データ
他言語版の名称
英語 | Pangoro |
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イタリア語 | Pangoro |
スペイン語 | Pangoro |
フランス語 | Pandarbare |
ドイツ語 | Pandagro |
進化
ヤンチャム → ゴロンダ
(手持ちにあくタイプのポケモンを入れた状態で、ヤンチャムがLv32以上にレベルアップ)
概要
『ポケットモンスター X・Y』(第6世代)から登場する、ヤンチャムが進化したパンダのポケモン。
他の熊ポケモンの例に漏れず、進化前の可愛らしさを感じさせない強面な人相へと変わり、体格も立派で逞しいものへと成長した。
見た目通り気性が荒く喧嘩っ早い好戦的な性分で、腕っ節が自慢の拳で語るタイプ。揉め事もガタガタいわずぶん殴って黙らせるという乱暴者。
進化条件も「Lv.32以上」かつ「手持ちに悪タイプがいる」という、「今までに無い全く新しいもの」とアナウンスされただけの事はある内容で、「やんちゃ坊主が悪い奴らとつるんでいる内に不良になってしまう」という、青春の一幕を体現している。
しかしその実、情に厚い仲間思いで、弱いものいじめは決して許さないという、熱い心を持った不良番長のような男気溢れる性格。根は悪い子ではないのは継続という事だろう。
背中の体毛も番長が羽織る学ランのような形状になっており、過半数はズボン、腹部は白Tシャツを連想する色合いである。
そのガタイは伊達ではなく、ダンプカーもふっ飛ばす突進をかまし、電柱をへし折るパワーの腕力でぶちのめし、どんなに攻撃を受けてもひるまずに立ち向かっていくという。
トレーナーになる為には拳で語り合い認めてもらう必要があると言われているが、ぶっちゃけコイツに力勝ちできる人間を探せというのが無理な話である。
その為か近年では、拳を突き合わせる事でその者を認めた証とするという解釈がなされている。
その豪快かつワイルドな性質に惚れ込む人間やポケモンも少なくなく、ヤンチャムからは親分と仰がれる存在であり、ゴロンダの真似をして戦闘や餌の取り方を学ぶのだという。
口にくわえた笹の葉っぱもただの飾りではなくなり、揺れ具合で相手の動きを読み取れるという達人じみた能力がある。どうやらこの葉はゴロンダの気勢の源らしく、アニメ版では失うと落胆して弱気になっていた。
このように不良は不良だが、同タイプのズルズキンとは見た目も能力も大分毛色が違い、ガラルではタチフサグマがライバルの関係にある模様。
名前の由来はおそらく「ごろつきorステゴロ+パンダ)」と思われる。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
95 | 124 | 78 | 69 | 71 | 58 |
攻撃とHPが高く設定されており、素早さは低いという典型的な重戦車アタッカー。
特性のてつのこぶしは主力技の「アームハンマー」の威力を底上げし、かたやぶりは有利な鋼や岩タイプのがんじょうを無視することができるだけでなく、専用技「すてゼリフ」によってかいりきバサミやクリアボディ持ちでも能力を下げられる。
攻撃範囲の広い格闘と相性補完の良い悪の複合な事や特性がどちらも優秀なことから、XY発売「前」は強ポケ入りは間違いないだろうとかなりの期待がされていた。
…が、のちに新タイプフェアリータイプの相性が判明してから状況は一変する。
フェアリータイプが抜群をとれる相手は格闘・悪・ドラゴンであるため、フェアリータイプには何と4倍弱点を受けてしまう。相手にじゃれつかれるだけで死ぬ。
さらに、フェアリータイプの特殊技の一つ「マジカルシャイン」が技マシンで様々なポケモン(特にエスパー)が手軽に覚えられてしまうため、自身の鈍足やふいうちやおいうちなどの悪タイプお得意の搦め手が使えないことも相まって不意にこの技が飛んできて殺されたり、本来有利なはずの相手にも返り討ちにあってしまう。フーディンやゲンガーはおろか、こちらの特性がかたやぶりでないと相手の振りによってはがんじょうダイノーズにも一閃で殺される。悪タイプ仕事しろ。
特性に関しては、てつのこぶしが有効活用できる3色パンチはおろか、マッハパンチやドレインパンチなども覚えない。
補正が乗るのは微妙威力かつ大した追加効果も無いスカイアッパーと、トリックルーム下専用のアームハンマーくらいであり、アームハンマーで火力を求めようとすると3種の特性を有効活用していたローブシンの存在がちらつく。
他の特性を選べばいいだけの話なのだが、「ローブシンのようなポケモンになるのか?」というプレイヤーの期待を大きく外されたという落胆を感じさせられてしまう部分もあったのが余計に彼(彼女)を不遇に見せた一因…かもしれない。
そして極め付けがファイアローの存在。夢特性のはやてのつばさにより素早さに凝る必要がない分威力強化アイテムを確実に持っているため、先手のブレイブバードで呆気なく死ぬ。
ちなみにいじっぱり攻撃特化でこだわりハチマキを持たせたファイアローがHP全振りゴロンダにブレイブバードをするとおよそダメージ比率150%というオーバーキルも甚だしい数値が出る。
HPが高いとは言っても耐久面の数値はあまり高くないため思ったよりもやわらかいのも欠点か。また、耐性面もエスパーを無効化できる格闘タイプという点以外はそこまで多くないのも問題。
以上より、性能だけなら非常に優秀なものを持ちながら環境が環境だったために登場早々残念な扱いを受けてしまっている悲しいポケモンである。
…だが、決してこのように不憫な一面ばかりではない。
こだわりスカーフを持たせるとちょうどメガルカリオを抜ける素早さを得られ、不利な相手も「すてゼリフ」で翻弄する事ができるのだ。
このため、対戦ではこだわりスカーフを持っている事がほとんどで、油断していると痛い目に遭うポケモンなのは間違いない。
また、進化前のヤンチャムが序盤で捕獲できる上、技においてもいわくだきやいあいぎり、かいりき、更にはなみのりまで覚えてくれるので、対戦以外にもストーリー攻略での秘伝要員として活躍させるという活路もある。
そして、ORASにてついに念願の3色パンチとドレインパンチを習得することに成功。技の習得面に関していえば、全ポケモンで最高のテコ入れが入った形になる。
さらに同じ教え技でタイプ一致の「けたぐり」、「ばかぢから」、「はたきおとす」等に加えフェアリータイプへの有効打となりうる「ダストシュート」も習得し、火力、攻撃範囲ともに大きく強化された。
元々こうげきの種族値は中々高いため、これによってそれなりにその攻撃力やてつのこぶしを有効活用することができるようになり、多少評価も見直される…かもしれない。
さらに第7世代にて念願の先制技「バレットパンチ」を自力習得することが可能となった。
他には、新技「つけあがる」もタマゴ技で習得。ワルビアルから遺伝させよう。
第7世代はファイアローが弱体化して環境から消えた反面、圧倒的フェアリー環境となっているため前より使いづらくなっている感は否めない。
しかし、「つけあがる」をメインウェポンにしたバトンパのエースとして使われることが増えてきている。
さらに、特性を「かたやぶり」にすれば、がんじょうやてんねんも無意味となる。
「かそく」や「ナインエボルブースト」等からのバトンタッチをうまく使えばゴロンダで全抜きを狙うのも夢ではない……かもしれない。
尚、あまり知られていないが、隠れ特性(ゴロンダの場合はきもったま)を持つ個体の入手は、容易な部類。乱入バトルでゴーストタイプを出して、攻撃させれば良いのだから。
ちなみに、実用性はともかくとして結構色んな技を覚えてくれるポケモン。
その中には「まとわりつく」「さわぐ」「なかまづくり」「うらみ」…と、妙にチンピラくさい技が多いものの、捕獲要因としては何気に優秀。そのほかの特殊技はさすがに論外だが。
彼が覚えるつっぱりもカタカナで書かれる別の意味だろうか…。
余談
学ランっぽい体毛ということで、帽子をかぶれば空条承太郎、葉っぱを咥えてるので岩鬼と名付ける人もいるという報告も多々あるという。
また、「格闘するパンダ」ということで「カンフーパンダ」とイメージが若干かぶっていなくもないかもしれない。
エキシビションマッチではいのちのたま(ダメージ補正1.3倍)+てつのこぶし(対応技1.2倍)の「アームハンマー」が格闘弱点のナットレイに対して6〜7割程度しか減らせていなかった。
同条件の無補正種族値90でも5割の確率で1発で倒せるほどのダメージ量になると考えれば攻撃種族値はどうなっているのか…とされていた。
発売後の検証結果としては「A124、S58」と予想をいい意味で裏切る数値であった。
エキシビションマッチの結果から推測すると、
- ゴロンダ側…Aほぼ無振り
- ナットレイ側…防御振りかつ素早さ無補正
となる。
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