しかし、逆に言えばセルは18号たちがドクター・ゲロを様付けで呼ぶはずだと想定していたという事であり、18号達に比べれば生みの親という意識は持っていると思われる。

アニメ版ではオリジナル展開としてラストバトルの最中、なぜドクター・ゲロが自分を生み出したのか回想している。それは復讐などではなく、最強の武道家を誕生させるためだったとセルは推測している。


アニメ版でのセル

アニメ『ドラゴンボールZ』のオリジナル展開として、悟飯との戦いで死亡して以降のセルの姿が描かれている。

当然ながら、生前の残虐な殺戮行為から地獄に送られるが、同じく地獄に落ちたフリーザ父子とその部下たちと結託し暴動を起こす。特に、その面子の中で最も戦闘力が高いことから彼らの親分を気取っており、地獄の鬼に対しても蹂躙しつつ服従を迫っていた。この時のフリーザはセルに敬語を使っており、悟空が死んだことを知ると喜んでいたが、その悟空を殺したのはセルだと知ると平静を装いながらも苛立った様子を見せている。フリーザが怒りを抑えて接するという事実だけでも互いの力関係がうかがい知れると言える。


騒動を聞いた悟空と、“西の銀河最強の戦士”であるパイクーハンが駆けつけ彼らと対戦。かつて悟空に倒されていたためうろたえるフリーザらに対し、「悟空を殺したのは自分だ」と一喝。今一度悟空を完全に屈服させようと迫るが、彼と戦う間もなくパイクーハンによりわずか二撃で打倒され、最後は一味ともども座敷牢に放り込まれてしまった(このときもちゃっかり上座に座っている)。


一方で、GTおよび以降のシリーズにおいてフリーザやブウなど他の長編ラスボスと比較した場合、前者はさらにパワーアップしての復活を遂げ、後者は何らかの形で救済されたのに対し、このセルの方は特に再登場の機会は与えられていないという若干不遇な所がある。一応、「神と神」のCMで出番は与えられたが、やはり出演は(過去の映像含め)無く、それを逆にネタにされてしまった。


ちなみに『DS版ゲーム ドラゴンボール改 アルティメット武闘伝』のCMでは、悟空から「DSやらねえか?」と誘われて「いいだろう」とゲームで遊び始めている。


作者から

人造人間編のラスボスになった理由は、それまでの人造人間がボスとして物足りないと、担当編集から指摘を受けたためである。

19号と20号は「デブとジジイじゃん」

17号18号は「今度はガキかよ」

16号は「リクームみたい」

と次々ダメ出しを食らった結果、生まれたのがセルであった。

この設定の名残は、ドクター・ゲロが16号を起動させることを必要以上に恐れているあたりに見て取れる。


そのセルも、第一形態は「キモい」、第二形態は「ダサい」と言われて完全体が完成した。

鳥山氏は第二形態がお気に入りだったらしい。


また、セルの体表の模様は、何もないと絵的にさびしいためにつけられたものだが、一つ一つ手書きであったため、作画が非常に面倒になってしまったという。

現在も鳥山氏は「描きたくないキャラ」の筆頭にセルを挙げている。


ゲームでのセル

多数のゲームに出演しているおり様々なIFシナリオが存在する。ゲロの忠実な部下として登場するシナリオや、自らの手で殺害するシナリオが描かれるなど色々なパターンがあったり、逆にセルがドクター・ゲロに騙されて別の過去か未来に飛ばされるというシナリオも存在している。

またゲーム「ドラゴンボールZ」では18号ではなくクリリンを吸収してしまったセルリン、ドラゴンボールオンラインスーパードラゴンボールヒーローズに登場する魔界の科学者トワによって開発されたセルXなど公式が病気なオリジナル形態も存在する。


ドラゴンボールゼノバースでは、自らの手で主人公を鍛えることで最強の敵を生み出そうと師匠の一人になる。なお、主人公が地球人の場合「もしも主人公が地球にいれば、地球人たちも生体エキスの犠牲にならなかった」と語っている。「主人公から生体エキスを奪えばパワーアップには十分だった」のか、それとも「主人公がいれば犠牲が広まる前に自分を倒せていた」という意味なのかは不明。主人公のことはたいそう気に入ったようで、やる気があるならば自分も本気で鍛えるという態度を見せている。

ちなみにストーリーに登場するセルは、トワの魔術の影響でパワーアップを果たしている。悟飯とかめはめ波の撃ち合いを繰り広げ、セルジュニア二人との親子かめはめ波で悟飯を消滅させた(ちなみにこの時の悟飯は超サイヤ人2にはなっていない)。

さらに改変された歴史では、未来世界において17号&18号を吸収して完全体になったセルが登場した。このセルは原作ではトランクスに返り討ちに遭ったが、完全体になったことでトランクスを倒すほどの実力を身につけている。そのためトランクス:ゼノが消滅の危機に瀕したため、過去へやって来た主人公がトランクスと共闘。こうして未来世界のセルも倒された。


超サイヤ人4のベジータと対決させるとかつての雪辱を晴らすことを告げられる。その時のセルの返答は「さらにパワーアップして気が大きくなったか。今度はなんだ? ウルトラ超ベジータか?」と嘲笑する。


ドラゴンボールファイターズでは、主要キャラクターとして登場。人造人間21号によってドラゴンボールで復活させられた。なお、この作品においてセルは「地獄で修行した」という設定であり、パワーアップしたことを語っている。人工プログラムを植え付けられ洗脳されそうになったものの、逆にプログラムを屈服させてしまうという荒業をやってのけた。しかし21号が発動させた波動発生装置の影響で大幅にパワーダウンしており、気功波も撃てないという状態になっていた。

超戦士編では終盤、21号に戦いを挑む。しかし本気を出した彼女によってあっさりとお菓子に変えられ食べられてしまう。フリーザとは敵対していないようだが協力もしておらず、別々に行動していた様子。

敵戦士編ではフリーザと協力関係を結ぶが、互いに「役に立たないと判断したら殺す」と言い合うなどかなり仲が悪い。またフリーザにも不遜な態度で接するため、ギニューやその部下たちの怒りを買っている。その後、敵戦士たちは超戦士たちと共闘関係を結ぶことになるが、この際には波動制御装置に対抗する術を持つブルマを脅そうとするも、逆にブルマから対波動装置の譲渡について強気に詰め寄られ、おもわずたじろぐという珍しい姿を見せた(…ベジータの遺伝子がそうさせるのか…)。最終決戦では悟空、フリーザとの同時攻撃に参加し、21号を破壊した。

人造人間編では、18号たちに敗れ気絶していたところを21号に食べられ、吸収されるという結末を辿っている。これにより21号は肌にセルと同じ斑点柄が現れた禍々しい姿に変貌している。

作中の特殊会話では、やはり悟飯との因縁が深く、共闘時の会話では彼に気弾を向けて挑発したり、(自身が倒された)当時よりも気が低下していることなどを指摘したりと険悪な雰囲気をみせている。また、魔人ブウの伝説や戦士たちとの過去は知らないようで、味方のブウ(善)と敵のクローンブウ(純粋悪)を前にした際には、彼らを独自の理論から紐解こうとするも、両者のペースに翻弄されて困惑する姿も。


スーパードラゴンボールヒーローズワルドミッションでは、シーラスが起こした異変によってヒーロータウンに登場。復活したフリーザと共に暴れ回る。ビートたちに追い詰められるがシーラスが与えた力によりパワーアップを果たすと勝利を確信して再戦を挑んでくる。しかし借り物の力ではビートたちには及ばず敗北。弱ったところをアムズによって吸収された(このためにフリーザとセルはヒーロータウンに呼び出された)。


エクストラシナリオでは追い詰められた際、暗黒ドラゴンボールを取り込んだ形態のセルXへと変身。しかも自身を構成する超戦士たちの細胞を利用し、分身を生み出すことに成功する。新たな力を得たことで三度ビートたちと渡り合い、ラストバトルでは巨大化した形態へと姿を変えたが、それでも及ばず今度こそ撃滅された。


中の人について

CV若本

セルの声を担当する若本規夫氏は、TVアニメ『サザエさん』のアナゴさん役でも知られ、第二形態セルの分厚いタラコ唇が彼と共通することも合わさり、よく中の人ネタとして扱われる。ベジータに打ちのめされて「チクショー!!」と咆哮するセルをアナゴさんでパロディしたAAまで存在する。

若本氏いわく、一番演じやすいのは完全体(素に近い声で演じられるからだとか)。


また、『Z』のデジタルリマスター版である『ドラゴンボール改』では音声も新たに収録されている。セルの声は若本氏が続投しているが、何故か第一形態の演技だけ『Z』に比べやけにハイテンションな裏返った声で演じるようになっており、Z世代の視聴者の間でも一時期話題になった。


関連動画

PS4/ Xbox One「ドラゴンボール ファイターズ」セル/キャラクターPV

※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より

セル完全体(限定公開)

※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より


関連タグ

ドラゴンボール ドラゴンボールZ セル編 細胞 吸収 丸呑み

レッドリボン軍 人造人間(ドラゴンボール) セルジュニア

ドクター・ゲロ 人造人間16号 人造人間17号 人造人間18号

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