概要
特捜戦隊デカレンジャー本編でメインとなる署。
デカベースを拠点としている。地球の警察とも連携し、彼らが対応することが出来ない犯罪者・アリエナイザーに立ち向かうが、本組織だけでは宇宙人の犯罪を検挙仕切れないのも事実である為、恒星間飛行が当たり前になった地球では安全のために「惑星バリアシステム」で覆っている。
第40話によれば、ボランティアとして夜回りに参加し、防火を促す活動を行う事もあるようだ。
レッドのいない第1話時点でも巨大アリエナイザーであるバラン・スーの逮捕を一般人が把握しきれない程のスピードで行っており、練度は高い。
刑事たち
地球署署長。
なお、地球署ができた当初のメンバーはドギー、スワン、レオン星人ギョク・ロウ、ジャスミン、ホージー、センちゃんとなっていて、当時はデカスーツが存在しておらず、戦闘は生身、デリートはSPシューターで行っていた。
最終話ではバンがファイヤースクワッドに転任し、代わりに異動扱いだったテツが正式に地球署所属となった。これにより、テツは銀バッジ扱いとなっていたが、『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では特キョウ兼務となった為に金バッジが復活しており、以降のクロスオーバー作品でも踏襲されている。
バンの方も『デカレンジャー』の後日譚として扱われている作品群では何らかの事情で帰郷している事が多い。
派生作品での刑事
『10YEARSAFTER』で地球署に就任したが…。
『withトンボオージャー』にて2人目のデカピンクに就任するが、ドンブラ星に異動となった。
協力者
彼らのメカニック担当。
職員
『10YEARSAFTER』で職員に就任。
装備
変身アイテムを含め宇宙警察からの支給品。
- S.P.D隊員服
変身前に来ている制服。星をモチーフにしており、初期メンバー5人は黒に近い紺とパーソナルカラー、特キョウであるテツは白と濃い青がメインカラー。ボトムスは男性がスラックス、女性はスカートだが、女性も要望次第でスラックスに変更可能。
腕あたりにはディーグローブという捜査用の手袋がある他、普段はSPシューターを装備している。
- ディースコップ
Episode.05にてウメコが使用したスコップ。
携帯性を重視しているためか柄がとても短い折り畳み型で、アンリ星人ベイルドンの作った『人間をガソリンに変える薬品』の完成に必須な成分が含まれた青い液体を探すため地面を掘る時に使用された。
- ディーワッパー
彼らが使用する頑丈な手錠。しかし、作中では凶悪な犯罪者に壊されてしまうこともあった。変身後にはベルトのバックル部分に収納されている。
- デカスーツ
デカメタル製の強化スーツ。ウメコやバンが加入する前はまだなかった。普段はデカベースにあるが、変身の際に転送され、装着される。
宇宙警察が製造したロボット警察犬の一体で、地球の犬同様に鋭い嗅覚を持つ。
ロボット警察犬の中でも特に気難しい性格をしており、スワンにしか懐かなかったが、後にウメコを相棒と認める。
最終回後にバンを新たな相棒と認めたのか、ファイヤースクワッドに同行してバトライザーへの変形機構を獲得した。
キーボーンという骨型キーを加える事でディーバズーカに変形する。
- ディーバズーカ
マーフィーK9が変形した必殺バズーカ。基本的に初期メンバー5人で使用する。
初期メンバーとデカマスターの装備
- ディーアームズ
- ディーマグナム01/ディーマグナム02
デカレッドが使用する2丁の銃。
ふたつを合体させた必殺銃。
- ディーナックル
デカレッド以外が使用するナックル。
トリガーを握る事で衝撃波を放つ。
- ディーロッド
デカブルー、デカグリーンが使用する警棒。
- ディースナイパー
ディーロッドをディーナックルにセットし、先を伸ばした銃。
- ディーブラスター
ディーロッドをディーナックルにセットした銃。
- ディーステック
デカイエロー、デカピンクが使用する十手。
グリップエンド部分に小型爆弾「ゼニボム」が仕込まれている。
- ディーショット
ディーステックをディーナックルにセットした銃。
デカマスター専用の剣型武器。
初期メンバーの装備
スペシャルポリス専用の警察手帳。変身にも使用される。
- ディーリボルバー
スワットモード時に使用する大型の銃。
デカマスターの装備
- マスターライセンス
デカマスター専用のSPライセンス。一度に複数人と会話出来る。
デカブレイクの装備
デカブレイク専用のブレスレット型アイテム。変身や特キョウの技を披露する際に使用。
合同技
- フォーメーションF3
レッドのディーマグナム→ツインカムエンジェルのディースティック→ブルー&グリーンの飛び蹴りの順に攻撃を決め、4人がディフェンス体制を組んだ後にトドメの一斉射撃を放つ。
- フォーメーションF4
レッド&イエローの飛び蹴り→ブルー&グリーンのパンチを浴びせた後、4人がジャンプ台となってピンクを空中に放り上げ、ディースティックで敵を突く「ウメコスペシャルアタック」を放つ。
- フォーメーションF7
レッドのディーマグナム→ブルー&グリーンのディーロッド→ツインカムエンジェルのキックを決めた後に、櫓のような「デカタワー」を組み、一斉射撃「タワーシュート」を放つ技。
- フォーメーションXD
レッドのディーマグナムで牽制した後、肩を借りてツインカムエンジェルがディースティックを振り下ろし、ブルーとグリーンが反転キックで敵を怯ませる。4人がレッドの盾となって敵の攻撃を防ぎ、5人が一斉射撃を放つ。
デカマスターとの特訓で使用したバージョンはディースティック→ディーロッド→レッドの飛び蹴り→四方からの一斉射撃となっている。
- フォーメーションF1
スワットモードに変身したイエローとブルーがディーリボルバーを発射しながら、敵に突撃する。
フォーメーションR2というフォーメーションも存在しているが、未登場に終わった。
- スペシャルフォーメーション
デカブレイクの攻撃に続いて4人がディーリボルバーを放ち、レッドがディーリボルバーでトドメを決める。
- ツインカムアタック
ツインカムエンジェルがゼニボムとディースティックによる連続攻撃を放つ。
- ツインカムシュート
ツインカムエンジェルが同時にディーショットを発射する。
- メリーゴーランドシュート
メリーゴーランドのように敵の周囲を回転し、ツインカムシュートを発射する。
ディーリボルバーで行われるタイプはツインカムラブリータイフーンとなる。
- ツインカムラブリーキック
ツインカムエンジェルによるWキック。
- キングオージャー・デカレンジャー始めての共同作業クラッシュ
デカイエローとトンボオージャーの合体技。
オージャフィニッシュとディースティックの斬撃を同時に浴びせる。
デカマシン
巨大戦力。該当項目参照。
デカビークル
本作における警察車両群。
名前は全て犬の名前で統一されている。
主にレッドとイエローが搭乗する高速パトカー(『マジレンジャーVSデカレンジャー』ではデカブレイクが運転している)。
ベース車種は7代目トヨタ・セリカ(T230型)。縦長のヘッドランプと短めの角ばった段差を持ったリアデッキが特徴。
最高速度は時速500km/hで、番号はSPDB-01。
名前はドーベルマンに由来。
主にグリーンとピンクが搭乗する5ドアハッチバックタイプのパトカーで、ドーベルマンに比べて小回りがきく(『デカレンジャーVSアバレンジャー』ではアバレンジャーの3人が拝借した)。
最高速度時速は350km/h。番号はSPDB-02。
名前はブルドッグに由来。
海外版ではOPに登場するが、パトランプのデザインがブーメランタイプではなく、赤青となっている。
ベース車種はKAWASAKI ZZR400。
変身後でも搭乗し、優れたライディングテクニックを披露しつつ、射撃もこなしている。
名前の由来はシベリアンハスキー。
特キョウ隊員に支給される一輪バイクで、急斜面でも走行できる。
最高速度は330km/hで名前の由来はボクサー犬。
マシンブルが配備終了後の2011年の地球署に配備されたミニパト。
名前の由来はトイプードル。
2017年の地球署に配備されているパトカー。
車種は4代目プリウス。
これまでのデカビークルのボディと比べて白の比率が上がっている。
名前の由来はシェパード。
その他
- 星間航行用大型シャトル
惑星カダへ行く為に5人が搭乗した大型シャトル。
一人乗りの超高速シャトルも存在し、こちらはSPD本部まで高速で航行する事が出来る高性能機である。
変身エフェクト
初期メンバーはデカスーツを纏った後に飛び上がって空中で回転、「フェイス・オン!!」の口上でマスクを装着するという変身バンクが使用されている。
デカマスターやデカブレイクの場合は空中を一回転する動作はないものの、デカメタルが全身に付着してデカスーツを構成、「フェイス・オン!!」の口上でマスクを装着するという工程自体は共通している。
『スペース・スクワッド』ではSPDのロゴが装着者を取り囲み、デカスーツを装着するという演出に大幅変更されており、『スーパーヒーロー戦記』のデカマスターの変身エフェクトもこれに倣っていたが、『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』での変身バンクは旧来のもののリメイクとなっている。
決め台詞など
名乗り時には「1つ、非道な悪事を憎み!」→「2つ、不思議な事件を追って!」→「3つ、未来の科学で捜査!」→「4つ、良からぬ宇宙の悪を!」→「5つ、一気にスピード退治!」(第5話のみ「一体全体ライセンスはどこー!?」)の口上を述べる。
各口上の頭文字はメンバーのナンバーに対応しており、デカブレイクやデカマスターの名乗り口上も同様の法則である(デカブレイクは固有の名乗り向上以外にも上記の口上に対応した「6つ、無敵がなんかイイ!」という口上もある)。
ドラド星人ゴルドムとの戦いでは「1つ、卑怯にも身代わりを立て篭らせ!」→「2つ、不審な爆弾で人を街から追い払い!」→「3つ、見つからないように金庫を襲う!」→「4つ、よーく考えた作戦だけど!」→「5つ、いつでも悪事はバレるモンなのよ!」となっている。
決め台詞は「これにて一件コンプリート!(メガロポリスは日本晴れ!)」、「gotyou!(ゴッチュー)」(サムズアップした右腕をサムズダウンさせるポーズを取る)。
クロスオーバー作品での扱い
特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー
地球署メンバーはアバレンジャーを認知しておらず、アバレンジャーも烏に化けたギンジフ星人カザックを捕まえようとして破壊活動を行ってしまった為に彼らを逮捕(謎の3人組が暴れているという通報があったという劇中の発言から、アバレンジャーを知らない市民もいると思われる)。
のちに和解し、共闘関係を結ぶ。
その一方でドギーは恐竜やの常連だった事が明かされている。
魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー
マジレンジャーのメンバーは宇宙警察の存在を認知済みだが、地球署メンバーはマジレンジャーを認知していなかった(ただし、スワンとドギーは小津深雪と知人であった)。
マジブルーがファイヤースクワッドの追っていたアルゴル星人バボンに誘拐された事から、協力関係となるが、ファーストコンタクトが最悪だったレッド2人はしばらく対立関係が続いていた。
事態が事態であった為に「魔法使いと言う事を人間に知られてはいけない」というマジトピアの掟はデカレンジャーには適用されなかった模様。
轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊
これまでのクロスオーバー作品の設定も組み込まれているためか、小津翼は特キョウを認知しているという設定。
海賊戦隊ゴーカイジャー
バンを含めた地球署メンバーがレジェンド大戦に参加した事でデカレンジャーの力を失い、ゴーカイジャーの手に渡った。
『199ヒーロー大決戦』でウメコと亮が知人同士となっているのもこの一件からである。
第5話「ジャッジメント・パイレーツ」にて海賊行為の容疑で彼らを逮捕するが、トリガー星人ブラムドとの戦いでドギーがゴーカイジャーを認め、バンの特命調査により潔白が証明された彼らを解放。
宇宙帝国ザンギャックが幅を利かせている時代になっても癒着などは一切なく、その理念を貫き通した。
最終話にてアクドス・ギルを倒し終えたゴーカイジャーによってデカレンジャーの力は返還された。
スペース・スクワッド
レジェンド戦隊とメタルヒーローシリーズがクロスオーバーした世界観が舞台。
『10YEARSAFTER』の出来事もしっかりと反映されており、署長代理を務めていたテツが副署長に就任(制服はTV版のものに戻っている)した。
センちゃんとウメコが結婚式に乱入する形で2代目ギャバンである十文字撃が地球署メンバーが合同捜査を要請、邪教団・幻魔空界に戦いを挑む。
『特捜戦隊デカレンジャーバトルステージ ~エマージェンシー!伝説の宇宙刑事~』にてドギー・クルーガーと初代ギャバンの一条寺烈は親交があるという独自設定が存在していたが、本作で公式のものとなった。
宇宙戦隊キュウレンジャー
第18話にてマーダッコを追ってスペース・スクワッドの世界にやって来たキュウレンジャーを不法侵入の疑いで逮捕するが、誤解が解け、元の宇宙へ帰す為に協力した。
特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー
ヲゲラジームを追って地球にやってきた記憶喪失のヤンマ・ガストを銃刀法違反で逮捕しており、チキューの詳細については認知していなかった事がわかる。
どこの世界線に位置するかは不明だが、地球署がネオデカベースからシン・ネオデカベースになっている事から『ファイヤーボール・ブースター』の設定を包括した世界線である事は確か。
その他情報
- 『ヒーローママ★リーグ』によれば、生後1年以内は子連れ勤務OKだという。
- 『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』の最後のナレーションでは地球署では、若い新人が入ってきてもすぐに別の部署に配属されてしまうジンクスが語られている。
関連タグ
宇宙警察(デカレンジャー):大本となる組織はこちらを参照。