特徴
世界を塗り替えなイカ?
ジャンルはTPS(三人称視点シューティング)。いわゆる人VS人で撃ちあうゲームであるが、目的は相手を倒すことではない。
手に持ったブキからひたすらインクを撃ちまくり、チームの色に染めていく。いわば陣取り合戦なのである。
メインモードである「ナワバリバトル」のルールは至って単純、チーム色のインクをフィールドにぶちまけてより多くの面積を染め上げた方のチームが勝ち。
エイム(狙いをつけること)が下手な人でも適当に撃ち続けるだけでチームの勝利に貢献することができるためTPSというジャンルのハードルを下げ、同時にペンキを塗るという明るい雰囲気と背徳感がTPSの血なまぐささを文字通り塗り替えた。
相手にインクを当てれば倒すことができるが、勝敗判定や個人スコアはすべて塗った面積によって決まるため倒した数・倒された数はポイントに影響しない(ただし、相手を倒すとその周りに自色のインクがまき散らされるため、間接的な塗りポイントは手に入る)。倒されてもスタート地点から無限に復活できる。まさに「塗るか塗られるか」のゲームとなっている。
無論キルもまったくの無駄というわけではなく、「倒した周囲を自色に染められる」「相手のスペシャルゲージを減らせる」何より「スタート地点にお帰りいただいている間好き放題できる」等非常に重要な意味合いを持っている。これにより初心者だけでなく、TPS経験者もこれまでの経験を存分にイカして戦えるゲーム性に仕上がっている。
主人公は……イカ!?
もう一つの特徴はプレイヤーがヒト形態とイカ形態の2つの姿を持つ「インクリング」(通称「イカ」)であること。
ヒト形態では地面を走りブキを行使したアクションが行える。
イカ形態に変身すると自分の陣地のインクの中を素早く泳ぎ回ることができる。インクに潜っているうちはインク残量が大きく回復する。敵に受けたダメージも回復する。しかし、相手のインクの上でイカになることはできない。足を取られ、じわじわとダメージを受ける。つまり、インクを上塗りすることは相手の足止めも兼ねるといえる。
自陣のインクの中になら床・壁問わずどこにでも潜れるので、壁を塗って登る、インクをまき散らして味方の通行ルートを確保、インクに潜んで相手を待ち伏せ、等インクを利用したさまざまなアクションが可能になる。ただし、イカ形態ではブキの使用ができない、待ち伏せに徹しすぎると陣取りに負ける、上から敵インクで塗られるとやられるなどの弱点もある。これにより、一般的なTPSで有効な(そして嫌われがちな)戦法であるいわゆる「芋虫スナイパー」はあまり役に立たない(ブキ、ステージ、状況によっては有効な手段にもなりうるが)。
なお、イカだがカナヅチであり、深さのある水に触れるとスーパーマリオサンシャインのヨッシーのごとく一発で即死。原因は浸透圧の違いらしい。
インクリングならではのアクションとして、この他にスーパージャンプというものが存在する。これはイカとなって大ジャンプし、マップ上の任意の味方のもとへ一気に駆けつけられるというもの。移動時間の短縮に使えるのはもちろん、劣勢時でも味方の位置次第で大逆転を狙える非常にアツイ能力であるが、着地地点は敵からも丸見えであるため過信しすぎると……?→スプラあるある
ゲームモード
レギュラーマッチ
オンラインモードその1。「ナワバリバトル」のもっとも一般的なルール。3分の制限時間でフィールドの地面をより多くチームの色に染め上げれば勝ち。プレイヤーランクに関わらず参加可能で、勝っても負けても、塗り面積に応じて経験値とおカネが手に入る。
判定は、一瞬でナワバリ(地面に塗ったインクの面積)の広さを判別できる能力を持つ白黒のブチ猫・ジャッジくんが行う。
なお、判定はマップを真上から見た面積で判断されるため、坂は距離のわりに面積が伸びず、壁は面積にカウントされない。しかし『侵攻ルートの確保』『攻撃からの緊急避難』という重要な意味を持っているので、下ばかり見ていては立ち行かないことも。
ガチマッチ
オンラインモードその2。プレイヤーラングが10になることで参加できる。
「ウデマエ」と呼ばれる強さの指標によってマッチングが行われる。ウデマエはガチマッチの勝敗によって上下し、ウデマエが上がるほど経験値やお金のレートも上昇する。
ナワバリバトルとは異なる、変則ルールで対戦できる。ルールは「ガチエリア」・「ガチヤグラ」・「ガチホコ」の3種。
勝利すると大量の経験値やおカネがもらえる一方で、ノックアウト負けしてしまうと得られるポイントはゼロ。基本的に0か100かの戦いであり、より勝ちにこだわる人向けのモードとなっている。
- ガチエリア
ナワバリバトルとはうってかわって、広いマップの中で指定された狭い「エリア」を塗って奪い合い、エリアを「確保」できた時間を競う。先に合計100カウント分確保できた方の勝利。
狭いエリアにイカが集まるため、必然的に敵チームとのエンカウントは避けられない。より対人戦能力が試されるルールとなっている。
マップによっては塗るべきエリアが2つ用意されている場合があり、この場合2つとも塗る事で初めてカウントが進む。…それ故に両者の実力が拮抗してかつ2つのエリアが大きく離れていると、カウントがなかなか進まず延長にもつれ込みやすいルールである(引き分けは無く、ジャッジの段階でどちらか優勢な方に1ポイント入る)。時には両チームのカウントが100から一切進まず試合が終わる事も…。
- ガチヤグラ
こちらはマップの中心に設置された「ヤグラ」を奪い合うルール。ヤグラは上に乗ると、敵陣地に向かってあらかじめ決まったルートに従い移動する。ヤグラを相手のゴール地点に押し込むか、あるいはどれだけヤグラを進めたかで勝負が決まる。
ガチエリア以上に狭く、移動する場所を奪い合うのでとにかく熾烈。ヤグラの上に乗っているメンバーを守る・相手をヤグラから追い落とすにはサブウェポンの性質を十分に理解するのが勝利のカギ。
ヤグラのルートはマップにも因るが大体が水やガケの際を通るので、落下・溺れる場面が多いルールでもある。
- ガチホコ
マップの中央に置かれた「ガチホコ」を奪い、相手陣地にあるゴールを目指すルール。ガチホコ所持者はブキもスーパージャンプも使えなくなるため、味方と協力してゴールまでの道を切り開いてゆく必要がある。なお、ガチホコ自体でもチャージして放つ「ガチホコショット」で相手チームを攻撃できる為、所持者はキャリアオンリーと言う訳ではないのがミソ。
ガチホコは最初はバリアに覆われている為、バリアを攻撃して破壊する必要がある。バリアは破壊された瞬間、破壊したチームのインクを盛大に撒き散らす。
また、ガチホコには所持時間制限が存在し、相手のゴールから遠のいたりもたついて前進できないでカウントを0にすると、相手チームのインクで大爆発を起こして再びバリアを纏う。一度ガチホコを所持するとゴールするか倒されるまで手放せないので、不利な場所でガチホコを手放すことにならないよう注意したい。
所持した側はゴールまでルートのクリアリングをしっかりこなす必要があり、奪還する側は何としても足止めをしなければならない。
優勢に立った側があえてタッチダウンをせずガチホコを持って遠くへ逃げるのも戦術の一つであるが、一部マップではそれが凶悪なまでに有効となっており、問題視されている。
バージョン2.4.0に於いてようやく一部マップに「ガチホコ進入禁止ゾーン」が作られ、そこにガチホコ持ちが侵入すると爆発カウントが早まると言うペナルティが科されるようになった。
ヒーローモード
オフライン専用モード。
ある日、ハイカラシティのエネルギーを賄う「オオデンチナマズ」が突然消えてしまった。
かつてイカとタコの間で行われた「大ナワバリバトル」の自称・英雄である老人(老イカ?)、アタリメ司令によれば、タコ軍団の仕業であるという。勝手に「New!カラストンビ部隊・3号」に任命されてその気になったプレイヤーは、オオデンチナマズ奪還のために単身タコ軍団に立ち向かう。
広場の一角にあるマンホールを通り抜けると、ヤカン型転送装置が隠された「タコツボバレー」に出る。「ナワバリバトル」とはうって変わってタコ軍団「オクタリアン」を相手に、多彩な仕掛けが用意されたステージをインクとイカの力で飛び回るアクション性の強いモードとなっている。
なお、ステージによってはオクタリアンのエリート戦闘員「タコゾネス」が登場する。
タコゾネスはイカ達と同様、タコとヒトの形態を切り替えて戦う能力を持ち、一度に複数現れることもある強敵。ワカメがついている個体は特に強い。
バトルドージョー
オフライン専用モード。
テレビ側とWiiUゲームパッド側に分かれて対戦を楽しむ事が出来る。
オンライン対戦の「ナワバリバトル」でも使用されているマップを使用して、マップ中に設置された風船を多く割ったプレイヤーが勝ちという至極判りやすいルールである。
amiibo
対応amiiboを使用するとイカすギアやイカすブキ、オンライン待機中の新しいミニゲームが入手できるミッションに挑戦できる。
三種類のamiiboをそろえて、スペシャルミッションに挑戦しよう!
ただしヒーローモードが進んでいないと選択できるミッションに限りがあるので注意。
フェス
不定期に行われるイカ達のお祭り。参加者は2チームのどちらかに属し、チームの勝利を目指す。チームはカミ様からのお題への回答で分けられ、勝敗は得票率とバトルの勝率によって決まる。ちなみにお題は国内と海外で異なっており、文化の違いをうかがわせる。
なお、期間中は通常のレギュラーマッチやガチマッチを行う事はできない。
フェス終了後チームの勝敗や個人のフェスランクに応じて、後述のギアパワーカスタムに使用できるアイテム「スーパーサザエ」が手に入る。
歴代フェス結果(日本の結果のみ)
回 | 開催期間 | アオリチーム | ホタルチーム | 勝利チーム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2015/6/13~6/14 | 朝食はごはん派 | 朝食はパン派 | 朝食はごはん派 | |
2 | 7/3~7/4 | 赤いきつね | 緑のたぬき | 赤いきつね | 東洋水産協力 |
3 | 7/25~7/26 | 午後の紅茶 レモンティー | 午後の紅茶 ミルクティー | 午後の紅茶 ミルクティー | KIRIN協力 |
4 | 8/22~8/23 | 自分を例えるならキリギリス | 自分を例えるならアリ | 自分を例えるならキリギリス | 北米版ではトランスフォーマーコラボになっている |
5 | 9/12~9/13 | マンザイやるならボケ派 | マンザイやるならツッコミ派 | マンザイやるならツッコミ派 | |
6 | 10/10~10/11 | 好きな寿司ネタはイカ | 好きな寿司ネタはタコ | 好きな寿司ネタはイカ | 無添くら寿司協力 |
7 | 10/31~11/1 | 世界を救うのは愛 | 世界を救うのはおカネ | 世界を救うのは愛 | |
8 | 11/21~11/22 | 食べたいのは山の幸 | 食べたいのは海の幸 | 食べたいのは海の幸 | 佐賀県とのコラボ |
9 | 12/26~12/27 | 赤いきつね | 緑のたぬき | 緑のたぬき | 第2回のリベンジマッチ |
10 | 2016/1/23~1/24 | 欲しいのはカンペキな体 | 欲しいのはカンペキな頭脳 | 欲しいのはカンペキな体 | |
11 | 2/20~2/21 | ポケットモンスター赤 | ポケットモンスター緑 | ポケットモンスター緑 | ポケモン20周年記念、海外では「緑」が「青」になっている |
12 | 3/10~3/13 | 作戦は「ガンガンいこうぜ」 | 作戦は「いのちだいじに」 | 作戦は「いのちだいじに」 | ドラゴンクエスト30周年記念コラボ |
13 | 4/23~4/24 | おにぎりの具といえばツナマヨネーズ | おにぎりの具といえば紅しゃけ | おにぎりの具といえばツナマヨネーズ | セブンイレブン協力 |
14 | 5/14~5/15 | 行くならオシャレなパーティー | 行くならコスプレパーティー | 行くならオシャレなパーティー | Miitomoコラボ、初の全世界共通マッチング |
15 | 6/18~6/19 | きのこの山派 | たけのこの里派 | たけのこの里派 | 明治製菓協力、きのこたけのこ戦争 |
16 | 7/22~7/24 | アオリ派 | ホタル派 | ホタル派 | ラストフェス、初の3日間(48時間)開催、全世界共通テーマ(マッチング等は別)、使用ステージはアンケートで決定 |
第1回では「投票数の多いチームは対戦相手が少ないためなかなかマッチングできない」という問題が発生したが、その反省から第2回以降は同じチームでのバトルもできるようになった。
(ただし、獲得できるのは個人点のみでチームの勝敗には影響しない)
また、第2回と第3回の得票率で大きな差が発生した為、アップデート後の第4回からは勝率で得られるポイントに大きな倍率(2倍 → 4倍)をかけたものの、それでもなお投票率での偏りがそのまま勝利に繋がった結果が続いたため、さらに勝率の倍率を大きく(4倍 → 6倍)した。
第8回では、『呼子イカ』で有名な佐賀県との大規模コラボ(かつ初めての『自治体コラボ』)を実施。県名をもじった『Sagakeen(サガケーン)』なるロゴや、『いかの塩辛』(パッケージに『シオカラーズ』が登場)などのコラボグッズまで作った。
詳しくは、『Nintendo Direct 2015.11.13』の終盤(41:48~)を参照のこと。
大型アップデート
2015年8月6日に大型アップデートが行われた。ランク上限の解放(20 → 50)、新規ギアやBGMの追加の他、以下の二つのゲームモードが追加された。
- プライベートマッチ
最大8人のフレンドで集まって対戦が出来るモード。ルールやチーム分けは自由に設定可能。
- タッグマッチ
フレンドと2人~4人のチームを組み、ガチマッチに挑むモード。対戦相手はタッグマッチ挑戦チームから選ばれるため、タッグを組んでいないものと当たることはない。
これ以降も定期的なアップデートにより、新たなブキやステージ、ルール、モードが追加されている。
世界観
現代の日本に似ているが人間は住んでおらず(登場する哺乳類は猫のジャッジ君のみ)、イカを筆頭に人型に進化した海洋動物が陸上生活を営んでいる。
主要キャラクターの多くは種族が違うながらも言葉が通じ、ダウニーやアネモといった元の特徴もありつつ完全に人型な種類とロブやエチゼンといったほぼ元の特徴のままの種類も存在する。
オンラインモードのステージを見ればわかるが車、ヘリコプターといった乗り物や電車などが走っており、海洋動物も人間と同じ進化をしてきたことが分かる。
ハイカラシティ
本作の拠点である現代の都市のような雰囲気の街。個性豊かなNPCによってバトルに役立つサービスを受けることが出来る。
ただし、Splatoonの世界では「イカしてる」かどうかが、その人物(イカ物?)の評価基準であり、ある程度「イカしてない」と客として相手にされず、手酷い言葉を浴びせられて追い返されてしまう。「イカしてる」かどうかの基準は、バトルに参加して経験を積むことで上がるランクを参照しており、最初のブキを買うにはランク2以上であることが必要など、ランクを上げて「イカした」イカになればできることが増えていく。
イカ界のトップアイドル・シオカラーズの拠点もここであり、広場の大型TVでは彼女達がホストを務める、アップデート情報や大規模イベントの紹介、バトルのコツなどを伝えるニュース番組「ハイカラニュース」が常時流されている。しかし、バトルのコツに関しては超テキトー。
- 広場
広場にはMiiverseを通じてやってきたイカ達が闊歩している。このイカ達の情報を確認することもでき、後述のブキやファッションカスタマイズの役に立つ。なお、広場にはイカの他にクラゲも闊歩しているが、どうやら生物の種ごとに使用言語が異なるらしく、エチゼン以外のクラゲには、イカの言語は話せない。
- イカスツリー
広場のシンボルであるタワー。ここに入るとナワバリバトルなどのオンライン対戦が行える。
入口近くではジャッジくんが寝ており、バトルのアドバイスをくれる他、チョーシを上げてから話しかけるとボーナスと称しておカネを貰える。
- ブイヤベース
ブキからギアまですべて揃うショッピングモール。
アタマ屋『おかしら堂」(店主:イソギンチャクのアネモ&クマノミのクマノ)
があり、ブキやファッション(ギア)のカスタマイズが可能。ブキ屋以外は毎日商品が入れ替わり、バトルで得たおカネ(活躍するほど多く手に入る)でショッピングができる。
- 裏路地
何やらよどんだ雰囲気の路地。ウニのダウニーがおり、ある程度イカしているとギアのカスタマイズに関する(裏?)取引が出来る。
ブキとギア(カスタマイズ)
バトルで使う「ブキ」は、メインウェポン、サブウェポン、スペシャルウェポンの3つで1セットとなっている。組み合わせはあらかじめ決まっており、それによってバトルスタイルも変わる。
メインウェポンは文字通りナワバリバトルのメインとして使うことになるブキ。基本的にはこれで地面や壁を塗っていくことになる。
サブウェポンはメインウェポンの補助となるブキ。メインウェポンに比べ、インクを一気に大量消費するので計画的な使い方が求められる。
スペシャルウェポンは地面を塗ることで貯まるスペシャルゲージが一杯になると発動可能になる必殺ブキ。強力な攻撃ができたり、味方全体に援護をする効果を持つ物がある。うまく使えば一発逆転も可能。
それぞれのブキの詳細は、「splatoonのブキ一覧」を参照のこと。
アタマ・フク・クツはまとめて『ギア』と呼ぶ。ギアにはバトルの助けとなる能力(インクの消費量を減らすetc)が最初から1つは付いている。使い込めばさらに能力が追加され、どんなギアでも一線級の能力となる可能性を秘めている。
ギアにはレア度があり、レアなものほど能力のスロット数が多く必要になる経験値量も多い。レア度が低いギアでも、ハイカラシティ路地裏にいるウニのダウニーにスーパーサザエかおカネ(ランク20から)を渡せば、スロットを増やしてくれる(ただし、追加スロットの性能は初期スロットの3分の1)ため、コーデの自由度は高い。
ギアの見た目は様々で非常にファッショナブルであり、様々なジャンルのブランド品まであるため、見た目重視でオシャレを楽しむこともできる。
BGMとアーティスト
splatoonのゲームモードはナワバリバトル、ガチマッチといったオンラインモードとオクタリアンとの戦いを描くヒーローモードの2種類に大きく分けられるが、ヒーローモードとオンラインモードでは違ったBGMを楽しむことが出来る。
オンラインモードの曲はイカ達に人気のアーテイスト達の曲、という設定であり、各バンドの名称や簡単なイメージボードが公式から公開されている。ヒーローモードの曲は全部DJタコワサ将軍や直属の部下がリミックスしている、という設定。
2015年10月21日、これらBGMや一部SEが収録されたsplatoonオリジナルサウンドトラック「Splatune(スプラチューン)」が発売された。
曲紹介やバンド裏話、人類には早すぎた感満載の歌詞カード等が入ったブックレット、さらに4種のアーティスト仕様の着せ替えジャケットつき。
Squid Squad (イラスト左下)
バトルのBGMを演奏するカリスマ的人気を誇るバンド。大型アップデート前からのBGMを担当している。ハイカラシティ内の看板やミステリーファイルでもその姿が確認できる。
ロックをベースに幅広いジャンルを取り入れた楽曲が魅力。
あまりの人気にライブは大混乱となるため、最近は人前に姿を見せないらしい。代表曲はスプラトゥーンのテーマソングでもある「Splattack!」。
バンド名を訳すと「イカ分隊」となる。
【担当曲】
バトルBGM:「Splattack!」「Ink or Sink ! 」「Seaskape」「Kraken Up」「Metalopod」
その他:「Now or Never!(残り時間が一分を切ると流れるBGM。ナワバリバトル専用)」
【メンバー】
Vo.&Gt.:ICHIYA
青の髪のインクリング(ボーイ)?
作詞作曲は全てギター兼ボーカルが担当。楽譜は読めず、リフの勢いだけ曲を作るが、パワーとカリスマ性でメンバーをひっぱる。
名前の元ネタは「一夜漬け・一夜干し」から。
Syn.:NAMIDA
オレンジ色の髪のインクリング(ガール)?
紅一点のキーボードは楽典に強く、ジャズ理論をかじっており、色気と異質感を与えつつ曲をまとめ上げている。
名前の元ネタは「ナミダ巻き(わさびだけを巻いた巻き寿司)」から。
Ba.:IKKAN
紫色の髪のインクリング(ボーイ)?
最年長のベースは無表情でクールだが、彼の演奏がバンドの力を引き出している。打ち上げには最後まで残っている。
名前の元ネタは寿司の個数を表す「貫」から。
Dr.:MURASAKI
ダウニーと同様にウニ。
最年少のドラムはやんちゃで粗削りだがポテンシャルを秘め、ここぞという時に先陣を切って突っ走る。意外と涙もろい。自分のスパイク(トゲ)をドラムスティックとして扱う。
名前の元ネタは醤油の寿司屋の業界用語である「ムラサキ」から。
ABXY (イラスト右上)
イソギンチャク女子ボーカルの独特なキャラクターとピコピコサウンドでイカ界のヒットチャートを爆進中の4人組。
大型アップデートで追加されたバトルBGM「Friend List」と「Quick Start」の2曲を担当している。
バンド名の由来は不明だがピコピコサウンドからWiiUやスーパーファミコンのABXYボタンが由来だと思われる。担当曲の名称もWiiUの機能からとられている。
なお、北米版でのバンド名は「Chirpy Chips」。ローカライズで名称が変更された唯一のバンド。
Hightide Era (イラスト右下)
イカの若者の間で人気急上昇のピアノを中心とした三人編成のバンド。
大型アップデートで追加されたバトルBGM「Hooked」「Sucker Punch」の2曲を担当している。
バンド名を訳すと「満潮時代」。ロゴマークは魚を模した漢字の「鰓」。
シオカラーズ (イラスト左上)
ご存じ、Splatoonを代表するアイドルユニット。主にフェス開催時のBGMを担当する。
詳しくは当該記事参照。
OCTOTOOL & DJ Octavio
オクタリアン参照。
サウンドトラックでは「地下流通の幻の音源」としてイカスツリー横のゴミ捨て場から発掘された音源がアルバム化されている、としている。
軟体暦2014年11月6日(2014年のヒーローモードPV発表日)にはイカスツリーを電波ジャックして自分達の曲を流すという大胆なプロモーション(彼らからしたら宣戦布告のようなものだろうか)を仕掛けている。
なお、記事を執筆したインクリングは彼らの曲を聞き続けた結果生活リズムが狂い、毎朝7時キッカリに起きてしまうようになった。
バンド名はタコ(Octopus)と道具(Tool)を組み合わせたもの(タコの内臓を「道具」と呼ぶ事から)。
小ネタ
E3のダークホース
2014年のE3任天堂ブースで公開されたDigitalEventでは、開始直後から人形劇、日米任天堂社長のリアルファイト、ポケモン最新作、2作のゼルダに毛糸のヨッシー…と、古参の任天堂キャラクターが活躍する映像が数多く登場したが、その中で飛び散ったインクの中をオレンジのイカが泳ぎ回るという一際異彩を放つトレーラーとともに発表された。
完全新作でありながら、そのインパクトは古参のヒーロー達に負けじと劣らない強烈なものであった。
それまで全く情報がなかった完全新作でありながら、イカかと思ったらかわいらしいキャラクターが登場するトレーラーの強烈なインパクト、軽快なBGM、『インクをぶちまける』という単純ながら爽快なプレイ映像が視聴者を釘付けにし、終わってみればこのゲームが話題をかっさらう形となった。
開発時の話
最初期では陣地を塗り合うゲームということのみ決まっており、その際の仮キャラクターが、豆腐VSゴマ豆腐だった。各所で時折見かける豆腐ネタはそれが由来。
一度豆腐では商品にならないだろうということでヒト型にしたものの当初あったゲーム性を大幅に損なうことになり、スタッフ一同もがいた結果次にウサギとなり、様々な案が出た中で「インク生命体とヒューマン体」に切り替えられるようにしようという話が出てきた結果、最終的に当初の案にもあったイカ型のキャラクターが採用されたという。
また途中でキャラクターをマリオにすることも選択肢のひとつとしてはあったが、見た目のコンセプトが似ているスーパーマリオサンシャインの存在はすっかり忘れていたとのこと。
ちなみにSplatoon本作では、ミルクティーVSレモンティーのフェスでミルクティー陣営のカラーとして白(純白ではなくブラウンカラーが混じった白)インクが登場。
それ以降のバトルで極稀にではあるが、フェスで登場した白インクが選択されるようになった。
名前の由来
splat(ビショビショにする)+platoon(小隊)の合成語。
だが、日本のユーザーからはもっぱら「イカ」「イカシューティング」などと呼ばれる。
なお、platoonは映画「プラトーン」の原題であり、発音はプラトゥーンがより正確。
イカ大喜利
イカスツリー前にはMiiverseへの投稿フォームがあり、投稿された作品は広場や対戦中のステージで看板のような形で表示されるようになる。その仕様を利用してMiiverseで繰り広げられる愉快な遊びがイカ大喜利である。
可愛い、かっこいい、心の叫びなど、様々なイラストなどが描かれる。中にはネタ絵にパロ絵として描かれているものも。
イカ繋がりの他作品のみならず、イカとまったく関係ないアニメやゲームとか…まだまだあるらしい…。
中には連作を投稿するプレイヤーもおり、ハイカラシティやMiiverseを巡るのが楽しくなる事請け合い。
時に腹筋に対して破壊力のあるイラスト、削除ラインスレスレのイラスト、フェスのコラボ企業…とは関係ない第三勢力のイラスト(特に食品関連が顕著)が出ていたりする為、目を奪われて撃たれるなんて事のない様に。
なお、広場内のMiiverse投稿をあえて非表示にしてみると、スタッフが書いてくれた数々の力作を見る事が出来る。
ちなみに、2015年7月13日、当時の任天堂社長岩田聡氏の訃報に対し、Miiverse経由で哀悼と功績を讃えるイカ達が相次いだ。
中にはブキを空に向けて弔砲とする者やステージ全体をつかってインクで哀悼のメッセージを描いた者もいた。
Pixivでのムーブメント
「インクリング」の名称が明らかになっていなかったこともありイカちゃんなどと呼ばれることが多い。男性型はイカくん。海外版のamiiboの商品タイトルは「インクリング」なのに日本では「ガール」「ボーイ」であることも影響しているかもしれない。
人外・幼女・ぶっかけとフェチ要素満載の「ガール」が人気であり、彼女のイラストが多数を占める。
なおこの記事からPixivに飛ぶと、先頭が小文字である「splatoon」タグでの完全一致検索の結果に飛ぶが、2015年6月6日時点での関連イラストで「splatoon」タグのついたものはあまり多くない。
タイトルの公式英字表記である先頭が大文字の「Splatoon」か、公式カナ表記である「スプラトゥーン」タグの検索の方がヒットしやすい。
同じく「街を塗りつぶす」がコンセプトのジェットセットラジオとのコラボも点在する。
そして今更ではあるがジェットセットラジオシリーズでサウンドを手掛けた長沼英樹氏もこの事をTwitter上で触れており、
また一部双方のファンからコラボ実現希望の声もあった模様
「イカ+女の子」という組み合わせの必然として、イカ娘とのコラボイラストが描かれているでゲソ。
このゲームには、イカ娘の作者である安部真弘先生もTwitterで反応したでゲソ。
ついに少年チャンピオン紙上でインクリングとイカ娘の同盟が締結されたでゲソ!
しかもスプラトゥーンの公式Twitterで、ゲーム側からのコラボイラストが掲載されたじゃなイカ!?
その上イカ娘の衣装がギアとして、大型アップデート後からブイヤベースで発売されているでゲソ!
イカ娘が惜しまれつつ最終回を迎えた際には、スプラトゥーン公式Twitterは「9年間にわたるイカ研究」への労いのイラストを送ったでゲソ。
メディアミックス
『月刊コロコロコミック』2015年6月号にて、ひのでや参吉によって読み切りコミカライズされた。
その後、読み切りの設定を引き継いで『別冊コロコロコミックSpecial』2016年4月号より連載開始。
詳しくはコロコロSplatoonの記事を参照。
次回作『Splatoon2』
2016年10月20日に公開された任天堂の新型ハード、開発コード『NX』こと『NINTENDO SWITCH』の動画中に、次回作と思われるゲームの映像が映し出された。
見た事の無いバトルエリアに加え、要望の多かった『髪型の変更』が可能で様々なヘアスタイルのインクリングが確認できる。ブキもリデザインされており、ギアも新作を着用している。
2017年1月13日の『Nintendo Switch プレゼンテーション2017』において正式に発表され、発売は2017年7月21日。
関連イラスト
関連動画
関連サイト
関連タグ
キャラクター
コラボ・パロディ
その他
ドゥーガル・ディクソン ‐ 本作の設定に氏の作品の影響が指摘されている。
users入り
splatoon100users入り splatoon500users入り splatoon1000users入り splatoon5000users入り