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賢神トリンの編集履歴

2023-08-20 18:20:06 バージョン

賢神トリン

けんじんとりん

「獣電戦隊キョウリュウジャー」の登場人物。

「私はトリン。かつてキョウリュウジャーと戦った戦士だ」


声:森川智之

スーツアクター:岡元次郎


概要

かつて獣電竜を率いて、デーボス軍と戦った人物。獣電竜ブラギガスの相棒でもある。

姿は青い鳥人で、キョウリュウジャーとなるべき人間を探し出したり、秘密基地スピリットベースを用意するなど、所謂司令官ポジションのキャラである。「ブレイブだ!」が口癖。

デーボス軍の出現を察知すると髭がなびくという能力を持っている。


1億年前のデーボスとの大戦で、彼は当時の地球の覇者であった恐竜達に機械の体を与え、「獣電竜」と呼ばれる超生命体を作り出してこれに対抗、自らも多大なダメージを受けながらも、デーボスを氷結城ごと氷の海に沈め封印する事に成功した。

しかし、その後も事ある毎にデーボスの配下達が復活を目論み地上侵略に乗り出すと、彼は新たな地球の覇者となった人間の戦士を獣電竜と戦わせ、これに勝った者を獣電竜のパートナーの戦士として認めて、共に戦う事にしたのである。これが「強き竜の者=強竜者=キョウリュウジャー」誕生の経緯である。

当初は、キョウリュウグレーキョウリュウシアンといった大昔のキョウリュウジャー(後のスピリットレンジャー)達は単独で戦っていたが、トリンは個々での戦いに限界を感じ始め、一人一人の力を合わせて戦う「獣電戦隊」の必要性を痛感する。


やがて現代になると、ダイゴ達より先にキョウリュウジャーになっていた研究者ドクター・ウルシェード(初代キョウリュウバイオレット)の協力を得て、トリンは獣電戦隊を具現化すべく動き出す。彼の下には獣電竜に勝ったダイゴ達5人の若者が集結し、さらには戦いの中で、キョウリュウゴールド空蝉丸も復活する。そしてドクターの孫娘である弥生が二代目キョウリュウバイオレットになったことで、彼の長年の悲願であった「獣電戦隊」が初めて真の完成を見たのである。

ダイゴの父・ダンテツとも昔からの付き合いらしく、ダイゴを獣電戦隊にスカウトしたのもその縁からである。


また、「獣電竜0号」ことトバスピノの暴走事件以降、人間の持つ「音楽」や「歌」に秘められた力にも強い関心を持っており、「音楽や歌は人間に秘められた力を解き放つものでもある」という結論に達した。キョウリュウジャーの変身にサンバのリズムや音楽が取り入れられているのはそのためでもある。


本人の戦闘力も高く、専用剣である「フェザーエッジ」を使って戦う他、目や手から光弾を放つ事もできる。これらを使い百面神官カオスに襲われたダイゴを助け、カオスと互角に渡り合い、ブレイブ9では怒りの戦騎ドゴルドを途中まで圧倒する程の強さを見せた。

しかし、長時間戦うと体が石化を始めるために、彼自身は基本的には前線では戦えない。これには本人も忸怩たる思いを抱えている。


普段は冷静で常に落ち着いた口調で話すが、ノブハルを他の仲間達同様に「ノッさん」と呼ぶようになったり、アミィが放置していた漫画を、空き時間に読んで内容を把握するなど意外にもノリの良い一面がある。


正体

ブレイブ28以降のネタバレが含まれます


実はかつての彼の名は「魔剣神官トリン」。

元デーボス軍の一員であり、百面神官カオスの実弟である。

彼がデーボス軍の出現を察知できるのは、この出生故である。


約1億年前、地球と「昆虫型生物の惑星」のそれぞれを滅ぼす為に、予めその下準備を整えさせるべくデーボスは自身の代理として2人の神官の兄弟を産み出した。それがカオスとトリンである。

そして兄のカオスは昆虫型生物の惑星に送られ、トリンは地球に派遣された。

しかし、降り立った地球で始めて目にした、恐竜達を初めとする地球の生き物達の生命の躍動する様に感動し、それを奪おうとする創造主のデーボスに対して疑問を抱き、デーボス軍を裏切り恐竜達に力を与えて共に戦った。その時の戦いでカオスの左肩に傷を負わせており、これを屈辱と感じたカオスはあえてその傷を治さず、トリンに対する復讐の機会を狙っていた。

一方で、デーボスやカオスとの激しい戦いの結果、トリンの方も無事では済まず、長時間戦うと体が石化する程のダメージを負わされて、長時間戦えない体にされてしまった。このような過去の経緯から、兄弟とは言えども既に完全に決別しており、互いに容赦は全くない(そもそもデーボスやカオスは、基本的に自分達の役に立たない者は、誰であれ切り捨てるスタンスなので当然だが)。


そして、トリンはブレイブ28で怨みの戦騎エンドルフによって左の羽を斬り落とされた上に、喜びの戦騎キャンデリラの唄で理性を失いかけ強制的に巨大化させられてしまうが、自分で五連獣電剣を突き立て自決のような形で死亡する。

しかし、イアンラミレス鉄砕の持ってきた超古代の秘石(ダイゴのペンダントと同じもの)の力をキョウリュウジャーメンバーが祈りの唄で引き出した事で生還し、自分の出生を知った上で信じてくれたキョウリュウジャーの姿を見て涙を流す。これによって上記の石化の問題も克服することができた。


ちなみにデーボス軍は、末端のゾーリ魔に至るまでデーボスの細胞から生まれた存在であるため、彼等だけが明確に兄弟とされている事に疑問を持つ者もいるかもしれないが、デーボスは様々な星を滅ぼす過程で様々な生物に関する情報を体や細胞に蓄えており、それら様々な細胞から生み出されたのがデーボス軍の者達なのである。つまりカオスとトリンは同一の細胞から生み出された者同士なので「兄弟」なのである(その割には外見は全く似ていないが、マッドトリンの件を考えてもそれぞれの能力や特性などから、外見を変えて生み出せるのだろう)。


ブレイブ34でブラギガスのパートナーだという事が判明。そして、獣電竜達の親のような存在であるブラギガスにとってパートナーとなる「閃光の勇者」は最初から彼しかいなかった。

だが彼は、恐竜時代に自分の無力でブラギガスを失ったという自責の念、そして何より自分が元はデーボスの一員であることが、彼にとって「閃光の勇者」になれない理由だと決めつけていた。

しかし、ダイゴ達現代のキョウリュウジャーと共に戦う事によって、元はデーボスであったトリンの中にも「ブレイブ」が生まれ始め、次第に彼は「ブレイブの化身」とも言うべき存在となっていた。最後の獣電竜・ブラギガスの復活後、それまで自分が感じてきたものを思い出し、自分自身への認識を改めたトリンは、自らブラギガスのパートナー「閃光の勇者」となる事を決意する。そしてギガガブリボルバーを手に、最後の戦士キョウリュウシルバーとして戦列に加わった。


ブラギガスの力が加わった事によって、トリンは再び全盛期の力を完全に発揮する事が出来るようになり、当初は強力過ぎて使えなかったフェザーエッジで三角形の斬撃を放つ必殺技「トリニティストレイザー」を使えるようになる。上記した通り元々高い戦闘力を持っていた彼が、ブラギガスの力を得てさらに強化された結果は凄まじく、初戦では新たな魔剣神官となったマッドトリンをほぼ一方的に撃破し、それ以降も何らかの搦め手を使われた時を除いて、直接の戦闘ではラスボスのデーボス戦以外で殆ど苦戦する事も無かった。

こうして彼は獣電戦隊の頼れる指導者としてでなく、頼れる戦士としても活躍する事になったのである。


ブレイブ37にて自身の必殺技に憧れて鍛錬をしているソウジを目撃して、最初は「人間の身体では危険」と反対していたが、その後の戦いにおける彼のひたむきな心を理解し、空蝉丸の助言もあってトリニティストレイザーを彼に正式に教える事を決意する。

ブレイブ42ではダイゴの父、ダンテツを「キング」と呼んでいる事が判明。その為に(ノブハルを他のメンバー同様「ノッさん」と呼んでいるのに対し)ダイゴを「キング」とは呼べなかったのだという。

ブレイブ43では鉄砕の幻術の力で『鳥居さん』という人間に変身する。



更に!ブレイブ45以降のネタバレ!!

ブレイブ45では「トリニティストレイザー」を習得したソウジに、自身の剣「フェザーエッジ」を託すが、あろうことか「真の地球のメロディ」を聞き取ったダンテツにより殺されてしまう。しかも今度は石化に留まらず、砂となって完全に消えてしまった

実はこれは、「トリンを正義のスピリットのまま『大地の闇』に送る事によって、『大地の闇』を完全に断ち切ってほしい」という「真の地球のメロディ」に触れたダンテツの秘策だったのだ(後に、鉄砕の発言で「あらかじめ打ち合わせていた=知っていた」ということが明かされる)。ダンテツに「殺された」後のトリンは、ラミレス・鉄砕と共に、闇時計の進行によって再活性化した「大地の闇」のデーボモンスターを退治しつつ、その中枢に向かう(この際には、マッドトリンを含めた幽霊デーボモンスター達相手に一人で無双している)。

ブレイブファイナルにて闇の中枢にたどり着くも、同様の作戦を行ったカオスに阻まれるが、この時既にデーボス軍を脱退していたキャンデリラと楽しみの密偵ラッキューロの助太刀により、「大地の闇」の破壊に成功、カオスとの長年の因縁に決着が付いた。その後は二人を激励し地上に送り出し、自らはスピリットレンジャーと共に姿を消した。更にダイゴと獣電竜が戻ってきた後、幻影となって弥生を含めた7人のキョウリュウジャーの前に現れた。


上記の通り、トリンは『作中で殉職』しつつも、最終回まで完走するという異例の扱いとなった。

過去の恐竜系戦隊でも、ドラゴンレンジャー/ブライ恐竜戦隊ジュウレンジャー)、アバレキラー/仲代壬琴爆竜戦隊アバレンジャー)が作中で殉職をした。これにより、『恐竜系戦隊の追加戦士番外戦士は、その人物の種類に関わらず殉職者が出る』という法則が成り立ってしまった(ちなみに後輩の恐竜スーパー戦隊でも番外戦士が殉職している為に、この法則は依然有効である)。

ただしブライと壬琴が残りの命を戦いに捧げた後の死亡なのに対し、トリンは地球を救う為に死という選択肢を選んで前に進んだと言う形であり、内容は大きく違っている。「死亡してからが本番の作戦」は通常悪役に多いが、ヒーローでこのパターンは非常に珍しい。「死してなお闘う魂」スピリットレンジャーという概念を持つ本作らしいと言える。


そして、続編では…


関連タグ

獣電戦隊キョウリュウジャー キョウリュウジャー 桐生ダンテツ

獣電竜 獣電池 始祖鳥

ニチアサトラウマラッシュ(1月19日ショック)


嘉挧:敵組織の大幹部から戦隊司令官に転じた繋がり。ただし彼の場合もともと平和主義者だったのであり、光落ちしたわけではない。物語終盤(どちらも48話)に死亡した点も共通だが、これは狙いがあったわけではなく、純然たる作戦失敗の結果である。ただし死亡後も退場せず主人公達に魂(?)として導きを与えているのは相通じる。


ドギー・クルーガー/デカマスターショウ・ロンポー/リュウコマンダー:同じ獣人タイプの司令官。彼らも変身能力を持っている。


クフ・クリスパー:声の演者が同じライダー怪人だが、身体の色や翼による飛行能力が共通している。


オプティマスプライム:同年放映されていたトランスフォーマープライムの声の演者が同じ司令官(ちなみに同作ではドゴルドと同じ声の敵もいた)。比率は違うが身体の色も類似している。


マリー・アンジュ1時間後の同じく消滅したまま最終話を迎えた存在。


ハリハム・ハリー5年後の1時間後のプリキュアに登場する彼と同じ経歴を持っていたハムスター


幽遊白書:キョウリュウジャーが放送される11年前の1992年から1995年まで放送されていた、冨樫義博氏原作の漫画を元にしたアニメ。この作品にてトリンの中の人とナレーターの中の人はそれぞれ死々若丸桑原を演じており、更に百面神官カオスの中の人もを演じ、更にラッキューロの中の人も彼女を演じていたという繋がりがある。


スーパー戦隊の歴代指揮官・サポートキャラリンク

黒木タケシトリン車掌/ワゴン/総裁

歴代番外戦士

志葉薫ラミレス/鉄砕/弥生ウルシェード/トリンバド

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