ロズレイド
ろずれいど
基礎データ
※しぜんかいふく:バトルから引っ込めると状態異常が治る
※どくのトゲ:直接攻撃を当ててきた相手を30%の確率で「どく」状態にする
※テクニシャン:威力が60以下の『わざ』の威力が1.5倍になる。
容姿
頭にはバラの様な白い髪が生えており、眼元は怪盗のようなマスクで覆われている。肩のあたりからマントの様な葉っぱがあり、雄の方は短く、雌の方が長くなっている。両腕の先には花束があり、右の花が赤、左が青色。
まるで宝塚スターのような、優雅で気品あふれる容姿が人気なポケモン。
概要
『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』(第4世代)に初登場したポケモン。
名前の由来は恐らく、「ロズ(ローズ<rose>:(英語でバラ)」+「レイド(マスカレイド<masquerade>:英語で仮装舞踏会)」。
ロゼリアに「ひかりのいし」を使用すると進化する。
ダンサーの様に軽やかに動く事が出来、甘い香りで相手を誘い出し、両腕の花束の中に隠している鞭で相手を仕留める。その鞭にはびっしりと毒の染み込んだ棘が付いている。
鞭はそれぞれ違う成分の毒だが、どちらも死にかける程の強力なもの。見た目に反して残酷な設定である。
シンオウ地方ではジムリーダーであるナタネの切り札でもあり、チャンピオンであるシロナも使用するなど対面する機会はなかなかに多く、彼女らのような強いトレーナーが使用していることからも、ロズレイドの強さがうかがえる。
ゲーム上での特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
60 | 70 | 55→65(XYから) | 125 | 105 | 90 |
非常に高い「とくこう」に、次いで「とくぼう」や「すばやさ」も高めの設定。その代わり「HP」・「ぼうぎょ」は低くなっている。
特に「とくこう」の高さはメガシンカポケモンを除けばナッシー、アローラナッシーと並んでくさタイプ最強である。
この高い「とくこう」を生かして、タイプ一致の攻撃技である「リーフストーム」、「エナジーボール」、「ギガドレイン」、「ヘドロばくだん」等が極めて高いダメージを与えられる。
サブウェポンとしては「シャドーボール」「じんつうりき」「マジカルシャイン」などが挙げられる。
また変わり種である「ウェザーボール」を習得出来る数少ないポケモンとして、天候を利用したパーティーにも採用されたりもする。
補助技の方では「さいみんじゅつ」より命中率が高めな「ねむりごな」が有力候補。
「すばやさ」が高いとはいえ100に満たないことから「こだわりスカーフ」との相性がよく、スカーフを装備した撃ち逃げ型に適している。
特性は交代で状態異常を回復できる「しぜんかいふく」が優秀。「こだわりスカーフ」との相性もよい。とはいえ第6世代から粉・胞子系統の技が無効化されるようになったため、やや有用性が落ちている。かたや「どくのトゲ」は受動的な発動であるため低耐久のロズレイドとしては恩恵が薄い。撃ち合いに強くなるため役に立たないわけではないが。
隠れ特性は「テクニシャン」であり、テクニシャン持ちでは最もとくこうが高い。有用な技が少ないものの「マジカルリーフ」が威力135の必中技になったり、「めざめるパワー」が大きく強化されるのは嬉しい。第6世代以降「めざめるパワー」の威力が一律60になったため確実にこの特性の恩恵を受けられるようになったのは追い風と言える。
難点としては、進化したことで進化前の技を習得が出来なくなり、自力で習得可能な技は5種類だけであるため、進化するタイミングが重要になってくる。ただし、第6世代からは遺伝させたタマゴ技なら初期技として思い出せる仕様となったため進化前限定の技にさえ気を付ければよくなった。
真の問題はここからである。「じんつうりき」の取得がスボミーのみであり、卵を産ませる際に片方が「おはなのおこう」で埋まってしまうため、性格・個体値固定アイテムである「かわらずのいし」「あかいいと」「パワー系」のうち、実質もう片方側の一つしか持たせられず、性格・個体値どちらかを上手く固定させられない。そもそもスボミー自体がベイビィポケモンであるため、素の状態ではタマゴが作れない。進化方法もなつき進化、それも朝昼限定であるため、良個体同士の掛け合わせに時間指定と手間がかかるのもめんどくさいところ。
これに加えて「めざめるパワー」まで粘ろうとなれば鬼のような厳選難易度を誇る。
とはいえ第7世代以降「きんのおうかん」「ぎんのおうかん」の登場で性格と「めざめるパワー」さえ合えばレベルを100にして個体値を補強するだけでよくなったのは救い。
第8世代では「めざめるパワー」が廃止されてしまった。他に「テクニシャン」の対象になる有用な技も特に無いため、テクニシャン型は大幅に弱体化した。
一方で性格補正箇所を変更できるミントの存在、タマゴ技の仕様変更、「めざめるパワー」「テクニシャン」厳選の不要化、さらにロゼリアのタマゴ技への「じんつうりき」追加により大幅に厳選難易度は下がった。
また、くさタイプであり、かつ「ウェザーボール」もありながら、天候で自身を強化する特性(「ようりょくそ」など)を一切持たないのも難点の1つ。こいつにすらあるのに。
すばやさも中途で物理耐久も低いので、天候パーティ要員としてはやや不安が残るのが実情。
追い討ちをかけるかのように第8世代で同タイプで「ようりょくそ」を持つライバルフシギバナが、「ウェザーボール」のみならず「だいちのちから」までも覚えて帰ってきてしまった。一応、特性が異なるので差別化はできているのだが。
しかし、素の状態で考えた場合、メガを除くとリーフストーム習得者の中で最も特攻種族値が高いため、第8世代においても、こだわりメガネを持ってヒットアンドアウェイ戦法でよく採用される。
その他の作品での活躍
ポケダン
『探検隊』以降レイダーズという探検隊のメンバーになっている。他のメンバーはエルレイド(リーダー)、ドサイドン。
だが彼らは物語終了後ダグトリオを救出したところにちらっと出て来るだけで、どういう存在なのかは一切不明。
なお性別は♂で落ち着いたオネエ口調で話すのだが、超ポケダンにて再登場した際には活発で女性らしい口調・性格へと変更されており恐らく探検隊時代の♂設定は無かったことにされている。
ポケモンGO
2018年11月15日、満を持して実装された。
ロゼリアからの進化方法は「アメ100個+『シンオウストーン』」というもの。
シンオウストーンは現在のところフィールドリサーチの「大発見」(7日達成ボーナス)やトレーナーバトルの報酬などでしか入手方法がなく、非常に稀少。こいつ以外にも進化先がたくさんいるので使用は慎重に。
とはいえ、進化前のロゼリアの出現率が比較的高めなので、シンオウストーンさえ手に入ってしまえばそこまで入手は難しくない。
性能はというと、くさ・どく両方のタイプでトップクラスの攻撃性能を誇るというとんでもないものになっている。
くさの方は通常技「はっぱカッター」、ゲージ技「ソーラービーム」で戦っていたが、2019年2月突如「くさむすび」(半分ゲージ威力90)が加入し、安定したダメージソースを手に入れた。
メガフシギバナ以外の全草ポケモン最高のDPSを持ち、攻撃種族値だけならメガフシギバナより高かったりする。ハードプラントが使える御三家すら超えるDPSは圧巻。
また、2021年2月7日に開催予定のコミュニティ・デイでは、新たに通常技で「タネマシンガン」、ゲージ技で「ウェザーボール(ほのお)」を新たに習得できるようになった。これまでチェリム(ポジフォルム)のみであった“ほのお技を扱えるくさポケモン”という稀有な立ち位置に食い込むことになり、他のくさ・どく複合と明確な差別化ができるようになった。
どくの方は当初から通常技「どくづき」、ゲージ技「ヘドロばくだん」があり、火力はベトベトン(アローラ含む)を上回る。とはいえ、現状どくタイプは有利を取れるタイプが少ない(くさ・フェアリーしかなく、いずれもどく以外に弱点を突くことのできるタイプがある)ため、どく特化のロズレイドはあまり見かけない。
攻撃性能が高い一方、HPに難があり耐久が低いため、長期戦や連戦は苦手で安定性に欠ける。
レイドバトルでならまだそれなりに活躍できるが、攻撃力が大幅に上昇しているシャドウポケモンとの戦いでは、場合によっては仕事らしい仕事もさせてもらえずに即退場なんてこともあるので注意。この辺りは攻守のバランスがいいフシギバナやモジャンボとの使い分けになるため適材適所で運用しよう。