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ザオボーの編集履歴

2020-02-19 21:12:10 バージョン

ザオボー

ざおぼー

ザオボーとは「ポケモンSM」の登場人物。

概要

エーテル財団の支部長。緑色のサングラスが特徴的。

名前の由来はソラマメのドイツ語名「Saubohne」。そのためザオボーの頭文字はZではなくSである。サングラスもソラマメを意識した形状と思われる。


幹部であることを誇りに思っており、部下には名前ではなく肩書きで呼ぶよう強制する。自分ではあまり動こうとはしないため、部下からはザオボーさんは口だけと陰口を叩かれている。

ただ、動けば頼りになるらしく、優秀な者は素直に褒め称えたりもする。


エーテルパラダイスラボにある支部長Sのブログではウルトラビーストを捕獲するウルトラボールの開発、ウルトラビースト対策の人造ポケモンタイプ:ヌルの開発及び、制御マスクの作製、グラジオによるタイプ:ヌルの解放騒動の後始末などを行ったのはザオボーである事が判明しており、研究者としては相当優秀と思われる。

ただし、制御マスクの製作は独断で(本人曰くリスクヘッジ)、グラジオの逃亡も自分への飛び火を回避するためルザミーネには報告しなかったなど、保身第一の性格が滲み出ている。

ちなみにこのブログにはOJT(従業員教育)など小学生ではまず知らないビジネス用語が多く使われている。


主人公とはアーカラ島で出会い、スカル団を撃退した実力を評価しエーテルパラダイスに招待する。


ストーリー終盤、リーリエを追ってエーテルパラダイスに乗り込んできた主人公に対して勝負を仕掛ける。しかし、この時は主人公達を地下へ誘導する為の囮であり、本気を出していない。

その後、職員とタッグを組んで主人公を相手に本気で勝負を仕掛けてくる。

エンディングのイラストではビッケや他の職員と写っているが、背後にいるキテルグマに腕を回され顔が引きつっていた。


殿堂入り後には平職員に降格しているが、本人は自分を見直すきっかけになったとそれを喜んで受け入れ再び支部長に返り咲く意欲を見せており、清々しい態度で再戦を挑んでくる。

グズマ同様、殿堂入り直後に挑めるもののレベルは強化四天王クラス。ある程度準備をしないと危険。

ルザミーネに代わり代表代理を務めることになったグラジオに対しよくやっていると評価しているが、自分のほうがふさわしいと考えている。


また、エーテルパラダイスでの再戦後にはチャンピオン防衛戦のトレーナーの1人としても登場する。

但し出現するのは月初めの1日のみ。要するにコイツと戦えるのは超レアである。ただし、条件が揃えばほぼ確実にザオボーが出現する(100%ではないという報告アリ)。


なお、サン・ムーンではリーリエを救出すべくエーテルパラダイスに乗り込んできた主人公とハウ・グラジオを子供扱いした上に道中で二度に渡り対決するため、いかにも悪事を働いたり裏で糸を引いていたりする悪人という印象があるのだが、よくよく見るとあくまで代表であるルザミーネの意向に沿って行動していただけに過ぎない(当のルザミーネがあの有様で、それに加担したという見方はできるが)。

ラボで読めるブログも含め、自己保身と出世を何よりも優先する姿勢はさておき、明確に悪事と言えるような行為は案外見当たらなかったりする。


以降の媒体

アニメ

CV:真殿光昭


サン&ムーン44話より登場。原作同様に研究部門のチーフを務めている。劇中で使用したポケモンはフーディンスリーパー


ルザミーネからはその威圧的な振る舞いをよくたしなめられているが、本人に聴き入れる気は無く、特にサトシに関してはほしぐもを託された事が気に入らないという理由でポケモン達にすら横暴な扱いをするため、彼からも早々に嫌われる事となった。

同時に偶然見つけたしゃべるニャースに興味を持ち、ムコニャを臨時の財団職員として雇っていたが、あまりの自己中ぶりに反発され早々に出て行かれた。


実はサン&ムーン(アニメ版)における一連の問題の元凶。4年前、欲を出して秘密裏にウルトラホールを開けた結果、出てきたウツロイドに幼い頃のリーリエが襲われるという不祥事をやらかしてしまう。

その場に居合わせた実験体のシルヴァディが彼女を助けた事で大事には至らなかったが、その事実が発覚する事を恐れ、弱ったリーリエの記憶をスリーパーの「さいみんじゅつ」で封じ込めた。

その結果、ウツロイドに襲われた際の恐怖の部分だけが中途半端に残り、リーリエはポケモンに触れなくなってしまったのだった。

また、ゲーム版とは違いそこそこ力を制御できていたシルヴァディも口封じのために制御マスクで封印状態に陥れ、タイプ:ヌルのプロジェクト自体が失敗したと隠蔽していた。


49話でグラジオから強引にタイプ:ヌルを奪い、さらにほしぐもによってエーテルパラダイスにテレポートしてきたサトシ達を襲撃。邪魔なサトシの始末に加えリーリエの記憶の封印をより強固なものにしようと企てるが、本来の力を取り戻したシルヴァディとグラジオによって阻止された。


どさくさに紛れてこっそり退散したが、ルザミーネ達に今までの所業がバレてしまい、もはやムリヤリにでも代表の悲願を叶えて彼女を懐柔するしかないと、警戒心ゼロのほしぐもを攫ってウツロイドを再び呼び出し暴れさせるも、自身はサトシやウツロイドにぶっ飛ばされてしまった。

そして駆けつけたバーネット博士に詰め寄られるも、ルザミーネに責任を押し付ける往生際の悪さを見せていた。


ウツロイドの事件の後は平研究員へと降格され、ビッケの部下としてやり直す事になってようやく反省。ククイ博士とバーネット博士の結婚式で、サトシ達に迷惑をかけたことをスリーパーらと共に謝罪した。


83話では特別講師としてポケモンスクールに招かれる。モンスターボールの技術を応用し人や物を縮小し簡単に持ち運べるようにするマシンを披露するが、誤作動でサトシ、リーリエ、マーマネが小さくなってしまった。マシンを修理した後再び実験を行おうとするも今度はトゲデマルが巨大化してしまった。


ネクロズマ編ではククイ博士と協力しロケット団の「マトリ・マトリックス」と交戦。

ゴズとの戦いで手持ちポケモンが倒され後がない時にククイ博士がガオガエンとZワザを繰り出した際にロイヤルマスクの後ろ姿を重ね同一人物とわかった後にファンであると公言。白衣の内側のシャツはロイヤルマスクのロゴが入っているものを着ていた様である。後にコジロウもロイヤルマスクのファンだと知り、意気投合している。


当初は前向きかつ飄々としていた印象が強いゲーム版に対し、短気かつ強権的という面が強調された悪人寄りのキャラクターといった印象であったが、ウルトラビースト関連の事件解決後はコミカルな役回りが急激に増え始め、いわゆる憎めない悪役愛すべき馬鹿な立ち位置に収まりつつある。


ウルトラサン・ウルトラムーン

殿堂入り後のストーリー『エピソードRR』では、自身の出世のためにルザミーネをも裏切り、レインボーロケット団の悪事に加担。

レインボーロケット団に占領された屋敷に乗り込んできた主人公とリーリエを足止めするべく、部下の財団職員とタッグを組んで立ちはだかる。


事件解決後、レインボーロケット団の悪事に加担した事から降格処分が下され、その後は平研究員とより下の位に降格させられてしまい、かつて部下だった財団職員達から扱き使われるようになった。自業自得である。

今作では性格に下方修正が加えられた為か、チャンピオン防衛戦には登場しない。

一応は真面目だったサン・ムーン時の面影はほとんどなく、出世欲に駆られたただのクズになってしまった。


ただ組織自体を大きくしてポケモンをもっと救いたいと言う願望もあっての行動なのだが、サカキ達が応じるとは考えにくいので、良心があるなら最終的にはグラジオ達に泣きつくのは想像に難く無い。


相方の部下も平研究員に降格されたのか不明だが、ザオボー及びレインボーロケット団の悪事に加担しておいて降格されないのはまずありえないので、ムービーでザオボーをこき使っている財団職員と相方の財団職員が同一人物である可能性は限りなく低い。


ポケスペ

ポケットモンスターSPECIAL サン・ムーンのvol.3のエピソード15より登場。都合が悪くなるとすぐに嘘をつく癖があり、しかも嘘がバレると発言が二転三転する。逆に有利な状況では笑顔で人をいたぶる等、より卑劣さが際立っている。単行本の登場人物紹介でも「弱い者いじめが好き。」とまで書かれている。

自分の社会的地位を悪用し、逆にスカル団の様に社会的地位が低い相手を見下す傾向が強い。

月間20万PVを誇る人気ブロガーらしい。

サン曰く、見た目がポケマメっぽい。


vol.3では

海で遭難していたムーンククイ博士バーネット博士をエーテルパラダイスで保護し、施設を案内している。話の流れでキャプテン達がスカル団のアジトに向かった事を知る。スカル団とは裏の密約があり、計画の邪魔になると思い、急いでルザミーネへと報告に走った。

実はグズマにコスモッグ2号(ほしぐもちゃんとは別個体)を貸与し、彼にウルトラビーストをアローラに呼びこませる(これが判明したのはvol.4)。詳しい経緯は描写されていないが、本作のグズマはルザミーネではなくザオボーに利用されている模様。


vol.4では

スカル団とキャプテン達との抗争でコスモッグ2号が行方不明となり、痛手を負ったがコスモニウムに進化した2号を連れて現れたプルメリと遭遇。ウツロイドによってウルトラホールに連れ去られグズマについてプルメリに問いただされ、更に2号を人質(ポケ質?)に脅迫される。しかしザオボーは

「低劣なおちこぼれが調子づくものではありませんよ。」

と喜々として自身のスリーパーにプルメリを直接攻撃させ、コスモニウムを奪おうとする。後にグズマ捜索を脅迫の材料にしてプルメリを篭絡する。


上記のやり取りを国際警察のリラに見られ、しかもエーテル財団がUBをアローラに呼びこんだ件も知られ、同行を求められる。これに対し

「官憲の圧力に屈してはなりません! みなさん、戦いましょう!」

と部下を鼓舞し、その場に居合わせたムーンとプルメリ共々始末を決意。

ちなみに本来圧力とは法的な根拠のない不当な権力の使用を指し、捜査協力を求めただけのリラはこれに該当せず、完全な公務執行妨害である。そもそも一番権力欲に執着しているお前が言うな


そしてルザミーネの目的であるUBの楽園には興味がなく、UBをも超える力を持つソルガレオルナアーラを手に入れ、財団トップとなる事が目的だと判明する。


部下数人と共にリラに挑むもあっさり全滅させられ、拘束される。しかし今度はそこに1億円の貯金に成功したサンが現れ

「約束の金だ。受け取ってくれ。ひいじいちゃんの島、返してくれ。」

と要求される。

実はエーテルパラダイスがある場所は元は小島で、最初こそエーテル財団が所有していた。しかし財団の偉い人がサンの曽祖父のに共感して、譲ってしまう。その曽祖父が他界し、偉い人も行方不明になってしまったので、小島が再び財団に元に戻る。ここに駆け付けた幼いサンに小島を返す様に要求され、ザオボーは買い取りに1億円を提示する。

しかしそれから5年が経過し、既にエーテルパラダイスは完成しており、元の小島に戻す為に解体するだけでも1億円では足りず、受け取りを拒否。そもそも最初から受け取るつもりもなく「大好きな肉親を亡くした子どもが元気になるように、希望を与えてあげたんじゃないですか。」と悪びれもせず答えている。

その後のネクロズマの出現のドサクサに紛れ、その場を逃亡する。


vol.5では

実は最初の動機こそルザミーネへの恋慕だったと思われる。彼女から頼りにされ、ザオボー抜きにはエーテル財団はやっていけないとまで言われる位には有能で、しかも夫モーンに対する愚痴も聞かされていた。モーンはエーテル財団が東海岸あの組織の様に暴走すると警戒し、更にエーテルパラダイスの建造も、モーンが反対していたので着工出来ずにいた。だからザオボーはモーンを……そうこの男こそがモーンを亡き者にしようと、ウルトラホールに突き落とした張本人である。

そして今章の事件の半分程度はこの件が元凶でもある。具体的には

・モーンの失踪

・ルザミーネの人変わり

・ルザミーネ一家の家庭崩壊

・グラジオとリーリエの心労

・ほしぐもちゃんへの実験

・エーテル財団の暴走

・エーテルパラダイスの建設

・サンの1億円貯金

等、これらの直接的もしくは間接的な原因を作った。

モーンの失踪を悲しむルザミーネを慰めようと近付き、ハンカチを渡そうとするが拒絶される。

「ありがとう、ザオボー。心配しないで。」

と丁寧な口調だったが、ルザミーネの顔は激しい嫌悪感に満ちていた。この時のルザミーネとザオボーはお互いの顔を見つめ合える位置にいたが、ザオボーの顔だけ描写されていない(そもそもザオボーが見ていた夢による回想の為)。人妻を寝取ろうとその旦那を殺害(厳密には未遂)し、獲物を前にした瞬間にどの様な顔で見つめていたのか想像に難くないだろう……。一応悪夢にうなされる程度には罪悪感はある模様。

現在の様に出世にしか興味がなくなったのは、ルザミーネから拒絶され、他に欲しいものがなくなったからなのかもしれない。

ルザミーネがポニ島にUB達の楽園を築いて以降、彼女がエーテル財団の職務を放棄したので、ザオボーが代表代理となる。


vol.6(最終巻)では

ウルトラホールに行っていたムーンが帰還し、気絶して倒れているところをリュウキに回収させ、エーテルパラダイスに拉致監禁。

監視カメラの映像からルザミーネがウツロイドと分離して正気に戻りつつある様子を確認。彼女に拒絶された事を根に持っており、彼女やその家族が元通りに、そして幸せになるのが許せないとの事。拒絶されたトラウマを消し去りたいのか、それとも今でも彼女に未練があるが、手に入らないなら存在を抹消して諦めたいとでも考えたのか、はたまた彼女が復権する事で代表代理を失脚させれらるのを恐れたのか、いずれにしろザオボーには都合が悪い。

グズマ救出の件で篭絡したプルメリを使い、彼女にムーンの姿に変装させ、リーリエの目の前でルザミーネを暗殺する様に命令する。これにはルザミーネを正気に戻したいと言う、ザオボーとは正反対の願いを持つリーリエの心を折ると言う目的もあった。しかもリーリエからすれば初めて友達になったムーンが実行犯だと言う、最悪のシナリオを用意して。更にムーンとルザミーネが帰還する前、それもルザミーネが正気を取り戻す前から計画していた様で、ザオボーはそれだけリーリエを警戒していた模様。ムーンを監禁したのも、暗殺中のプルメリと鉢合わせにならない様にする為である。


あと少しのところでルザミーネの抹殺と、リーリエの心を折るのに成功する所だったが……長男が帰還する。

「もう…、終わりだ。」

「グラジオぼっちゃん…! それに、ミス・ポイズン!! 警備はなにをやっている!? 侵入者だ!!」

「侵入者はどっちだ? ここはオレの家だ。オレとリーリエと母さんと…、間もなく帰ってくる父さんも入れて、オレたち家族4人の家だ。」

グラジオに居場所を突き止められ、解放されたムーンとも対峙。グラジオが簡単に侵入し、しかも報告されていないあたり、この時点で他の職員にも見放された模様。用心棒として雇っていたリュウキに丸投げし、自分1人でアローラからの脱走を計る。


しかし、そこにサンの手持ちだったダラー(アローラニャース)が現れ、ザオボーを襲撃する。ダラーは元はサンの曽祖父の手持ちであり、島を奪われた事を恨み、サンと共闘していたが、ウルトラホールからの帰還後にサンと離別した。島の買い戻しに失敗した事で見捨てられたとこの時のサンはとらえたが、ダラーの真の目的は諸悪の根源であり、何よりも


サンの気持ちを踏みにじったザオボーを単独で粛正しにやって来たのだった。


全ての手札を失ったザオボーにとって、ダラー1匹にも対抗する力すらもなく、命乞いし、ついにはエーテルパラダイスを解体して島を返還すると宣言。しかしそこに今度は大量発生していたウツロイドの群れが現れた。

ウツロイドに寄生された経験のあるルザミーネ曰く

「ウツロイドは人間やポケモンに寄生するUB。特に強い不安や緊張を持つものを選び取るのよ。寄生されたものは強い毒に冒(おか)される。毒によって、不安や緊張は幸福と快楽に変わるの。」

ザオボーはウツロイド達に寄生され、

「う…うひ。ひひひひひ。」

毒によって快楽の虜となり、そしてウツロイド達と共にウルトラホールへと消えていった。彼を追いかけて来たグラジオと、そして復讐を果たしたダラーに見届けられながら……。

後日、ザオボー失踪の経緯を知るグラジオが、リュウキと共にウルトラホールへ救出に向かった模様。




考察

そもそも最後にエーテルパラダイスを解体すると宣言したのは本当だったのだろうか?

この時点での財団の最高権力者とは言え本拠地の解体をザオボーの一存では決める事は難しく、しかも事件の首謀者である以上、敗北が決定づけられた状況で失脚は避けられない。そもそもその時々の己の都合で発言や方針を変えてしまうのがこの男である。ここだけ見ればいつもの嘘と思える。

しかしウツロイドが寄生する対象は強い不安や緊張を持つ者であり、つまり命乞い自体は本物だったと確定する。しかも引き寄せたウツロイドの総数は7匹で、決して偶然ではありえない。

なので感情に偽りはないが、論理が破綻し、非現実的な発言をしてしまったと言うのが正確だろう。


相当運がいいのか「100%でなくとも、望んだことはすべてかなってきている。」と発言し、大抵は「別の形で実現」している。しかも自身を運命に選ばれた存在だと信じている。

具体的には

・UBを呼び出す為のコスモッグ1号(ほしぐもちゃん)がリーリエと共に脱走し、スカル団に貸与したコスモッグ2号も失う。

→プルメリが2号を引き連れて戻ってくる。

・エーテル財団のトップの座を奪う為、ソルガレオとルナアーラを手に入れようとするも失敗。

→代表であるルザミーネが職務放棄したのでザオボーが代表代理となる。

・モーンの反対でエーテルパラダイスの着工が出来なかった。

→モーンが謎の失踪をし、同時期に土地の所有者だった老人も鬼籍に入ったので着工。

・敗北を悟ってアローラから脱走を計る。イッシュカロスか、それともガ…

→ウツロイドによってウルトラホールに連れ去られ、国際警察すら簡単に手出し出来ない場所に逃げる。

・ルザミーネに対する恋慕と、拒絶された事に対するトラウマを、彼女を抹消する事で消し去りたかった。

→ウツロイドの毒で快楽の虜となり、恋慕もトラウマも忘れる事に成功。ただし他の全てを失ったが。

不思議とルザミーネを手に入れられなかった件だけは「別の形で実現」したとする解釈が存在しない。そもそも自身のスリーパーで催眠術をかけるなり、職員に根回しをして、ルザミーネを好き勝手出来るチャンスはいくらでもあったので、単なるヘタレの可能性もある。そしてルザミーネを手に入らなかった事が最大の汚点となっていた模様。


終盤でルザミーネとプルメリは探し人の生存を知るとすぐに戦意を失っているのに対し、ザオボーは一貫して保身で動いていた。


ルザミーネ一家を裏切り、壊す覚悟を決め、エーテル財団の実権を握るまでに至ったが、グラジオと再会するとついグラジオをぼっちゃんと呼び、リュウキについて尋ねられてもいつもの丁寧語で質問に答え様とする。大物になる才能はないと思われる。


エーテル財団の情報工作により、UBをアローラに呼びこんだのはスカル団の独断と言う事になっている。情報工作が誰の指示とは言及されていないが、この時点でザオボーが実権を握っているので、把握していないはずはない。また、この件で住民がスカル団をリンチしている描写もある。


ゲーム同様エスパータイプを専門としており、毒タイプ専門のプルメリには高圧的で、逆に悪タイプのアローラニャースには戦おうともせずに命乞いする等、性格の悪さがタイプ相性にも反映されている。

ただし毒タイプであるウツロイドの群れには無抵抗で捕まっている。普通のトレーナーが持てるポケモンが6匹までなのに対し、この時に遭遇したウツロイドの総数は7匹である。つまり戦うにしろ、捕獲するにしろ、人の手には負えないのである。


実はポケモンバトルで勝利した描写が1度も存在しない。毒タイプ専門のプルメリに対しても、いつの間にか彼女のエンニュートの毒によってスリーパーが瀕死になっていた。


ひげをいじる癖があり、不都合な問題が起きた際、その対処を考えている時にしている事が多い。

・傘下にしているスカル団のアジトにキャプテン達が集団で向った事を知った時

・幼いサンに島を返す様に要求された時

・モニターでルザミーネが正気に戻りつつある様子をムーンと眺めている時


ウツロイドに連れ去られるラストは一見すると鬱エンドとも、巨悪に対する制裁ともとれる。

しかしザオボーにとってはルザミーネへの感情の全てを失くす願いも、アローラからの逃亡の願いも同時に叶っている。

一方、グラジオにとって家族を壊したザオボーとウツロイドを家から排除したいと言う願いが叶っている。

そしてダラーにとってはザオボーへの粛正と言う願いが叶っている。

更にウツロイドにとっては上質な餌(不安や緊張)を手に入れている。

そう、この場に居合わせた全ての者の願いが同時に叶っている。なお、グラジオのシルヴァディの願いだけは不明。


余談

上述の通りザオボーがウツロイド達に連れ去られる場面で全員の願いが叶っている。しかしダラーの本来の目的はサンの曽祖父の島を取り戻す事だったはずだが、つまりこの時点でザオボーへの粛正のみが己の願いだった事になる。また、ウツロイド達にザオボーが連れ去られた時も、追撃する素振りをしていないので、ウツロイドの習性を理解し、最初から彼らに任せるつもりだった事になる。知ったのは、おそらくウルトラホールにサンと共に行っていた半年間。

やや深読みになるが、ウルトラホールにいた頃にウツロイドと交渉し、召喚に応じてもらった可能性もある。そしてこの復讐劇にサンを巻き込まなかったのは彼なりのけじめと親心だったのかもしれない。と言うか、今章屈指の策士である。

ちなみにその後、ちゃっかりサンの手持ちに戻り、彼の運び屋の新しい手しt……仲間となった元スカル団員をこき使う日々を送っている。


フォロー

サン・ムーンでは良くも悪くも人間味の強いキャラであって、事件後本人なりに改心しているが、ウルトラ版やアニメやポケスペでは事件後も改心することなくさらなる悪事に傾倒、最後は因果応報な報いを受けるという、メディアごとに随分と扱いの異なるキャラクターである。

これは身もふたもない事を言えば、キャラとしてのルザミーネ救済(ウルトラではグズマも)の一環である模様(スケープゴートとも言える)。客観的にいえば両者を引き立てるための汚れ役を敢えて買って出た形と言える。

最も財団を追放されなかったのに至っては、そもそもレインボーロケット団の主犯はサカキであるという理由もあるだろうし(しかも彼自身は見方次第じゃ逃げ得とも取れる)、アニメ版の方も事件後他の関係者に交じって姿を見せていたのも色々あって反省していた様子である。その後のストーリー展開の方でも(レインボーロケット団を意識してか)ムコニャ以外のロケット団がアローラに登場するが出現理由にゲーム版のような内通していた様子は無く(理由もかつてのムコニャ同様の伝説のポケモンの捕獲)、この時彼も当初はアローラにいるなまけ状態に陥っており、2度目のアローラの危機に対して自身の発明品を使ってサトシ達のサポートを行っていたので今更ロケット団と組むメリットは無いと思われる。


ストーリープランニングセクションディレクターの杉中氏によれば、このような扱いになったのは「好きなキャラクターなので魅力的に描いた」「愛すべき小悪党」にしたからであると語っている。つまり悪辣になり因果応報な報いを受けたのは「スケープゴートの為にキャラクターを改変した」わけではなく「詰めが悪く残念な事になる」「それでも諦めない」という、不屈の愛すべき悪として描いたが故だったようだ。そのことをプレイヤーも察したのか、このことに関する批判はほとんど存在しない。

アニメでもそうだったのか不明だが、ザオボー関連のエピソードが放送されたのは丁度ウルトラ開発中だったため、アニメでもウルトラ同様に「悪辣ながらも愛すべき悪」として描かれた可能性が高い。


手持ちポケモン

サン・ムーン

エスパータイプポケモンの使い手。


回数手持ち
1回目スリーパー(Lv.39)
2回目ヤドラン(Lv.39)、ハギギシリ(Lv.39)、スリーパー(Lv.40)
3回目、チャンピオン防衛戦ヤドラン(Lv.61)、ハギギシリ(Lv.61)、アローラライチュウ(Lv.61)、フーディン(Lv.61)、スリーパー(Lv.61)

※2回目はハウとのタッグバトル。相方の財団員はレディアンを使ってくる。


ウルトラサン・ウルトラムーン

回数手持ち
1回目スリーパー(Lv.43)
2回目ネンドール(Lv.44)、ハギギシリ(Lv.44)、スリーパー(Lv.45)
3回目ネンドール(Lv.63)、ハギギシリ(Lv.63)、スリーパー(Lv.63)
4回目ネンドール(Lv.63)、ハギギシリ(Lv.63)、アローラライチュウ(Lv.63)、フーディン(Lv.63)、スリーパー(Lv.63)

※3回目はリーリエとのタッグバトル。相方の財団員はグランブルズルズキンマシェードを使ってくる。


関連タグ

ポケモンSM エーテル財団


エビルプリースト…こちらも初出の時点では良くも悪くも生真面目だったが、タイアップやリメイクに当たって上司を引き立てるための外道ポジションへと変わった。


デデデ陛下…こちらも原作では好人物だったが、アニメでは「悪辣ながらも愛すべき不屈の悪」として描かれている。


ゲラコビッツ…豆が元ネタの科学者繋がり


他のエスパータイプの使い手

ナツメ イツキ フウとラン ゴヨウ カトレア ゴジカ デクシオ

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