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オークス(日本)の編集履歴

2022-12-01 11:43:49 バージョン

オークス(日本)

にっぽんおーくす

JRA(日本中央競馬会)の東京競馬場で開催されるGⅠ競走「優駿牝馬」の公式副称。格式ある旧八大競走の一角で、牝馬クラシック三冠の第2戦。

概要

現在の正式名称は「優駿牝馬」であるが、副称である「オークス」が通称としても広く一般的である。イギリスのオークスとして日本オークスとも呼ばれることもある。

こちらでは、日本におけるオークスについて詳細に基準する。

1938年にイギリスのオークスステークスを範として、4歳(現3歳)牝馬限定の「阪神優駿牝馬(はんしんゆうしゅんひんば)」を阪神競馬場(旧鳴尾競馬場)に創設。横浜農林省賞典四歳呼馬(現: 皐月賞)・東京優駿(日本ダービー)・京都農林省賞典四歳呼馬(現: 菊花賞)・中山四歳牝馬特別(現: 桜花賞)とともに日本のクラシック競走のひとつとされる。桜花賞は最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走とされたのに対し、本競走はスピードとスタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのレースとされている。


距離は創設当初芝2700mだったが、1940年から1942年まで芝2450mで施行した後、1943年から芝2400mに変更[7]。施行場も1946年から東京競馬場に変更され、この際に名称を「優駿牝馬」に改称。1965年から(オークス)の副称が付けられ、現在に至る。施行時期は1952年まで秋季だったが、1953年から春季に変更された。


1984年よりグレード制が施行され、GIに格付け。1995年から地方競馬所属馬が、2003年からは外国産馬がそれぞれ出走可能になり、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。


2018年から2020年まで、本競走の1―3着馬には当該年に行われるヴェルメイユ賞への優先出走権が与えられていた。同年よりヴィクトリアマイル・安田記念とともにデスティナシオンフランスの名称で提携していたが、2021年より対象競走から外された。

「オーク(Oak)」は、樫を意味する英語。「ダービーステークス」創設者の第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは樫の森が茂る「オークス」と呼ばれる土地を所有しており、1779年にエリザベス・ハミルトンと結婚した際、記念に競馬を開催することを発案。その中に夫人の希望を入れて3歳牝馬のレースを行い、これが「オークスステークス」と名づけられたのが由来とされている。その事から、日本では本競走の優勝馬を「樫の女王」という通称で呼ぶこともある。



主な前哨戦・トライアルレース

桜花賞(阪神競馬場・芝1,600m)

牝馬クラシック三冠レースの一冠目。

オークスの出走馬の多くはこのレースに出ており、条件・傾向の違いなどもあって桜花賞で敗れた馬の巻き返しも多い。


フローラルステークス(東京競馬場・芝2,000m)

オークスと全く同じ競馬場で開催されるGⅡ競走。

2010年以降は2着までの馬にオークスの優先出走権が与えられており、現時点でこの出走枠では2着が最高である。


スイートピーステークス(東京競馬場・芝1,800m)

トライアル競走の一つ(リステッド競走)で、1着馬のみ優先出走権が与えられている。


忘れな草賞(阪神競馬場芝・2,000m)

オークスのトライアル競走ではないが関西地域の馬が賞金の上乗せのために出走するともされており、

チョウカイキャロル(1994年)、エリモエクセル(1998年)、エリンコート(2011年)、

ミッキークイーン(2015年)、ラヴズオンリーユー(2019年)がここを勝ってオークスを制している。


NHKマイルカップ(東京競馬場・芝1,600m)

桜花賞を回避または出走できなかった馬がNHKマイルカップから向かうこともある。

競走条件

出走資格: サラ系3歳牝馬(出走可能頭数 :最大18頭)


JRA所属馬

地方競馬所属馬(後述)

外国調教馬(優先出走)

負担重量: 定量(55kg)


第3回 - 第6回は57kg。

未勝利馬・未出走馬(収得賞金が0の馬)には出走権がないものの、未勝利馬・未出走馬でも出走できるフローラステークス・スイートピーステークスで収得賞金を加算し、優先出走権を得れば出走できる。2017年までは、フローラステークス3着・スイートピーステークス2着でも優先出走権を得られたものの、これらの着順では収得賞金を得られないため、未勝利馬・未出走馬がこれらの着順となった場合は出走資格を得られなかった。


出馬投票を行った馬のうち優先出走権を持つ馬から優先して割り当て、その他の馬は通算収得賞金の総計が多い順に出走できる。なお、出馬投票の結果同順位の馬が多数おり出走可能頭数を超過した場合は、抽選で出走馬を決める。

地方競馬所属馬は上記のほか、NHKマイルカップの2着以内馬、およびJRAで施行する芝の3歳重賞競走優勝馬にも出走資格が与えられる。


歴代優勝馬

☆:牝馬三冠達成

★:二冠達成(「桜」は桜花賞、「エ」はエリザベス女王杯(1976年-1995年)(前身の「ビ」はビクトリアカップ(1970年-1975年))、「秋」は秋華賞(1996年-)との二冠を表す。

馬名   騎手  備考
昭和時代
第1回1938年アステリモア保田隆芳記念すべき初代女王
第2回1939年ホシホマレ佐々木猛
第3回1940年ルーネラ近藤貞男
第4回1941年テツバンザイ稲葉幸夫
第5回1942年ロツクステーツ玉谷敬治
第6回1943年クリフジ前田長吉
第7回1946年ミツマサ新屋幸吉
第8回1947年トキツカゼ佐藤嘉秋
第9回1948年ヤシマヒメ佐藤嘉秋騎手による初のオークス連覇
第10回1949年キングナイト高橋英夫
第11回1950年コマミノル渡辺正人
第12回1951年キヨフジ阿部正太郎
第13回1952年スウヰイスー★(樫)八木沢勝美
第14回1953年ジツホマレ杉村一馬
第15回1954年ヤマイチ八木沢勝美
第16回1955年ヒロイチ岩下密政
第17回1956年フエアマンナ佐藤嘉秋
第18回1957年ミスオンワード★(樫)栗田勝
第19回1958年ミスマルサ八木沢勝美
第20回1959年オーカン清田十一
第21回1960年スターロツチ高松三太
第22回1961年チトセホープ伊藤修司
第23回1962年オーハヤブサ藤本勝彦
第24回1963年アイテイオー伊藤竹男
第25回1964年カネケヤキ野平祐二
第26回1965年ベロナ加賀武見
第27回1966年ヒロヨシ古山良司
第28回1967年ヤマピツト保田隆芳
第29回1968年ルピナス中野渡清一
第30回1969年シャダイターキン森安重勝
ビクトリアカップ設立
第31回1970年ジュピック森安重勝
第32回1971年カネヒムロ岡部幸雄
第33回1972年タケフブキ嶋田功
第34回1973年ナスノチグサ嶋田功
第35回1974年トウコウエルザ★(ビ)嶋田功嶋田功騎手オークス三連覇
第36回1975年テスコガビー★(桜)菅原泰夫
牝馬三冠確立
第37回1976年テイタニヤ★(桜)嶋田功
第38回1977年リニアクイン松田幸春
第39回1978年ファイブホープ横山富雄
第40回1979年アグネスレディー河内洋
第41回1980年ケイキロク岡部幸雄
第42回1981年テンモン嶋田功
第43回1982年シャダイアイバー加藤和宏
第44回1983年ダイナカール岡部幸雄
グレード制導入
第45回1984年トウカイローマン岡冨俊一
第46回1985年ノアノハコブネ音無秀孝
第47回1986年メジロラモーヌ河内洋初の牝馬三冠達成
第48回1987年マックスビューティ★(桜)田原成貴
第49回1988年コスモドリーム熊沢重文
平成時代
第50回1989年ライトカラー田島良保
第51回1990年エイシンサニー岸滋彦
第52回1991年イソノルーブル松永幹夫
第53回1992年アドラーブル村本善之
第54回1993年ベガ★(桜)[[武豊]武豊騎手オークス初勝利
第55回1994年チョウカイキャロル小島貞博
第56回1995年ダンスパートナー武豊1996年に古馬としてエリザベス女王杯を勝利
秋華賞設立
第57回1996年エアグルーヴ武豊
第58回1997年メジロドーベル★(秋)吉田豊
第59回1998年エリモエクセル[[的場均]]
第60回1999年ウメノファイバー蛯名正義
第61回2000年シルクプリマドンナ藤田伸二
第62回2001年レディパステルK.デザーモ初の外国人騎手の優勝
第63回2002年スマイルトゥモロー吉田豊
第64回2003年スティルインラブ幸英明秋華賞導入後初の三冠牝馬
第65回2004年ダイワエルシエーロ福永祐一
第66回2005年シーザリオ福永祐一
第67回2006年カワカミプリンセス★(秋)本田優
第68回2007年ローブデコルテ福永祐一
第69回2008年トールポピー池添謙一
第70回2009年ブエナビスタ★(桜)安藤勝己
第71回2010年アパパネ蛯名正義だから優勝レイは2本用意してあるって本当ですかオークスの勝利者ジョッキー同着
サンテミリオン横山典弘
第72回2011年エリンコート後藤浩輝あめふり
第73回2012年ジェンティルドンナ川田将雅3頭目の三冠牝馬
第74回2013年メイショウマンボ★(秋)武幸四郎
第75回2014年ヌーヴォレコルト岩田康誠
第76回2015年ミッキークイーン★(秋)浜中俊
第77回2016年シンハライト池添謙一
第78回2017年ソウルスターリングC.ルメール
第79回2018年アーモンドアイC.ルメール平成最後の三冠牝馬
令和時代
第80回2019年ラヴズオンリーユーM.デムーロ
第81回2020年デアリングタクト松山弘平新型コロナウイルス感染拡大及び緊急事態宣言発令の為、無観客開催。史上初の無敗の三冠牝馬となる。
第82回2021年ユーバーレーベンM.デムーロ圧倒的一番人気のソダシを降す。
第83回2022年スターズオンアース★(桜)C.ルメール三冠達成をスタニングローズに阻まれる。

関連項目

競馬 JRA 重賞 GⅠ

東京競馬場


3歳牝馬三冠レース

桜花賞 優駿牝馬 秋華賞

3歳クラシック三冠レース

皐月賞 東京優駿(日本ダービー) 菊花賞

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