ドライバーオン ナウ!
シャバドゥビタッチヘンシ~ン!
「変身!」
チェンジ ナウ!
「必ず倒してみせる……お姉ちゃんの命を……奪った貴女を!」
「さあ…終わりの時よ…」
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する仮面ライダーの一種で複数個体登場する。
テレビ本編では稲森真由、飯島譲、山本昌宏が変身しており、4~6人目の魔法使いに数えられる(白い魔法使いのカウントでは自身と仮面ライダービーストを含めないため2~4人目)。第40話で再登場した真由が最初に変身し、第48話では譲と山本も変身。
3人のメイジとも宝石部分のカラーリングが異なり、真由は琥珀、譲は青、山本は緑となっている。
これに仮面ライダーウィザードの基本スタイルであるフレイムスタイルの赤を合わせると、火・水・風・土の4属性の色が揃う様になっている(4属性の人柱として意図した物とも考えられる)。
劇場版では量産型ライダー(カラーリングはいずれも真由と同じ琥珀)として登場する。
変身ベルト・メイジのベルトとメイジウィザードリングで変身する(ベルトは白い魔法使いドライバーに酷似しているが詳細は不明)。腰周りはスカートの様な形状になっている。
真由が変身したメイジはメデューサと互角以上に戦い彼女を追い詰めた事もあったが、退散される事が多い。
白い魔法使いやウィザードと同じくフェイス部分は宝石を思わせる造形ではあるが、表面が研磨された宝石を思わせるウィザードとは違い、表面部分は白い魔法使い同様に研磨されていない原石を思わせる造形となっている。
肩から突き出た大きな角が特徴的。左腕が巨大な鉤爪「スクラッチネイル」となり、それを武器とする。また、ウィザードと同じくウィザーソードガンも使用している。これはウィザードが使用するものとは異なり、手の縁が赤くガンモードしか使用されない。
ライオトルーパーのような量産型ポジションであるが、ウィザーソードガンが使え、スタイルチェンジ以外の魔法の指輪はウィザードや白い魔法使いと同じく使用でき、幹部系ファントムと同等に戦える性能や、使用者が成長すればドラゴン系スタイルと同様にファントムの力を引き出す事が出来るなど(計画利用の為とはいえ)高性能な量産型になっている。オマケに譲と山本の場合は変身者が洗脳させられている為迂闊に手が出せないという厄介な存在である。
白い魔法使いは再びサバトを開きコヨミを蘇生させる為に、メデューサ打倒を望む真由を魔法使いにした後に「5人の魔法使いがいれば全てのファントムを消し去る事が出来る」と真由に嘘をついて魔法使い探しに利用する。その一方自らも、魔法使いの資格を得ながらそれを拒んだ譲、山本を拉致し洗脳(笛木曰く少々荒っぽい方法)し強制的に変身させた。洗脳の影響か、譲と山本には目の下に隈の様な物が出来ている。
その後真由は白い魔法使いに騙されていた事を知り、全員サバトの魔方陣形成の為に人柱として利用されかけるが、ビーストの活躍によりサバトは失敗。同時に譲、山本の洗脳は解除された。
最終決戦ではグレムリン(進化体)が送り込んだグールに3人揃って立ち向かった。
その後もファントムと対峙する時には変身する事もある様で、『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』で変身している。
『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』
「魔法使いの国」が舞台となる作品だが、同世界の住民は皆魔法使いであるため、リングさえあれば老若男女問わず誰でもメイジに変身可能である。当然ながら、変身者によって体格が異なる。
TV版とは装備・外見が若干異なる。カラーリングは、何れも稲森真由が変身した物と同じ琥珀色。
主に一般市民の魔法使いが変身し、マヤ大王に仕える親衛隊はマントを羽織り、槍にもなる魔法の箒「ライドスクレイパー」を装備する(近衛隊長はステッキから変化させる)。
劇中ではドーナツ屋店長と店員、奈良瞬平、大門凛子、輪島繁らレギュラーメンバー、本作初登場のシイナなども変身しており、各々に変身ポーズが異なる。
なお、戦闘力はファントムと同等以上に戦える戦闘力があるが、TV本編のように人々が絶望を乗り越えて変身したわけではなく、魔法を使えるという素質の元に変身している為、近衛隊を除いて戦闘力は低めだと思われる(あくまでテレビシリーズのメイジと比較した場合)。
アンダーワールドのファントムを倒されると魔力を失い、変身は不可能になる。
体格・体力データ
身長 | 195cm |
---|---|
体重 | 80kg |
パンチ力(推定値)※ | 2t |
キック力 | 3.2t |
ジャンプ力 | ひと跳び12m |
走力 | 100mを7秒 |
※:本作の魔法使い(仮面ライダー)達は「玩具のウィザードリングを使って遊ぶ子供たちが真似して怪我しないように」という配慮上、原則的にパンチを行わない。そのため公式からのスペックは推定値となっている。
また、近衛兵、近衛隊長のスペックは異なる。
魔法
チェンジ
メイジに変身する。劇場版と真由が使用する物のカラーはオレンジだが、譲はブルー、山本はグリーンになっている。
テレポート
空間を操り、瞬間移動する。
コネクト
魔法陣で空間と空間をつなぎ、遠くのものを取り出す。ネット版では瞬平が繋いだ空間から攻撃を加えられてダメージを食らっていた。
バリア
敵の攻撃を防ぐ壁を作り出す。ウィザードのディフェンドとは異なりメイジは特性を持たないので6角形状の壁で固定されている。
グラビティ
重力を操作する。ランドドラゴンの魔法石から作られた指輪のはずだが、同じ効力を持った指輪が別にあったのかは不明(後々使ってるリングを考えると同じ指輪を持っていた可能性が高い)。
劇中では真由が使用した。
チェイン
ウィザード、白い魔法使い同様、鎖で相手を拘束する。真由と洗脳された譲と使用した。
ホーリー
聖なる力を宿した光波で大ダメージを与える。真由が白い魔法使いからインフィニティーリングを奪う代わりに与えられた力。
劇中では1回しか使われなかったが、『ファイナルステージ』で再び使用。
ジャイアント
ウィザードのビックと同等の性能を持ちスクラッチネイルを巨大化させる、譲が使用。
スペシャル
ウィザードの指輪と同様体内のファントムの力を現実世界で引きだす、劇中では山本がドッジテイルを伸ばして攻撃するメイジ版ドラゴンテイルと言える攻撃法を行った。笛木曰く「(晴人が)既に進化しているところまで達している」と説明していたが、晴人とは異なり洗脳によって無理矢理ファントムの力を引き出していると思われる。
真由が使用した時は魔法陣から火炎を放つ攻撃を行っており、使用者によって効果が異なる様子。
エクスプロージョン
白い魔法使いのものと同等の性能。
ブリザード
冷気で相手を凍らせる。ウォータードラゴンの物と同じ効果。譲が使用。
サンダー
電撃を放って攻撃する。ハリケーンドラゴンの物と同じ効果。山本が使用。
エンゲージ
ネット版で瞬平が仁藤に対して使用したが、効果はウィザードと同じものではなく…。
スメル
瞬平(ファイナルステージ)が使用。使用する際の詠唱は「チチンプイプイ」。
ファントムが悶絶するだけの効果を有する。
スリープ
瞬平(ファイナルステージ)が使用。
自分に掛けてしまい、眠りに陥った。
ライト
凛子(ファイナルステージ)が使用。使用する際の詠唱は「チチンプイプイ」。
初めは低性能だったが、終盤で実践に耐える効力を見せた。
プリーズ
小説版で使用。仁藤への魔力補給を行った。
キックストライク
凛子(inマジックランド)が使用。
市民がチェインで拘束したケプリに飛び蹴りを浴びせ、トドメに回し蹴りを食らわせて撃破した。
フィニッシュストライク
凛子と瞬平(ファイナルステージ)が使用、ライダーキック(中段蹴り)の後にスクラッチネイルを繰り出す。
なお、フィニッシュストライクウィザードリングは元々はウィザードがインフィニティードラゴンにスタイルチェンジするためのものであり、どうやって入手したかは不明。
コモン
劇場版に登場。様々な効果の魔法を発動させる。
詳しくはウィザードリングの項目にて。
ゲーム
バトライド・ウォーシリーズ
『Ⅱ』の「仮面ライダーの映画」というテーマを受け敵戦闘員として登場。特に映画というテーマの無い『創生』でも引き続き敵戦闘員として登場する。
「アロー」による遠距離攻撃、ライドスクレイパーによるラッシュ攻撃など、戦闘員の中でも高い攻撃力を持つ厄介な存在。映画では戦闘員と言ってもTV本編では幹部系ファントムと互角に渡り合う事がある強さを考慮しての事だろうか。
『スーパーヒーロージェネレーション』
ウィザードのシナリオの原作再現で登場するのだが、今作では終始無言で完全に原作黒幕に操られた敵キャラ扱いであり、仲間にならない上にそのまま全員倒されてしまうと言うあんまりな扱いだった。原作では(真由以外は)ウィザードやビーストと諸事情で敵対する事はあったが、最終的には全員味方であった為、このあんまりな扱いは当然ウィザードという作品を知っているプレイヤーからはかなり不評である。
『ロストヒーローズ2』
『スーパーヒーロージェネレーション』のあんまりな扱いが顰蹙を買ったのかは不明だが、ストーリーは一部省略されているものの、全員概ね原作通りの立ち位置となっている。また、終盤ではあるものの、ストーリー上一部仲間になってもサポートキャラクターとして使用できないキャラがいる中で、(真由のメイジだけではあるものの)サポートキャラクターとして使用できるなど扱いは良い方である。
ファイナルステージでは
劇場版同様に凛子と瞬平が変身しているが、通常カラーのオレンジではなく、瞬平は山本と同じグリーン、凛子は譲と同じブルーのメイジとして登場している。
しかし、戦闘力は今までのメイジと比べてもかなり低く、ファントムにも軽くあしらわれる程だったが、終盤では魔法を活用してグレムリンを倒す大金星を上げる。
テーマ曲はなんと『仮面ライダーバトライド・ウォー』の主題歌『Go get'em』。
テレビシリーズに引き続き真由も変身し、魔宝石の世界でダークウィザード一味を相手に活躍した。
立ち位置
元々劇場版用に量産型として製作していたスーツを後にTV本編で流用したという番組制作上の登場経緯を持つ。
しかし本編では3人しか登場せず、それぞれカラーリングが専用になっているため視聴者達からは量産型としてではなくそれぞれ1人のライダーとして扱われることがある非常に珍しいパターンのライダーである。
スポーツ報知「仮面ライダー 特別号」の3号ライダーのカテゴライズポスターにはメイジが掲載されているため本百科事典ではメイジを3号ライダーとして扱うが、上述の登場経緯もあって他の公式媒体で3号ライダー相当として扱われることはほぼ無い(メインのライダーとして扱われるのは基本的にウィザード、ビーストのみ)。多数派のファンの認識であるとも言い難いため、この扱いには注意が必要である。
演じた人物
映像作品
舞台
余談
緑のメイジを演じた川口真五は過去に『仮面ライダー響鬼』でトドロキ/仮面ライダー轟鬼を演じている。
マスクは後に仮面ライダーギンガのものに改造された。
関連タグ
なでしこ → メイジ → マリカ/邪武/イドゥン/シルフィー
○号ライダー