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仮面ライダーBlack(漫画)の編集履歴

2021-09-15 00:23:13 バージョン

仮面ライダーBlack(漫画)

かめんらいだーぶらっく

石ノ森章太郎が『週刊少年サンデー』に掲載していた漫画。

「教えてくれ…オレは誰だ!!」


概要

特撮番組仮面ライダーBLACK』と並行して週刊少年サンデー掲載されていた漫画作品。

原作者・石ノ森章太郎が執筆した最後の『仮面ライダー』の漫画作品である。

長大化した仮面ライダーシリーズを原点に回帰するために作られたテレビ版『Black』と同様に、石ノ森自身の考えていた「仮面ライダーの原点」を描いたとされるが、それは仮面ライダーとしては、あまりにも異端すぎる物語であった。


あらすじ

アメリカ下水道都市伝説を調査していたTV局の撮影班は、行き倒れていた全裸東洋人を見つける。

介抱しようとするも、突如ワニのような怪人が現れて撮影班を襲う。

東洋人の青年は怪人ともつれ合って下水道に転落し、バッタのような怪物へと変貌を遂げた。

やがて怪人を倒した青年は、自分の名が「南光太郎」であることを思い出す。

なぜ自分は怪物に変身できたのか、襲い来る敵は何なのか?数々のを孕んだまま、光太郎は撮影班と共に世界各地を回っていく。


本作の世界観および作風について

本作は『仮面ライダー』そのものが作中で「昔のテレビ番組」として扱われる劇中劇であり『仮面ライダーBLACK』の呼称も劇中劇が由来である。

光太郎が「仮面ライダーBLACK」を名乗るのは「劇中劇に登場するバトルホッパー風のバイク」を譲り受けた回のみ。

それ以降は名乗りも呼ばれもせず、バイクもほとんど使わない。


変身後の姿は、テレビ版における変身直前の前段階の姿と酷似した「黒いバッタ人間」である。

その戦い方も副腕を生やして首を締めあげたり、全身からを発したり、果ては脱皮したりとまさしく異形そのもの。

変身時に衣服は失われてしまい、変身を解いた後は全裸になってしまう。


その他、剣聖ビルゲニア三神官シャドームーンなども登場しない。

秋月信彦は出て来るが、変身した姿は光太郎と寸分たがわぬ「黒いバッタ人間」である。

怪人デザインもTV版と同じデザインもあれば、モチーフそのまんまの姿の怪人など千差万別。


バイオレンスやヌード描写も容赦なく描かれる過酷で陰鬱なSFホラーとも言うべき作品であり、怪人は勿論、罪なき人々も次々に殺されていく中で最終的にはどうあがいても続編が作れそうもない衝撃のラストを迎えることになる。


劇中に登場するホテルは石ノ森の代表作HOTELに登場するプラトンホテルの系列である為、世界観が繋がっていると思われる。(しかし、石ノ森の没後にHOTELの新作が発表されている事から考えて、あくまで仮面ライダーBlack世界のHOTELと考えるのが妥当だろう。)


登場する怪人(名前が判明しているもの以外は仮称)


仮面ライダーBLACKRXにて

前述の通り、一応現実世界において萬画版のRX編は作られていないが、仮面ライダーBLACKRX第1話劇中の週刊少年サンデー(表紙はYAIBA。)にはRX編と思われる石ノ森先生直筆と思われる萬画が掲載されていた。

なお、その萬画のタイトル自体は『仮面ライダーBLACK』であるので、テレビ版のコミカライズと思われるのだが、扉絵のBLACKや南光太郎は萬画版に近いデザインになっている。

更にこれまたおかしな事に萬画に描かれた内容と同じような出来事が劇中で起こるなど、いわゆるメタフィクションとしての一面もみられる。

もし現実でRX編があったらどうなっていたことであろうか…。


関連項目

仮面ライダー 石ノ森ライダー ゴルゴム ディストピア

太刀川洋

真・仮面ライダー:本作の影響を受けて作られた実写作品。

仮面ライダーEVE:一部の設定が流用されている。

仮面ライダージオウ:主人公が未来世界で魔王になってしまうと言われている平成ライダー最終作。奇しくも、放送開始年は魔王が活動している2018年である。

デビルマン:よく例えに持ち出される作品。

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