概要
チャンネル内シリーズの一つ『元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣』にて発生した長期抗争。
CODE-ELの新トップ・銀田栄角率いる「銀田派」と、組織の一班を担う幹部・毛利公平率いる「毛利派」の対立激化により勃発し、当時既に組織を辞め貴凛町のメロンパン屋として暮らしていた主人公・瓜生龍臣(およびカリン)も、町の住民たち(カタギ)に戦争の被害が生まれている事を好しとせず、元教官の毛利に加勢する形で戦争に関与することになった。
チャンネル内では同じく各シリーズにて様々な様相の抗争劇は展開されているが、「アサシンVSアサシン」という、極道や半グレ以上に「殺人」に重きを置く生業の戦闘集団同士の戦いというところもあり、同時期発生の各抗争劇の中でも異彩を放つ戦闘が繰り広げられた。
少数の毛利派が、当時のEL構成員ほぼ全員を占める銀田派に挑むという、当初より頭数では敗色濃厚な戦況だったが、それぞれの事情から毛利に一時助勢した協力者たちの活躍、情報リークにより銀田政権の核でもあった大手政治家の支援断絶、また強行的だった銀田の方針についていけず離反する者も徐々に現れ始め、最終的に形勢は逆転。最終決戦にて瓜生が当時銀田派の最高戦力だった鶴城史之舞を制し、銀田も毛利との一騎打ち後に自害したことにより終結を迎え、同時に後ろ盾も指導者も同時に失ったELはそのまま空中分解することとなった。
なお、正式名は「CODE-EL戦争」だが、作中では登場人物らの発言および公式アナウンス内で常々本項の略称で呼ばれている。
交戦勢力の主要人物
「×」は当時の死亡者。またEL戦争以降の展開(ME戦争など)での死亡は省くものとする。
毛利派 | 銀田派 |
---|---|
※備考
- 対翠蘭のため共闘。
- 対ピンクのため一時協力。
- 形式上で、実際は毛利派に匿われ生存。
- 戦争状勢とは別件により。
事の発端
銀田と毛利が対立したのは、新トップに就任した銀田が新たに打ち立てた、以下の組織方針にある。
- 「誰かに死を望まれる人間に善人なんざ居ない」という銀田の持論の元、殺し屋達から依頼の選択権を強奪。依頼人の逆恨みといった事情を考慮せず金になるなら誰でも殺す組織になった。ただしこれに関して銀田は「金になるなら誰でも殺す」は建前で他に深い考えがあることが確定している。
- この方針に反する者、及び組織を脱退した者は銀田の逆鱗に触れ別の殺し屋が送られ始末されるようになった。
- これにより殺し屋達の良心の摩耗から組織が瓦解する危険性があるため止めに入った毛利が銀田の方針の危険性を指摘するも逆ギレした銀田の指示で2名の殺し屋(片方は毛利を裏切った)により毛利が射殺される。ただし毛利の死体が発見されなかったため毛利が生きている可能性がある。
- 毛利の娘である毛利仁美が依頼の常連であるとある政治家に関する秘密を父親から託された。もしもこれが世間に漏れたらCODE-ELの存続が危うくなるほど重大なものであり、これを奪取するため銀田が血眼になって殺し屋や工作員を大量に派遣している。
まずこれらの事態で毛利に恩義を感じる彼の教え子達が激怒し銀田…ひいては銀田が率いる組織と対立。更に仁美を狙う過程で自分達はおろかキッチンカーやメロンパンの師匠を巻き込まれブチギレた瓜生が参戦した(後に仁美は毛利から預けられた情報の入ったアクセサリーを瓜生らが回収し手元から離れた事で、彼女が狙われる危険性が薄まった)。
比較
共通点
相違点
毛利派
- 現トップ:毛利は殺し屋達に情を持って接し、殺し屋達にも人として信頼されている。
- カタギへの対応:瓜生と香鈴本人が一般人。基本的に一般人を戦闘には巻き込まない。
- 人員:少数精鋭で、情報収集担当が1人いる。
- 構成員の人間性:同じ釜の飯を食った仲なのか仲間意識が強い。
- 組織体としての弱点:協力者を除けば構成員は僅か8名しかいない。彼ら自体が組織からみた裏切り者のため今後追加メンバーが増えることは考え難く、実際に彼らへの加担を見破られた幹部の北村は細山田に撃ち殺された。他に人員を埋める方法があるとすれば、毛利の人脈を辿って協力を仰ぐ(もしくは善人殺しをしたくない敵サイドを説得の上で味方として引き入れる)くらいである。また、(瓜生らも丸投げしているわけじゃないが)作戦の大半は司令塔の毛利一人に依存している傾向にあるので失えば組織としての基盤や指示系統が瓦解する恐れがある。
- 依頼:受けた上でターゲットの身辺調査を行い本当に殺していい悪人かを調べる(瓜生シリーズ第1話の瓜生のセリフから)。ただしこの方針は正義感よりも殺し屋の心を守るためという部分が大きい。
- 紅林二郎との関係:毛利派で初めて出会った暗殺者はジェイクでこちらとは敵同士で戦った事があるものの、瓜生とカリンは成り行きで事件解決をした事がある。後に毛利の娘である仁美を(当時銀田派にいた)鵺から守るために戦闘し保護した事がある。実力も知られており、カリンからも「あの鵺と素手で互角に近い戦いをしたから本当に凄い」と心底認められている。
銀田派
- 現トップ:銀田は一切他人を信用しない冷血な男だが、指導力にはカリスマ性がある。その実力はナンバー2時代から毛利派にいた構成員等を派閥に入る利を説いて引き込んだほど。
- カタギへの対応:元構成員はともかくほぼ無関係なカタギにも躊躇なく手を出すという半グレじみた行為にも平気で手を出す者がいた。ただしこの件は実行犯以外では銀田以外関与していないため関与していない構成員はカタギに対して思うところは無い模様。
- 人員:多数派だが、情報収集担当は1人もいない。
- 構成員の人間性:殺せと銀田に命じられれば何も考えず殺しに出る者が多数。登場して退場を繰り返しているため人間性は見えにくい。また、(下っ端に顕著だが)軒並み功名心は高山並みである。
- 組織体としての弱点:銀田の指導力によって成り立っているが組織改悪について行けなくなった幹部にも何人か離反者がいるため、彼が死んだらすぐに空中分解する恐れがある。実際、銀田に特に忠誠を誓っていたはずの鵺が一般市民を巻き込む凶行を命じられた際は忠誠心が完全に揺らぎ、瓜生との戦いの末に罪なき人々を殺す事も本心では望んでいなかった心境を打ち明けた末、瓜生と毛利の提案で死んだ事を偽装してもらえた上で抜ける事態を招いてしまう。。
- 依頼:銀田から依頼の選択権が取り上げられている。銀田曰く「金のためなら誰でも殺す」とのことだがこれは建前で「片方から見たら善人だが片方から見たら悪人」という真の方針がある(これが銀田以外にどれくらい知られているかは不明)。
- 紅林二郎との関係:銀田の命令で任務を遂行していた(当時銀田派にいた)鵺と交戦した。別件で愛天雄の仲間である羽柴和成の頼みで「比遊怒羅」のトップの綾小路乃武と組んで伊舎堂崇やその手下と交戦した。全員戦闘後に逃走したため、作戦の邪魔を悉くされた結果を銀田が知っている可能性もある。その後、紅林は桜庭恵吾とのバトルがメインになっていることもあり互いに関わっていなかった。のち紅林はエルペタス戦争、綾小路は麻薬戦争に関わることになる。
経緯
EL戦争まとめを参照。
この戦争で負傷した人物
毛利派(離脱者及び協力者を含む)
- 東山
マイクロチップを解析するため、専用のリーダーがある自宅へ瓜生と金鳳を連れて乗り込む。銀田が差し向けた構成員に銃撃されるも、瓜生によって救われ専用のリーダーを回収する事に成功する。後に翠蘭との戦いで重傷を負った金鳳も助け翠蘭を振り切る。
かつての友であり闇に堕ちた翠蘭を探す中、拠点にしていたアジトで完璧な不意打ちを受けた事で戦闘に発展する。翠蘭の強さと罠、そして中国拳法にない技を織り交ぜた一撃で死の淵に立たされるも、義理と使命を思い出して立ち上がり、最後は命を懸けた必殺の崩拳で翠蘭の内臓を完全に潰した。後に遺体となった翠蘭を抱えて村に戻っていき、後に姉妹チャンネルであるバグアカデミアにて故郷の村で療養中である事が明かされた。「宿敵として狙っている翠蘭を打倒する」という条件で毛利派に与していたため、目的を達成し村に戻っていった事からEL戦争に復帰することはなかった。
毛利の頼みでピンクの抹殺を受け入れ、見回り中に奇襲された事で戦闘に発展。ピンクの凄まじい実力とドーピングで劣勢に立たされたが、底力とピンクの薬物投与の副作用によるパフォーマンス低下によって隙が生まれたところを建物から投げ落とし、最後は壮絶なハードグリンで斃す。しかし、かなりの裂傷と右腕をやられた事もあって入院する。後に外を出歩けるくらいには回復していた。
銀田との死闘で右手を切断される。戦闘を続行することは可能だが、指が多少短くなるなど完全に元通りにならずとも腕は縫合された。
銀田派
主要構成員は全滅した。
その他
鵺と対戦し腹を刺されたのを皮切りに、他にも多数の切り傷を負う。バースが駆けつけたため勝負は引き分けに終わった。後に仁美を連れて瓜生の下に送り届ける事に成功する。後日、伊舎堂と交戦し、トリッキーな戦術と実力、危険な毒の粉を受けたのもあって綾小路が手配した病院に入院する。
依頼人の父親を殺害した山田と交戦中、山田が投げつけた銃が頭部にぶつかり多少流血したが、それに怯むことなく突進し背負投げで山田を昏倒させた。なお、次のシーンでは額の血が無くなっている。
この戦争で戦闘不能になった人物
毛利派(離脱者及び協力者を含む)
東山の自宅にあるマイクロチップを解析する専用リーダーを回収するため、瓜生と東山を含め乗り込む。途中で12名の追手に狙われるも、瓜生と東山を先に行かせて相手取り、軽視できないダメージを受けるも全滅させる。そこに翠蘭が現れ戦闘に発展するも、先の戦闘のダメージと地力の差で追い込まれてしまい、内臓を激しく損傷してしまう。万事休すの状況で専用のリーダーを回収した瓜生と東山が運転する車で翠蘭にぶつけた事で危機を乗り越える。後に動けるくらいに回復したもの、アジトがバレた事で逃走に動く中、銀田派の構成員らと伊舎堂の襲撃で再び戦闘不能になった。
銀田派
瓜生に敗れ、闇に染まっていく銀田についていけなくなり罪のない人々を殺め続ける日々に嫌気と疲れを吐露した後、瓜生と毛利の提案で死んだことにして戦線離脱、第2の人生を歩むことにした。
ジェイクとの戦いで爆傷やナイフ・暗器による裂傷数か所、落とし穴の中で受けた銃撃数か所を受けた。後に回復し瓜生とタイマン勝負を繰り広げるが接近戦で押されるようになり、強烈な一撃を受けて崩れ落ちた。瓜生からは情けでとどめを打たれなかったが負傷が酷く動くこともできない状況でその場に1人放置され、生死不明となった。本人はもう自分は死ぬと思っていたが、銀田の末路を見届けるべく密かに本部に乗り込んでいた鵺により発見される。鵺からうりゅうのメロンパンを来訪するように忠告された後、メロンパンを食べに来た。
この戦争で犠牲になった人物
毛利派(離脱者及び協力者を含む)
- 北村
瓜生とジェイクが来た頃には既に細山田に殺されていた。
毛利を裏切ったピンクと激突し相打ちに失敗し死亡。カリンと小森を逃がし切りピンクの右腕に大怪我を負わせた。
- 定岡
元毛利派で現在は足を洗って定食屋を営んでいたが、毛利派の徹底根絶を目論む銀田の指示を受けた鶴城の奇襲にあい、抵抗も虚しく鶴城に殺された。
鶴城との戦いで様々な手段と大掛かりな罠で追い込むも、鶴城の凄まじい強さとセンス、そして最後の手段も容易く看破されてしまった事で万策尽きてしまう。大ダメージを数度受けたのもあって動く力すら残されていないまま心臓にナイフを突き刺されて引き裂かれてしまう。涙と笑顔を零し、瓜生らを想いながらその命を散らした。
銀田派
- 一刺絶殺の蜂塚(はちづか)
瓜生のT字ドライバーパンチを頭に喰らい死亡。
- 死音のフレイ
ジェイクの作戦に引っかかり感電死。
- 口破らせの嫉子(しっこ)
香鈴に峨嵋刺で器官を貫かれ死亡。
- 雷鳴の桑田(くわた)
バースとの剣術対決に負けて死亡。
- 雲崎純一とその手下達
キッチンカーを傷つけられキレた瓜生に手下3人は落ち葉で斬首され雲崎本人は木の枝で首を貫かれ死亡。
- 瓜生の師匠を誘拐したチーム
春駒とその手下達。絞殺、ゲスシールド、頚椎破壊、雑な殴り殺しでそれぞれ始末された。
- 駒木流の藤田(ふじた)
手下を無傷で殺しまくった金鳳と素手同士の凄まじいタイマンを繰り広げるも金鳳の捨て身の策に引っかかり全身骨折で死亡。
- 細山田(ほそやまだ)
ジェイクの陽動に引っかかり狙撃地点に入り込んだ瓜生に頚椎破壊で殺された。
- 番場裕次郎(ばんばゆうじろう)
様々な武器と手段を使い、毛利派に加勢した元雲嵐を迎撃するが彼に一撃も当てられないまま倒されてしまう。
- 山田康生(やまだやすお)
飛鳥田を暗殺後、瓜生の命を狙い瓜生と一緒にいた伊集院も狙う。2丁拳銃と隠し持っていた極小拳銃で伊集院を仕留めようとしたが、それを見抜いていた伊集院に背負い投げをくらい失神。アジトに連込まれ、別のターゲットと共に拷問にかけられた末に惨死した。
自身を探す元をアジトで奇襲してダメージを与え、本格的な戦闘に入った際は元から強烈な拳打を数発貰うも、鋼線をしかける罠と中国拳法にはなかった技で元の後頭部を蹴り抜き王手をかけるが、決め損なう。トドメの一撃を浴びせようとするが、元が自信の得意としていた中段突きである必殺の崩拳を受けた事で内臓のほとんどを損傷してしまう。死の間際、元への本心と悔いはない想いを打ち明け、その命を散らした。
小林が自身と繋がりのある制和会の建物付近を見回っているところを奇襲し戦闘に発展。ドーピングもあって優位に立つが、小林の底力と薬物投与の副作用のせいでパフォーマンス低下の隙を作ってしまい、建物から投げ落とされて致命傷を負う。そして最後は壮絶なハードグリンによって倒れ、受け入れがたい敗北と異様なまでの承認欲求とプライドを嘆きながら命を散らした。
瓜生らの潜伏するアジトを割り出し逃走する毛利らを始末するため、交戦していた金鳳の下に乱入する。金鳳は傷が癒え切ってないのもあって圧倒するが、ジェイクに邪魔されてしまう。戦闘に発展し、石灰攻撃は封じられ素の戦闘能力は若干負けていたのもあって不利になっていたものの、爆破粉塵を風に載せる戦術にシフトする。しかし、ジェイクの機転によって逆に自分が大ダメージを受け、倒れ伏しているところに銃弾数発を受けた事で絶命した。
ジェイクの仇討ちに燃えるバースと戦闘。合気道や仕込み刀、口からの釘や特殊煙幕で対抗しようとするが、怒りに燃えるバースの実力とジェイクが遺したダイナマイトによって全て躱された挙句、最後は強烈な斬撃を受けて致命傷を負ってしまう。小手先の策に走り続けた自分の愚かさを嘆き、バースを称賛しながらその命を散らした。
- 進藤元一
バースを足止めするために動員されるが、本気になった彼には全く相手にならず人体を真っ二つにされて息絶える。
毛利との最後の決戦で互いに致命傷を負う。そんな中でバースの参上を目の前にした彼はもう勝ち目がないことを悟り、戦場の6階から自らの信念を持って飛び降り敵に殺される前に自殺を遂げた。
戦績
(毛利派orその他 × 銀田派)
・瓜生(勝) × 蜂塚(敗死)
・ジェイク(勝) × フレイ(敗死)
・香鈴(勝) × 嫉子(敗死)
・バース(勝) × 桑田(敗死)
・瓜生(勝) × 雲崎チーム(全員敗死)
・瓜生(勝) × 春駒チーム(全員敗死)
・金鳳(勝) × 藤田チーム(ほぼ全員敗死)
・瓜生&ジェイク(勝) × 細山田(敗死)
・芦澤(敗死) × ピンク(勝)
・瓜生(分) × 鵺(分)
・バース(分) × 翠蘭(分)
・瓜生&金鳳(勝) × 翠蘭(敗)
・紅林(分) × 鵺(分)
・元雲嵐(勝) × 番場(敗死)
・伊集院(勝) × 山田(敗死)
・金鳳(敗) × 翠蘭(勝)
・ジェイク(分) × 薬師丸&ピンク(分)
・瓜生(勝)×鵺(敗、死んだことにして戦線離脱)
・元雲嵐(勝) × 翠蘭(敗死)
・小林(勝) × ピンク(敗死)
・紅林&綾小路(分) × 伊舎堂チーム(分、部下たちは戦闘不能)
・ジェイク&金鳳(勝、金鳳は戦闘不能) × 伊舎堂(敗死)
・ジェイク(敗死) × 鶴城(勝)
・瓜生&バース(勝) × 薬師丸&部下数名(敗死)
・カリン(敗) × 鶴城(勝)
・バース(分) × 鶴城(分、カリンを拉致して撤退)
・バース(勝) × 進藤(敗死)
・毛利(勝) × 銀田(自殺)
・瓜生(勝) × 鶴城(敗)
功績
- シリーズの登場人物
- クロスオーバーした人物
考察
銀田派多数の理由
そもそもどうしてこの戦争が始まったかを考えると、先代のボス政権下で瓜生暗殺に動員された暗殺者達(毛利本人も、瓜生に刺客を送ることは反対していない)が任務を完遂しないまま帰還する事態を重く見た銀田が「依頼選択をなくし、絶対に受けた暗殺を遂行させる」ことを公約として毛利を強制更迭し、さらに鶴城や翠蘭など何が何でも仕事をしたい戦闘狂が銀田の思想と波長が合ったことによるものによる。当然のことながら職務放棄を放置すれば裏社会から「ELは命令を守らないことが許される組織だ」として信頼をなくすのは目に見えており(外部から見れば命令の方が頭がおかしいような実情を察することが難しい)、銀田に組織の大半が味方をしていることは説明がつく。そして12月28日付の動画で、「幼少期から教育されているメンバーはそもそも組織に逆らうという発想がない」と説明がなされた(組織と無関係な一般人となった瓜生らはともかく、そもそも何のためにメンバーがリスクを犯して反逆するのかといった根本的な部分を説明できない)。
しかしその過程で方針の危険性を説明するという形で反対した毛利に警告などを行わずにいきなり処刑したことが悪手となり、反対派が少数ながらも登場してしまった。さらに一般人である瓜生の師匠を人質にする春駒の愚行にして大失策を許したことで、瓜生をも敵に回してしまうことになる(直接承認した場面はないが、組織のリーダーという立場上責任逃れは不可能である)。
他シリーズの組織や人物の幅広い関与
バグ大の裏社会組織では過去にも京極組・羅威刃・獅子王組で大改革が行われたが、その実行者となった久我虎徹・城ヶ崎賢志・眉済俊之はそれぞれの組織の長だった日下孝次郎・スコップの稲村・河内が現役だった頃には彼らによる命令を嫌々ながらも従ってはいた(特に日下に関しては銀田・稲村・河内と比べても無茶苦茶な要求を常日頃からしていた)。しかし毛利派がとった行動は端的に言えば裏社会では絶対のタブーとなる上層部への反逆であり、組織メンバーの実力も鑑みると他の組織からの援助を受けることはほぼ不可能と考えられる。しかし、(組織や銀田とは無関係な)宿敵への因縁という形による個人の加勢の他、銀田派に暗殺された人物の遺族からの依頼を受けた伊集院茂夫の介入(そして間接的に、かつて同じ人物を巡ってジェイクとかち合った事のある天羽組の野田一も関わっている)、鵺が仁美を追った末に紅林とかち合う、鬼頭丈二が、友人の元に活動拠点を提供する形で間接的に毛利グループに協力し翠蘭らにより(未使用だったとはいえ)自社施設が損害を受けるといった展開があった。また紅林や綾小路が伊舎堂と対決するなど拷問ソムリエ・鬼頭旅団・愛天雄・比遊怒羅にも火の粉が飛び、戦争の規模の割に関与した組織は多い。
余談
再生リストのある動画について
この戦争はCODE-ELの内部戦争である筈なのだが何故か鬼頭シリーズの元vsギハード戦が公式の再生リストに入っていた。流石にミスだったのか、現在は削除されている。
二次被害
貴凛町の治安は本来瓜生が守っていたが、銀田派の追跡を逃れる為に定期的に拠点を変えており、守りが手薄になっていた。その後、京炎戦争に向けて拠点を欲していた戒炎により瞬く間に貴凛町の反社組織が制圧されてしまった。町の住民には危害を加えないスタンスのため治安維持の後釜にこそなったものの、戒炎との抗争中であり、隣接する黒焉街をシマとする京極組にとっては最悪の事態を招く結果となった。
姉妹チャンネルにおいて
この戦争には毛利派として元が参戦し、翠蘭に勝利して故郷の村に帰ったが、後に姉妹チャンネルであるバグアカデミアにて現在もその村で療養中である事が語られた。1コマのみながら、ヒューマンバグ大学で起きた戦争の後日談がこのような形で語られるのは珍しい。翠蘭も、あちらのチャンネルでも謎の強敵として存在が言及さた。そして、元が再登場を果たした際に1コマのみかつヒューマンバグ大学でのシーンの流用だったものの登場を果たした。
関連タグ
瓜生シリーズにおける長期抗争
EL戦争 → ME戦争