「忍の世界じゃ掟を守らない奴はクズ扱いされる……けどな! 仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」
プロフィール
忍者登録番号 | 010886 |
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誕生日 | 2月10日 |
星座 | みずがめ座 |
年齢 | 13歳 |
身長 | 154.2cm |
体重 | 44.5kg |
血液型 | O型 |
性格 | 仲間思い、マイペース |
好きな言葉 | チームワーク、仲間 |
得意な術 | 写輪眼、火遁・豪火球の術、他火遁系の術 |
CV | 小森創介(少年、戦場のボーイズライフ時) |
概要
うちは一族の中忍。「木ノ葉の黄色い閃光」と呼ばれる後の四代目火影・波風ミナトが上忍師を務めるミナト班の班員の一人で、チームメイトには医療忍者ののはらリン、そして天才忍者のはたけカカシがいる。
人物
仲間想いの熱い心の持ち主。しかし、エリートのうちは一族でありながら未だに写輪眼を開眼出来ていないことから同班で先んじて上忍になったカカシの才能にコンプレックスを抱き、カカシに食ってかかる事が多い。
また非常にお人好しな性格で、人助けなどをして遅刻してはカカシに遅刻癖をどやされるのは日常茶飯事。だが助けたお年寄りたちから好かれており、その人脈をもってDランクの任務を全て片付けてしまったこともある。
ゴーグルを着用しており、更に目薬を常時持ち歩き、暇があれば点している。それはいつか開眼する写輪眼のため。
強がりなところもあるが泣き虫でもあり、何かというと「目にゴミが入った」と言い訳する。
リンに恋心を抱いているが、どんなに恰好つけてアピールしても実のリンはカカシを気にしているという切ない片思い状態である。
第2巻 第8話にてカカシの口から存在を仄めかされていることに始まり、同巻第16話の扉絵でカカシの枕元に置かれた写真でリン・ミナト共々登場するなど、連載最初期から構想にあったキャラクターであることがうかがえる。
名前が初めて出たのは第16巻第139話でカカシが慰霊碑を訪れたシーンで、正式な登場は第27巻末の「カカシ外伝 戦場のボーイズライフ」となる。
またゲーム『ナルティメットストームレボリューション』に収録されたオリジナルアニメ『望みの果てに』ではミナトの妻・うずまきクシナとの関係が描かれている。
クシナとは顔を合わせば姉弟喧嘩のような言い争(時にはクシナの実力行使も含む)を繰り広げていたが、彼女から気に入られており息子が生まれたらオビトのような明るい子供に育ってほしいと願っていたことが描写されている。
なお、うちは一族であるが両親はすでになく、うずまきナルトと同様に孤児である。
両親については自室に写真が一枚だけ貼られているのみで名前などは不明。
祖母と二人暮らしであるが父方か母方か、うちは一族の出なのかは不明。
活躍
第三次忍界大戦
当時13歳。
カカシと喧嘩したオビトはミナトに相談し、カカシの過去を聞かされる。それからカカシの性格の意味を理解し、少しは打ち解けた。
しかし敵に連れ去られたリンの救出より任務の遂行を優先したカカシに激高し、「木ノ葉の白い牙を尊敬している」「仲間を大切にしない奴はクズ」とカカシの心情に変化をもたらす言葉を残し、一人救出に向かう。
勇敢にひとりで敵と戦おうとするが、結局追ってきたカカシに助けられる事となる。その際にオビトを守って左目を負傷したカカシを、そして攫われたリンを助けるため、二人を守る覚悟を決めると同時に写輪眼が開眼。ただの目には見えない敵を目視し、撃退する。
カカシと共に敵の領域に侵入しリンを救うことは出来たが、敵の術に嵌り、カカシを庇ったオビトは右半身を岩に押しつぶされて瀕死の状態となり、残された左目の写輪眼を「上忍祝いのプレゼント」としてカカシの左目に移植させた。
後に木ノ葉では功績を讃えられ、英雄として慰霊碑に名を刻まれる。以来、カカシは朝早くから慰霊碑を訪れ、当時の自分を戒めている。
- 第三次忍界大戦時
ネタバレ注意
※物語の根幹に関わる重大なネタバレ注意
「オレは誰でもない 誰でもいたくないのさ… ただ月の眼計画を成せれば…それでいい」
「後悔しても遅いのだよ 現実は…ただ残酷に突き進むだけだ」
プロフィール
第599話「うちはオビト」において、残酷な真実と共に衝撃的な再登場を果たした。
彼はトビやうちはマダラを名乗り、『NARUTO』の物語の裏で様々な人々や組織に影響を及ぼし、忍界中で暗躍してきた黒幕の一角なのである。
これまでトビと呼ばれた仮面の男は、過去の伝説的人物・うちはマダラだと思われてきた。
しかし第四次忍界大戦の二日目にて薬師カブトが穢土転生で本物のうちはマダラを転生させ、仮面の男=マダラ説は消えて一層その正体を巡り、読者の間で話題が沸騰した。
そして、第599話の終盤うずまきナルトの螺旋丸によって面が破壊され、遂に正体が露呈。
その正体は神無毘橋の戦いにて死亡したと思われていたはたけカカシの親友、うちはオビト本人だった。
ちなみに正体が判明するまでは読者からはオビト以外にもうちはシスイ、うちはカガミではないかという声もあった。
正体が分かってみると、着用していた仮面は右目だけが開いている=実は左目が無い=左目を失っている写輪眼の持ち主はカカシに与えたオビトであるという推理が可能であり、結構な大ヒントや伏線が与えられていたことが分かる。
神無毘橋の戦いにて岩に潰された後、死亡せず奇跡的にオビトの先祖であるマダラの地下アジトへと落下し生きながらえていた。
マダラ曰く『まるで岩の間をすり抜けたように』アジトへと落ちてきたという。
その後、千手柱間の細胞と人造体を移植され、カカシやリンの元へと一日でも早く帰還するため傷を癒しながら、リハビリに励み次第に監視役のゼツ達とも友好的な関係となる。
その後、傷も順調に癒えてきていたある日、ゼツよりカカシとリンの窮地を伝えられる。
オビトは単身で助けに向かおうとするが傷が完治していなかったため人造体の一人を体に纏い戦場へと向かった(この身体に纏った人造体は登場初期のトビの面と同じ顔をしている)。
そして戦場へ到着したオビトが目撃したのは、カカシが雷切(千鳥)によってリンの胸を貫いた瞬間であった。
直後、リンを喪ったショックによりオビトとカカシの写輪眼が万華鏡写輪眼へと開眼。同時に物質をすり抜ける能力を手に入れた。カカシはその後、気絶してしまう(カカシの神威がトビの時空と繫がっていたのはこれが理由である)。
状況を理解出来ないオビトは絶望感と失意に怒り狂い、通過能力と木遁忍術を使い周囲に居た霧隠れの忍を皆殺しにした。虐殺後、ゼツとマダラの話していた『月の眼計画』を思い出し、リンの亡骸にリンとカカシがいる平和な世界を作る事を約束する。
「リン…もう一度… もう一度君の居る世界を創ろう」
その後、マダラの元へと戻り『月の眼計画』の全容を聞き彼に手を貸すことを決心する。動く事の出来ないマダラの手足として彼が復活するその時までトビ(マダラ)として暗躍を開始した。
悲願たる「月の眼計画」の発動までおよそ約17年ほど忍界の闇社会を渡り歩いて生きてきたオビト。
マダラの元に戻ったのちのオビトとそれ以前のオビトはほぼ別人と言っていい程であり、世界に絶望したことで仲間想いの性格は一変し、自身を裏切った仲間や同胞を殺すことを躊躇わず実行する人道を外れた人格へと変貌。現実を「地獄」と称し、現実世界での他者への興味や自分自身の存在価値すらも「どうでもいい」と吐き捨てて完全に否定している。
自身が忌み嫌っていた「クズ」に自ら堕落したことについては「この世界で生き永らえた忍は皆クズになる オレ達がいい例だ…カカシ」と、かつて贈った言葉を自身を卑下した上で打ち消していた。
喋り口調は冷徹で仰々しく思想家的な雰囲気となり、風貌や気配、チャクラ質も大きく変わり(これは移植された柱間細胞の影響と思われる)、師であるミナトでさえ気づかないほどだった。
カカシがリンを殺した経緯についても、捕らえられたリンが三尾の人柱力にさせられ、木ノ葉の里を襲わせる霧隠れの計画であること、リンが命を賭けて里を救うために千鳥に飛び込み自害したことも知っており、愛する人の死、彼女のような優しすぎる人の死を以てしても「本当の平和」が訪れない虚しさを理解したことで、悲劇と争いを繰り返す救いようのない現実の世界に見切りをつけ、
「無限月読」による『幻術の中の平和』を強く望んだのである。
第四次忍界大戦でのナルト達との戦いの中で、カカシと神威空間で死闘を繰り広げる。その後、十尾を自身の体内に入れ、精神が十尾に乗っ取られそうになるものの、リンへの愛やミナト班での思い出を支えに持ちこたえ、十尾の人柱力となるが、ナルトを始めとした忍連合軍に自身の過去を知られ、彼から説得を受け、忍連合軍により十尾を引き離される。その直後、カカシにトドメを刺されそうになるが、大蛇丸に歴代火影達と共に穢土転生されたミナトがカカシを止めに入る。オビトは「リンは自分にとって唯一の光明であったこと」、「リンを喪ってから見る世界が変わり、真っ暗な地獄だと思ったこと」、「マダラに成り代わって世界を渡り歩いて、リンに代わる光を探したが、この世は地獄だと更に実感するだけだったこと」を打ち明ける。カカシからも説得を受け、考えを改めたオビトは、『外道・輪廻転生の術』を使い、自らの命と引き換えに戦争の犠牲者を蘇らせようとするが、黒ゼツに体を乗っ取られ、穢土転生体であったマダラを蘇らせてしまう。
その後は左半身が黒ゼツに乗っ取られた状態ながらも、マダラにより九喇嘛(九尾)を抜かれてしまい、瀕死となったナルトを助ける。
さらなるネタバレにつき注意
マダラ「ククク…お前はオレの思い通りに動いてくれた」
「イヤ…期待以上か…」
実は、第三次忍界大戦においてリンを死に至らしめた原因を作った黒幕はマダラであった。
オビトとリンは共にマダラにより、「禁錮呪の札」を心臓にを仕込まれており、自害できないようにされていた。
リンがカカシの千鳥に飛び込んだのは、自害できないことと、霧隠れの忍たちが、自分を生かしたまま木ノ葉に帰らせるつもりで、自身を殺すことがないと判断したことが理由と思われる。
ただし、マダラによると、本来は霧隠れの忍にリンを殺させ、オビトを闇に堕とすつもりだったという。
さらにミナトの邪魔が入らないよう彼の不在を狙って計画を実行させており、リンがカカシの手にかかったのは出来過ぎな偶然だったとのこと。
オビトは自分の心臓に呪印札を仕込まれていることに気づいていたことから、「自害しようとしたが、それができない」ということがあったと思われる。オビトの心臓に仕込まれていた呪印札は、第四次忍界大戦で、カカシと神威空間で死闘を繰り広げた際、彼に自分の心臓を雷切で貫いてもらうことで取り除いた(サスケも千鳥を使え、オビトは一時期彼を手元においていたため、カカシはリンのことがトラウマになっていることもあり、最初はサスケに呪印札を取り除いてもらうつもりだった可能性がある)。
その真実を知らされ、マダラに輪廻眼を奪い取られ黒ゼツに体を乗っ取られてしまうのだが、黒ゼツが離れた後ナルトの六道の力により限定的ながら息を吹き返し、大筒木カグヤとの戦闘に助力する。
「時間のないオレが今更詭弁を垂れるつもりはない」
「ただせめて お前たちより前を歩いて…死なせてくれ」
と言い、その言葉通りにカカシとのコンビネーションを見せ、サスケ救出に一役買う。カグヤからの攻撃を受けたナルトとサスケをカカシと共に庇おうとしたが、カカシに向けられた攻撃を神威で自分の元へ転送し、致命傷を負う。
死を迎える間際、カカシに「お前は当分こっちに居ろ」と生きるよう促し、ナルトにはかつて抱いた志を思い出させてくれた礼と共に「必ず火影になれ」と理想を貫き通すようエールを送った。
その結末
その後、少年時代の姿で浄土の入口に到達したオビトは、そこで待っていたリンとようやくの再会を果たす。
しかし、「もう少しだけ待ってくれないか?」と猶予を求め、チャクラのみ一時的に現世に戻り、カカシに「六代目火影はお前がなれ」と頼み、その就任前祝いとして自分の万華鏡写輪眼の力を彼の両目に一時的に与えた。※これで六代目火影就任フラグが立った
戦いが済んだ後は、カカシに別れを告げリンと共に浄土へと旅立っていった。
余談
トビの名前の由来は、オビトと十尾をかけたものだと思われる。
トビとして活動していた際のコメディリリーフなキャラクターは、読者の多くから黒歴史とみなされている。
アニメでは、三尾の捕獲の際に、「一尾、二尾、僕はトビ」というシュールなギャグを放ったが、三尾とリンの事件を考えると実に闇深な描写である。また、「先輩に想いを寄せる女子高生」というギャグをしていることから、この世界に女子高という概念があることが判明した。
少年時代のオビトの声を演じた潘は幼少期の夕日紅の声も演じている。
オビトは、千手扉間と小南の両者から、大量の起爆札による連続爆破を喰らっている。
ナルトスで有名な「犠牲になったのだ」というセリフはオビトが正体を晒していない時(偽マダラ)の台詞。
コラ素材に使われたりでふたば住民中心に『NARUTO』のファン以外からも愛されている(?)キャラクターである。
ファンからは闇堕ちしたナルトとも言われ、実際に少年時代の彼と少年時代のカカシはナルト・サスケの対比として描かれている面があり、ナルトがサスケに心の内で語った「俺たちはもしかしたら逆だったかもしれない」を再現している。
一方で、ナルトとカカシ、サスケとオビトのそれぞれの共通点もある。
ナルトとカカシの二人は、「ナルトのサスケへの執着と、カカシのオビトに向けている感情が、共にかなり重い」という共通点がある。
サスケとオビトの二人は、「共にうちは一族である」という点以外にも、「サスケは鈴取りの演習の時にナルトに、オビトは神無毘橋の任務の日にカカシに、それぞれ先に歩み寄っている」、「サスケは波の国編でナルト、オビトは神無毘橋の任務でカカシ、それぞれ庇い、致命傷を負う」、「それぞれの愛する人を喪って万華鏡写輪眼を開眼すると共に、闇堕ちしてしまっている」、「同じ班の女性と恋愛的な関わりがあり、(最終的に)その女性を愛している(サスケは同じ7班の一員であるサクラから愛を向けられていて、最終的に結ばれており、オビトは同じミナト班の一員であるリンを愛している)」と、共通点が多い。
奇しくも祖先のマダラの弟、うちはイズナと誕生日、血液型が同じ。
なお、ネットで指摘されることもあるが、オビトの願望が具現化した無限月読の世界でも、リンが死ななかったIFではなく、リンは死亡したままで、その死から立ち直りカカシに支えられ立派な火影となっている夢だったがその理由は不明。
本心では「リンの死を乗り越えるべきであった」事をわかっていながら、誤っているとわかっている道に突き進んでしまったのではないかと考察されている。
なお、うちはマダラのふりをして小南に対峙した際に「うちはの瞳力をなめるなよ、小娘」と言っているが、オビトと比べると小南が年上である。
オビトがうちはマダラ(トビ)として裏のリーダーを務めていた暁のメンバーのことは、仲間としてある程度信頼していたようで、マダラを演じていた頃、命を落としたメンバーたちに「お前たちの犠牲は無駄にしない」と労いの言葉を掛け、仲間として感謝していたり(本物のマダラは「思いの外、役に立った」といった道具に対しての感謝を述べるのではないかという意見がある)、それ故長門や小南がナルト側に付き、自身を裏切った時には、彼らの死を完全に無為にする行為であるからか苛立ちを感じていたようである。
また、無限月読の思想を持っていた頃でも、カカシのことを気にしていたり、ミナトに思うところがあったり、前述の通り、暁メンバーのことをある程度信頼していたりと、根の部分は昔の頃とほとんど変わっていなかったことが窺える。
オビトが演じていた際のマダラ(偽マダラ)と、本物のマダラでは、実は結構言動に違いがある。本物のマダラはかなり傲慢だが、オビトが演じていた際のマダラは、本物より優しく、オビトの根の良さが随所に出ている。
そのマダラの事は信頼しておらず、正体を明かして程なく合流したマダラに「アンタを仲間だと思ったことはない」と言い放っている。計画の大前提であったマダラの復活にもあまりこだわりはなかったらしく、穢土転生が解除されたと知るや否や十尾復活に取り掛かった。
作中での言動や回想から、オビトはリンを今でも愛していることが分かる。
わかってんだよおじさん
演出・原画を小柳達也氏が担当して生まれた神EDアニメ。(なんと今回がEDアニメ制作初挑戦)
『虹』の歌詞とオビト視点から振り返った半生のシーンが見事に嚙み合っていて、曲もアニメも評価が高い。最早、オビトのキャラソンだの専用曲だの言われても誰も疑問に思うまい。
サビで「解ってんだよ」というフレーズが何度も出る為、オビトは(主にナルトス民から)「わかってんだよおじさん」と呼ばれるように。
上記の通り、彼の理想の世界は「リンが死ななかった世界」ではなく「自分がリンの死から立ち直れた世界」である事から彼自身、自分の行いが間違っている事、リンはそんな事を望んでいなかったこと、自分はどうすべきだったのか等を「わかって」いた筈であり、それでもナルトに詰められた様に「何もかもから逃げようとして」ここまで来てしまったという彼の心情も的確に表している。
話題にあまりならないが、片目で見ると回想時のオビトが浮き出て立体的に見えるハイテク仕様。因みにルパン三世PART4のOPも同様の仕様でこちらはTV番組でも取り上げられるほど有名。
この差は一体…。
関連イラスト
- トビ
- 第四次忍界大戦時
関連タグ
各章のボス
夏油傑:ジャンプ作品に登場する白髪で特殊能力持ちの目を持つ親友がいたキャラクター。更に、二人とも女性の死をきっかけに闇堕ちするなど共通点が多い。