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チリ(トレーナー)の編集履歴

2024-01-04 08:58:57 バージョン

チリ(トレーナー)

ちり

チリ (Rika)とは、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場する四天王である。

「四天王の露払いはこのチリちゃん!」


「うんとかわいがったるからせいぜい……きばりやぁ!」


概要

パルデア地方四天王の一人で、じめんタイプの使い手。

初登場は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のシナリオルートの一つ「チャンピオンロード」攻略時で、基本的には4つ目のジムを訪問したところでハッサクに「自分と同じ四天王」と紹介されて出会うことになる(ジムバッジが3つ以下なのにポケモンリーグ訪問を済ませた一部の物好きなトレーナーはその際に「面接官として」出会うことになるが)。

またポケモンを出す時は、投げた反動でそのままくるっと一回転する独特な投法を行う。


使う言葉はコガネ弁関西弁)。初対面時の「まいど!チリちゃんやで~」のギャップ感が光る。一人称は「チリちゃん」、二人称は「自分」。

口が悪くなる時があり、その口の悪さに驚愕したプレイヤーも多い(「いてこます」は関西圏でもなかなかに口が悪いワードとして有名)。


上記の距離の近さや飄々とした態度からポピーとは仲がいいが、ハッサクからは「少しふざけた女性」と呆れられている。DLCのハッサクとの特殊会話では「いや いつも ふざけてへんけど……?」「チリちゃん!四天王で!一番ふざけてへんけどー!?」と怒っている。

実際のところ幼女なポピー、時折感情が爆発して号泣するハッサク、覇気がないアオキに比べると四天王の中では常識人のツッコミ役である。DLCの特殊会話を一通り読むと、寧ろ苦労人であることが示唆されている。


しかし、グルーシャとの特殊会話を見る限り、全くふざけないわけでもないので、ハッサクの「少しふざけた女性」という指摘も全く的外れとは言えない。セイジ先生との特殊会話を見る限りノリがいいだけともとれる。


一方でバトルに入ると鋭い顔つきになり「せいぜい……気張りやぁ!」「ドオー!隆起せえ!」と叫ぶなど結構アツい部分も持ち合わせている。


四天王戦では自分が倒された場合次の四天王を呼び出すことになっているが、アオキは声が小さいためチリがいつも代わりに呼び出す羽目になっているようだ。(初めは「アオキさん…もうちょい声出さんと……」などと促していたがアオキは全然声量を上げないので仕方なくチリが呼んでいる。なおアオキはハッサクにそのことで詰められていた)。


ポケモンリーグの面接官も務めており、彼女とバトルをする前には第一次試験である面接テストが行われる。

そこでは一転して敬語口調どころか標準語かつ黒いメガネをかけプレイヤーに数々の質問を出す。面接官としての彼女が初見だった場合、ストーリー内で改めて出会ったときにそのギャップに驚くことになるだろう。

チリちゃんrkgk

いい加減な答えを選ぶと容赦なく不合格にされるが、再挑戦は可能で面接に合格するといつもの関西弁に戻る。一発で合格すると「ネモ以来やないか?」と褒めてくれる。

ただし、不合格の時限定のセリフもあるので、気になると言う方はそちらも見逃さないように。面接を受ける前にセーブをしておき、一度わざと不合格になった後でゲームを再起動し、面接を受け直せば両方のイベントを観ることができる。


ちなみに前述の通り、ジムバッジを全て集めていなくてもなぜか面接のみ受けられ、その場合は質問内容が変わる(途中から「今学校ではどんなことが流行っているのか?」等、どう考えてもポケモンバトルとは関係がなさそうな雑談めいた質問が続くようになる)。当然どう答えても不合格となるが、ここで不合格をもらったことがあっても、バッジ8個回収後の面接で前述の「一発合格」のセリフを聞くことは可能だったりする。このことや、受付の男性の「バッジを8個集めていないと本気で面接をしようとしない」という台詞から判断するに、バッジ8個を集めていない場合はそもそも1次試験として換算していない模様。


容姿

チリちゃんさん

長身かつ細身で、ツリ眉タレ目の端正な顔立ちをしており、右側の髪の一部が大きく曲がった特殊なツーブロックの緑髪が特徴的。後髪はうなじの辺りで結んでアンダーポニーテールにしている。

スーツを着用し、両耳にピアスを付けている。なお、グレーのシャツに至っては右ボタンであることから、男性物を着用しているようだ。普段はポケットに手を突っ込んでおり歩く時も外に出さない。


全体として男性的な格好・容姿をしているが、れっきとした女性

初見だとまず男性と見間違え、ゲーム中でハッサクが「彼女」と代名詞に用いたことで性別を知り、驚いたプレイヤーも少なくない(そもそも本作は、一目では性別が分からないキャラクターが歴代でも群を抜いて多い)。

容姿だけであればクールなため(特に公式イラストはそっけない印象を与える)、外見と中身のギャップに驚いたプレイヤーも多い。

また、面接官モードの時は黒縁眼鏡をかける。


リップがDLCで彼女の容姿の良さに気付いた時は(普段はオモダカの側にいるため気付いていなかった)、専属モデルとしてヘッドハンティングしようとしたほど


性格

基本的には気さくでフレンドリー。

だが本人曰く「ふざけてはない」らしく、少しふざけた女性とハッサクに紹介された時は若干憤慨したような反応を見せていた。

実際、面接中の彼女の態度は真面目を通り越して非常に厳粛な雰囲気である。性格面でも四天王の中ではまともであり、本質的には常識人。毎回この人の代わりにこの人の事を呼ぶなど、面倒見も良い。

また、かなりの負けず嫌いでもあり、バトルに負けるとそっぽを向きながらムスッとした表情で嫌々とも取れる態度で拍手する


主人公に対しては思うところがあるようで、藍の円盤のイベントではエリアゼロで危険を侵した主人公を叱る一幕もあった。リーグ部に特別講師として呼ばれた際のオモダカとの特殊会話では、主人公に特別な意識があることを見抜かれ特に機嫌を悪くしている。

もっとも、エリアゼロは本来立ち入りには許可がいる特級の危険地帯である。最初に入った時は事情を聞いたクラベル校長からの許可をもらい、同行者がいたからまだ良かったものの、(本編クリア後は扉が開けっ放しになっているとはいえ)何も言われないからと無許可で出入りを繰り返す主人公が全面的に悪いとも言える。そういう意味では、「責任ある大人」の立場から叱ってくれる彼女はありがたい存在である。


手持ちポケモン

チリちゃん&ドオー


チャンピオンロードを真っ直ぐ進んでいくと、最後に倒される想定をしてあるグルーシャからでも一気にレベルが10も跳ね上がる。道中のモブトレーナーをスルーしているとボコボコにされるので、ある程度鍛えてからきた方が良い。

最低限手持ちの平均が50台前半程度あれば、道中のレベルアップも加味して四天王とオモダカの連戦を勝ち抜くには十分だろう。


同じ四天王で地面タイプ使いのキクノに近い手持ちタイプ構成(タイプや特性で水で弱点が突かれない地面タイプが2体)だが、こちらは防御面よりも比較的攻撃面を優先した地面ポケモンが多い。ちなみにパルデアの地面ポケモンに岩、鋼の複合タイプを持つ地面ポケモンが特殊な立ち位置のテツノワダチしかいないため歴代地面タイプ使いのジムリーダー、四天王、しまキングなど名有キャラで初めてシナリオでそれらの複合タイプの地面タイプを使わないキャラになった(カバルドンが手持ちにいないのもそもそも必要無いからと言える)。


全体的に鈍足なポケモンが多く、先手を取って弱点をつければそこまで苦戦はしないだろう。

しかし、厄介なのはその弱点対策。4倍弱点をつけるポケモンも少なくないのだが、みずがついているナマズンや特性「ちょすい」でみずタイプ技を吸収するドオーなど、ウェーニバルなどのみずタイプアタッカーに頼ってきたプレイヤーは苦戦を強いられる。

また、四天王の3人に有利だからと言って氷タイプを先発させているとバクーダに焼かれてしまう。

他、ナマズンはくさが4倍弱点だがふぶきを備えており、ドンファンもどくづきを搭載しているなど、素直にタイプ一致技で攻めようとすると手痛い一撃が飛んでくることも。

不用意な交換はしない、相性不利で無いポケモンにサブウェポンで弱点わざを覚えさせるなど、一芸に特化しないことが勝負の鍵となるだろう。

特にドオーはテラスタルで高火力となりつつ、どくどくまもるといったいやらしい戦法も使ってくるので注意。しかし、ミガルーサを育成しておけば、かたやぶりからの水技で倒せるので詰まったら利用すると良い。

またアーマーガアを使えばドオーを完封する事も出来るがやはりバクーダに注意。


2戦目/ブルーベリー学園藍の円盤

  • ダグトリオ Lv.82
  • ドダイトス Lv.82
  • ドンファン Lv.82
  • ナマズン Lv.82
  • バクーダ Lv.82
  • ドオー Lv.83(テラスタル:じめん)

番外作品

ポケモンカードゲーム

2023年発売のレイジングサーフで登場。通常版ではメガネをかけており、SR、SAR版ではメガネをかけていない。


他媒体

ポケモンカードゲームやろうぜ~っ!(スカーレット・バイオレット編)

チリをモデルとした、リッチなお姉さんが登場する。

ネクタイがチリーン型でサスペンダーはつけておらず、ピアスは四角いものを二つだけつけている。

ポケカクイズ大会を開催している。


余談

  • 四天王戦前の面接だがこれが結構難しく、ジムリーダーそれぞれが所在する街の名前を覚えておらず落とされるプレイヤーも少なくない(一応、入口前で「いままでのジム戦を思い出すといいですよ」と、それとなく助言してくれる人がいる)。特にポケモンに特殊な名前をつけたり、海外産メタモンを作るために英語版・中国語版などでプレイしているとゲーム中最難関ともいえる難易度になってしまう。
    • 対策としては、それぞれの街の特徴から、その前の質問で覚えやすい街のジムリーダーを選ぶこと。例えばアオキであれば「食堂が多い街→食べ物関係の名前→チャンプルタウン」、ナンジャモであれば「街灯で綺羅びやか→光関係の名前→ハッコウシティ」、グルーシャであれば「街がないジム→唯一街の名前ではないナッペ山」という具合。ゲーム及び面接としての楽しみは薄れるが、その場で攻略サイトなどを使いカンニングするという手もある。
  • 名前の由来はチリペッパーこと唐辛子と見られ、海外版でも唐辛子や辛さに関連した名前になっている。髪色は青唐辛子(グリーンチリペッパー)が元か。じめんタイプの使い手なのは「地理」とかかっているのかもしれない。中性的な風貌や二面性などは、青唐辛子と外見がよく似ているししとうが絡んでいる可能性もある。ただしペパーとの関連性は特にない。
  • 中性的な見た目から男女を問わず「一目惚れした」と言うプレイヤーが後を絶たず、pixivでも作品が数多く投稿されている。女性的な外見に反して男性であるグルーシャとは別の形で話題を呼んでいる人物である。そのあまりのイケメンさからお姫様願望を抱く男性も多数いる。お姫様は女の子だけの専売特許じゃねぇぜ!!
  • ゲーム発売からわずか1ヶ月ほどで彼女のコスプレをする者が相次いだ。衣装にこれと言った特徴のある形や模様などが特にないため、何なら市販の服だけでも完結してしまうレベルで用意しやすいというのが大きいだろう。髪型もシンプルなので、ウィッグセットに慣れていれば作りやすく、中性的な容姿から普段から男装することが多いレイヤーにもやりやすいという事情もある。特筆すべきは事前発表されていないキャラであるにもかかわらず異例の速さで大量発生していることである。理由としては上述の通りだが、発売から僅か2、3ヶ月ほどでコスプレ販売店のモデル写真に使われていることからも、発売前発表されていないキャラクターにしてはどれだけ普及が早いかがお分かりいただけるだろう。
    • 更には一般レイヤーだけでなく著名人も影響を受けている。SnowMan佐久間大介が2022年末に放送された『NHK紅白歌合戦』で使用した衣装について、「インナーのシャツはチリちゃんをイメージして作ってもらった」と公式ブログで明かしている。頑張ればできる遊びでのコスプレならともかく、僅か1ヶ月後に控えた大きなステージ用の衣装をである。事前発表されていないのにこれだけ短い期間で影響を受けてオーダーして使うというのも、中々ないケースだろう。
  • そんな彼女だが、劇中での出番は一次試験の面接、ジム攻略中の顔合わせ、四天王戦のわずか3回のみであり、メインキャラの中でも出番の多さで言えば寧ろ下から数えた方が早い程。物語の本筋にもそこまで深く絡んでいる訳でもない。そんな少ない出番でもプレイヤーたちに絶大なインパクトを残したのだから、彼女のキャラ造形がいかに巧妙な者だったかがよくわかると言えるだろう。その為、DLCで再戦したいと強く願うプレイヤーが後を絶たなかった。
    • ちなみに、「出番の少なさに反して人気が爆発した」という点では、前作キバナと共通するものがあると言える。
    • pixiv運営もこうした人気を受けてか、pixivisionでファンアートを特集した記事を掲載している。
    • その後、DLC後編で再登場。細かい言及は伏せるが、ついに念願のチリとの写真が撮れるようになった。
  • 上記の通り面接では標準語且つ敬語口調なのだが、バトルでの決め台詞は「いてこましたる!」と現実の関西弁基準ではなかなかに口が悪い。バトルが日常茶飯事のポケモン世界ではこれくらいがデフォルトだったりするのだろうか…
  • 仕事に就ける年齢でないポピーを除くと、本作のジムリーダー・四天王・チャンピオンで唯一兼業についての情報がない。トレーナー1本、あるいは面接官をしている辺りアオキとは別部署のポケモンリーグ職員の可能性もあるが詳細は不明。二次創作では広報、人事部、事務職員、オモダカの補佐、トレーナー一筋のいずれかとする作品が多い。しかし、藍の円盤の特別講師の特殊会話にてオモダカのことを総大将もしくはトップと呼んでおり、彼女の世話をしていることが言及される。

関連イラスト

チリちゃんチリちゃん

チリちゃんやで~!チリ&ポピー


関連タグ

ポケモン関連

ポケモンSV 四天王(パルデア)

チャンピオンロード

じめんタイプ

緑髪 アンダーポニーテール サスペンダー

関西弁 方言

男装 クールビューティ イケメン女子 おっぱいのないイケメン ボーイッシュ だが女だ


他のじめんタイプの使い手

サカキ キクノ ヤーコン ハプウ


顔面600族:元々はキバナに付けられた異名であったが、そのイケメンぶりに一部のプレイヤーからそう呼ばれるようになった。

フライゴンじめんタイプかつ、緑の体色にゴーグルのような赤い複眼と言う外見からチリと組み合わせる絵師もいる。なお、『ポケモンSV』に実際にフライゴン系統が登場するのはDLC後半の「藍の円盤」から。

だいちのプレート:じめんタイプ使いでおっぱいのないイケメン...というところから付けられたネタタグ。当然だが現実で他人にそのようなことを言ってはならない。あとこの人の迷言でもない。

チリちゃんとナンジャモ2


グルーシャ:こちらはチリとは反対に女性的な外見の男性ジムリーダー

アカネ:同じくコガネ(関西)弁を喋る女性トレーナー繋がり。

マリィ:クールでパンクな格好に反して、スパイク弁(博多弁)を常用するギャップ萌え系トレーナー繋がり。こちらは悪使いである。

シマボシ:中性的な外見や喋り方から男性と勘違いされる女性トレーナー繋がり。クールな仕事中の態度と本性に大きなギャップがあるという共通点がある。融通の利かない同僚に振り回される点(あちらは同格ではなく上司だが)も共通。


夢主:中性的な見た目、男装(の麗人)、関西弁、緑髪、革手袋…と性癖のオンパレードに加え、一人称の「チリちゃん」、バトルにおける一つ一つの所作のカッコよさ等にドはまりした人間が男女問わず大量発生した結果、主人公のアバターを自分に重ね、彼女の隣で共に過ごしていくと言う二次創作が鬼の如く増えた

なお、「夢女子が選ぶ2022年の100人」なる企画投票では数多の男性キャラを抑えて1位に輝いており、Twitterでは「チリちゃん」というワードが一時期トレンド一位を飾るほどの話題となった。それどころか、発売から約1年経った「夢女子が選ぶ2023年の100人」においても堂々の1位、連覇の快挙を達成している。何とも罪作りな女である…。ただし、この企画はあくまで個人が行っているものであり、公式の投票ではない点には注意。


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