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犬山まなの編集履歴

2020-03-31 19:17:30 バージョン

犬山まな

いぬやままな

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6シリーズのメインキャラクターのひとり。

CV:藤井ゆきよ

概要

第6期オリジナルキャラクターの人間で、13歳の中学校一年生の女の子(初期設定)。のちに中学二年生に進級し、サザエさん時空では無いことがアニメで表されている。ちなみにまなは漢字で書くと“真名”となり、曾祖母から名付けてもらったとこのと(第48話より)。この事は後々にある重要な意味を持っていることが判明する。

人一倍正義感が強く好奇心も旺盛で、人間とは別の世界に暮らす鬼太郎たち妖怪に魅かれていく。

第1話から登場。人間側ヒロインと位置付けられており重要な役割をストーリ中も担っているが、頻繁に登場する一方で時には数話に渡って姿を見せない事もあり、猫娘よりは登場頻度が少なめとなっている。

アニメオリジナルキャラだが、原作者サイドに関連する設定が複数付与されている(後述)。

ヒロインとして妖怪側の猫娘に対する人間側であるために、姓が『山』となっている。デザイン上においても彼女の左肩にちょこんと突き出たおさげは、犬のしっぽがイメージされている。

可愛い容姿で、OP/EDに登場する碧色スカートの制服が基本だが、服装のレパートリーがきわめて多彩で、どれも小綺麗に着こなしている(後述)。

犬山まなちゃん犬山まなさん


人々が妖怪の存在を忘れ「妖怪なんかいない」と高言する者が増えた時代の影響で、まなも当初は妖怪の存在を蔑ろにまではしないながらも伝説程度にしか信じておらず、妖怪を見る事も殆どできなかった。

しかし、傲慢な若者が面白半分に封印を解いたためにのびあがりが復活し、危ういところを鬼太郎が庇ってくれた事で、目に見えなかった妖怪の実在を信じるようになる。

普段は見えないモノたちの存在について目玉おやじから助言を受け、「わかんない…。でも、わかりたい!!」と呟いた直後に一瞬だが豆腐小僧の姿を目撃し、それがきっかけで妖怪たちの姿が見え始め、その後は気配を感じる事までできるようになった。


西洋妖怪編では、シリーズ3話目の第29話から登場。アニエスと仲良くなり、最終決戦でも活躍した。


その後も、名無しに呪いをかけられピンチになるが、鬼太郎と共に解決。

地獄の四将編以降も登場。第69話ではに『これ以上鬼太郎と関わると死ぬ』と警告を受ける。更に大逆の四将鬼童・伊吹丸憑ましとして連れ去られてしまう。しかし、伊吹丸は本当はとてもやさしい妖怪だったので、彼の秘密の一部を知って彼の頼みを聞くと、彼女を迎えに来た鬼太郎達の元へ解放される。第74話では、学校帰りに町を彷徨っている砂かけ婆を見かけて、後を追うと豆腐小僧が零に捕まってしまい、更には彼女が零に魂を取り込まれるところを目撃して、彼に殺されそうになった豆腐小僧を救助するも、鬼太郎が閻魔大王との無茶な契約をかわしていることを知ってしまい、ねこ娘を消滅させてしまったことに責任を感じている彼女も改めて四将の捜索を手伝うのだった。

零とは出会ってからも彼の素性や境遇は理解しつつも、罪のない妖怪を殺す姿勢には憤慨しており事件解決後でも相容れない態度のままであったが、伊吹丸のおかげもあり妖怪への態度に変化を見せつつあった為、密かに彼を見送る際の後ろ姿に笑みを浮かべていた。


人物

正義感に加え向こうっ気が強く、特に同級生の男子・蒼馬とその弟の悪ふざけが過ぎたときには、容赦なく手を上げている。蒼馬兄弟の苦手意識的な反応からして腕力も強そうである。

歴代人間ヒロインの中でも、特に好奇心と行動力が旺盛。登場当初から積極的に鬼太郎の妖怪退治に関わろうとする。内心彼女の身を案じていた鬼太郎から「危険な目に遭う」「一回は忠告した」と散々言われたが、それでも折れることはなかった。妖怪の存在とその恐ろしさを実感した後もその姿勢は変わらず、やはり鬼太郎に「次は助けない」と言われつつも勇気を奮って同行している。

また、ただ気が強いだけではなく、誠実で優しい少女でもある。第3話ではその気性と行動力が災いし、妖怪城の人柱として封じられるという危機にあった。しかしそんなときでも、鬼太郎からの忠告を無視する結果になった事を謝罪しつつも、自分のことを置いて「みんなを助けて欲しい」というSNSメッセージを送り、鬼太郎親子を感心させている。

ゲゲゲの鬼太郎1話。まな…


第12話での刑部狸との戦いでは呪いにより自身も狸化しかける危機に陥ったが、猫娘の声援と一反もめんのフォローもあり、鬼太郎を助けたい一心で呪いの支配をはねのける強い精神力を見せた。

頭の回転も速く、第14話では知り合いの父親を救うべく、疑ってかかられたことで機嫌を損ねて協力を拒んだ枕返しに対し、咄嗟にプライドを煽って刺激し、上手く協力に漕ぎ着けると言う機転を見せ、目玉おやじに褒められた。


こうした人柄から徐々に鬼太郎ファミリーの信頼を得、友人として大事にされるようになっている。まなも鬼太郎や仲間の妖怪たちを気にかけたり、EDでは鬼太郎ファミリーの面々のぬいぐるみを手作りしてプレゼントなどしている。ちなみに裁縫はあまり得意ではないのか、ぬいぐるみ自体は上手く出来たものの、両手が絆創膏だらけになってしまっている。


猫娘とは気の強い面では似ているが、総じて対照的な性格である。ツンデレ属性の猫娘とは逆に、名に冠されたとおり属性の人懐さを持ち、気に入った相手にはグイグイ来るタイプ。


西洋妖怪の魔女アニエスとも、鬼太郎たちとの関りもあって人懐っこさと積極性で迫り、出会った時は、戸惑っていたアニエスを尻目に彼女を半ば強引にランチに誘う。以降も友達として接し、頑なだったアニエスの心にも親友としての気持ちを抱かせるようになる(後述)。


お隣さんである小学生・裕太の面倒見も良く、弟の様に可愛がっている。その分彼に対しては何かと弱く、第4話では裕太の今にも泣きそうな顔を見て観念し、忠告を守り切れずに鬼太郎達の事を洗いざらい喋ったうえ、ゲゲゲの森に繋がる神社裏まで案内してしまった。

よく悪ふざけする蒼馬兄弟の事も親友として気にかけている。桃山雅(ももやまみやび・CV:祖山桃子)という同級生の女の子と特に仲が良い。

他の同級生とも分け隔てなく付き合っており、コンプレックス故あまり社交的ではかった頃の房野きららにもちゃん付けで呼び合うなど、人当たりの良さが伺える。


しかしそれが要因なのか、第25話では「まなっていい子ぶってるよね ハブらない?」という友人からの誤爆メールを見て呪いアプリにうっかり手を出してしまい、それが更なる呪いの連鎖に繋がるきっかけとなってしまうエピソードもあり、実は彼女を良く思わない同級生も少なからずいる模様。

まなも元々気が強い性格のためかさほど悲しむ素振りは見せず、その友人と表向きは仲良く接しながら腹の探り合いをするといった強かな一面も見せている。


身長は蒼馬と同じくらいで、蒼馬の弟・大翔から「デカまな」と呼び捨てにされて憤慨するが、まなは自分の背丈を「そんなにデカくない…はず…」と思っている。

その整った容姿と優しさにより、第3期天童ユメコ同様一反木綿鏡じじいといった女好きな妖怪から気に入られ、お礼を言った際の輝くような笑顔にぬりかべまで惚れてしまった。危ういところを助けたねずみ男からも一時的にだが好意を寄せられたことがある。第17話では烏天狗の小次郎も好意を抱き、29話では敵である西洋妖怪軍団の幹部・ヴィクター・フランケンシュタインまでも一目惚れしてしまっている。

ただしユメコとは異なり、まなには自分が美少女だという意識が薄いらしく、男妖怪たちから妙に好かれる理由が何なのかはイマイチ分かっていない様子である。


特に人間の男子に惚れられるというような描写も無いので、妖怪限定のモテ属性なのかもしれない。

またねずみ男からも一度冷められた後は無関心な態度を取られたままであり、ずっと男を魅了するようなキャラクターではないという描写もされている。


ゲゲゲハウスに訪れることが叶うのは第37話からで、裕太に先を越されている(TVシリーズにおいて人間がゲゲゲハウスを訪れたのは3期から約30年ぶりになる)。

OPでも鬼太郎たちと一緒にそれとなく夕方(異界との境があいまいになる時刻。誰ぞ彼時)に姿を見せていたり、妖怪の気配を普通の人間より敏感に察知したりできるようになりつつあり、ある種部分的な感覚(及び能力)面では妖怪や、その存在している異界に近づける稀有な人間の一人となった。

初登場時はスマホメールに頼りがちな現代人の傾向もあって手紙の書き方を忘れていたが、妖怪ポストへの投函で鬼太郎たちと知り合ってから抵抗なく進んで書けるようになり、4期村上祐子の様に不可解な事件に悩む知り合いにも鬼太郎へ手紙を出すよう薦めるなど、仲介人的な役目を果たす事も増えている。

第19話では、鬼太郎たちと関わるようになった影響で妖怪が近寄りやすくなっているのかもしれない、と目玉おやじに心配されてもいた。

天井嘗ならぬ「妖怪・机嘗(つくえなめ)」を想起するなど、ユニークな発想もする(猫娘に「そんな妖怪は存在しないから」とツッコミを入れられている)。


偶然力(ぐうぜんぢから)

元々天然かつ少々ドジな面が見られたが、実は時に『偶然力』ともなっていた事が判明した。

以下、強烈に発揮された顕著な例を挙げる。

  • 前述のように当初は妖怪の存在について半信半疑だった(日本に伝わる昔話程度には認知していたものの、21世紀の時代背景から実在を疑っていた)が、お隣の裕太が虐められているのを見かね、半ばダメもとでネット上にて「妖怪ポスト」の場所を質問。それが偶然スマホを使っていた猫娘の目にとまり、即答をもらえた。
  • 敵の妖怪に掴まった鬼太郎を案じて駆け寄った際、空き瓶を踏んで転んでしまう。ところが、その踏んだ空き瓶から偶然が重なった予想外のハプニングにより相手へダメージを与え、その妖怪の弱点を鬼太郎に知らせる形にもなった。
  • 事件現場のドームの入り口がすべて塞がれて途方に暮れる鬼太郎達に、非常口が記載されている父親の会社の設計図データを手に駆けつける。
  • 見学したスタジアムが妖怪の城と見抜いて再度潜入、ギリギリで詳細を猫娘に送信完了でき、猫娘が電話した時は戦っていた鬼太郎の真下に捕らわれていた。
  • 敵妖怪軍団の要となる石を壊した際に、右手に要石の力が宿って最終決戦の決め手になった。
  • 人目も憚らず箒に乗って街中を飛ぶアニエスを偶然見かけ、大混乱に陥る周囲をよそに彼女に強い興味を抱く。この際、本来ならばアニエス以外には従わない筈の魔法の箒に懐かれている。
  • 川に落ちたアニエスの水晶玉を懸命に探すひたむきな姿や、アニエスが姿を消した際に猫娘にSOSを送り「放っておけばいい」と言う猫娘に対し、「放っとけないよ だって友達なんだもん」と返した事、ヴィクター・フランケンシュタインに襲われた後、これ以上まなを危険な目に遭わせたくないという思いから離れようとするアニエスに「もっと仲良くなりたい」と真っ直ぐな想いをぶつけ、それらの行為が遂にアニエスの心を開かせるに至る。そうしたこの一連のやり取りが鬼太郎たちとアニエスとの関係に変化を齎すきっかけを作り出し、まなは結果的に両者の橋渡し役となったのだった。…などなど

このように、彼女の行動が思わぬ助けになる事があり、目玉おやじは「なんという『偶然力』じゃ」と呼んで絶賛した。

『偶然力』とは自然かつ本能的な力であり、とりわけ「目に見えない存在」も信じる純真な者には備わりやすいような表現がされている。彼女自身は無自覚だが、目玉おやじの言及からして、まなは並の人間よりも、この力のレベルや発現の頻度が高いらしい。また、妖怪に近い特殊能力のように示唆されてもいる。


こうした能力との関連は不明ながら、謎の男・『名無し』から『虚ろな器』と呼ばれ、何らかの理由で付け狙われ、身体を通り抜けられるという薄気味の悪い体験もしている。

12話では右手に『木』、25話では額に『火』の印を密かに刻まれるなど、これは『名無し』が逆五芒星の術を操る事から陰陽五行説の五つの元素であることが暗示されている。

『名無し』が直接姿を現したことで、まなと鬼太郎たちも、その得体のしれない存在を認識しているが、まなに施され続ける印については、本人含めて誰も気付いていなかい。


趣味・嗜好・独特なセンスなど

猫の模様が付いたTシャツを複数持っており、前述のように服装のレパートリーは多彩で、特に18話や22話などでは気合いの入った白ワンピース姿も披露している。

無題まなかわバカンスまなちゃん

スマホケースは、概ね大仏イメージの個性的なデザインだが、他にも定期的にケースを変えており、境港へ帰郷した際は、何故か5期に登場した「ぬりかべ女房」のデザインまで登場した(6期でもぬりかべの妻が存在しているかは不明)。

弁当箱も蓋が奇抜なデザインで、その身の回りの小物に対するセンスは何かと独特である。


好物はハンバーグと、伯母のリエが作るイワシ境港産)のつみれ汁。

名前を間違われると腹を立てる傾向があり、鬼太郎と出会った際には「マミ」と呼び間違えられたことに対し、「まなだよ 犬山まな!」と怒りながら、初対面である鬼太郎の両頬を引っ張った事がある。

目玉おやじを初めて見た際の驚き方や、素っ裸の鬼太郎を見て恥ずかしがる(指の隙間からチラ見していたが)態度など、年相応の女子らしい反応も多い。


現代の都会っ子代表として

田舎や自然なども好きだが、18話では久々に訪れた田舎の別荘にはしゃぐ一方で、現代の都会っ子にありがちな反応を見せている。飛びついてきた虫(ハナムグリ)を怖がり「これだから山はなあ」とぼやき、またスイカが木に生ると勘違いしていたうえに、カットされたものしか買ったことがないと告白して、猫娘を驚かせた。

しかし猫娘から「虫が花粉を運ぶからこそ植物が実を結ぶ」「生きとし生けるもの全てが自然を形作る要素でしかないのに 人間はそれを忘れがち」と聞かされたときには、静かに感じ入っていた。加えて新鮮なスイカの気取らない味わい方を教えられ、改めて農の尊さも学ぶとともに、地の恵みを実感していた。

  • まなは視聴者側を代表する存在でもあることが、スタッフから言及されている。第18話でのまなの反応は、自然に触れる機会を持てない都会人の感覚や視点を表現したものだとも言える。

親族と住居

両親は会社員らしく共働き夫婦。仕事都合の出張で共に不在な日もある。親子3人家族で一戸建に住んでおり、第1話や第2話等の描写などから原作者の水木しげる御大と同じ調布市の住宅街と思われる。山村に別荘も持っている(第18話に登場)。西洋妖怪であるアニエスの事を行くところが無いからと家に泊めるなど、一家揃って他人に優しい性格である。


犬山母娘!

母親の名前は犬山純子(CV:皆口裕子)。口元にホクロがあり、かなりの美人。あまり物事に動じない性格で、まなと容姿が似ている他、気が強くて率直に意見を言う点も共通している。

夫の祐一より先に本編に初登場し、その後の登場頻度も彼女の方が多い。

鬼太郎たちとは面識を持つまでに至っていないが、猫娘の存在は「ねこ姉さん」というお姉さん的な親友として、まなから聞かされている。また、どっから見ても「魔女のコスチューム」であるアニエスとの初対面時にも、「まなのお友達」として分け隔てなく接している。


父親は犬山裕一(CV:高塚正也)。仕事が忙しくて家族サービスがあまりできないことを気にしている。娘のまなを溺愛しており、久しぶりに家族で遊びに来た別荘に到着早々、一緒に散歩することにOKが出た際は「ありがたき幸せ!」と大喜びしていた。その直後、純子から散歩の前に掃除をするよう言いつけられると、娘と同じ表情でむくれてみせるなど、お茶目な性格の持ち主。一方、まなと違って妖怪は苦手なようで、純子からオベベ沼の妖怪について聞かされると、怯えて散歩を諦めている。

作品中に姿を見せたのは妻の純子より後になったが、存在自体は第2話の時点で描写されていた。都内の巨大ドーム会場の設計を手掛けていることや別荘をもてるだけの収入があることから、大手建設関係の会社勤務で相応の地位にいる様子がうかがえる。しかし仕事の内容を自宅のPCに保存しているばかりかモニター横にパスワードをメモしており、そのおかげで設計したドームに見上げ入道が出現した際はまなが設計図を持ち出すことができたが、猫娘に「セキュリティが甘い」と呆れられてしまった。

純子同様に鬼太郎たちとは面識を持つまでに至っていないが、アニエスを「外国から来たまなの友達」と認識して純子同様に親切に接している。


父・裕一の実家は水木御大の故郷・鳥取県の境港であり、そこには裕一の実兄であり、まなの伯父でもある庄司(CV:魚健)と、その妻であり裕一の義姉で、まなにとっては伯母のリエ(CV:れいみ)がいる。

庄司は強肩で鳴らした元甲子園球児で、「スナイパー庄司」と異名をとったことを今でも自慢にしている(ポジションはセンター)。その強肩と制球力は老いてなお健在で、揺れる船の上という不安定な足場にもかかわらずイチローばりのレーザービームを放ち、海座頭にダメージを与えて隙を作り、鬼太郎の攻撃につなげるという大役を果たした。

弟である裕一は建設会社に務める会社員だが、兄である庄司は漁師である。ちなみに、彼のモデルとなったのは水木しげる記念館(境港市)の館長・庄司行男 氏

まな自身は、境港は自分のルーツで「魂の故里」と称する程大事に思っている。

  • 境港の親族が「犬山」姓である由来は、例えば先祖が犬か犬系統の妖怪などと所縁(まなの持つ「偶然力」等の妖怪に近い感覚との関連も含めて)ある故の名乗りなのか、言及されていないため不明。

千葉県には母方の親戚として、大伯母(祖母の姉)にあたる沢田淑子(CV:高島雅羅)がいる。年齢は90歳を越えており、曖昧な事が嫌いな性格の持ち主。左眼の下にほくろがあり、若い頃の顔つきはまなや純子によく似た美人で、現在も毅然とした目つきに昔の面影が残っている。親戚間では変わり者とされ距離を置かれているが、唯一姪の純子は気に入っていて、まなの事もぶっきらぼうながら気にかけている。毎年お盆の時期になると、家の屋根や壁面、庭を覆いつくすほど妖花が咲く。

第20話で入院した際、見舞いに来た純子とまなに家に花が咲いているか見てほしいと頼んだ。

戦時中当時に恋におち結婚を約束していた男性・総二郎がいたが、急に音信不通になったことで誰にも愛されない、愛さないと考え独身を通している。実は総二郎は結婚に反対する親に入隊を強制され、その事情を伝える手紙を出すことも叶わずに南方で戦死していた。後に鬼太郎達がその手紙を回収し、受け取った淑子は妖花が総二郎の想いによるものと理解し涙した。

ゲゲゲの鬼太郎20話。


  • この件で、まなは太平洋戦争の悲惨さを本格的に学ぶ。それまでは戦後70年を経ていた時代の流れもあって、小学校で学んだ歴史でも「昔、日本がアメリカと戦争した事がある」と漠然とした薄い知識しか無く、「アメリカに日本が攻められて敗けた」と捉えていた。しかし、日本側も領土を広げようと他国を攻めていた事を聞かされ、そのために南方戦線でも大勢の人命が失われた事を知る。戦争の悲しさ、むごさを痛感したまなは、その後図書館で資料を集めたり、さらに以前社会見学で訪れた山村(鏡じじいの住む三面鏡を持ち、庭先にがしゃどくろの石碑があった家)の老夫婦から戦時中の話を聞くなどして、その感想を夏休みの自由研究としてまとめた。彼女は教室での発表でまとめを読み上げ、絶対に日本人が忘れてはならない大切な事で、自分たちも後の世に伝えていかなければならないと結んでいる。

また、曾祖母が拝み屋の様な事を行っていたことが、第48話で明らかになっている。


久々の人間ヒロイン

公式で言及された制作の意図としては、6期のテーマである「人と妖怪の距離感」「多様性の在り方」を出すために人間側の代表として用意されたキャラクターであり、鬼太郎達をより視聴者に近い人間視点で見るための存在でもあるとのこと。

実に第4期の村上祐子から20年ぶりとなる、レギュラーとしての人間ヒロインである。

キャラ自体は6期のオリジナルながら、前述のように住まいや親戚の実家などにおいて、原作者の水木御大に近しい設定となっている。


ネット上での誤解と天童ユメコとの違い

ネット上では当初、「第3期の天童ユメコを彷彿とさせるキャラ」として話題になっていた。しかし、ユメコは3期のテーマの一つである「人間と妖怪との共存」を象徴する存在であり、その存在の意味が全く異なる。

それは6期が開始されて話が進むにつれ、3期のユメコとの役割の違いだけではなく、完全に性格も個性も異なっていることが明らかとなり、独立した存在として認知されるようになった。


  • ユメコと共通している点は、まなにもユメコの実弟・星郎のように弟的な存在である裕太が隣家に住んでいる点、妖怪と関わった初期の段階で同様に鏡じじいから見惚れられた体験がある事、どちらも母親の方が父親よりは比較的妖怪に対して冷静に対応できそうな雰囲気、といった境遇などで3期へのリスペクト的な類似面が少しだけ見られる程度である。

  • ユメコは自分の魅力をはっきりと自覚しており、自分に惚れているねずみ男をおだてて事件解決へと繋げるなどといったファインプレーも見せるが、まなにはそういった自覚が無いので事件解決に自分の魅力を使う事は無い。

また、ユメコは学校の友人などが事件に巻き込まれた事で介入する事もあるが、まなにはそういった友人関係がほとんど描写されず、むしろ友人関係は思春期に突入した中学生ということもあって険悪だったり希薄な描写がなされる事が多く、事件への介入に友人が関わることはあまり無い。


鬼太郎に対する態度も大きく異なっており、ユメコがはっきりと鬼太郎を異性として意識し色々と積極的に振る舞っていたのに対し、まなには特にそういった素振りはなく、鬼太郎の頼もしさや優しさに好感は抱いているが、あくまで対等な友人として付き合っている。

むしろねこ娘との繋がりが強い為、鬼太郎との繋がりはあまり描写されていない。

また、ユメコとねこ娘とは鬼太郎を巡る恋のライバルとして三角関係になったうえで、親友同士でもあったという良好かつ複雑な関係である。

それに対して、まなにとってねこ娘は「敬愛するお姉さん」というのみであり、敵対関係ではないということが判明したため、ねこ娘との関係に特に障害は無くシンプルに良好ではある。


さらに第72話では妖怪いやみの妖術で色ボケにされてしまうと、なんと鬼太郎ではなくねこ娘の唇を奪おうとするほど彼女のことを特別視している事が判明した。

そして『頬に』ではあるものの、その色ボケた願いはまるで当然のように真っ先に叶うこととなり、世の猫まなファンたちを熱狂へといざなった

まなと猫娘との関係詳細は、以下を参照。


猫娘との関係

名字に対となる「犬」が付き、OPの集合シーンでは猫娘と一緒に鬼太郎の隣に陣取っており、アニメ誌のピンナップでも共に映るなどしている。ねずみ男も絡んで、まさに犬・ねずみである。


第1話では対面こそしなかったが、ネット上で妖怪ポストの場所を質問した際に偶然スマホを使っていた猫娘の目にとまり、即答をもらっている(上述のように、これも「偶然力」だった可能性が高い)。

そして第2話で初顔合わせ。当初は猫娘の方に僅かながらも鬼太郎絡みで嫉妬の気持ちを抱かせたこともあり、やや険悪な雰囲気になりかけたが、直後に見上げ入道から身を挺して守ってくれて勇敢に戦った猫娘の事を「ねこ姉さん」と慕うようになり、猫娘も顔を真っ赤にして照れるなど、良好な関係に落ち着いた。

猫娘も「まな」と下の名前で呼び、スマホのLINEらしきアプリで度々連絡を取り合い交流を深めていく。

危機に陥った時にはSNSで助けを求めたり、鬼太郎達が助けに来た時に真っ先に猫娘に抱きつくほど頼りにし、尊敬している。

ゲゲゲの鬼太郎ねこ姉さん&まなちゃん


まなは猫娘に対して、普段から「めっちゃ強いのに 素敵で 綺麗で すっごくカッコイイ」と、これでもかというくらいのベタ褒めである

第18話では母の純子にも同様の説明をして「スタイリッシュ」と語ったように、猫娘の外見や雰囲気に強い憧れを抱いている。そのため、別荘近くに暮らす老夫婦の窮状を見かねた猫娘がもんぺ姿で畑仕事を手伝っているところへ出くわした際には、猫娘の親切心からの行為自体は「良い話だけど」と思う反面、作業する服装のイメージギャップにはショックも受けていた。しかし、直後に猫娘から農業と自然の尊さを説かれ、さらにかわうそを気遣う優しさを見て、「どんな服装でも ねこ姉さんはカッコイイ!」と益々感激し、敬愛の気持ちは一層に強まった。

第30話ではハロウィンの仮装として、猫娘とお揃いの衣装を着用している。

ゲゲゲの鬼太郎18話。ねこ姉さん&まな


まなが使うスマホのユーザー名は「dog_mana(「ドッグ」=「犬」のまな)」である。そして、前作である5期から猫娘に付けられた呼称である「ニャニャニャ」は、6期でも猫娘が使うスマホのユーザー名・「nya3_neko(ニャニャニャのねこ娘)」として活かされているため、鬼太郎の「ゲゲゲ」・ねずみ男の「ビビビ」・ねこ娘の「ニャニャニャ」に強引ながら派生する形で合わせるなら、まなには「ドッグ」という呼称が付くことともなる。


「ねこ姉さん」発言はファンの心を直撃した。→猫まな


評判

番組開始前の公式発表時には、一部のファンから「ユメコの二番煎じ」的な批判を受けた。しかし実際に放送開始されると、明るく元気で爽やかなキャラクターが大好評となり、その活躍ぶりに視聴者から高い評価が寄せられるようになった。

pixiv投稿件数を見ると猫娘を筆頭に、自身だけでなく関わった妖怪の人気をも引っ張り上げていることがうかがえる。

新規ファンの獲得のみならず、3~4期以前の古参ファンの鬼太郎熱を再燃させる原動力の一つとなっている。


余談

  • まなが愛用している猫の模様が付いたTシャツや白ワンピースは、前作の5期における猫娘の多彩な服装の中にも見られたデザインである。
  • 歴代の人間側ヒロインは鬼太郎を「さん」付け、鬼太郎は彼女らを「ちゃん」付けだが、6期のみ互いに呼び捨てである。
  • 実は歴代の人間側ヒロインでOP/ED両方に登場したのは、まなが初めて(3期のユメコはOPのみ、4期の祐子は前期EDのみ)。
  • 八百八狸戦にて、一反木綿の活躍もあって狸化の呪いを打ち破り、人間故に無事に要石の呪いを解く事に成功し、蛟竜戦でも活躍した。「犬」は「狸」の天敵であるという伝承があることも無関係ではないのかもしれない。なお、狸の姿になった際はまなの容姿が元から美少女なこともあり「これはこれで可愛い」という意見も多かった。

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