ここから、ゼロから始めよう。
ナツキ・スバルの物語を。
――ゼロから始める、異世界生活を。
概要
書籍収録巻 | 4巻〜9巻 |
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WEB連載期間 | 2012年7月16日〜2013年4月19日 |
アニメ収録話 | 1期12話〜2期1話 |
コミカライズ | 全11巻 |
キーキャラクター | 英雄の介添え人 |
章ボス | 魔女教大罪司教『怠惰』 |
鼠色猫/長月達平が原作の長編小説『Re:ゼロから始める異世界生活』の第三章。
前回の魔獣騒動後から、およそ1ヶ月後に起こる王選の始まりと、エミリア陣営を狙う魔女教との死闘を描いたエピソードである。
エミリア陣営のみならず、今後物語にとって重要な四つの王選陣営やルグニカ王国を仇なす魔女教が登場する為、いきなり登場人物が激増する。
読者からの評価が作中でもかなり高い章で、特にスバルとレムの二人だけの掛け合いを主に構成された「ゼロから」は国内外問わず人気が高く、リゼロがここまで評価されている要因の一つともなっている。
あらすじ
屋敷での『死のループ』に打ち勝ち、やっと平穏な日々を取り戻したスバル。束の間の安息を過ごすスバルだったが、王選の使者の来訪により、エミリアと同行して再び始まりの地である王都へと舞い戻ることに。王都で別れた人々との旧交を温めながら王選へのやる気を燃やすスバル。だがエミリアは頑なにそんなスバルの協力を拒む。
すれ違いの感情は摩擦を生み、王都で新たに出会った人々をも巻き込んで、エミリアへの想いを胸に、奔走するスバルだったが――!?
登場人物
主人公サイド
エミリア陣営
フェルト陣営
フェルト(CV:赤﨑千夏) | ラインハルト・ヴァン・アストレア(CV:中村悠一) |
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プリシラ陣営
プリシラ・バーリエル(CV:田村ゆかり) | アルデバラン(CV:藤原啓治→関智一) |
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クルシュ陣営
クルシュ・カルステン(CV:井口裕香) | フェリックス・アーガイル(CV:堀江由衣) | ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア(CV:堀内賢雄) |
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アナスタシア陣営
アナスタシア・ホーシン(CV:植田佳奈) | ユリウス・ユークリウス(CV:江口拓也) |
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リカード・ウェルキン(CV:乃村健次) |
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王都
王国賢人会
- マイクロトフ・マクマホン(CV:清川元夢)
- ボルドー・ツェルゲフ(CV:斉藤次郎)
王国騎士団
- マーコス・ギルダーク(CV:稲田徹)
行商人
オットー・スーウェン(CV:天﨑滉平) |
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アストレア家
テレシア・ヴァン・アストレア(CV:高橋ミナミ) |
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魔女教
ペテルギウス・ロマネコンティ(CV:松岡禎丞) | レグルス・コルニアス(CV:石田彰) | ライ・バテンカイトス(CV:河西健吾) |
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一般教徒
三大魔獣
特徴
第三章は王選陣営が初登場する回で、王国の重要人物たちが一同に集い、ナツキ・スバルと魔女教の長きに渡る因縁と戦いの始まりの章でもある。また一章と二章が序の口に見えるレベルでループ難易度が一気に跳ね上がり、リゼロの本番はここからである。
今回のループは、王選で醜態を晒した挙句、エミリアと仲違いした後でメンタルボロボロという最悪の状態でのスタート。
スバルの弱さやダメな部分を徹底的に曝け出した物語でもあり、それに巻き込まれる形でレムが何回も悲惨な最期を迎える為、序盤から中盤に掛けて鬱展開ラッシュなのが特徴。しかし、スバルとレムの「ゼロから」を始めとして、「絶望という病」「自称騎士と最優の騎士」「ただそれだけの物語」などアニメでも評価の高い本作屈指の人気エピソードがかなり揃っており、リゼロの話になると、第三章の内容について触れる者がかなり多い。
また、レムに関しては苦しいループの中で最初から最後までずっと傍に居てくれた為、スバルや読者及び視聴者にとって大きな心の支えとなっており、二人の関係も劇的に変化を遂げる。最終的にスバルがエミリアに想いを伝えるなど、恋愛描写やロマンス要素も他の章と比べてかなり強い。
難易度
チュートリアルの第一章。ノーマルの第二章。
二つの章の難易度がこのぐらいだと仮定すると、今回はいきなりベリーハードである。
理由は単純にスバル達だけでは敵の強さに対して、戦える戦力及び期間が圧倒的に不足している為。ロズワールやラインハルトは所用で今回は不在の為、王都から屋敷に戻る前に一から戦力を整えて、魔女教の襲撃に備えなければならない。
今回のループの突破口は「他陣営との同盟」。
本来、エミリアを助ける為には彼女を狙う魔女教を倒すだけで良いのだが、他陣営から力を借りるには白鯨の討伐が必須になってくる。エミリアと喧嘩した直後かつ、何度もループ内でレムが目の前で殺された事でスバルの視野が極端に狭まっていたのもあるが、最初のループでは白鯨の出現時間など絶対に分からない為、初見での攻略はまず不可能である。
そもそも今回戦う相手も、ルグニカ王国が長年討伐出来ず、王国に災厄を齎していた白鯨と魔女教大罪司教『怠惰』である。
一介の暗殺者だった前回や前々回と違い、国家クラスの敵対勢力が出てきた為、王都に残っていたスバルとレムだけで解決するのはどう考えても不可能だという事がお分かりいただけただろうか。
しかも怠惰と白鯨を倒したにもかかわらず、最終的にレムとクルシュは暴食の被害に遭っている為、物語的にはまさかのバッドエンドで次の4章に突入する事になる。
分岐ルート
また分岐ルートも多く、3章2周目でペテルギウスによって殺害されたレムの「生きて」という遺言に従った場合、復讐鬼と化したスバルが一度も死に戻りをする事なく、ペテルギウスを20年以上も追い続けるIFルートに派生する。
そして、3章4周目にてレムが全てを諦めたスバルの手を取った場合、二人でカララギに逃亡し、結婚して幸せに暮らすIFルートに派生する。もっと端的に言えば「ゼロから」が無かったパラレルワールドである。他のIFルートに比べると、最もマシなルートではあるのだが、この場合はスバルとレム以外の全員が不幸に陥っている。
関連イラスト
関連タグ
IF世界①:ナツキ・レム
IF世界②:ゼロカラアガナウイセカイセイカツ