トライキング
とらいきんぐ
「実験だ」
『Kaburagi Access Granted.』
「超古代怪獣…超古代竜…宇宙戦闘獣…」
『Golza.』
『Melba.』
『Super C.O.V.』
「キエテ カレカレータ」
『Tri-King.』
第8話「神秘の力」に登場。
超合体怪獣ファイブキングの亜種形態。
カブラギ・シンヤ(セレブロ)がウルトラゼットライザーとゴルザ、メルバ、超コッヴの3体の怪獣メダルを使用して変身した姿(ちなみにこの3体は『ティガ』と『ガイア』の一話に登場した怪獣、要は始まりの敵である)。
その名前や扱いから、ファイブキングから一部が欠けた不完全体とも言える存在で、鳴き声もファイブキングと同様に構成している3体のものを合わせたものとなっている。
ユカ「3体の怪獣パーツが融合してる~!超激レア~!!」
ファイブキングから両腕のガンQとレイキュバスのパーツを取り除き、代わりにゴルザの腕を生やしたような姿をしている。
それ以外はファイブキングとほぼ同じで、背中のビクトリウム鉱石(らしき結晶体)も健在である(怪獣メダル生成の際に細胞を付着していた鉱物ごと使用していたので、鉱石の成分が背中に突出したと解釈することもできる。メタ的にはスーツの都合だと思われる)。
ゴルザの額から超音波光線を、腹にある超コッヴの顔部分から無数の光弾を乱射することが可能だが、基本的には肉体戦主体の、所謂直接戦闘タイプの怪獣である。
戦闘力も3体分の力を持つ為、通常の怪獣よりもパワフルで実際にセブンガーやウインダムを圧倒したが、ウルトラマンゼット・アルファエッジにはファイブキングになるまでやや苦戦している。尤も、ファイブキングの強みはガンQの光線吸収が大きかった上、構成している3体は上記の通り直接戦闘タイプゆえ特徴的な能力があまりなく、こうなるのも当然と言えるが。
普通の怪獣ならともかく、光線技も持ち合わせるウルトラマン相手には分が悪かったのかもしれない。
ファイブキングとの一番の違いとして、両腕が五本指を持つゴルザのものである為、物を掴むなど器用な動作が可能という利点があり、第22話でその特徴が生かされている。
ちなみに、劇中では終始メルバの羽は閉じたままであり(ファイブキングになってからは展開して飛行している)、設定上は使えるはずのメルバの目の部分から放つ怪光線も使用していない為、結果としてこの姿ではメルバの能力は使用されていない。
前座という意味では、戦闘中にトライキングからファイブキングに変身し相手の意表を突く、という戦法を採ることもできる。
第8話「神秘の力」
冒頭のアバンでカブラギ・シンヤ(に憑依したセレブロ)がピット星人の姉妹に依頼し、ファイブキングを構成する怪獣の細胞を集めていたことが示唆されている。
先に集まっていたゴルザ、メルバ、超コッヴの細胞から3体の怪獣メダルを生成すると、実験と称して変身。
街に出現して暴れていたところに、出撃したセブンガー・ウインダムと対峙。
あのファイブキングの途上形態ということもあって、その圧倒的な戦闘力による光弾や格闘戦で2体を圧倒。
おまけに、よりによってセブンガー撃墜の衝撃によってハルキがウルトラゼットライザーをどこかに紛失しており、ゼットに変身することも出来ないという危機的状況であった。
その後、ストレイジの撃退後に変身を解き、洗脳したピット星人の姉妹を使って手に入れたレイキュバスとガンQの体組織から怪獣メダルを生成すると再変身して夜の街に出現。
光弾を撃ちまくって街を破壊していたが、ようやく現れたアルファエッジとの戦闘に入る。
当初はゼットに押されていたが、バトンタッチの要領でファイブキングに変身する。
第15話「戦士の使命」
「しょうがないな、ちょっと手伝ってやるか」
『Hebikura Access Granted.』
「ゴルザさん、メルバさん、超コッヴさん」
『Golza.』『Melba.』『Super C.O.V.』
「お待たせしました。闇の力、お借りします!」
『Tri-King.』
グリーザに苦戦するゼットとジードを援護するために、ヘビクラがダークゼットライザーを用いて変身。しかし3体がかりでもグリーザに圧倒されてしまい、更に2枚のメダルを追加スキャンし、再びファイブキングへと変身した。
第22話「それぞれの明日」
ジャグラーが変身し、ゼット達とバロッサ星人(三代目)の戦いに乱入する形で登場。
今回はゼット達の敵として戦闘を行っており、ベータスマッシュの放ったゼスティウム光線を防衛軍のパイロットが搭乗しているキングジョーストレイジカスタムを盾として使い防いだ(だが、キングジョーSCを盾にしたのは別の意図があったらしく…)。その後ファイブキングへと強化変身した。
以後の回では最初からファイブキングで出てくるため、この話を最後に事実上お役御免となった。
『Z』にてトライキングが誕生した理由については、ウルトラゼットライザーにセットできるメダルの枚数が3枚までという制約があったため、いきなりファイブキングに変身させるわけにはいかず、合体元の内2体を外した土台となる形態が必要になったからと思われる。また、「ファイブキングの途上形態が登場する」という視聴者に対するサプライズの意図も含まれていたと思われる。ガンQとレイキュバスが外された理由については、見た目があまり不自然にならず、スーツを改造する際に両腕のパーツ交換だけで済むからといった制作現場での事情も関係していたのだろう。
その為、残り2体のメダルは後から追加で読み取らせることで、トライキング→ファイブキングに進化するという形式が採られている。これは玩具でも再現されており、直前にトライキングを成立させていた場合のみ、残り2枚を読み取るとファイブキングが成立するという特殊な仕様になっている。
なお、唯一のダイナ怪獣だったレイキュバスがいなくなったことで、『TDG』の中で『ダイナ』の要素のみなくなってしまっている(ゴルザなら別個体がダイナと戦ったことがある)。
ちなみに『ギンガS』ではファイブキングの両腕部分が破壊されて擬似的にトライキングの姿になったことがある。
着ぐるみは、上記のようにすでにあったファイブキングのレイキュバスとガンQの腕をゴルザのものに交換して改造している。
第15話でのグリーザとの対決の参戦により、このトライキング及びファイブキングがジャグラーにとって遂にゼッパンドン以外の巨大化戦力を手に入れたことになるという快挙を成し遂げた。しかし、第22話で敗北した際にセレブロが取り戻したため、変身できなくなった。
『ウルトラマントリガー』第1話ではトライキングからさらに超コッヴを削ぎ落として、『ティガ』第1話怪獣であるゴルザとメルバだけになった超古代闇怪獣ゴルバーが登場している。その際、着ぐるみはトライキングを改造したものが使用され、頭頂部のメルバの顔はよりオリジナルに近くなり、下半身はゴルザそのものへと変化した。
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