概要
前年に好評を博した、『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』(通称パワプロ2020)を用いた大型ゲーム企画の第二弾。
ゲーム内の「栄冠ナイン」モードにおいて、にじさんじ所属ライバーが高校野球部の監督となってチームを育成し、優勝を目指す。
監督としての参加ライバーは前年の6人から8人に増えると共に、ドラフト指名される選手に海外のにじさんじライバーや主催の一人である天開司が追加されたことで参加数が大幅に増加。去年に勝るとも劣らない盛り上がりが期待される。
また、去年との大きな違いとして、各校で初年度の新入生を2回リセットできる(つまり計3回厳選ができる)ルールが導入された。
配信日時
- ドラフト会議:2021年7月17日(土)18:00~
- 本戦 :2021年8月13日(金)12:00~、8月14日(土)12:00~
- 決勝 :2021年8月15日(日)18:00~
参加ライバー
主催
監督ライバー
参加チームはAリーグとBリーグに分けられ、それぞれの勝者が決勝戦を戦うことになる。
Aリーグ
- 【モテたい】アンジュ・カトリーナ
- 【にじさんじ甲子園2020ドラフトハズレ1位】笹木咲
- 【にじさんじ甲子園2020覇者】椎名唯華
- 【受け継ぐ想い】樋口楓
Bリーグ
参加高校(Aリーグ)
アンちゃん大好き高校
監督:アンジュ・カトリーナ
地域:大分県
概要
今大会初参加のアンジュ・カトリーナ率いる、あまりにも奇妙奇天烈な高校名が目を引くチーム。
アンジュ監督は、パワプロはおろか野球そのものも「超」が付くほどの初心者であり、チーム作成前に主催の天開司による個別指導を受けながら栄冠ナインを初プレイ。手書きノートを取るほど熱心に勉強し、チーム育成に臨んだ。
初年度こそ夏の地方大会3回戦突破というまずまずの結果を得たものの、その後はなかなか公式戦に勝てず、選手たちの育成も満足にいかない状況が続いた。アンジュが初心者であること、栄冠ナインがそもそも運要素の極めて強いゲームである点を差し引いたとしても、「あまりにも運が悪い」と視聴者も主催者2人も認めざるを得ない過酷な育成配信となってしまった。
しかし、そんな中でもアンジュは努めて明るく振る舞い、コツコツと育成を続けた。その思いに応えるが如く、最終年度の夏の大会においてチームは勝利を積み重ねていった。結局、甲子園出場はならなかったが、地方大会決勝進出というそれまでで最高の成績を収めて育成期間を終了することができた。
チームの特色
同リーグの他校からボコボコにされてしまうのではという懸念もあったが、最後の夏の奮闘によってそれなりのステータスに仕上がった。
リセマラで引き当てた山口俊の転生OBを基にしたリゼ・ヘルエスタがチームのエース(ちなみに、山口はリゼの推し選手として知られている)。特殊能力「奪三振」を保持するなかなかの投手だが、デバフとなる特殊能力(通称赤特)が複数あり、育成中にはそれがさらに一つ増えてしまうという不運にも見舞われた。そのため、この赤特が発動してしまうか否かでチームの安定度が大きく変わると言える。
・・・ちなみに、もう一人のさんばかメンバーの戌亥とこはドラフトで神速高校に取られてしまった。思えば、アンジュの不運はここから始まっていたのかもしれない。
その他、捕手も務めるフレン・E・ルスタリオが主要打者として活躍が期待される。
ヴィラン連合
監督:笹木咲
地域:大分県
概要
前年では選手として出場した笹木が今回は監督として参戦。
高校名(?)でもわかる通り、悪役を自任するチームであり、監督も部員も眼帯を装着している。チームカラーのえんじ色は返り血を表現しているらしい。しかし、監督の育成スタイルがあまりにもヴィランからかけ離れているともっぱらの評判である。
リセマラ初回と2回目では、不憫キャラの笹木らしく酷過ぎるステータスの新入生で埋め尽くされ、3回目も酷い結果になるのではと視聴者を期待・・・もとい不安にさせた。が、3回目で転生OBの有能な投手を引くことに成功。まさかの運の良さに視聴者は驚愕した。
笹木は個人配信で栄冠ナインをプレイ済みということもあって、なんと初年度で夏の甲子園出場を果たしてしまった。言うまでもなく、今企画で甲子園出場一番乗りである。このおかげで2年目の入学式でも優秀な新入生を複数引くことに成功した。だが、甲子園出場はこの1回きりであり、2年目と3年目では足踏みが続いた。それでも、選手たちは着実に成長し、地に足付いた安定したチームが作り上げられた。
チームの特色
ヴィラン高校の何よりの特徴として、全校中トップクラスの投手王国である点が挙げられる。転生OBで不動のエース剣持刀也はもちろん、これまた転生OBの“レザケン”ことレザ・アファンルナ、黛灰etc...と、選びたい放題。さらにここに、前年大会でも勝利のカギを握る「キャッチャー」能力の高いハン・チホ(キャッチャーB)が捕手として鎮座しているため、よほどのことがない限りは投手切れを起こす可能性は低い。
一方、打撃陣もおしなべて高水準にまとまっている。ミートBパワーAを誇る童田明治、強特能「威圧感」を手にした魔界ノりりむ、「ムード〇」でチーム全体にバフをかけるエリー・コニファー、代打要員も成瀬鳴を筆頭に豊富等々、穴らしい穴はない。
とは言え、他校にも尖った打撃能力を持つ選手が散見されるので油断は禁物である。
にじさんじ高校
監督:椎名唯華
地域:兵庫県
概要
毎度お馴染み椎名監督率いるにじさんじ高校が今回も参戦。椎名監督のスケジュールの都合上、チーム作成開始日は参加校中最も遅いスタートとなったが、前年覇者であることと持ち前の豪運をどう発揮してくれるかという点で注目度は非常に高かった。
さっそくリセマラ1回目で、5本の指に入る最強クラスの転生OB小山正明を引き当ててしまう。さらに、試合中に「魔物」が発動しない場面でも相手がエラーを起こす、ステータスに難があるはずの選手がなぜかホームランを連発する等々・・・初年度から大暴れ。“天下無双の運ゲーマー”の二つ名に恥じない撮れ高を量産し、視聴者を戦慄させた。
しかし、こうした豪運の揺り戻しなのか、地方大会を勝ち進むと評価Aの強豪校にぶち当たり敗北するという展開が繰り返され、前年と違って甲子園出場を果たすことなく育成を終えた。
チームの特色
言うまでもなく、転生小山を基にした先発投手叶がチームの大黒柱。選手能力の査定を表す「☆」の数字は驚愕の646。これは投手野手含めた参加校全ての選手の中でダントツ1位である。球速は唯一の160km/h超、コントロールAスタミナSという恵まれたステ、そして、超レアな特能(通称金特)「精密機械」を保有するなど、神に愛されているとしか言えないバケモノ投手である。
しかし、そんな叶以外の投手陣は(比較対象がおかしすぎるのもあるが)やや心許ない印象がある。また、前年は存在したキャッチャー能力の高い捕手が今回はおらず、本戦で万が一叶が降板した際にチームの守備がどうなるか一抹の不安が残る。
しかしそれを青特「根性○」「尻上がり」で補うスタンスを確立しており、「スタミナ0でも能力減少を最小限に喰い止めて投げ続けられる」根性○と「試合の後半で能力が上昇する」尻上がりが揃った結果尻上がり発動までに☆646スタミナSを打ち崩してスタミナを削り切らないと減少分を尻上がりで補って能力落とさないまま(むしろ終盤は上げながら)永久に投げ続ける化け物と化している。
一方の打撃陣は、叶の圧倒的存在感で影に隠れがちだがそれなりの選手が揃っている。それでも、他校を大きく引き離すような状況ではないので、やはり叶がどれだけ投げ続けられるかが勝利のカギとなるだろう。
VR関西圏立高校
監督:樋口楓
地域:大阪府
概要
“闘将”樋口監督率いる前年準優勝校が帰ってきた。名物の超絶スパルタ指導は今回も健在であり、監督が怒号を飛ばす度に「今年も夏が来た」と実感する視聴者が少なくない。
リセマラでは、育成面で最高のアドバンテージを持つ性格「天才肌」の新入生を2人も引き当ててしまう。しかも、その内の一人が転生OBという、豪運に豪運が重なったとんでもなく恵まれたスタートを切った。
・・・だが、そんな最初の豪運っぷりから一転、地方大会止まりで甲子園出場に手が届かない、選手たちを特訓させても有用な特能がなかなか付かない、2年目以降の新入生スカウトの結果が芳しくない等々、育成に苦しむこととなる。
それでも熱血監督樋口は諦めることなく育成を続けた。その結果、3年目最後の夏でドラマとしか言いようがない試合が何度も展開され、ついに悲願の甲子園出場を果たした。最後の最後でそれまでの苦労が報われた瞬間であった。
チームの特色
やはり初年度に引いた天才肌2人が最大の注目株。1人は無二の相棒である“委員長”こと月ノ美兎、もう1人はかつての宿敵花畑チャイカ。
委員長は転生OB坪井智哉を基にしており、「アベレージヒッター」「流し打ち」「内野安打」などなど、これでもかと有用な特能を入学時から保有。ここにさらに育成中に「かく乱」が追加され、1番打者として大暴れした。
チャイカもステータスに恵まれると共に、「守備職人」として守備では目覚ましい活躍を当初から見せていた。なぜか肝心の打率が振るわない期間が長かったが、育成後半から4番打者としてその才能をようやく発揮するようになった。
また、「威圧感」持ちの2番ベルモンド・バンデラス、パワーで以てチームを大ピンチから救ったことがある3番星川サラなど頼りになる打者は他にもいる。この2人を1番委員長と4番チャイカで挟むことにより、V西の最強打線を築くというわけである。
他方、投手陣では、平凡なスタートながら「闘志」とフォーク変化量が光る先発でびでび・でびる、最終的に「威圧感」を手にした矢車りねなどが名を連ねる。投手王国ヴィランや最強エースのいるにじ高と比べると見劣りする印象があるが、念願の「キャッチャーA」捕手のましろがいるため、数字以上にしぶとい投球を見せる可能性は十分ある。
参加高校(Bリーグ)
私立帝華高校
監督:鷹宮リオン
地域:大分県
概要
アンジュ同様、鷹宮監督は完全初心者からの大会参戦となる。天開司に加えて舞元啓介の助けを借りつつ、練習配信を行いながら栄冠ナインを学んだ。そして、リセマラではこれまたアンジュと同じく転生山口を引くという謎のツモ運を見せた。
育成中は2年目まで公式戦勝利なしという苦境が続き、特訓でも取得難易度が低いはずの特能を逃すという不運にも見舞われたが、最終的に「キャッチャーA」を獲得するなど、最終盤で運の上向きが見られた。
チームの特色
当初は転生山口を基にした“舞キー”こと舞元が先発だったが、如何せん赤特まみれのため、しばらくして天宮こころに先発の座を譲った。その天宮は「闘志」「重い球」「勝ち運」などの特能を多数備えており、当初抱えていた赤特も克服している。これを支えるのが、「キャッチャーA」を取得した“リキケン”ことジョー・力一。力一は「チャンスB」も有しており、ここぞという時の一発に期待したい。その他、低ステータスのスタートながらお肉を食べて打撃力が上がりまくった鈴木勝、「威圧感」で繋ぐ控え投手周央サンゴなどの活躍が注目される。
レインボール高校
監督:小野町春香
地域:島根県
概要
小野町旅館の若女将が野球部監督として初参戦。若女将は前々からパワプロの熱心なプレイヤーであり、現実でも巨人推しという筋金入りの野球ファンである。試合中、選手が活躍する度に雄叫びを上げるハイテンションな振る舞いは、樋口監督とは別ベクトルのやきうのお姉ちゃんを感じさせる。
新入生ガチャでは「天才肌」の「キャッチャーA」というこれ以上ない神引きを見せた。
試合に関しても、監督のパワプロ知識と経験に裏打ちされた緻密な采配が光った。初年度の夏地方大会で評価Aの強豪にぶち当たって2回戦敗退という辛酸を舐めたこともあったが、2年目には夏の甲子園と春の甲子園の両方に出場。さらに春の甲子園では快進撃を続け、見事優勝をもぎ取った。今大会はもちろん前年大会も含め、唯一にして最初の甲子園優勝を経験した高校となった。
3年目最後の夏では地方大会決勝まで進出したものの惜しくも敗北し、三度目の甲子園出場にはならなかった。
チームの特色
何と言っても天才キャッチャーの怪物ミユ・オッタヴィアがチームの要。捕手としての能力は言うに及ばず、弾道4ミートSパワーSの強大な打撃力、「ムード〇」「アベレージヒッター」などの優秀な特能の数々と、理想的な打者に仕上がっている。事実、栄冠プレイ中の打率や本塁打数も凄まじく、本番での大爆発が期待される。
一方、ミユのワンマンチームかと思いきやそうではなく、それ以外の選手もバランス良く育っている。
野手では、走力Aと盗塁Bを誇る俊足の瀬戸美夜子、パワーAで「カット打ち」持ちのフミ、そのフミと相性の良いまさかの「威圧感」持ちのシスター・クレア等々が並ぶ。個々の打撃能力はもちろんのこと、3年という限られた期間の中で守備力の強化が施されているのが特徴である。
投手は先発アルス・アルマルと抑えのモイラが二枚看板。捕手の神引きと比べると二人とも平々凡々な選手だったが、甲子園出場に伴う経験値の上乗せや特訓運に恵まれ、他校の転生投手たちにも引けを取らないレベルまで成長した。
監督の戦略と采配による勝利の積み重ねで完成したチームと言えるが、本戦は完全なCPU戦のため、監督の介入がほぼ消えた状態でどのように選手たちが戦えるかが注目される。
加賀美実業高校
監督:加賀美ハヤト
地域:千葉県
概要
加賀美インダストリアル社長が監督として初参戦。監督の趣味で野球部員は全員スカウターを装着しており、一部の生徒に至ってはフルアーマーでの登校が許可されているというトンデモ高校。
過去に栄冠をプレイ済みであり、その時はパワー偏重の脳筋プレイという尖りに尖った育成方針で視聴者を楽しませていた。今回のスローガンもズバリ“激打”である。
リセマラでは、レジェンド投手小宮山悟の転生OB、さらに「威圧感」と「パワーヒッター」を併せ持つ捕手を手に入れるなどなかなかの引きを見せる。その一方、モブ先輩勢がパッとしないどころか外野手ゼロという謎の惨状であり、新入生のほとんどをスタメン入りさせざるを得ないという前途多難なスタートを切るハメに。
3年間通じて一度だけ春の甲子園に出場。夏の甲子園出場は逃しているが、特訓運や合宿運が良い上にスカウトも満足な結果を得られ、選手の多くが複数の特能を保有している。
チームの特色
投手としては叶に次ぐ☆538の大エース社築が目を引く。これを「キャッチャーA」のニュイ・ソシエールが支えているため、状況次第では、キャッチャーC以上がいないにじ高よりも長く先発を続けられる可能性がある。
野手としては、パワーAかつ「チャンスメーカー」によってチャンスを作り得る葉加瀬冬雪、有能捕手としてだけではなく先述した「威圧感」「パワーヒッター」持ちの強力打者のニュイ、「カット打ち」「粘り打ち」を併せ持つエトナ・クリムソン等が名を連ねている。相手投手のスタミナをゴリゴリ削ってデカイ一発をお見舞いするという、“激打”のスローガンにふさわしい戦術を確立している。
他方、打撃面の華々しさと比べると守備面で(相対的とは言え)若干の穴があり、そこを突かれた際に勝負の行く末がどうなるか未知数である。とは言え、足も速く守備力Bかつ「守備職人」を保有する文野環もいるので、この野良猫が球場でどのような振る舞いを見せるか注目される。
神速高校
監督:葛葉
地域:兵庫県
概要
これまた監督としては初参戦。ドラフト会議では相棒の叶をにじ高に取られてしまう一方、ユニット破壊と称して、さんばかやSMC組の内の一人を指名するという妨害ムーヴを見せ、初っ端から荒れ模様・・・もとい大盛り上がりの立役者となった。
リセマラでは1回目に☆100越えのまずまずの野手を2人引くも満足できず2回目に挑戦。しかし、これが初回を大幅に下回るゴミ引きだったため、戦々恐々と最後の3回目に全てを賭ける。そこで転生OB田口壮を引き当てることに成功するも、他の選手のステータスはパッとせず、監督自身が「厳しい」と評するスタートとなった。
現に、初年度から2年目までの公式戦の成績はお世辞にも良いとは言えず、苦しい育成期間を耐えることになる。しかし、「機動性重視」という独自色の強い育成方針を採用し、窮状からの脱出を試み続けた。そして、3年目の新入生に宮本慎也の転生OBが入学したのが転機となって打線が続くようになり、念願の甲子園出場を実現。育成終了が全校中最も遅くなったが、有終の美を飾ることに成功した。
チームの特色
神速の名に恥じない、足の速い打者で出塁して機動破壊を目指すという戦術が何よりの特徴。1番打者の黒井しばはその象徴であり、大部分のステータスが並以下ながら走力のみSという極めてピーキーな性能をしている。一方で、転生OB田口を基にした戌亥とこは万能型の強打者に育ち、転生OB宮本の緑仙も1年生ながら即戦力と言って差し支えない高い能力を有しており、しばが出塁しさえすれば安定して点を稼げる可能性が高まる。
投手は不破湊とライ・ガリレイの二枚看板。どちらも転生でも天才肌でもないが、他校と比べても申し分のない選手に仕上がった。
他校には見られない機動性を重んじる戦術が本戦でどこまで通用するか見物だが、同リーグの競合には守備の堅いレインボール、一発が怖い加賀美実業など一筋縄ではいかないチームがおり、さらに本校以外は全て「キャッチャーA」持ちであるため、投手のスタミナ勝負では分が悪い。したがって、笑うも泣くも黒井しばの出塁に始まる打線次第と言える。
関連画像
※pixivでの作品投稿では、単に「にじさんじ甲子園」での投稿がほとんどである。