仮面ライダーBLACKRX
かめんらいだーぶらっくあーるえっくす
俺は太陽の子ッ!仮面ライダーBLACKッ! RXッ!!
概要
前作『仮面ライダーBLACK』の人気を受けて制作された本作ではあるが、前作がストーリー性を重視したシリアスな作風の作品だったのに対し、本作はアクションやギミックなどに力を注ぎ明るい作風で「家族でも楽しめる」という前提の元で制作された。
顕著な例としてはライダー初の武器を使った必殺技・戦況に応じて戦闘スタイルを変えるフォームチェンジ、専用車に乗る等々その後の平成ライダーシリーズの基本スタイルとなるアイディア(前作のBLACKにも見られたのだが)を盛り込んでいる点が挙げられる。言うならば、初代仮面ライダーがシリーズの原点としてRXは新時代(平成)の原点とも言うべきものである。これによってRXはさらなる人気を呼び高視聴率を獲得したのだが、今までライダーでは見られなかった新要素や、前作がシリアスなストーリーや「原点回帰」で注目された作品だった事が影響し、視聴者だけでなく制作スタッフ内でも意見が分かれるなど放送当時は賛否両論の作品となった。
なお本作をもって昭和年代の仮面ライダーシリーズは一旦終了し、OVAや映画作品(ネオライダー参照)を除けば平成の仮面ライダークウガ登場まで10年のブランクが空くことになった。なお、『RX』放送中に元号が昭和から平成に変わっているが、公式での本作の扱いは昭和ライダーとなっている。ちなみに告知を見るとわかる通り、放送開始日は本来10/16であったが、昭和天皇の病状に関する特番が前作の放送期間中に入ったため10/23となっている。
制作局の毎日放送をはじめとするTBS系での放送、および原作者存命中に製作された最後のテレビシリーズである。
今でも20代後半~30代前半を中心に絶大な人気を誇る作品であり、BLACKと共に後に平成ライダーや他の特撮番組に出演した俳優達も当時ファンであったと答える人が多い。「仮面ライダーディケイド」終盤、倉田てつをが20年ぶりに南光太郎を演じ、ファンの注目を集めた(ちなみにディケイド版は本編と大幅に設定が違うパラレルストーリー)。
また、シリーズで唯一、前作と同じ主人公が連続出演した作品でもある。過去に敵勢力の変化で二部構成になった作品はあるが、BLACKとRXという作品では対立するのは上位・下位・関連組織でもない全くの別組織であったのはこれが初である。
あらすじ
暗黒結社ゴルゴムを倒した南光太郎は新たなる敵・クライシス帝国によって変身能力を奪われ宇宙に追放されてしまった。しかし、彼に埋め込まれたキングストーンは太陽光線を浴びて進化・パワーアップを果たし新たなる姿・仮面ライダーBLACK RXとなった!新たなる力を得た南光太郎は地球制圧を目論むクライシス帝国と戦うのだ!!
仮面ライダーBLACKRX
RXの特徴
これまでのライダー達とは異なり、特訓や新技術を持ってパワーアップではなく進化する事でさらなる力を得たライダーである。さらに言えば先輩ライダーの多くが敵組織に改造されたが、逆にRXは敵組織に能力を奪われた挙句の進化だったのが異例である。
むしろ、BLACKが前作の黒幕であった首領たる創世王と同等ともいうべき存在ゆえに、見方によっては神にも等しい能力を元々秘めていたと考えるならば、歴代の昭和ライダーの中でもずば抜けた能力が救世主の道を歩み、逆にもしも敵対勢力となれば比類なき強大な敵になりうる道もあった二面性を持っていたのである。事実、クライシス帝国にとってはまさに後者の存在である。
RXおよび別形態について
各形態には弱点が存在することを説明・描写されているものの、そもそも各形態の万能性は高く、フォームチェンジというよりもパワーアップに近いものがある。その為か「クライマックスヒーローズ フォーゼ」に登場した際にはロボとバイオはパワーアップ形態の扱いになっている。
仮面ライダーBLACK RX
俺は太陽の子っ! 仮面ライダーBLACKっ! RXっ!!
「太陽の子」、「光の王子」の異名をもつ基本形態。数多くの怪人をこの姿で倒してきた。変身ベルト「サンライザー」で取り入れられた太陽光とキングストーンのパワーが生み出すハイブリッドエネルギーによって、前身のBLACKを上回るパワーを得ている。またサンバスクのおかげで太陽の光さえあれば大ダメージを受けても一瞬で回復することができる(サンバスクが破壊されてもキングストーンで同様に回復するが)。太陽光で変身する故に太陽光が差し込む時間が限られるような場所では変身できなかったが、後に話が進むと夜間でも変身できるようになった。
平成ライダーで言うところの「基本形態」に相当するポジションで、能力のバランスがとれている。もっとも、1部の平成ライダーと違い基本的にフォームを固定して戦うことはなく、瞬間変身能力でどの形態からでも別フォームの特殊能力を使用可能な為、特に「これが最強フォーム」というものはない。
「キングストーンフラッシュ」を始めとしたBLACK時代の能力を受け継ぎつつ、ライダーキックから三倍に威力をアップしたRXキック(BLACK時とは違い両足蹴り)へと発展した。だがこのRXキックは主に決め技として使用される事は無く、新たに追加された光を結晶化させたスティックであるリボルケインを武器として用い、エネルギーを充満させたリボルケインを相手に突き刺す新必殺技リボルクラッシュを得た。
戦いにおいては先にRXキックを繰り出してダメージを与え、追い打ちのリボルケインで敵を倒すという流れが多く見られる。また物語中盤~後半では下記の二形態で怪人を倒せそうな場面においてもRXへと戻り止めを刺すパターンが多くなっていった。
なお、前述の通りRXキックは決定打には使われず、(1度だけRXキック→敵のビームをリボルケインで反射して倒したことがある。)RX・ロボ・バイオはいずれも止めを刺す際に武器を用いる。が、出現させる武器の名は叫んでも、それを用いた技名は叫ぶことが無く、何気にRXは「止めを刺す際に技名を叫ぶ事が最後まで無かった主役ライダー」第1号となった。
弱点はサンバスクが破壊されると一時的に能力が半減してしまうことと、リボルケイン生成時にキングストーンが無防備になることであり、両方ともこれをダスマダーに突きとめられてピンチに陥ったことがある。
ロボライダー
俺は悲しみの王子っ! RXっ! ロボライダーっ!
「悲しみの王子」「炎の王子」の異名を持つパワー・防御力・射程距離重視の形態。マリバロンにさらわれた佐原社長の娘・ひとみ(実際はマリバロンが作った替え玉)の命を目の前で奪われたRXの深い悲しみの感情にキングストーンが呼応し強化変身を果たした。
全身を覆う金属質の装甲「ロボフォーム」は地球上で最も頑丈な物質で構成されており生半可な攻撃ではダメージを与えることが困難な非常に高い防御力と耐熱性を兼ね備え、それだけでなく炎や熱を吸収してエネルギーに変換する能力も有する。瞬間変身によってRXからロボ形態に一瞬だけ変身して攻撃を防ぎ、RX形態に戻って食らったフリをして相手からは死んだと思わせることも可能。また「ロボ」を冠する名に由来したのか、コンピューターとの超高速リンクする能力や高い索敵能力も所持している。また、防御に徹した形態のためスピードはややRXに劣り、ロボットのように関節を鳴らしながら動く動作から鈍重に思われがちだが瞬間的な加速攻撃が行える
武器は光線銃ボルティックシューター。強力な光弾を無制限に連射・速射が可能で、ロボライダーの索敵能力も合わさり、正確な射撃精度を誇る。ちなみにシリーズ初の銃を装備した主役ライダーである。必殺技はボルティックシューターからエネルギー弾を撃ち出す「ハードショット」やRXを上回るパワーを活かした「ロボパンチ」など。ちなみに前述の特性上、炎を受けるとロボパンチの威力も上がる。
当然、遠距離戦に向いた戦士だが、接近戦も不得手というわけではなく、敵の攻撃をその装甲で弾き飛ばし、爆風を防ぎながらのしのし近づいては強化されたパワーと装甲で殴り飛ばしたり、隙を突いて至近距離から銃撃をブチ込んだりといった戦闘スタイルも見せる。
そのスタイルから一部では「無慈悲の殺戮要塞」とも呼ばれている。
致命的とまではいかないが、金属質のボディである為に強力な磁力に囚われると身動きが取れなくなってしまう弱点がある(アントロントの砂にまみれて動けなくなったことも)。こうなるとRXの形態に戻るか、バイオライダーになって逃れないといけない。
余談だがバイオライダーと違って、2つ異名があるのは、「ヒーローが悲しみというのは可哀想だ」という意見があったからという説がある。
バイオライダー
俺は怒りの王子っ! RXっ! バイオッ! ライダーっ!
「怒りの王子」の異名を持つ、水をイメージしたスピード重視の形態。ロボライダーのパワーでも脱出不可能な部屋に閉じこめられ、クライシスへの怒りに燃えたRXにキングストーンが応え、再び強化変身を果たした姿。
純粋な身体スペック自体は他の形態を大きく上回る訳ではないのだが、特筆すべきはその反則とも言える特殊能力であり、身体が水晶の輝きを持つ水で構成されいる。
- 水中での活動時間は無限
- 体をゲル状にすることで物理攻撃を受け付けなくなる
- 毒素の構成因子を知ることで、体内で毒に対抗出来る抗体を精製できる
- ゲル状になることであらゆる場所に侵入できる
- 敵の体内に侵入できるレベルまで身体を縮小することができる
- 単独ではなく超能力少女の協力が必要
- ゲル化状態ならば触れた人間と一時的に同化して救助することも可能
また、瞬間変身によりRX形態やロボ形態からでもゲル化可能で、ダスマダー戦でRX形態のまま全身をエネルギーで拘束された際もゲル化であっさり脱出したり、ゲル化状態からいきなりRXキックを繰り出してガテゾーンにトドメを刺したこともある。
前述した瞬間変身能力、短時間での回復能力なども含むRX、ロボ形態の特殊能力と合わせて強さを誇る。「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」などというネタが作られる程。
武器はバイオブレードという剣。切断力が高く、取り回しが容易なため防御にも使える。敵の光線攻撃を敵に跳ね返すこともできたりする反則武器。必殺技はエネルギーを込めたバイオブレードで敵を両断するスパークカッター。
弱点は高熱。バイオライダーと同様にゲル化能力を持つ怪魔ロボット・ヘルガデム相手には流石に決定打に欠ける為か、怪魔ロボットに有利なロボライダーにチェンジしている。ゲル化以外では割とダメージを受けている為、完全にゲル化しないと物理的ダメージは防げない模様。またゲル状になって突撃する「バイオアタック」も戦闘員を倒すほどの威力は無く、主に、回避、錯乱に使用している。
各スペックリスト
名称 | BLACKRX | ロボライダー | バイオライダー | BLACK |
---|---|---|---|---|
身長 | 198.8㌢ | 〃 | 〃 | 198.7㌢ |
体重 | 88.0㌔ | 〃 | 〃 | 87.0㌔ |
移動速度 | 時速315㌔ | RXに劣る | 不明(RXより速い?) | 不明 |
パンチ力 | BLACKのライダーパンチの3倍(巨大な岩も一撃で粉砕) | RXのライダーパンチの約1.2倍 | 不明 | 不明 |
キック力 | BLACKの3倍 | RXキックの1.2倍 | 不明 | 厚さ30㎝の鉄板を貫通 |
ジャンプ力 | 60㍍ | 48㍍ | 72㍍ | 30㍍ |
耐熱温度 | 6000℃ | 800万℃(漫画版) | 不明 | 不明 |
水中活動時間 | 30分 | 30分 | ∞ | 10分 |
武器 | リボルケイン | ボルティックシューター | バイオブレード | サタンサーベル(最終決戦時) |
必殺技 | リボルクラッシュ、RXキック | ハードショット、ロボパンチ | スパークカッター、バイオアタック | ライダーパンチ、ライダーキック |
マシン | アクロバッター(ライドロン) | ロボイザー | マックジャバー | バトルホッパー、ロードセクター |
特技 | 太陽の光で復活 | 炎を吸収(約1000℃) | 物理攻撃無効 | キングストーンによる様々な能力 |
弱点 | ベルトなどの破壊 | 磁力 | 高熱 | 呼吸困難(皮膚呼吸のため) |
このようにただでさえ強いBLACKの3倍の強さを持つと言われるバランス型のRX、磁力に弱いが、優れた耐熱性と攻防に優れたロボ、高熱に弱いが、物理攻撃や電撃が効かないバイオとそれぞれお互いが相性補完となっており、これらを瞬時に切り替えることが出来る。
コンパチヒーローシリーズの常連
コンパチヒーローシリーズのゲームでは、グレイトバトルシリーズ、コンパチスポーツシリーズ、コンパチRPGシリーズのほとんどに参戦しており、ウルトラマン、ガンダム、他特撮ヒーローと歴代仮面ライダーの中でもぶっちぎりで共演率が高い。
これは、RX放映の1988年からクウガ放映までの2000年……つまりクウガの年までの「BLACK RXがテレビ最新のライダーだった時期」が、コンパチヒーローシリーズの全盛期とほぼ丸かぶりしているためである。具体的に言うと、第一作・SDバトル大相撲が1990年、ザ・グレイトバトルシリーズのナンバリング最終作であるVIが1997年。すでにシリーズ衰退期であった初期最終作のチャリンコヒーローですら2003年であり、その後は2012年のグレイトバトルフルブラストまでシリーズが登場していない。
ネオライダー3作はこの時期の作品ではあるが、東映はこの3作をあまり推していなかったため、必然的にBLACK RXが最新ライダーとして登場する訳である(一応、グレイトバトルⅣではRXの代わりにZOが登場し、バトルドッジボールⅡでは両者が共演している)。
なお、ガンダムシリーズは定期的に新作を出しているため、多くのキャラクターが登場している。ウルトラシリーズに関しては、OVAながら1990年のグレートと1993年のパワードを円谷が推していたためか、この2人(特にグレート)の登場頻度が高い。ただやはり知名度的には劣るためか、マンやセブン等に出番を取られる事も多かった。
ロストヒーローズシリーズでは液状化攻撃はバイオアタックと呼ばれており、RX唯一の氷属性スキルにして全体攻撃用。また、抗体生成の技では回復+状態異常耐性の効果がある。同シリーズ2作目におけるHEROスキルではハードショット→バイオアタック→リボルケインスラッシュの順で必殺技を食らわせる『フォームチェンジコンボ』が登場。この時RXはバイオアタックで渦潮を起こしている。ぶっちぎるぜ!
主題歌
オープニングテーマ
- 仮面ライダーBLACK RX
作詞:康珍化 / 作曲・編曲:川村栄二 / 歌:宮内タカユキ
「ウェイカッ!!」というフレーズや「光と闇の果てしないバトル」が有名。
ちなみに1話では、エコー処理されたものがオープニングとして使用されている他真っ赤な目のフレーズの歌い方が違うものが使われている。
エンディングテーマ
作詞:康珍化 / 作曲:林哲司 / 編曲:川村栄二 / 歌:宮内タカユキ
これまでのライダー曲にしては珍しく、ライダーに関するワードがかなり少ない楽曲であり、ヒーローの名前を入れるEDが当たり前であった当時のEDとしては珍しく、メタルヒーローシリーズから受け継がれた要素の一つだと言える。
挿入歌
作詞:江連卓 / 作曲・編曲:川村栄二 / 歌:宮内タカユキ
RXの戦闘テーマ。歌詞に「悲しみ」や「怒り」が入っている為、ロボライダーやバイオライダーのテーマソングとしての側面も持っており、劇中では不思議なことが起こる場面や幹部が退場する回などの重要な場面で流れていた。つまり、イントロが流れ始めた時点で相手は死ぬ。
- バトルoh!RX
作詞:小林義明 / 作曲・編曲:川村栄二 / 歌:宮内タカユキ
RXの戦闘テーマ。バイオライダーの初陣もこの挿入歌でもあった為、ある意味では彼の戦闘テーマだとも言える。その激しい曲調からクライシスの心境を表した曲だとかネタにされる。RXを代表する処刑用BGMの一つ。
- 激進RX
作詞:石ノ森章太郎 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:宮内タカユキ
RXの戦闘テーマ。力強くRXが敵に向かっていく様を歌っているが、歌詞が「敵よ逃げるか!悪よ怖れよ!」だったり、「汝ら覚悟せよ!もう終わりだ!」など敵への殺意が激しすぎるのが特徴。劇中でのRXでのチートっぷりを思うとシャレにならない。
- 戦場のライダーRX
作詞:石ノ森章太郎 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:宮内タカユキ
RXの戦闘テーマ。やたらと歌詞中で怪人達がこれでもかとリボルケインでキルされているのが特徴。ちなみに「悪の妖族、迫る魔術、リボルケインも歯が立たぬ」というフレーズの元ネタである…が、実際のリボルケインで倒せなかった怪魔妖族などいなかったのでぶっちゃけ詐欺である。
- すべては君を愛するために
作詞:康珍化 / 作曲:林哲司 / 編曲:石田勝範 / 歌:宮内タカユキ
第27話で使用。実質的にこの作品におけるシャドームーンのテーマを兼ねている。
- 運命の戦士
作詞:康珍化 / 作曲:林哲司 / 編曲:石田勝範 / 歌:宮内タカユキ
RXの戦闘テーマ。クライシス皇帝との決戦を印象付けた。
- 黒い勇者
作詞:平出よしかつ / 作曲:林哲司 / 編曲:石田勝範 / 歌:倉田てつを
RXの戦闘テーマ。この作品で唯一、てつをが担当した楽曲である。
- 永遠のために君のために
作詞:平出よしかつ / 作曲:川村栄二 / 編曲:石田勝範 / 歌:水木一郎
RXの戦闘テーマ。
ちなみにてつをが、歌うはずだったというデマも存在していたという。
- 11(イレブン)ライダー大讃歌
作詞:赤井圭 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:水木一郎
11人ライダーのイメージソング。この曲のみ企画音盤扱いで当時はBLACKとRXは同一カウントであった為、BLACKは歌詞中に登場しない。
余談
仮面ライダーBLACKは日食の日に生まれたライダーという設定なのだが、BLACKの放映開始の1987年には金環日食が、RX放映の1988年には皆既日食が起こり、さらにディケイド出演の2009年にも皆既日食が起こった。
正に「太陽の子」であると言えよう。
その時、不思議なことが起こった!
実はBLACKからクライシス帝国との決戦まで10人ライダーとの接点が全く無かった。その為、昭和ライダーの黒幕がショッカー首領と全く別である唯一の例ともなった。接点ができた事でRXはある意味でようやく11号ライダーになったといえる。
幻の続編?
概要の通り本作をもって昭和年代の仮面ライダーシリーズは一旦終了となったが、続編の企画はあったという証言が一部の関係者から語られることもある。
- 小林良平氏は11代目仮面ライダーの主演に抜擢されていたにも関わらず企画が突如中止になり、作品は幻となる、と証言している。
- 当時プロデューサーを担当していた吉川進氏は89年を振り返ってのインタビューに「当初(仮面ライダーシリーズ)は少なくとも3年はやろうという話だった」「近年のテレビ局がニュースを増やしたり、バイオレンスへの反対署名などの動きが、90年の作品には反映されてくると思う」と証言している(宇宙船90年51号)
- 変身ベルトはショルダーホルスター、バイクは変形やライダーの鎧、四輪マシンはバイクを格納するなどの今までにない付加価値を持ち、少年仮面ライダー隊を設置して商品・雑誌他スポンサーとの連動展開を図り、基本型の怪人に毎回異なったパーツを付けた新しい怪人製作といったRXの後番組の検討資料がバンダイホビー事業部に残されている(92年版仮面ライダー大図鑑7)
- 石ノ森章太郎氏は仮面ライダーZX同様に雑誌媒体で活躍する新ライダー仮面ライダーガイアを考えていた(仮面ライダーEVE第2巻収録の石ノ森遺稿)
- 一方で当時キャスティングを担当していた髙寺成紀氏は、10人ライダーの出演も「『RX』後に仮面ライダーは制作しない」という決定を受けてのことで、企画立案やオーディションなど、後番組を制作する動きは東映社内では記憶にないと証言している。
- 総合すると、早い段階(時期は不明)で主演俳優やギミック類は検討されてはいたが、番組編成や某事件によるアクション映画への風当たりの変化などから、具体的な企画になる前に制作しないことが決定した、ということだろうか?2chには吉川Pを自称する人物による幻の「仮面ライダーオリンビス」企画が投稿されたことがあるが、真偽は不明である(詳細は外部リンク参照)。
関連タグ
BLACK・RX | 、BLACKRX、南光太郎、てつを |
---|---|
二つ名 | 太陽の子 |
別形態 | ロボライダー、バイオライダー |
武器 | リボルケイン |
必殺技 | リボルクラッシュ、RXキック |
乗物 | アクロバッター、ライドロン |
アイテム | キングストーン |
敵 | クライシス帝国、シャドームーン |
劇場版 | 仮面ライダー世界に駆ける |
言葉 | その時不思議な事が起こった、ゆ゛る゛さ゛ん゛!!、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな、悪に生きる道は無いと思いしれ!! |
歌詞 | 光と闇の果てしないバトル、誰かが君を愛してる |
表記ゆれ | 仮面ライダーブラックRX、ブラックRX |
主な出演者
- 魔王
- 萬画版で登場した光太郎の未来の姿とされる存在で、もしかしたら特撮版でもRXではなくこちらになっていた可能性もあるのかもしれない。
- 仮面ライダージオウ
- キカイダー01
- エネルギー源が太陽電池ゆえに太陽光が必要不可欠な点で似通っている。
- 時空英雄仮面ライダー
- シュガー佐藤氏による昭和ライダーを題材とした漫画でもう全部あいつ一人でいいんじゃないかなのコラが有名。
- マスクド・ライダー
- 「仮面ライダーBLACKRX」をアメリカでリメイクしたもので日本では未放送。
仮面ライダーBLACK → 仮面ライダーBLACK RX → 真・仮面ライダー 序章