「荒れくるえよ! オレの パートナー
スタジアムごと やつを 吹きとばす!」
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』に登場する、ガラル地方のジムリーダーの一人。
キャッチコピーは「ドラゴンストーム」。背番号は「241」(強い/つよい)。
ナックルシティのジムリーダーで、ドラゴンタイプの使い手として知られる。ガラルのトップジムリーダーであり、その実力は一部では他の地方であればチャンピオンになれていると噂されるほど。
ガラルリーグのチャンピオンであるダンデとは自他共に認めるライバル関係で、他の地方でチャンピオンになるよりもダンデに勝つ事の方が大事らしい。
戦績としては10連敗中ながらも、ダンデのポケモンを最も多く倒したトレーナーとして称賛されてもいる。
ゲームのオープニングではローズによる解説の後、チャンピオンであるダンデに相棒のジュラルドンと共に挑んでおり、それをスマホロトムで主人公が視聴する形で本編が始まる。
一人称は「オレさま」「キバナさま」「オレ」「キバナ」と様々。
普段は笑みを絶やさない温厚な性格で、面倒見が良い兄貴肌な一面を見せるが、バトルでは一変してドラゴンポケモンの如く獰猛に戦い、垂れ目がちだった目も吊り上がってかなり威圧感のある面構えになる。
咆哮するように天を仰ぎながらポケモンに指示を出したり、ポケモンの行動に合わせて両腕を振り乱したりするなど、まるで自分も戦っているかのような挙動を取る。
ハイパーボールを愛用しており、フォームは大きく振りかぶってからのサイドスロー。
日々鍛錬を重ねる傍ら、趣味のファッションやSNSを楽しんでいるようで、常にスマホロトムを持ち歩き、バトル中でも自撮りをしている。
リーグカードによると、自撮りを始めたきっかけは「敗北の悔しさを忘れないようにするため」。
目立ちたいわけではなかったはずだが、レアリーグカードによると、最近はトレーニング風景やファッションなどをアップしていたり、チャンピオンリーグ再戦で主人公に敗れると最初に気にするのが「負け姿をアップしてもSNS映えする」事だったりと、手段と目的が逆転しつつある様子もある。本人も気づいてはいるようで、「オレ様、目的を見失ってないか?」と自分でツッコんでいる。
ただし、砂嵐が写っているだけの写真も存在し、パーティも砂嵐での活動が前提である為、よほど好きな天候なのだと思われる。
容姿
褐色肌で高身長(195㎝)。スッキリとした印象の甘いマスクに、緑がかった青い瞳のタレ目で、耳にはシンプルなゴールドのピアスが光る。側頭部と後頭部を刈り上げた髪型の上にオレンジ色のバンダナを巻いている。口を開くとドラゴンのような鋭い八重歯がお目見えする。
ネイビーのユニフォームの上にはドラゴンをモチーフにしたようなダボついたパーカーを着ており、フードの部分は牙のようなデザインになっている。
そして、その下から見える足腰の細さと長さに驚かされる。
公式イラストやゲーム上では目のハイライトがない為、
二次創作ではハイライトが追加されている事が多い。
ジムミッション
彼のジムミッションは、宝物庫にてジムトレーナー3人とダブルバトルを行うという、これまでに比べてとてもシンプルなもの。
ただしこの3人、これまでのジムトレーナーとは異なり、ドラゴンタイプではないポケモンを手持ちに混ぜている。
正確に言えば、自分が有利になる天候を持っているドラゴンポケモンを、その天候を始動できる&その天候で強くなる別のタイプのポケモンと組ませているのだ。3人目のヒトミはドラゴンタイプの天敵であるユキノオー(特性:ゆきふらし)まで使用する。
本当にここはドラゴンタイプのジムなのか?と疑ったプレイヤーも多いことだろう。
これに関しては、ドラゴンタイプのポケモンだけに限定すると繰り出すポケモンのレパートリーが少なくなり、プレイヤーから対策されやすくなってしまうというメタ的な事情も絡んでいる可能性がある。
ドラゴンの弱点がドラゴンとこおりのみだった第5世代までならともかく、そこにフェアリーが追加された第6世代と続く第7世代で、ドラゴンを専門とするジムリーダーやしまキングが登場してこなかったのはこれが理由なのかもしれない。とはいえ、それは他のジムリーダーにも共通する話であり、別にキバナ達だけが優遇される理由にはならないであろうが。
(ドラゴンエキスパートの四天王は登場しているが、当時の四天王はその対決方法上、苦手なポケモンを揃えて臨むことが困難なため、上記の問題は解決可能)
手持ちポケモン
ドラゴンタイプの使い手であると同時に、天候をすなあらしにさせてくる砂パ使いで天候を変化させると、それぞれの天候に対応した特殊な台詞が見られる。手持ちのポケモンもどちらかといえばドラゴンタイプよりもすなあらしの条件下で活躍できるものが主体である。
特に初戦ではドラゴンらしさはあまり感じられず、手持ちのうち2匹がドラゴンタイプではない。その上、ジュラルドンについては通常のドラゴンとは弱点が異なるため、本来のドラゴンタイプへの対処法が通じにくい(フェアリータイプでドラゴンは無効などとたかをくくっていると、複合タイプであるはがねタイプの技で弱点を突いてくる)。
また、初戦ではジムチャレンジと同様、ダブルバトルの形式を取るため、弱点をカバーしあったり、片方がもう片方をうまくサポートできるような絶妙な組み合わせでポケモンを出してくるのも厄介な点である。
「はがねのつばさ」を覚えたフライゴンや、「ボディプレス」を覚えたギガイアスと言った具合に、ちゃんと相手もこちらの弱点を突いてくるポケモンへの対策を徹底しているため、攻略は一筋縄ではいかない。しかもこちらが天候を変えても特性すなはき持ちのサダイジャが再び天候を砂嵐で塗り替えてくるので油断は禁物。
このため、たとえこちらの手持ちのポケモン全員がレベルで上回っていたとしても油断ならない強敵となっており、それまでのような単なるレベルを上げて物理で殴るといったゴリ押しは通用しにくい。
ポケモン勝負において天候を味方につけることがどれだけ大事かということをプレイヤーに知らしめてくれるジムであると言える。
トーナメントではいつも通りのシングルバトル形式での試合になるため、(相変わらず天候を操作してくること自体は変わりないものの)人によってはこちらの方がずっと楽だったという声も。とはいえ、相手のポケモンのレベルも相応に上がっている点には注意。
チャンピオンカップ再戦でも強豪として登場。基本的に参加者の中ではトップクラスに強く、ダンデ・ホップと当たると負けるが、それ以外のジムリーダーやモブトレーナーにはほぼ勝つため、出たらほぼ確実に主人公と戦う事になる。
ただしメロンとのバトルでは一度も勝てていないらしく、『シールド』では彼女相手にも負ける。恐らくタイプ以外の相性が致命的に悪いのだろう。
またダンデ・ホップのような明確な別格扱いではないようで、メロン以外のジムリーダーに負ける事も低確率ながらある。
マスタード撃破後、ヨロイとうのどこかにランダムで出現するようになる。ヨロイとうには観光と修行を兼ねて来訪している。連れているポケモンはジュラルドンで、主人公に熱中症に気を付けるよう忠告してくれるなど、兄貴肌は健在である。
ジムバトル(ダブルバトル)
チャンピオンカップ ファイナルトーナメント
チャンピオンカップ再戦 トーナメント
- コータス♂ Lv.60
- ヌメルゴン♀ Lv.60
- バクガメス♂ Lv.61
- フライゴン♂ Lv.61
- ジュラルドン♂ Lv.62(キョダイマックス)
ガラルスタートーナメント
タッグバトルの対戦相手またはパートナーとして登場。
なお、フライゴンはあろうことか「じしん」を覚えており、味方を巻き込むことも厭わず容赦なくぶっ放してくるので要注意。パートナーに選ぶ際は、フライゴンが出てきた際にはじめん技を無効化するひこうタイプか特性「ふゆう」持ちのポケモンに交代させることを推奨。逆に対戦相手として出てきた場合は相手のパートナーに一方的にダメージを与えていってくれるので、攻略の一助となることも。
- ヌメルゴン♀ Lv.74
- フライゴン♂ Lv.75
- ジュラルドン♂ Lv.76(キョダイマックス)
チャンピオンカップ再戦 トーナメント(ガラルスタートーナメント初回挑戦後)
- コータス♂ Lv.74
- ヌメルゴン♀ Lv.74
- バクガメス♂ Lv.75
- フライゴン♂ Lv.75
- ジュラルドン♂ Lv.76(キョダイマックス)
名前について
他のキャラクターの名前も植物の名前が由来になっていることから、キバナも名前の由来は植物と考えられる。但し特定はされておらず、いくつか説がある。
現在最も有力な説。花言葉は「野生的な美しさ」であり、美貌と荒々しさを兼ね備えるキバナのイメージにも合う。
キバナシュクシャ
こちらの説はあまり有名ではない。花言葉は「信頼」「豊かな心」「慕われる愛」等、キバナの愛されキャラに合う言葉ではある。
ハワイ語名は「カヒリジンジャー」であり、前作四天王の一人・カヒリの名前の由来となった花でもある。
キングサリ(キバナフジ)
イタリア版のキバナの名前「Laburno」から。日本語でキングサリを意味し、別名はキバナフジ。花言葉は「淋しい美しさ」「儚い美」「哀愁の美」。
スイートバジル
英語版のキバナの名前「Raihan」から。スイートバジルは白い花を咲かせるので、考察の粋を出ない。花言葉は「好意」「好感」「幸運」「神聖」。
※なお、花言葉はすべて日本でのものなので、国ごとに意味が変わる可能性がある。
他媒体のキバナ
アニポケ
ポケットモンスター21話以降のPVに先行登場し、27話で初登場する。ゲーム本編と同じくナックルジムのジムリーダーにして、飛び級でマスターズエイト7位にランクインして末席に名を連ねた実力者。ダイマックスもアニメならではの演出が行われている。
その後、「ソード&シールド編」の第44話終盤で登場。ソニアに襲い掛かるオリーヴの部下4人のポケモン達を一蹴。その後は、ダイマックス暴走しているポケモン達相手に奮闘していた。
パートナーはゲーム本編と同様ジュラルドン(CV:中村悠一)。
PVの先行登場の時点ではまだ声無しであったにも関わらず、放送後のTwitterトレンドでもソニアやコルニ、アニポケ等の他のワードと共に上位ランクインを果たした。
担当声優が決定した際にも、発表から数時間経った後も70000以上もツイートされる等ファンの間では大きな盛り上がりを見せた(Yahooの週刊閲覧数3位にも上がった)。
キバナのイメージと鈴木氏のボイスが非常にマッチしていた他、ダンデ役の小野大輔氏と比較的共演の機会も多かったことから、鈴木氏がキバナの声を担当するのではないかと予想したファンも多かった。
27話ではダンデと対戦するが、ゲーム版と違い、本人の言動から彼とはこのバトルが初対面の可能性が高く、バトル後は彼をライバル視するようになる。44話・45話ではソニアにナンパをするようなチャラさも見せた。
服装について
ナックルシティジムのユニフォームはHGSS版のワタルの服のものと酷似しているが、アニメ版では「ワタルがかつてナックルジムで修行をしたことがあり、ナックルジムに敬意を表して自分の服をナックルシティのユニフォーム風にアレンジした」という理由付けがなされている(あくまでアニメ版での設定であり、原作でも同様の理由によるものかは不明)。
薄明の翼
「遅ぇよダンデ。シッポ巻いて逃げたのかと思ったぜ。」
CV:鳥海浩輔
第4話でダンデと共に雑誌の表紙を飾って以降、最終話冒頭でジムリーダーが出揃った場面にも顔を出さず、シュートスタジアムにおけるダンデとのバトルで満を持しての登場となった。
道に迷った末、試合会場にギリギリの時間まで姿を現さなかったダンデを「尻尾巻いて逃げたのかと思ったぜ」と挑発しながらも、余裕の表情で佇む貫禄はトップジムリーダーの面目躍如である。試合開始時のがおーポーズも完全再現。
試合は夜のスタジアムで行われており、最後にキョダイマックスさせたリザードンとジュラルドンが激突するという流れから、ゲームのOPで断片的に描かれていたエキシビションマッチだった可能性が高い。
手持ちとして繰り出したのは、ヌメルゴン、フライゴン、キョダイマックスジュラルドン(ダンデはギルガルド、ドラパルト、リザードン)。
ダンデをして「強敵」と言わしめる存在感、チャンピオンに切り札を繰り出させるトレーナーとしての実力、バトルの環境を利用する強かさも描き出され、その戦いぶりで観衆と共に多くの視聴者を魅了した。
「尻尾巻いて逃げたのかと思ったぜ」という台詞も、初代におけるワタルの「それとも いまから シッポ まいて かえるかい!」へのオマージュではないかという見方がある。
また、本編では鈴木氏が担当声優だったが、
発表前までは鳥海氏が担当するのではないかと言う声も少なからずいた。
MV『GOTCHA!』
終盤のガラルジムリーダー総出演のシーンで登場。
恒例の威嚇ポーズをドアップで披露してくれる。
しかもそれだけではなく、カメラが離れていく際に笑顔で優しく手を振ってくれるサービスっぷり。
登場シーンはきわめて短いながら、彼の人となりがきちんと表現されている。
ポケスペ
第15章(ソード・シールド編)に登場。ナックルシティジムのジムリーダー。ドラゴンタイプのエキスパートで、パートナーはゲーム本編と同様ジュラルドン。
ファンサービス濃厚で、上半身肌のベッドの寝起き姿を写真集に載せたりしている。
関連イラスト
関連タグ
マツバ:バンダナと垂れ目が特徴のジムリーダー繋がり。マツバはゴーストタイプ使い。長年努力しても叶えられなかった夢を主人公にあっさりと獲られてしまう点も共通している。
キバナの女:キバナの魅力に憑かれた女性達を指す新造語(ネットスラング)。
事前情報が無かったにも関わらず人気急上昇中のキャラクターであり、その多くは女性ファンが占めていることから。
pixivの女性の検索ランキングでは11月22日以降、何度も1位を獲得。
TwitterやSNSでも大きく盛り上がり、この現象は各ネットニュースにも取り上げられたほど。
中にはSNSの影響を受け、キバナ目的の為だけにゲームを買い始めたファンもいたとか。
発売前のイメージを良い意味で裏切ったことで男性プレイヤーから高い支持を得たマリィとは人気の面では対になっていると言えるかもしれない。
ダンデ/ネズ:同じく剣盾に登場する兄貴肌な人物達。ただし、キバナとは異なり、彼らには弟や妹がいる。