概要
トリガーとは、『ワールドトリガー』の作中に存在する架空のテクノロジーのこと。
異世界からの侵略者、近界民〈ネイバー〉の文明を根幹から支える技術であり、同時に界境防衛機関「ボーダー」が近界民の侵攻に対抗するために不可欠な武装である。
トリガーは未知の生体エネルギー、トリオンを動力源として稼働し、その性能は使用者のトリオン量に大きく左右される。
対近界民戦において、戦闘用の換装体であるトリオン体及び人工兵器トリオン兵の装甲にダメージを与えられる唯一の自衛手段であり、また戦闘以外にもあらゆる分野に応用の効く超技術である。
トリガーの本場である近界では兵器や装置として利用されるものに留まらず、巨大な国家の国土や気候、更には大地を照らす太陽そのものさえトリガーで形成されている。
その用途を問わない万能さから、近界はトリガー技術に大きく依存した発展を遂げてきており、「こちら側の世界」こと玄界(ミデン)のような多様な分野に渡る高度な科学技術の発展は見られず、大きく異なる文明が根付いている。
「こちら側の世界」は現状トリガー技術後進国であり、そこまで高度なトリガー技術は持ち合わせていない。だが、エンジニア班の研鑽のもとに技術を発展させており、日夜新技術の研究と開発が行われている。
「緊急脱出(ベイルアウト)」機構はその中でも特に大きな要素であるが、他にも既存の機械と複合させたオペレーティングシステムやシミュレーターによる補助もボーダー隊員の質を上げる一助となっている。
遠征における近界の未知のトリガーの入手は非常に大きな戦果となり、更なる技術革新を促している。
ボーダーのトリガー
ボーダーが使用する、トリガーの技術を応用し武装化したもの。「黒トリガー」と対比して「ノーマルトリガー」とも呼称されている。起動時にトリガーホルダーに格納された戦闘体、トリオン体と実体が入れ替わる。
トリガー自体は小さいチップ状で、「トリガーホルダー」と呼ばれる刃の無い柄状の本体に左右で4種類ずつ、合計で8種類までセットされる(例外あり)。隊員は適正に合わせた複数のトリガーを随時使い分けることで戦闘を行う。
トリガーホルダーには、それに加えて、基本装備として「緊急脱出(ベイルアウト)」、「戦闘体格納機能」、「レーダー」がデフォルトで備わっている。
トリガーは装備するだけである程度のトリオンを消費し、過剰な装備は実際の戦闘に回せるトリオンの総量を削る事に繋がるため、枠が空いているからと言って自身の戦法に必要なトリガー以外はセットしないのが基本となっている。
左右に振り分けられた8種のうち、利き手用の「メイントリガー」と反対の手用の「サブトリガー」の2種類まで同時に使用することが出来る。メインとサブで性能上の違いはなく、両手のトリガーを持ち替えて使用しても特に問題はない。そのため左右どちらに何のトリガーをセットするかは、どのトリガーを同時に使用するかに依る部分が大きい(例:狙撃手は基本狙撃銃とレーダー無効化マントの「バッグワーム」を同時起動するため、異なるサイドにセットする)。
「弧月に対する旋空」「レイガストに対するスラスター」などの専用オプショントリガーは、同じサイドにセットする必要がある代わりに例外的に同じサイドで同時に起動する事が可能。また、銃手の銃型トリガーは弾に枠を割く必要がある代わりに銃本体は枠を使用しない。
(直進弾(拳銃型)で一枠、など)
中には「カメレオン」などの起動中は他のトリガーの使用が一切不可能になるトリガーや、「バッグワームタグ」などの燃費を向上させた代わりにセットしたサイドの枠を全て埋めてしまうトリガーも存在する。
ボーダー本部では組織としての汎用性と継戦能力を重視しているため、凡その基本性能は共通しているが、同一の装備でも個人のトリオン能力の寡多や使用センスの差が如実に出るため、他者とは異なる独特な使い方をする隊員もいる。
- 影浦の変則スコーピオン「マンティス」
- 緑川の連続グラスホッパー「ピンボール」
- 生駒の長距離旋空弧月「生駒旋空」
- チカの通常アイビス「砲撃」、鉛弾+ライトニング「鉛弾(レッドバレット)狙撃」
- 出水、那須、ヒュースの変化弾リアルタイム弾道引き
など。
なお、それぞれのトリガーは必ず片手を埋めるわけではなく、物理的に両手がふさがっていたり戦闘体の腕を破壊されても、トリオンを通わせていない状態であれば他のトリガーを使用可能(銃型トリガーや弧月などは使用していない=トリオンを通わせていない状態ならば保持したまま別のトリガーを使用可能)。
A級隊員には開発室に依頼してトリガーを自分の要望に合わせてカスタマイズできる権利が与えられており、B級隊員でもエンジニアに相談すればある程度トリガーを改造することが認められている。
C級(訓練生)の所持する訓練用トリガーの場合は、コスト面の都合で緊急脱出の機能がない上に武器を1種類しか選択できず、性能の面でも落ちる。(例外として、レイジの判断でC級の頃の千佳は狙撃手用トリガー3種類とバッグワームを装備している。)
この事もあり、C級隊員が基地の外でトリガーを使うことは隊務規定違反として禁止されている。
(第二次大規模侵攻後に規約は緩和され、緊急時の救助活動などを目的としたトリガーの使用は容認される事となった。)
また、職員やエンジニアにはトリオン体への換装機能のみで武器や緊急脱出機能を持たない護身用トリガーが支給されている。
現時点で玄界におけるトリガー技術はボーダーの支配下で完全に独占状態にあり、トリガーをボーダー外の人物に横流しする事は重要機密事項違反として重い処罰の対象となる。
A~C級戦闘員のトリガー(ノーマルトリガー)のポジション別の種類は以下の通り。
攻撃手用トリガー
近距離で戦う「攻撃手」の使用するブレード型トリガー。現在のボーダーでは主に3種類が使われており、戦闘スタイルによって使い分けられている。トリオンのコストパフォーマンス、攻撃力ともに優秀であり、攻撃力を単純なトリオン量の寡多に依存しないため、比較的トリオン量に乏しい部類の隊員でも使いこなす事が可能。 |
弧月
攻撃力 | A | 耐久力 | A | 軽さ | C |
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概要 |
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攻撃手用トリガーとして最初に開発されたもので、同時に現在に至るまで最も高い人気を誇る傑作トリガー。そこそこの重量があり、形状も自由に変えることは出来ないが、高い次元で攻撃力と耐久力を両立している。太刀型や直刀型が多いが、トリオン量の消費を減らした槍型を使用する隊員もいる。 |
弧月専用オプショントリガー
スコーピオン
攻撃力 | A | 耐久力 | D | 軽さ | A |
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概要 |
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迅悠一の発案の元ミカエル・クローニンによって開発された軽量ブレード型トリガー。体のどこからでも出し入れでき、トリオンを消費して自在に形状を変えられる。変則的な攻撃が可能で且つ攻撃力も申し分なく、素早い奇襲に向いているが、耐久力は貧弱で受け太刀をすると簡単に刃こぼれする。自由度が高いトリガーゆえか他のトリガーと比べて名称の付けられた技が多く存在する。また切断された四肢を補う義足的な使い方や、ダメージを受けた部分を覆いトリオンの流出を防ぐ包帯のような使用法をする者もいる。基本形にもバリエーションがあり、伸縮時のリーチを伸ばした穴開き型(風間隊)、バランス重視の片刃型(遊真)、回転機能を持たせた双刃型(木虎)などがある。 |
技名 | 概要 | 主な使用者 |
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もぐら爪(モールクロー) | 刃を地中に潜行させ意識外からの奇襲を狙う。 | 風間蒼也 |
枝刃(ブランチブレード) | 体内で刃を枝分かれさせブレードの本数が増えたように見せる。 | 空閑遊真 |
脚ブレード | 形状の自由度を活かし、切断された脚部に対する義足として使用。 | 木虎藍 |
マンティス | 二本のスコーピオンを繋げる事で射程を大幅に伸ばし、フックショットか蛇腹剣のような動きを見せる。 | 影浦雅人 |
レイガスト
攻撃力 | B(E) | 耐久力 | B(SS) | 軽さ | D |
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※()内は盾モード時の性能。
概要 |
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寺島雷蔵が開発したトリガー。通常のブレード時とは別に、ブレードを変形させて盾とする「シールドモード」となる機能を持つ。オプショントリガーの「シールド」と比較した場合、形状の自由度では劣るが、展開したまま移動させても耐久力を消費しないというメリットがある。状況に応じて攻守を使い分けられるが、攻撃手用トリガーの中で最も重いため、攻めが重視される攻撃手の性質もあって使い手はあまり多くない。使用者はオプショントリガーと合わせて使用する事が多い。 |
レイガスト専用オプショントリガー
銃手/射手用トリガー
銃手の使用する『弾』型トリガー。射程というアドバンテージを得る分攻撃手用のトリガーに比べて威力で劣り、トリオンの消費も激しい。弾の射程、威力、弾速を設定により変更でき、使用者のトリオン量が攻撃性能に大きく影響を及ぼす。状況に応じて通常弾と特殊弾を使い分ける事が可能。 |
「銃手」と「射手」
銃手 |
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弾を打ち出す為の銃火器をトリオンで生成して攻撃する。機構の利点として射程を増強し、構造上の利点として射撃精度が上昇する。射程のボーナスがあるため単純な撃ち合いに強く、また攻撃までに複数の手順が必要な射手と比べ狙って引き金を引けば攻撃が可能なため会敵即攻撃の際にも有利。ただし、銃火器を持つための手・腕を損傷すると攻撃出来なくなるというデメリットも存在する。 |
- 弾トリガー
通常弾〈アステロイド〉
解説 |
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銃手や射手の基本となる通常弾。射出すると直線上に飛ぶ。特殊な性能がない分威力に優れ、弾を集中させる事でシールドを破るほどの攻撃力を発揮する。 |
変化弾〈バイパー〉
解説 |
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弾道を自由に設定できる変化弾。遮蔽物を避けたり相手の予期せぬ方向からの攻撃を実現できる。ハウンド(追尾弾)より複雑かつ直線的な方向転換が可能だが制御が難しく、多くの隊員は予め使いやすい軌道パターンをイメージしておき状況に応じて使い分けている。弾を曲げず直線で飛ばすことも可能だが、相手を騙す意図以外で使うメリットは薄い。その場の地形に合わせてリアルタイムで弾道を引ける隊員は那須玲、出水公平、ヒュースの3名のみ。 |
誘導弾/追尾弾〈ハウンド〉
※画像のものはハウンド改 |
解説 |
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対象を自動で追尾する誘導弾。曲線的な方向転換をする。追尾の方法にはトリオン体の反応を追いかける「探知誘導」と視線で対象を追う「視線誘導」があり、前者を「誘導弾」、後者を「追尾弾」と表記する。誘導性能の強弱を設定する機能があるが、弾速が速すぎると誘導性能が発揮しきれない欠点があり、誘導半径にも限度がある。撹乱や牽制に使われることも多い。誘導性能を切って直線軌道で飛ばすことも可能だが、相手の油断を誘う以外のメリットは少ない。 |
炸裂弾〈メテオラ〉
解説 |
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着弾するとその場で爆発し、広範囲を攻撃する事が可能な炸裂弾。特に障害物の破壊に秀でている。トリオン量の調節によって爆発の規模を設定できる。地面に設置して地雷のように使ったり、至近距離から投げつけたり、トラップとして使用することも可能。ただし、基地内での戦闘などの場合、使用制限が入る事もある。トリオンキューブを狙撃等で攻撃されると起爆してしまう。 |
合成弾
2種類の弾を組み合わせて複数の効果をもたせた特殊な弾。発案者は出水公平。主に射手が使用する。軌道から効果を判別できないため奇襲において絶大な効果を発揮する。非常に強力だが大量のトリオンを消費する上に合成には時間がかかり、コントロールも難しい。扱うには高い資質が必要とされ、実戦で使う者は限られる。銃手でも設定すれば使用は可能だが、その場合銃は『合成弾しか撃てない銃』になる。 |
種類 | 分類 | 組み合わせ | 備考 | 主な使用者 |
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トマホーク | 変化炸裂弾 | バイパー+メテオラ | 設定した軌道を飛び、着弾すると爆発する。弾速は純粋なバイパーよりも遅くなる。 | 那須玲、出水公平 |
ギムレット | 徹甲弾 | アステロイド+アステロイド | 弾体の構造を二重にすることで貫通力を高める。 | 出水公平、二宮匡貴 |
サラマンダー | 誘導炸裂弾 | メテオラ+ハウンド | 相手を追尾するように飛び、着弾すると爆発する。狙撃手にはやや劣る程度の長い射程を持つ。 | 蔵内和紀、二宮匡貴 |
コブラ | 不明 | アステロイド+バイパー | 不明。 | |
ホーネット | 強化追尾弾 | ハウンド+ハウンド | 追尾機能が強化されて、ハウンドでは曲がり切れないような角度でより鋭く目標を追うことが可能。 | 二宮匡貴 |
銃型トリガー
銃手が『弾』トリガーの発射補助に使用するトリガー。これを使用するかどうかが銃手と射手の区別となる。直接使用よりも性能が上がる反面、弾の性質が固定される。一挺に2種類までの弾の指定が可能。なお、銃手の銃型トリガーは例外的にスロットの枠を消費しない。日々マイナーチェンジが加えられている。 |
種類 | 分類 | 備考 | 主な使用者 |
---|---|---|---|
拳銃型 | 近距離型 | 射程20%up。 | 三輪秀次、木虎藍など多数 |
突撃銃型 | 中距離型 | 射程20%up+連射可。PDW型もこれに含まれる。 | 嵐山准、犬飼澄晴など多数 |
散弾銃型 | 面攻撃型 | 弾の散る角度を調節できる。瞬間火力は高いが射撃のラグが大きい。 | 諏訪洸太郎、堤大地 |
機関砲型 | 高速連射型 | 突撃銃型をはるかに上回るレートで連射が可能。 | 木崎レイジ |
擲弾銃型 | 曲射型 | 曲射弾道で遠距離から攻撃できる。主にメテオラでの砲撃に使用。 | 北添尋 |
回転式拳銃型 | 不明 | 射程と弾数を極端に切り詰める事で威力と弾速に特化。 | 弓場拓磨 |
銃手用オプショントリガー
名称 | 解説 | 主な使用者 |
---|---|---|
鉛弾(レッドバレット) | 命中したトリオン体に杭状の重しが突き刺さり、重量で相手の動きを拘束する。直接的な攻撃力がない代わりにシールドに干渉せず貫通することが可能。弾速が遅くトリオン消費が激しいため敬遠されがち。狙撃手用トリガーでも使用可能だが、余程のトリオン能力がなければ実用不能なレベルで遅くなる。 | 三輪秀次、雨取千佳 |
スタアメーカー | 命中した箇所に目印を残すことができる。目印はオペレーターの端末とリンクしておりレーダー探知が可能。カメレオンやバッグワームでは隠せず対ステルス戦で効果を発揮する。 | 諏訪洸太郎、堤大地 |
狙撃手用トリガー
狙撃手が使用するトリガーは、銃手や射手の『弾』トリガーとは異なり『銃自体』を指す。銃手に比べ1発に大量のトリオンを消費するため連射には向かないが、遥かに長い射程と高い威力を持っており一撃で相手を戦闘不能に追い込むことも可能。基本的に奇襲用であり撃ち合いは想定されていない。 |
イーグレット | ライトニング | アイビス |
---|---|---|
イーグレット
威力 | 射程 | 弾速 | 速射 | 軽さ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
B | S | A | C | C | 射程距離重視の標準型。トリオン能力が高いほど射程が伸び、使用者によっては1㎞先の狙撃を可能にする。バランスに優れ、威力も高い事から1番人気を誇る。 |
ライトニング
威力 | 射程 | 弾速 | 速射 | 軽さ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
C | B | SS | B | B | 弾速重視の連射型。トリオン能力が高いほど弾速が上がる。重量も軽く、取り回しの良さが売りだが、威力が低いため他の狙撃用トリガーに比べると防御用トリガーで防がれやすい。 |
アイビス
威力 | 射程 | 弾速 | 速射 | 軽さ | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
SS | A | B | D | D | 威力重視の大砲型。トリオン能力が高いほど威力が上がる。鈍重で対人ではオーバーキルな火力を持つため、主に対トリオン兵用として使われるが、集中シールドなどを破るために使用されることもある。 |
防御用トリガー
相手の攻撃を凌ぐトリガー。特にシールドはあらゆるポジションの隊員が装備している必須トリガーの1つ。 |
種類 | 分類 | 概要 |
---|---|---|
シールド | 防御 | 半径25m以内の任意の場所・形状にエネルギー体の盾を作り出すトリガー。レイガストの盾モードと違って手に持つ必要はなく、盾を展開したまま両手で攻撃可能。攻撃を受けるだけでなく、展開したまま移動させた場合も耐久力を消費する。防御範囲を広げると防御力が下がり、小さくするほど上がる。分割しての使用も可能で、重ねがけも有効。「固定モード」にすれば生やした場所から動かせない代わりに耐久力が増す。 |
エスクード | 防御 | 任意の地面からバリケードを発生させるトリガー。単純に盾として使う事も斜線を遮る障害物として使う事もできる。半透明なシールドと異なり自分の視線も遮られるので注意が必要。壁が出る勢いも強いので、カタパルトのように人間や物体を撃ち出すことができる。壁や床だけでなく、触れていれば、人間からも生やす事ができる。玉狛支部所属者に使用者が多い。 |
トラップトリガー
種類 | 分類 | 概要 |
---|---|---|
スイッチボックス | 特殊 | 特殊工作兵専用のトリガー。多様な効果のトラップをマップ上に複数個設置し、特殊工作兵が任意のタイミングで起動する。攻撃用、移動用など発動効果は多種多様。 |
オプショントリガー
種類 | 分類 | 概要 | 主な使用者 |
---|---|---|---|
バッグワーム | 隠密 | レーダーを無効化するマント。使用中トリオンを少しずつ消費する。シールド同様ほぼ全隊員が装備している。特に狙撃手にとっての生命線。マントは起動するだけで有効であり、脱いだり破れたりしてもレーダーに映る事はない。 | 隊員全般 |
バッグワームタグ | 隠密 | 特殊工作兵・観測手が使用。バッグワームより消費トリオンが少ないが、セットした側のスロットを全て埋めてしまうため他のトリガーを使用できない。 | 冬島慎次、喜多川真衣、尼倉亜澄 |
カメレオン | 隠密 | 周囲の風景に透過する。他のトリガーと併用不可であり、使用中トリオンを少しずつ消費。バッグワームと違いレーダーに映り、トリオン反応も消せない。 | 風間隊、若村麓郎、三浦雄太、笹森日佐人 |
ダミービーコン | 隠密 | 宙に浮く小さな球。相手のレーダーにダミーのトリオン反応を捕捉させ、判断を攪乱する。使用者とオペレーターのどちらからでも操作が可能。 | 東春秋、片桐隆明、尼倉亜澄 |
サイレンサー | 隠密 | 黒いジェル状の物体。銃身に取り付けて使われている。効果は不明。 | 来馬辰也、宇野隼人、常盤守、計良佳伸 |
テレポーター | 移動 | 視線方向に瞬間移動。移動距離に比例して、消費トリオンと次に使用できるまでのインターバルが増加する。 | 嵐山准、時枝充、加古望、尼倉亜澄、月見花緒 |
グラスホッパー | 移動 | 空中に反発する足場を作り移動を補助する。分割が可能だが数を増やすほど1枚の出力が減る。1度使用した足場は消滅する。物質化したトリオンを反射し、弾丸トリガーとは相殺される。 | 緑川駿、空閑遊真、東隊、王子隊、太刀川慶など |
韋駄天 | 移動 | 事前に移動する軌道を指定しておく事で、通常のトリオン体では不可能なレベルの高速駆動を可能とする。その性質上一度動き始めると敵の動きに対応する事ができない。 | 黒江双葉 |
スパイダー | 特殊 | 目標に射出してワイヤーを張るなど、移動やトラップ等の戦闘補助に使用。色は自由に設定可能で、風景と同化させ相手を撹乱する事も可能。オペレーター側の視覚支援で味方は視認可能となる。 | 木虎藍、三雲修、鳩原未来、木崎レイジ、香取葉子 |
強化レーダー | 特殊 | 詳細不明。 | 尼倉亜澄 |
タイマー | 特殊 | 詳細不明。 | 加古望 |
魔光 | 不明 | 詳細不明。 | 黒江双葉 |
緊急脱出(ベイルアウト)
前述した正隊員の基本装備の1つで、トリオン体が破壊されたり隊員が「ベイルアウト」と叫んだ場合に発動し、本体を帰投地点に転送する安全装置。
この技術は近界民にとっても珍しいらしく、ガロプラの遠征部隊はその有用性を高く評価し自隊の装備として取り入れている。
製造コストが高いためC級隊員には装備されておらず、ボーダー本部が制作に携わったわけではない黒トリガーにも装備されていない。
全トリオンの大半を消費するほどトリオンコストも高い。
玉狛第一のトリガー
玉狛支部所属のA級部隊玉狛第一では、ボーダー本部の規格をクリアしていない独自のトリガーを使用している。
本部所属のA級隊員もトリガーを独自にカスタマイズすることが可能だが、玉狛のものは所属隊員1人1人のスタイルに合わせて制作されたワンオフであり、高い性能を有すると同時に汎用性や継戦能力を度外視で作られた規格外の装備である。
そのため、このトリガーを使用する玉狛第一は、公平性を保つため本部のランク戦へ参加することができない。
詳細については各員のページを参照。
⇒玉狛第一
黒トリガー
ノーマルトリガーとは性能を一線に画す特殊なトリガー。たった1つでボーダー内のパワーバランスをひっくり返しかねない存在。
詳細については⇒黒トリガーを参照。
アフトクラトルのトリガー
トリガーホーン
近界民の中でも最大級の軍事国家、アフトクラトルの使用するトリガー。
アフトクラトルでは、「トリガーホーン」と呼ばれる角状のトリオン受容体を頭部に埋め込み、後天的にトリオン能力の高い人間を生み出す技術の開発、及び実用化に成功している。
この角の恩恵により、アフトクラトルのトリガー使いはノーマルトリガーであっても他の国のそれとは比較にならないスペックを誇る。
トリオン量を増やすだけでなく、角を利用してトリガーとの適合率を高める事が出来、また角から得られるデータから黒トリガーとの適合者も容易に見つけ出す事が可能。
黒トリガーに適合すると角が黒く変色する。
それはまだ良いのだが、角の侵食が進行し脳にまで達すると眼球が黒化してしまう。この眼球の黒化が見られた場合、次第に使用者の人格面にも影響を及ぼすようになり、命もそう長くは持たないらしい。この状態の角を別のものに移植すると、面白い事が起きる
またアフトクラトルのノーマルトリガーは、トリガーを体の一部と見なしトリオン体と同化させて運用させる傾向が強い。
黒トリガー
名称 | 使用者 | 能力 |
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卵の冠(アレクトール) | ハイレイン | トリオンのキューブ化。トリオン体の吸収・自己回復 |
窓の影(スピラスキア) | ミラ | ワープゲート |
星の杖(オルガノン) | ヴィザ | 超高速広範囲斬撃 |
泥の王(ボルボロス) | エネドラ | 三態変化 |
ノーマルトリガー
詳細は各キャラクターの記事を参照。
ガロプラのトリガー
性質としては、どちらかと言えばアフトクラトルのトリガーよりボーダーのトリガーに近く、複数の機能を選択し組み合わせる事で戦闘時に必要な機能を補っている側面が見られる。
ノーマルトリガー
名称 | 使用者 | 能力 |
---|---|---|
処刑人(バシリッサ) | ガトリン | 多腕・ブレード・シールド・大砲 |
黒壁(ニコキラ) | コスケロ | ジェルによる武器の無力化 |
踊り手(デスピニス) | ラタリコフ | 飛行ユニット |
藁の兵(セルヴィトラ) | ウェン・ソー | 分身 |
剣竜(テュガテール) | レギンデッツ | 詳細不明 |
詳細は各キャラクターの記事を参照。
母トリガー〈マザートリガー〉
女王(クイーン)トリガーとも呼ばれる。近界の星のそのものを形成する巨大なトリガー。動力源として「神」と呼ばれる優れたトリオン能力者を生贄に捧げる事で莫大な力を発揮する。生贄を捧げなくとも起動は可能だが、星を維持するほどのエネルギーは生まれない。
詳細は近界民の記事を参照。
冠トリガー〈クラウントリガー〉
母トリガー直属のその星の最も強力なトリガー。母トリガーの護衛や、インフラの維持だったりと国によってさまざまな用途や姿形をしている。
詳細は近界民の記事を参照。
『ボーダレスミッション』では
今作のゲーム版である『ボーダレスミッション』では、大規模侵攻編までに登場したトリガーを概ね網羅している上に、自由に付け替えできるため、原作とは異なったポジションにする事も可能。
ただし、ゲーム用にルールが調整されているため、原作通りの装備は難しい事が多い。
なお、「装備可能なトリガーは90種以上」と宣伝されているが、ゲームオリジナルの「能力強化オプション」や既存の武器の改造種なども多いため、実質的な数はそこまで多くはない。
以下主なルール
- 武器トリガーは片手用2個、または両手用1個まで。戦闘中に持ち替える事は出来ない。また、銃と弾丸はそれぞれ別枠で数えられる。
- 片手用は弧月(剣)、スコーピオン、レイガスト、ハンドガン、射手でそれ以外は両手用。
- ハンドガン・アサルトライフル・射手は4種の弾丸から2種類まで設定可能で、戦闘中もその中から自由に切り替える事が出来る。
- その他の銃は全て専用弾で固定されている。また、スパイダーは「ワイヤーハンドガン」という専用銃とセットになっている。
- オプショントリガーは、起動型(バックワーム、レッドバレットなど)と装備型(グラスホッパー、旋空弧月など)に分けられる。
- 原作と違って同時に起動できるトリガー数の上限が無いため、「二刀流(二丁拳銃)+バックワーム+グラスホッパー」といった行動も可能。
- 両手射手スタイルの場合、使える弾丸は左右どちらかのみ。なお、左右の組み合わせが特定のパターンの時に切り替えを行うと合成弾になる。