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自殺の編集履歴

2022-05-04 02:29:18 バージョン

自殺

じさつ

自分で自分の命を絶つこと。また比喩的に「自分にとって非常にダメージの大きい行為をしてしまう」ことも意味する。

概要

自殺とは、自分自身を殺すこと。

死に至らず不本意にも生存してしまった場合は「自殺未遂」という。

自身を殺すことを目的としない「自傷」とは区別される。

また、救いようのない状況下の人間(または動物)に対して、その苦痛を取り除くためにあえてを施すという安楽死とは異なる。


比喩的に「自分にとってダメージの大きい行為を自らやってしまうこと」を指すこともある。

サッカーなどの「自殺点」もこの範疇に入る(現在ではイメージが悪いため「オウンゴール」の呼称が主に使われている)。


Pixivでの自殺のイラストは、の描写のあるR-18Gのものが多い。


自殺問題

WHOによれば世界で年間約80万人とされている。


21世紀において自殺率の高い国のランキングでは、主要国の場合旧ソ連地域、東欧韓国日本などが伝統的に上位を占めている。基本的には景気が良くなり失業者が減るほど低くなり、逆だと高くなる。


また、日照時間が少ない地域は自殺が多い。北欧諸国の自殺率は幸福度ランキングに反して普通に高い(スウェーデンフィンランド)。日本では日本海側はいつも上位である(ただ北陸三県は宗教信仰が強いためか少ない)。日照時間の多い地域は政情不安だろうと自殺率が低かったりする(ベネズエラミャンマーエジプト等)。


中華人民共和国アメリカ合衆国は自殺率自体は高くないが、自殺者にしめる若者の比率が高いために大きな問題と認識されている。このうち中国は男性より女性の自殺者の方が多い、世界でも稀な国である。アメリカについては近年かなり上昇しており、2020年のデータでは日本と同等以上になった。


大抵は若者より中高年、女性より男性の自殺率がはるかに高い。

中高年より若者の方に比率が高かったら、それはそれで問題となるが、戦時下ではこの状況になりやすい。実際、初期のナチスドイツが、この状況に陥っている。


優生学も自殺を生む。特に障害者に対しての風当たりは強く、彼らを救う手立てはが妥当であると、論文を書いた医学者までいたほど。

こうした過激な思想が(これだけが原因ではないとしても)、イタリアのファシストやドイツのナチス、その他枢軸国の独裁政権を生む温床となった。そして、それらに反論を唱えた人々は、弾圧された。


自殺観

キリスト教やイスラム教では殉教目的以外での自殺が禁止されているのは有名だが、仏教では近世まで即身仏のような自殺する修行もあった。また、芥川龍之介以来文豪は度々自殺する。

ジャイナ教においては生きている以上他の動物の殺生は避けられないという観点から、修行に対し断食による意図的餓死を戒律として義務付けている。

新興宗教に類似性の高い精神性を有する特にブラックな企業においては、従業員に対し暴行脅迫を用いて自殺を命じることがあり、裁判などでたびたび争点となる。


キリスト教圏でもスイスオランダなどでは、条件があるものの安楽死が合法化されている。

日本でも、安楽死を合法化せよと主張する層が定期的に声を上げる。

某著名人ですら、自死の為に信頼できる知人に手伝ってもらったという事件もあったくらいで、現代のストレス社会でははっきりとした解決策が存在しない、難しい問題である。


現代のストレス社会でははっきりとした解決策が存在しない、難しい問題である。


日本の自殺問題

男女合わせて年間2万人(10万人当たり約16人)が自殺していると言われる。

遺書がないと自殺と断定されないとも言われることもあるが、実際はしっかりカウントされている。約7割は遺書がないとされているが、どっちみち正確な数字は掴めていない。うつ病患者が自殺者全体の75%を占めている。

医療が進歩した現代においては20代-30代の死因1位2位には自殺が入っている(まあ戦死や脚気が1位だったらもっと問題であるが)。データがある範囲で一番低い記録でも10万人当たり約12.1人であり、現在人口換算で約1.5万人になる。ここらはわりとどうしようもないかもしれない。


「女性より男性の自殺率が圧倒的に高い」という世界的な傾向は日本も例外ではなく、自殺者の4分の3が男性である。また日本でも他国と同じく「中高年の自殺率が高い」傾向にあるものの20~30代の若年層の自殺率も中高年に迫るほどの高さであり(ただし10代の自殺率は他国と同じく低め)、少子化が進む日本では重大な問題である。また、失業率とある程度相関がある。


昔から精神論根性論が根強い日本においては、自殺者を誹謗中傷する者も多いが、現実にはうつ病や躁うつ病の症状で死を望むようになる「希死念慮」というものがあり、自殺者には治療を受けている者もいない者も含めてこの患者が多く含まれている。


また、自殺者を非難することで、「自殺をするような弱い人間に育ててしまった」などとして遺族が自責の念をさらに強めてしまい苦しむ事も多い(実際には自殺原因には恋愛問題や職場での問題など様々であり家族に責がないことが多い)。

遺族や自殺未遂者を追い詰めるのは本当に止めよう。遺族を連鎖崩壊に追いやったり未遂者を既遂者にしてしまったり、自殺予防や遺族の心のケアに努力する支援者の活動をも阻害するだけである。

現在では政府の対策により数年間連続で下がっているが、それでも依然として高い。上記のように失業率と相関があるため、求職者に手に職つけさせればかなりの自殺対策になると考えられる。


実際に過重労働などで追い詰められた事のある人の中には、ふと通勤中の駅で目の前の線路を見て「一歩踏み出せば、苦しみから解放される」といった思いにとらわれて、衝動的に自殺を図りそうになってしまったことがある人もいるとのこと。


人口10万人当たりの死者数

自殺:約13.7人

交通事故:約2.5人

殺人:約0.3人

自然災害:1960年以降の以下の年を除く平年は0.4~1人

1995年:5.1人(阪神・淡路大震災)

2011年:11.9人(東日本大震災)


もし、あなたが自殺を考えている場合、いのちの電話などの相談機関を頼ってみるのを推奨する。どうか早まらないでほしい。

全国のいのちの電話

日本いのちの電話連盟


主な方法


主な原因

  • 病気(心理的な場合、うつ病など)
  • 失恋
  • いじめ
  • 家族等の大切な人の死(大切な人を亡くした悲しみは、通常は次第に落ち着いていくのだがこれがいつまでも回復せず、うつ病に陥るケースもある他、亡くした人があまりにも大切すぎ、その人のいない世界など考えられなくて…というケースもある)
  • 過労死(過労自殺)
  • 破産
  • ウェルテル効果
  • 冤罪
  • 失業
  • 受験失敗(韓国や中国などの苛烈な学歴社会の国で見られる)
  • 引責(死をもって償う、自責の念。昔の大名やその重臣が敗戦などの責を負って切腹したケースなど。大戦時の阿南惟幾大西滝治郎なども)
  • 抗議:戦犯裁判などで判決に納得がいかず、絶対に判決を受け入れない意思表示として行うケースや、チベット仏教僧が中国の弾圧に抗議して焼身自殺したケース、自身の研究に捏造の疑惑があるとされ、報道への抗議として行ったケースなどがある。
  • 太陽光を長時間浴びないことによる鬱(緯度が高い地域、前述の北欧やグリーンランドなど。日本では日本海側に季節性うつが多い。)
  • 戦闘手段として行うもの:第二次世界大戦中の大日本帝国は、回天桜花などの特攻兵器を開発し、操縦者の生還の可能性が存在しない捨て身の攻撃を繰り返した。
  • 宗教上の戒律によるもの:ジャイナ教修行は、その最終段階として断食を継続し、最後には餓死する。
  • 無宗教(直接的な原因ではもちろんないが、無宗教の国は高くなりやすいらしい)

また戦時弾圧下には強姦処刑拷問(および拷問で口を割ってしまい仲間を巻き込んでしまうこと)を回避するために自殺する者もいる。


類義語

自害 自決 自尽 自刃 自裁 自死


関連タグ

 殺人  自害 心中 心理 精神

死にたい しにたい 殺して

自爆 自爆テロ 自傷

自殺絵 自殺サークル

自滅 自殺行為 手の込んだ自殺

自殺予防 生きろ うつ病

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