ツンベアー
つんべあー
基礎データ
概要
可愛らしいクマシュンが進化したら厳つい外見になった。
見た目通りのシロクマ体型に氷柱っぽい顎鬚が特徴。
名前の由来は「ツンドラ(気候)」+「ベアー(熊の英語表記)」。
同じ熊ということで、リングマやキテルグマと絡んだイラストが多い。
モチーフと同じように北国の海岸線に生息する。吐く息で海を凍らせて道を作る辺り、モチーフになったホッキョクグマと違って住む場所にはあまり困らなさそうである。泳ぎが得意で獲物も水中にいるものを取って食べる…といってもゲームでの出現場所が海から遠い内陸の土地だったりする。劇場版アニメやNEWポケモンスナップなどでは流氷の上で生活している事がわかるが。
なお、口周りのキバはクマシュン時代の鼻水が凍ったものではなく、吐いた息が凍って出来たもの
気性が荒そうな外見通り肉食で獰猛なポケモンで、獲物を捕まえると冷気を吐きかけ凍らせて保存するらしい。北国では白い悪魔と恐れられている。冷気をまとったツメとキバで獲物を襲うようだ
『NEWポケモンスナップ』ではマンムーと縄張り争いを繰り広げているほどなのでそのような異名が付いていてもおかしくないが、同作ではクマシュンを助ける姿が確認されており、同族には優しい一面を見せる事があるようだ。
ゆっくり歩く時は二足歩行、早く動く時は四足歩行を使い分ける。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | 110→130(第7世代~) | 80 | 70 | 80 | 50 | 485→505(第7世代~) |
先輩のクマポケモンとは「特性によってすばやさが上がる鈍足物理アタッカー」「特殊技をあまり覚えない割に無駄にとくこうが高い」という共通点がある。まぁツンベアーは、実用性のある特殊技が「きあいだま」程度しかないリングマとは違って「ふぶき」「しおみず」などの特殊技を覚えられるだけマシであるが(実用性はともかく)。
不遇時代
登場初期は、対人戦ではあまり出番がなかった。
種族値的には典型的な「鈍足型物理アタッカー」なのだが、様々な要因で弱キャラ認定されてしまっていた。
まず、タイプが氷単であること。
これは現状のこおりタイプ全体に共通する痛い弱点であるが、このためにツンベアーはその比較的高い耐久性能という利点を帳消しにされてしまっている。
また、鈍足アタッカータイプの種族値配分ではあるが、特防以外の種族値で全てを上回っているマンムーがいるのがさらに痛い。
かといってトリックルームに採用しようにも、50という微妙な素早さ種族値がためらわせる。
氷系物理という点も災いしている。
元々氷の物理技は、特殊技と違って貧弱なため、攻撃種族値110を生かせる物理技は「つららおとし」「れいとうパンチ(タマゴ技)」「ゆきなだれ(タマゴ技)」の3つしかない。よってこの特徴もやや殺されてしまっている。
マニューラも同じ問題を抱えていたが、あちらはその器用さで今でも一線に立ち続けているのに対し、このポケモンはそこまで引き出しが広くない。
先制技である「こおりのつぶて」や、物理攻撃技のデファクトスタンダード化している「じしん」が使えないのも嫌がらせとしか思えない。
弱点目白押しのこのポケモンだが、一応「みがわり」「つるぎのまい」「アンコール」と補助技はなかなか充実しており、俗に言う『みがきあ』戦法や、特性「ゆきがくれ」を生かした身代わり設置からの積みなども可能。
特にアンコールは、他の物理型や氷ポケモンとの差別化要素として、このポケモンの使用法を模索するトレーナーたちから重要視されている。
相手や状況によっては、十分な活躍が見込める…ハズ。
「BW2」で「アクアジェット」を習得。タイプ一致では無いものの苦手なほのお、いわに対抗でき、尚且つ高い攻撃力から繰り出されるので威力も中々。加えて鈍足をカバーできる。でも一番のメタ先であるドラゴンを相手にする事を考えると「何故つぶてじゃないんだ」といえてしまうが、逆を言えばこの技を覚えられる単こおりタイプはツンベアーのみである。
別な所では夢特性の「すいすい」も解禁されている。雨パのタイプ重複を防げる上、弱点であるほのおタイプのダメージを減らせ、前述のアクアジェットとの相性も良い。
第7世代
そんなツンベアーに、第7世代では続々と朗報が舞い込んできた。
まず、攻撃種族値が+20され130まで上昇。同じ熊仲間のリングマに並ぶほどの攻撃力を手に入れた。
さらに、第2特性に「ゆきかき」追加。この世代から登場した、あられ下で素早さが2倍になるという新特性である。これにより、霰パでの高速アタッカーとして運用できるように。雨パだと相手の水技の威力も上がってしまうが、霰パならその心配もない。自分のアクアジェットは強化されなくなるが。
さらにさらに、氷タイプは「ぜったいれいど」を無効にできるというタイプ特性が加わったため、ツンベアーももちろんその恩恵を受けた。
3つ目のは強化としては微妙では?と思うかもしれないが、実はこの世代から、これまで過去作の配布限定でしか「ぜったいれいど」が使えなかったあのポケモンが、この技を思い出しで習得できるようになったのである。
ちなみに第7世代ではこいつ以外にもこいつやこいつといったイッシュ地方の氷タイプが強化されている。
ちなみに、XYでは鳴き声が変更されたことで、鳴き声がよりクマらしくなった。
第8世代
第8世代では「つららばり」「アクアブレイク」「ヘビーボンバー」を習得。
すいすい型にとってはメインウェポン足りうる強力な水物理技の習得は嬉しいところ。同世代にて「技レコード」で大量に配られた、魚ポケモンですら覚えられるインファイトを覚えることができないのは残念だが。
(すいすいツンベアーはポケモンhomeを経由する必要があるが、DLC第1弾『鎧の孤島』のマックスレイドバトルから捕獲可能になった)
新要素ダイマックスとツンベアー自身との相性も良好で、ダイアイス&ダイストリームによる天候操作で単独でのゆきかき・すいすいの発動が可能になった。
(ダイマックス時限定ではあるが)HP倍増による耐久面での強化も大きく、弱点の多さを逆手に取ってじゃくてんほけんと合わせて物理アタッカーや霰パのエースとして運用されるケースもちらほら散見される。
「つばめがえし」が習得できなくなったためダイジェットが使用できないのは少々残念。
役割的には新参戦のガラルヒヒダルマが強力なライバルとして立ち塞がるので、起用の際は上手く差別化を考えたいところ。
使用トレーナー
ゲーム版
- ハチク:ジムリーダー(イッシュ)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- プリム:四天王(ホウエン)
- イザル:ジムチャレンジャー
- グルーシャ:ジムリーダー(パルデア)
アニメ版
漫画版
- ハチク(ポケスペ)
- ヴィオ配下のプラズマ団員(ポケスペ)
アニメ版
鳴き声は「ベンツー!」。
どんな意味に聞こえるかは人によって変わる。
- ラングレーのツンベアー
- BW46話
- とある山でふもと側・山頂側の2つの野生の群れが登場する。
- ハチクのツンベアー
- BW79話から登場。ハチクのパートナーで、映画でも修行する時でも抜群のコンビネーションを誇る。強力な「れいとうパンチ」を繰り出すなどの高い攻撃力と、リンゾーのブルンゲルの「たたりめ」に耐える防御力を併せ持つ。サトシとのジム戦では切り札で登場し、チャオブーを「しおみず」「つばめがえし」で倒すが、ワルビルの「ストーンエッジ」を利用した攻撃で倒される。
- BW134話
- ミノリ島の豊作祝賀祭のメインイベント・ポケモン相撲の出場者・モンドのポケモンで登場。なお、この勝負では「しっぽが地面についていた」為、アイリスのカイリューは敗北してしまう。
- 新無印8話
- ロケット・ガチャットから排出されたポケモンでコジロウが使用。
- めざせポケモンマスター4話
- 万年雪を頂くとある山に暮らす野生の個体が登場。氷を操るパワーを制御できず、怖がったり驚いたりすると意図せずに周囲のものやポケモンを凍らせてしまっていた(サトシはその力をキュレムみたいと褒めていた)。
- サトシとピカチュウ・ミジュマルと共にコントロールする特訓を行うが失敗が続き、ついにはタケシとカスミを守りサトシ達を溶かしていたファイアローとガオガエンすら凍結させてしまった際には自暴自棄になってしまう。
- 直後クレバスができてしまいサトシ達と共に落下、足を捻ったサトシとピカチュウ・ミジュマルを背中に乗せて上に登る際に咄嗟に足場を作った事で氷の力をコントロールする事ができた。
- 登りきった後、怖がっていた野生ポケモン達の前で氷のホタチを作り、駆け寄ってきたマダツボミが切っ掛けに彼らと和解した。
その他
作中世界では彼らの名前がついた「ツンベアーアイス」という氷菓があるらしい。
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