アルビダ(ONEPIECE)
あるびだ
「あんた達っ この海で一番美しいものは何だい!?」
「あの時のあんたの激しい拳………… 感じたわ」
東の海で活動していたアルビダ海賊団の船長であり女海賊。本作で初めて主人公モンキー・D・ルフィと対峙してぶっ飛ばされた(アニメ版に至っては空の彼方まで吹っ飛んでいる)海賊団船長である。
海軍将校になる夢を持っていた少年コビーを雑用としてこき使っていたが、コビーがアルビダに反逆したことでルフィと戦い、敗北する。
その後はローグタウンにてルフィを探すという共通の目的でバギーと同盟を組み、ルフィを取り逃してからは二人して偉大なる航路(グランドライン)に突入して、彼のことを追っている。
初登場時はブヨブヨと太った非常に醜い姿(ルフィ曰く「いかついオバサン」、後にコビーからも声高々に言われた)だったが、ルフィにぶっ飛ばされた後に悪魔の実の1つスベスベの実を食べ、美女になった。
性格
極度のナルシストであり、自分が世界一美しい存在だと自負して刃向かう者や異議を唱える者は容赦なく始末していた。彼女の容姿への自信は悪魔の実を食べて絶世の美女に変身する以前からのものであり、美女に変わってからも「残念ながら自分の美しさはさして変わらなった」と本気で思っている。本人が認識している悪魔の実による大きな容姿の変化は「そばかすが消えた」というだけ。さすがのルフィも「そこは大した問題じゃねェよ」とツッコんでいる。
ただ、そばかすは絶対的なナルシストであったアルビダが唯一自覚していたコンプレックスであったため、それが消えたことはアルビダにとっては人生の転機ではあった。
また、コビーを雑用としてこき使っていた時は手下に対して横暴な所があったが、バギーと組んで以降は、直属の部下でないからか横暴な行為を働く様子を見せなくなり、多少言動も丸くなっている。このあたりは、上述のそばかすのコンプレックスがなくなって心に余裕ができたことが影響しているのかも知れない。
強い男が好きで、初めて自分の美貌を殴ったルフィを自分の男にしたいと思っている。が、バギーによるルフィ公開処刑を傍観しており、死ぬならそこまでの男だと割り切っているようだ。
「いかなる攻撃もアタシの美肌を傷つけることはできない!!!」
自分の体に対して発生する「摩擦」を極限まで軽減、あるいは無効化する事までできる超人系の能力者。
例え巨大な石の塊が凄まじい勢いで飛んできたとしても、アルビダの体に触れた瞬間にスリップし、その勢いのままあらぬ方向に飛んで行ってしまう。そしてアルビダ本人は当然のように無傷。「摩擦」が発生する物理攻撃はほぼ効かないという高い防御力を誇る。また、足の摩擦を0にする事で滑るような高速移動も可能。摩擦が0になっているので、物理的な妨害が無い限りスピードが落ちない。
また、余分なものを削ぎ落とすためか食した者を絶世の美人にするという特殊な副次効果があり、前述の通りスベスベの実を食べた後のアルビダは以前の姿とは似ても似つかないほど美人になった。
老若男女を問わず魅了し、思わず跪かせてしまう魔性の「魅力」も、スベスベの能力の一環という事だろうか。
なお、ルフィやスモーカーのような女性的な魅力に対する関心の薄い人物は、魅了させることはできない。ただし、全く効力がないかといえば、そうでもなく、(味方への横暴さが抜けて単なるナルシストとして映りがちになった事もあって)ルフィは戦意がスベッて戸惑った。
弱点として、「摩擦の発生しない」攻撃には防御力がうまく機能しない点があげられる。例えばスモーカーのモクモクの能力などがこれにあたり、過去にはあっさり捕らえられてしまった。また、能力者に共通する弱点である海楼石に触れるのもNG。海楼石仕込みの武器で攻撃されればダメージを受けてしまう。なお、今のところ覇気による攻撃が通用するのかは不明。
初登場は東の海ゴート島で、モンキー・D・ルフィの最初の敵として登場した。この時、アルビダの海賊船「Missラブ・ダック号」に誤って乗り込んで来たところを捕まって雑用をさせられていたコビーが乗船していたが、ルフィの力添えによりMissラブ・ダック号から脱出している。
次の登場は表紙連載「バギー一味冒険記」で、仲間と合流するために一人旅を続けるバギーの前に現れた「謎の女海賊」として登場。この出会いが後述の海賊同盟のきっかけとなる。
この時点でスベスベの実を食べた後の美女の容姿であり、この時点ではアルビダであることは伏せられていた。
本編での再登場はローグタウン編で、バギーと結託して結成された「バギー&アルビダ連合」を率いて登場。この時に表紙連載で登場した美女がアルビダであることが明かされた。
バギーとアルビダはかつてルフィに負けたとという同じ恨みを抱いており、ルフィへ復讐するためにこの海賊同盟は結成されたのだが、ルフィを本気で殺そうとしていたのはバギー一味のみのようで、アルビダはルフィに求愛しており、ルフィがバギーに殺されそうになった際は「私が見込んだ男もここまでか」と名残惜しんでいた。
だが、偶然の落雷とローグタウン管轄の海軍本部大佐スモーカー率いる海軍の突入により復讐は失敗に終わった。
それ以降は目立った活躍は無く、長編の間の世界情勢を描く回でバギーやその取り巻きと共に登場している。
「偉大なる航路(グランドライン)」突入後、バギーがインペルダウンに投獄された際にはあっさりとバギーを見捨て、救出を試みたカバジたちにあきらめるよう促し、海賊団を一時期率いて離脱した。
マリンフォード頂上戦争終結後、復帰したバギーを涙ながら出迎えたカバジたちの変わり身の早さや大量に入団してきた高額の賞金首に彼らが兄貴分を気取った事には呆れながらも、バギーがキャプテン・ジョンのトレジャーマークを見つけたことに驚いていた。
バギーらが登場したTVSP『“3D2Y”』には未登場。
2年後、バギーズデリバリーが登場した際には幹部たちと共に卓を囲んで食事をしていた。
ワノ国編終了後、とある組織の設立に当たり、バギーが自身のやらかしによりサー・クロコダイルとジュラキュール・ミホークの逆鱗に触れて殺されそうになっている際には、バギーが死んだ後どうするか相談するカバジたちに「世知辛い世の中になったね」と笑っており、彼らと同じでバギーを心配する様子は見せなかった。
演:イリア・イソレリス・パウリーノ
原作とは得物の金棒のデザインが大きく異なり、日本の鬼が持つものではなく、金属の棒の上にハート型の棘付きの鈍器に変更されている。尚、ルッキズムの観点からなのか東の海編終盤になってもスベスベの実を食べておらず、容姿は変化していない。
- 言及
実は、作中でルフィが「美女」と言ったのはアルビダだけである。他はあらゆるキャラから絶世の美女扱いされる海賊女帝や人魚姫ですら一度も言及していない。
- 由来
名前の由来は、北欧スカンディナヴィアのゴート族王女として生まれ、バルト海で勢力を築いた伝説の女海賊アルビダ。
- 作中での影響
ストーリーに縦軸において活躍する事はほとんど無いものの、実は作中の人物としては結構な重要人物。
後に海軍に入隊して英雄と称されるほどの大躍進を果たすコビーは彼女の船の雑用として働かされており、目下最大の目標とするルフィは四皇へと成り上がり、同盟を組んだバギーは後に王下七武海、四皇へと勢力を拡大しており、何気に彼女に関わった人間は世界レベルの大人物へと出世している。
また、アルビダ自身も、バギーがインペルダウンに捕まった際には、一度はバギーを見限り船と海賊団を乗っ取ったものの、バギー脱獄後には大人しく船長の座を譲り渡しており、バギー海賊団における事実上の副船長ないしは船長代理となっており、現在もバギー古参のメンバーとしてクロスギルドの中核を担っている。
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