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サガフロンティアの編集履歴

2021-04-29 02:38:22 バージョン

サガフロンティア

さがふろんてぃあ

スクウェア/スクウェア・エニックスから発売されたRPG。サガシリーズ第7作目。

サガシリーズ第7作。プラットフォームはPS1。「連携」が初登場した作品である。

本作以降のサガシリーズは過去作と違い、タイトルの「サガ」の間に「」(いわゆる中黒)が入らないのが正式名称になっているので注意。


2021年4月15日にプレイステーション4ニンテンドースイッチiOSAndroidSTEAM(STEAM版は16日)で『サガ フロンティア リマスター』が発売。

ストーリー面での追加要素はヒューズの主人公としての追加とアセルス編の没イベント追加、データ引き継ぎできる「NEW GAME+」が公式サイトにて発表されている。

アセルス編の追加については後述。


概要

「混沌」と呼ばれる広大な空間に点在する多数の小世界「リージョン」を舞台にしたフリーシナリオなRPGロマンシングサガと同じく主人公は複数から選択できるが、そのシナリオは主人公ごとに大きく異なり、内容も他のRPGではあまり見かけない類のものであるのが本作の特徴。それぞれの主人公で独立したシナリオとなっているが、一部のイベントやサブキャラクターは関連を匂わせるものとなっている。

フリーシナリオや戦闘システムなどはロマサガから継承しているが、多種族の共存したごった煮世界観などはむしろ「魔界塔士Sa・Ga」や「Sa・Ga2秘宝伝説」など初期のGBサガへの原点回帰であり、どちらの系統をも受け継いだ作品と言える。


派手なエフェクトに加え、ロマサガから引き継いだ「閃きシステム」や今作から採用された「連携システム」、また伊藤賢治の担当する魅力的なBGMから成る爽快感溢れる戦闘が好評である。


ヒューマン(人間)・妖魔・モンスター・メカという、育成方法の異なる4つの種族からなるキャラクターで最大15名(5名ずつ・3ユニット)のパーティを組むことができる。登場するキャラクターは各主人公によって異なり、特定のシナリオでしか仲間にすることのできない者も多い。

また、キャラによって技の閃きやすさが違っており、あるキャラはカタカナ技をよく閃く、あるキャラは投げ技をよく閃くなどの個性が存在するが、原則として覚えられない術技は存在しない。


サガフロ13周年

↑仲間にすることのできる全キャラクター


キャラクターの成長は、ロマンシングサガ以来の「能力値が直接上昇するシステム」へ回帰された(これに伴い熟練度は本作では採用されていない)

キャラクター固有の限界値等は特にない為、鍛えればどのキャラクターも最前線に立てる様になっており、好きなキャラクターでパーティを組める様になっている。


…のだが、上記の仕様のせいか通常ストーリーではあまり気にならないが、やり込みを始めると没個性化が加速するゲームでもある、何せ剣豪である「ゲン」にすら銃を覚えさせられ、格闘家である「フェイオン」を術のエキスパートに出来、天才術師である「ルージュ」を剣や格闘技で最前線に立たせることもできてしまうからである。

特に深刻なのはモンスターであり、モンスターは基礎能力自体は成長せず、倒した敵の技を吸収して変身し、そのモンスターに設定された基礎能力になり、さらにその度に少しずつHPが上がるという成長システムなのだがHPを最大値にした後は殆ど変身する必要がなくなり、基礎能力が高い強モンスターと呼ばれる一部のモンスターに変身するために特定の技を取得する事を目指す事となる(例えばマリーチは凝視と名のつく4つの技を吸収した状態で変身できる)、つまり最終的にパーティ内のモンスターは似たような技を覚えた同じ姿の面々が並ぶ事となってしまうのだ

一応一強ではない為それぞれ別の姿にすることも出来るが見た目だけは差別化できていたヒューマン達と違い見た目すら差別化出来ない有様となっている。


一応各シナリオの主人公には特権が用意されており、他のキャラクターには出来ない事が出来るようになっている。

例えばレッドの場合ヒーローに変身して、その際に使用できる技であるヒーロー技を覚える事ができ、ブルーは本来反術の仕様で不可能なはずの全術修得が可能、アセルスは妖魔とヒューマンのいいとこ取り(ただしアセルスの強みを最大限活かしてストーリーをクリアすると分岐条件に引っかかってバッドエンド直行)等である。


連携

当作品から新たに採用されたのが連携という要素である。味方同士あるいは敵同士の技や術などが繋がって1つの攻撃となり防御力や属性を無視するなどの効果がある。このシステムの大きな特徴が連携技の名前が技や術の名前の一部を無理矢理繋げたものになるという点である。例えば「幻夢の一撃」と「切り返し」が連携すると「幻夢の返し」という名前になる。これを利用してわざと変な名前の連携技を作ったり、他の作品の技名を作ったりする遊びもできる。例外として刀技と呼ばれる刀に分類されている剣を装備している時のみ閃き、刀でのみ使える技の雪、月、花を連係で揃えると連携名がシリーズ恒例の「乱れ雪月花」となる


主人公・シナリオ

ブルー

完全な術師となるのは、この私だ。

【サガフロ】双子

種族:ヒューマン 年齢:22歳 性別:男 出身:マジックキングダム


魔術師のリージョン・マジックキングダムの若き天才術師。完全な術師となるために、双子の兄弟(トレーディングカードでは「弟」と記載)であるルージュを探しだし殺さねばならない······というダークファンタジーのシナリオ。術の資質集めがメインとなるため、他シナリオではサブとなる術関係のイベントを中心に進めていく事になる上に、各世界を一瞬で移動できる「リージョン移動」を所持しているため進行しやすい。なおブルーは外面は良いが、心の中ではT260を「使えない機械」、エミリアを「頭の悪そうな女」と評するなど、性格が悪い(公式に記載)。衝撃的なエンディングに良くも悪くも度肝を抜かれた人は多いと思われる。他シナリオではレッド編にのみ登場するが、「名前が気に食わない」と言って仲間に加えることはできない。


シナリオに関わる主なキャラクター:時の君麒麟ルージュ


レッド

ブラッククロスの奴等をぶちのめす!

レッドアルカイザー必殺、ブライトナックル!!

種族:ヒューマン(ヒーロー) 年齢:19歳 性別:男 出身:シュライク


本名・小此木烈人(おこのぎ れっと)。またの名を、正義のヒーロー・アルカイザー

名前を冠した技・秘密結社と四大幹部・そして宿敵······と、お約束をたっぷり詰め込んだ変身ヒーローものの王道を行くシナリオ。シナリオ展開でのそれとは別に戦闘中も任意に変身が可能だが、それには「誰にも見られていない(仲間が居ない、或いは居ても戦闘不能か暗闇状態など誤魔化せる状況であること。ただしメカは例外)」必要があるという徹底ぶり。また変身後は強力なものの、ヒーロー状態で戦闘を終了すると「基礎ステータスが伸びない」「銃技と術を絶対に編み出さない」という欠点もある。「ヒーローに頼るのは本当に苦しいときだけだ」「ヒーローたるものガチンコで戦いあえ」スタッフからの無言の熱いメッセージであろう。また、唯一他主人公のシナリオに一切登場しないキャラクターでもある(苗字だけはアセルス編の台詞で出てくるが)。解体真書のスタッフインタビューによると、ヒーローは常に主人公でなくては、との理由から。


テレビCMでは唐沢寿明が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:ヒューズドールラビット


エミリア

ちょっと、ちょっと。どうして、私だけバニーなの?

センシティブな作品

種族:ヒューマン 年齢:24歳 性別:女 出身:不明


恋人殺しの濡れ衣を着せられ投獄された元・トップモデル。仮面の男・ジョーカーへの復讐を果たすために脱獄し、反政府組織グラディウスに身を寄せ戦うというサスペンス的なシナリオ。その真相はシナリオ中のとある行動選択によって変化する。デフォルトでカーソルが合っているのはこの編であり、その分初心者向けでもある。苦境の中、強い意志を持って戦う女性。性格は明るく、少しのせられやすい所がある。バニーガールやソードダンサーなどのコスチュームに着替えることで、得意武器を変えることができる。


テレビCMでは小原乃梨子が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:アニーライザルーファス


アセルス

妖魔···半妖···青い血···紫の血···

アセルスアセルス

種族:半妖 年齢:(永遠の)17歳 性別:女 出身:シュライク


ただの一般的な人間であったが、妖魔の君・オルロワージュの乗る馬車に轢かれ絶命、しかし彼の気紛れによって人でなく、妖魔でもない半妖として甦ってしまった少女。その「妖魔」という存在に象徴されるゴシックな雰囲気と百合的な描写が特徴的なシナリオ。世話役として宛がわれたオルロワージュの寵姫・白薔薇姫の優しさに惹かれ、強く執着する。とある条件次第で、最終的に彼女が人間に戻るか、半妖として生きるか、或いは妖魔に成り変わるかが決まる。普段はヒューマンと同じ特性を持つが、戦闘中に「妖魔化」することによって妖魔の能力を使うことができる。出身はレッドと同じシュライクであり、レッド編では彼と幼馴染であることがわかる(その際は「アセルス姉ちゃん」と呼ばれる)。


LoVAに登場時の担当声優は加隈亜衣


納期の都合等で没になったイベントが多いことで有名だったが、『リマスター』にてその一部が蘇った。

序盤の針の城からの脱出が3パターンに増え、通常の『金を払いリージョンシップでオウミに行く』ルートに加え、ゲームのデータ内にアセルスと白薔薇の全裸ドットが有ったことで有名な『焼却炉飛び込み』ルート〈流石に全裸はヤバかったのか水着程度に焼け残っている状態でムスペルニブルに飛ばされ、ヴァジュイールに会って服を新調してもらいオウミに飛ばしてもらう〉とエミリアのストーリー内の一部と思われる『ラムダ基地に拉致』ルートの3通り)に増えている。

さらに、終盤のゾズマ合流後は「妖魔訪問イベント」として裏解体真書に掲載されていた生命科学研究所のナシーラ、マジックキングダムのフルド、クーロンのヌサカーンのイベントがそれぞれ追加されている。


シナリオに関わる主なキャラクター:白薔薇姫イルドゥンゾズマメサルティム零姫


クーン

へぇ〜 悪い奴にひどい奴か、楽しみだな〜

マーグメルのためにサガフロンティア・クーン

種族:モンスター(ラモックス) 年齢:不詳 性別:無性 出身:マーグメル


モンスター。天然気味でふわもこな少年(実際には性別はないらしいが)。崩壊が近づく故郷のリージョンを救うため、魔力を秘めた指輪を世界各地へ集めまわるという使命を任されることとなるという、王道ファンタジー的シナリオ。世間知らずが災いしてか、たまに毒舌を吐く(例:弁髪のフェイオンに対して「変わった頭だね。病気?」)。内容の悲愴さの割にコミカルな描写が目立つのが特徴。本シナリオ限定装備の「指輪」はそれぞれ強力な効果を持つ。王道なストーリーかと思いきや、最後にはとんでもない罠が待っている。


テレビCMでは黒田勇樹が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:メイレンフェイオンヌサカーン


T260G

S級優先任務が存在、任務内容は情報欠落により不明。

-NO FUTURE-タイム探検隊

種族:ロボット 年齢:不明 性別:無性(人格は女性型) 出身:不明


メモリー障害により自分の任務を忘れてしまった太古の戦闘ロボット。彼を発掘したタイム(右のイラストのT260Gの上に乗っかってる少年)による「探検隊」に一時所属するも、任務の確認の為に各地を回ることになるというSF的なシナリオ。やや地味な印象ではあるが、テクノ風のBGMや熱さと感動を兼ね備えたストーリーは概ね評価が高い。序盤に闘機場で見せる、任務に忠実な姿勢は必見。

ロボットらしい無機質な喋り方をするが、その知能のモデルは女性型である、と公式に記載されている。ストーリー中盤から、ボディを換装しさまざまな能力を使い分けることができる。


シナリオに関わる主なキャラクター:ゲンレオナルド


リュート

じゃあな、行ってくるぜ〜

闘う時には武器などいらぬリュートさん

種族:ヒューマン 年齢:25歳 性別:男 出身:ヨークランド


楽天家。

ずーっと親元でブラブラしていた、最近で言うところのニートだったが、あるとき一念発起、職探しに旅に出ることにする。が、直後にとある人物と関わり······。自身のメインシナリオが極めて短いのが大きな特徴。ぶっちゃけ上記内容だけで既に終盤まで進んでいるほど。このため、意識的にサブイベントをこなす等してパーティ強化に努めないとどうにもならない(どうにかしてしまう変態も存在する)」高難度かつ自由度の高いシナリオであるとも言える。ちなみに、各シナリオには皆何かしらの特殊システム(レッドの変身など)があるが、彼の特徴は「主人公であるリュートを先頭パーティから外すことができる」というものである。

このシナリオは恐らく他の主人公キャラクター達はストーリーに縛られて自由行動が出来ない期間が長かったり、シナリオの状況によっては行けないリージョンが存在する事から、ラストダンジョン以外は1から10まで全て自由なシナリオとして設定されたのだと思われる、要するにフリーモードという奴である、実際他のシナリオではボス戦には必ず主人公を含めなければならない(というより第一パーティが強制的に使用されるため第一パーティから外せない主人公は強制出撃する羽目になる)が、上記の主人公特性により、彼自身は一度も戦闘を行わずラスボスを倒すことすらできる。


テレビCMでは吹越満が声を担当していた。


シナリオに関わる主なキャラクター:サンダーハミルトン艦長


リマスター追加主人公

ヒューズ

悪人どもは、全員逮捕だ!

8人目の主人公になりそこねた男

種族:ヒューマン 年齢:27歳 性別:男 出身:不明


リージョン界の治安を守る警察組織「IRPO」の隊員。本名はロスター。

原作では仲間キャラクターの一人として登場していたが、元々は主人公になる予定で没になり、攻略本『裏解体真書』に掲載の描き下ろし小説『ヒューズのクレイジー捜査日誌 ~8番目の主人公になりそこねた男~』(著:ベニー松山)で主人公を務め、ゲーム中のキャラクターのほぼ全員が集結するカオスな内容で人気を博していた。

その後『リマスター』にて、上記のベニー松山氏のシナリオ協力を得てついに正式な8番目の主人公として復活。ただしシナリオが下記のように特殊なため、誰か1人をクリアすると出現する隠し要素になっている。


「ヒューズ編」はヒューズが関わった7つの事件を扱う7編のシナリオが別々に存在し、クリアした主人公に応じた事件のシナリオが1つずつ解禁されるようになっている(例えばブルーでクリアするとブルーがメインとなる事件のシナリオが、アセルスでクリアするとアセルスの事件が解禁)。

その内容はそれぞれの主人公のシナリオに「もしヒューズがガッツリ関わったら…」のようなifパラレルとなっており、元のシナリオをベースにしたダイジェスト形式で追っていくもので、中には本編の展開を大きく変えてしまう程にヒューズが密接に絡んでいくものもある。

さらにヒューズ編では他シナリオの主人公全員を仲間にすることが可能で、クリアした他シナリオのボスに連続で挑んだり、本家より性能が強化された最強ボスとも戦える。

出現する事件はクリアした主人公に対応した事件から未クリアのものがランダムで優先されるが、7つの事件全てをクリアすると自由に選べるようになる。

また、同僚であるIRPOメンバーを簡単に仲間にすることも可能で、原作ではNPCだったレン(エミリアの恋人)も加入可能。


シナリオに関わる主なキャラクター:レンドールコットンラビットサイレンス


その他キャラクター

競合タグの場合は検索語句に『サガフロ』などを足す。

仲間になる者

敵になるが仲間にならない者

その他


関連タグ

作品表記ゆれ

シリーズ

評価タグ

その他

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