概要
『スプラトゥーン3』に2024春Fresh Seasonから実装された、スプラトゥーンシリーズ初の空港を舞台とするバトルステージ。旅客機などの現実の空港を想起させるオブジェクトが多数設置されており、空港風にパイロット、キャビンアテンダント、旅客、空港作業員などの恰好をしたクラゲ達がいる。ステージ内にはプロペラが置かれており、インクを当てると連動して足場が上下や左右に動くのが特徴。
屋根が波立つターミナルビルからして、元ネタは仙台空港だろうか。仙台空港は2016年に民営化されたが、カジキ空港も後述のように最近民営化されたという設定がある。
公式映像
動画冒頭より本ステージ。
裏設定
カジキ空港はバンカラ街郊外の大きな空港で、最近民営化されたらしい。それに合わせて施設の魅力アップを図っており、対戦ステージはその一環で搭乗手続き待ちの旅客の目を楽しませるため新設されたもの(見世物とか言ってはいけない。ところでわざわざ民営化するあたり、バンカラ街の財政難は相当なのだろうか……)。
空港のマスコットは「カジさん」という、カジキマグロと旅客機を合体させたような外見のキャラ。マンタローによると最近グッズが学生の間で大ブームらしい。外部アプリ『イカリング3』のロブ曰く、本空港を発つ旅客機には「機内食で天ぷらかフライが選べる」ものがあるらしい。
夜間営業もしているのか、フェス中の夜間も飛行機が離発着する。
小ネタ
空港内にはテンタクルズのラッピングを施した旅客機や、すりみ連合のエンブレムを描いた小型ビジネスジェットも駐機している。彼らのプライベート機なのだろうか? ちなみにすりみ連合の小型ジェットはタカアシ経済特区を飛行しているのが確認できる。
空港内に駐機している旅客機には航空会社のエンブレムが描かれているが、いくつかのエンブレムはJALやルフトハンザドイツ航空など現実の航空会社のパロディとなっている。これを見る限り少なくとも7社の航空会社が本空港を利用しているようだ。
空港の存在自体は過去作でも示唆されており、初代『スプラトゥーン』でハイカラシティの頭上を旅客機が通過したり、『スプラトゥーン2』ではアオリに関するミステリーファイルで「ドラマ撮影を終え、空港に到着したシオカラーズのアオリさん」という記述があった。
ただし、ハイカラシティなどに現れる旅客機はカジキ空港におらず、どの旅客機も形状や塗装などが微妙に異なっている(すでに旅客機の3Dモデルがあるのに使い回さず、一から新規製作したということか)。
ターミナルビル内には、タラポートショッピングパークと同じ店舗がある。流石にこちらは使い回したのだろう。
余談
どうもイカ研のステージ担当デザイナーには相当な乗り物オタクが紛れているらしく、本ステージには様々かつニッチな乗り物が見える。
まず飛行機だが、テンタクルズのラッピングが施された飛行機はボーイング747のような二階建てなのにボーイング727のようなT字尾翼の3発機、機内食を運ぶフードローダーが横付けしているA380風の旅客機は一見普通に見えて、よく見るとAn-225じみた6発機などなど、その手の知識のある人間が見たら大興奮しそうな変態機がめっちゃ居るのである。
普通の旅客機も多いが、それらも現実だと双発機の台頭で最近は珍しくなった3発機や4発機ばかりで、デザイナーの趣味全開である。
飛行機以外の乗り物も豊富かつマニアックで、飛行機を牽引するトーイングトラクターや、航空機燃料供給用らしきタンクローリー、前述したフードローダー、コンテナ牽引車、タラップ車などなど、このステージには乗り物好きには堪らないほど様々かつマニアックな空港の乗り物が溢れているのである。
空港自体の造形も気合が入っており、滑走路をよく見るとPAPIらしきものまである。どれもこれも相当な乗り物/空港オタクかその手の界隈の人間でないと気づけないような程凝った造形がされている。
本ステージだけでなく、オヒョウ海運で重量物運搬船などというマニアックすぎる船を出してきたことや、鉄道要素がこれでもかと詰め込まれたリュウグウターミナルなどの存在も含め、もう一度言うが、イカ研のデザイナーには相当な乗り物オタクが紛れているとしか思えない。
関連イラスト
関連タグ
カジキマグロ:名前の元ネタ。
ハイカラシティ付近に位置するステージ
ハイカラスクエア付近に位置するステージ
バンカラ街付近に位置するステージ
バイガイ亭 カジキ空港