概要
未来デパートとは、藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』の主人公・ドラえもんが生まれた22世紀(当初は21世紀とされていたが、昨今は22世紀という設定である)に存在するデパートである。
取扱い商品
未来デパートが取り扱っている商品の幅は非常に広く、昭和に流行ったベイゴマやメンコ、トランプなどの定番的な玩具もあるにはあるのだが、
- 航空法に真っ向から喧嘩を売る「タケコプター」
- いかなるセキュリティや逃走が全く意味をなさない「どこでもドア」(ただし『銀河超特急』を見る限り、22世紀にはどこでもドアによる逃走や侵入を防ぐセキュリティが存在するようである)
- 過去や未来のどんな場所にでも(その気になれば遠く離れた惑星やパラレルワールドにも)行くことが出来る上に、歴史を好きなだけ改変出来る「タイムマシン」
- 過去や未来のどんな場所でも(その気になれば別の可能性の未来も)見ることが出来る「タイムテレビ」
- 死者を簡単に生き返らせたり、自分の年齢を若返らせて事実上の不老不死を実現することが出来てしまう「タイムふろしき」
- 自分以外の時間を停止することが出来る「タンマウォッチ」及び「ウルトラストップウォッチ」(ただし後者は23世紀の技術により無効化されている為、未来では時間停止に対抗する手段が存在するようである)
- 時間停止だけでなく加速や減速も行える「狂時機」
- 何度でも時間を巻き戻してどんな失敗も全て無かったことに出来る「ふりだしにもどる」
- 自分の存在を完全に消し去ることで、どんな犯罪でもバレずにやり放題となる「石ころぼうし」
- どんな悪事を働いても全て許してもらえる「悪魔のパスポート」
- あらゆる場所から(その気になれば異空間や夢の中からでも、作品によっては別次元及び亜空間からも)物を盗み放題な「とりよせバッグ」
- 食べたい料理や飲み物を好きなだけ出すことが出来る「グルメテーブルかけ」
- 食べれば3時間だけ信じられないほどの幸運に恵まれる「ツキの月」
- 病気や怪我を簡単に治療することが出来る「お医者さんカバン」
- 1時間に1割の利子でお金を無限に増やし続けることが出来る「フエール銀行」
- 欲しい物を好きなだけ複製し、何でも無料で手に入れることが出来る「タイムコピー」
- 調べ物はもちろん、他人のプライバシーや機密事項を暴き放題な「宇宙完全大百科端末器」
- 全く異なる科学技術で作られたロボットを思い通りに操作出来るようにする「サイコントローラー」
- 自分の所有物を他人から守ることが出来る上に、どんな相手でも簡単に人心掌握出来てしまう「あなただけの物ガス」
- 相手が何でも自分の意志で命令通りに行動してくれるようになる「こころふきこみマイク」
- 食べさせるだけで人間を含む全ての動物が自分の命令に従うようになる「桃太郎印のきびだんご」
- どれほど苛酷な環境の場所でも24時間だけ快適に過ごせるようになる「テキオー灯」
- 戦車を一撃で粉砕してしまう威力の「ジャンボ・ガン」
- 鉄筋ビルを一瞬で煙にする「熱線銃」
- 威力を自由に調節可能で、円盤や大型宇宙船さえ撃墜させることが出来る「空気砲」
- 生物には一切危害を加えないが、作品によっては無生物を一撃で消滅させる威力を持つ「ショックガン」
- あらゆる攻撃を全て回避・反射することが出来る「ひらりマント」
- 好きなパラレルワールドへ自由に移動、あるいは新たなパラレルワールドを作り出すことが出来る「もしもボックス」
- 口に装着して喋った内容が全て現実となる「ソノウソホント」
- 飲んで喋った内容と反対の出来事を実現させることが出来る上に、22世紀へ帰ってしまったドラえもんを現代に呼び戻した「ウソ800」
- 書き込んだ内容が全て現実となる「あらかじめ日記」
- 所持しているだけで願いが全自動で叶う「しあわせトランプ」
- あらゆる効果を持つ魔法を自由に作り出すことが出来る「魔法事典」
- 口に含んだ状態で喋った内容が後から全て現実となる「アトカラホント」
- 周囲の物体を自分が望む物に変えることが出来る「無生物さいみんメガホン」
- 新しい惑星や宇宙を作り出すことが出来る「創世セット」
- 諸兄らもよく知るドラえもんの主武装「地球破壊爆弾」(真に恐ろしきは「惑星の破壊」ではなく「地球の破壊」を目的としている点である)
- 地球だけに留まらず銀河を消滅させる威力を持つ「銀河はかいばくだん」
- 上記の道具を全て所持している「ミニドラえもん」(ただしサイズが小さい故に利便性が低下している道具も多いが)
- 上記の道具全てを無限に収納しておくことが出来る「四次元ポケット」
といった風に、どんな無茶でも手軽に実現出来てしまう便利グッズを、非常にリーズナブルに子供の小遣いレベルの価格で販売している。
一部では「どこに行くのドア」、「どこかしらドア」など作品内で説明されておらず、たかが21世紀初期の視聴者風情では、用途が全く理解できない商品などの存在も確認されている。
また、非公式ではあるが、未来デパートの地下(いわゆるデパ地下)には一般には公開されていない商品が多数陳列されているという情報もある。
政府やタイムパトロールとの癒着疑惑
ありとあらゆる便利グッズを非常にリーズナブルに子供のお小遣いレベルの価格で販売している未来デパートだが、その商品のラインナップには21世紀の人間から見れば異常の一言に尽きる。
しかし22世紀(?)現在、未来デパートは経営難はもちろんのこと、タイムパトロールから業務停止命令などは受けていない。つまり未来の政府や警察機関は未来デパートの便利グッズの販売を黙認していることになる。
しかしタイムマシンが一般的になり、タイムマシンを利用して未来を変える行為が違法とされているはずの未来の世界において、未来デパートの便利グッズはどう考えてもお手軽に世界を滅ぼせる。それどころか上記の創世セットで自分だけの新しい世界を作り出すことさえ出来てしまう。
しかし何度も言うが、22世紀(?)現在、未来デパートは業務停止命令などは受けていない。
政府やタイムパトロールとの癒着を疑われても仕方がないレベルなのだ。
未確認情報だが、タイムパトロールの備品や装備、あの特殊なタイムマシンに至るまで納品を一手に手掛けているのが未来デパートであるという情報もある。
未来のその他の商店について
未来デパートという一見地味な名前のデパートに焦点を置いてきたが、ここで視点を少し変える。
未来デパート以外の店はどうなってしまったのか?
作品内では未来デパート以外の店は簡単な売店の存在を除いて確認されていない。また、作品内に出てくる未来の店舗の店員は未来デパートを除いて全員ロボットである。このことから、おそらく商店街などの有人店舗は、ほぼ完全に未来デパートに駆逐されてしまったのではないかと考えられる。こう考えた場合、未来には未来デパート以外の店舗はほぼ全てが駆逐され、残りはすべて業務委託等の未来デパートの傘下にあるものではないかと推察することが可能である。
子供のお小遣いレベルで販売できる理由の一つとして、価格の競争相手がいないというのは十分にありうる可能性ではなかろうか?
未来の世界唯一の店ともなれば、当然経済産業省とも仲良くなり、そのつてでタイムパトロールとも・・・ん?こんなところにピンクのドアなんてあったかな?誰gアーナニヲスルー
余談
実はドラえもんが利用しているデパートは未来デパート以外にも二つ存在する。一つは「二十二世紀デパート」、もう一つが「新世界デパート」で、どのデパートからもやはりひみつ道具が送られてくる。
その中でも誤送の多さに定評があるのは「二十二世紀デパート」(ドラえもんが断言している)で、多くのエピソードでドラえもんが注文していない商品を間違って配送している。
ちなみに「新世界デパート」は「人間製造機」を開発してしまった為か、原作ではその後一切登場していない(ただし水田わさび版アニメでは普通に登場しており、同アニメオリジナルエピソード「ドラえもんがいっぱい」の作中にて、ドラえもんは新世界デパートからひみつ道具を購入している)。
また、デパート以外にもお菓子屋(TC42巻収録「やりすぎ!のぞみ実現機」)、商店街(『ねじ巻き都市冒険記』)、骨董品屋(TC1巻収録「古道具きょう争」)、自動衣類販売店・レストラン(TC21巻収録「未来の町にただ一人」)等、様々な業種の店が存在する。
未来デパートについては、TC45巻収録「ガラパ星から来た男」の作中にて「誰かに付けられましたか?」「良いものを作ると他社にアイデアを真似されるのです」と言っており、ライバル会社との競争が激化していることが描かれている。
関連タグ
ブルーアーカイブ:小遣いレベルで武器が買える世界観が共通している。