データ
世代 | 完全体 |
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タイプ | 水棲獣人型(または邪神型) |
属性 | ウィルス |
必殺技 | フォービドゥントライデント |
得意技 | サウザンドウィップ、無数の触手 |
所属 | ディープセイバーズ |
異名 | 海底の破壊僧 |
概要
初登場は『デジモンペンデュラム2.0ディープセイバーズ』。
舟の方向を狂わせるコンピュータウィルスから誕生した。
首から数珠のようなものをぶら下げており、戦いに勝利するとそれを持って倒した相手を弔うようなポーズを取る事から、「海底の破壊僧」の異名を得た。
その手足は触手の集合体であり、それを開放した真の姿を見た者は、帰ってこられなくなるとされている。
名前の由来は恐らくクトゥルフ神話に登場する「父なるダゴン」とタコ(「クトゥルフ」に類似している)をかけたもの。
「『蛸の触手で構成された異形の肉体』に『蝙蝠の翼』のデザイン」はクトゥルフそのものに見える。
渡辺けんじもアレをモチーフにしたと述べている。
また数珠や破戒僧の異名などから妖怪の海坊主も意識していると思われる。
各媒体での活躍
デジモンアドベンチャー02
第13話「ダゴモンの呼び声」に登場。
現実世界ともデジタルワールドとも異なる世界、暗黒の海の主として登場(その為、劇中では「ダゴモンの海」とも呼ばれている)。尚、この世界の影響が強くなっている間はデジタルゲートが開かない。
謎の完全体デジモンで、ハンギョモン(の姿をしたデジモンとは別の存在)達に崇拝されている。
セリフや戦闘シーン等はなく、シルエットのみの登場だが、この第13話自体の印象が強く知名度はそこそこある。
ダゴモンの元ネタがアレな為か、01の時点でクトゥルフ路線にするのは決まっており、当時クトゥルフ神話の要素を組む必要に駆られていた脚本家・小中千昭氏(後にテイマーズの脚本も担当している)に依頼されていたが、ダゴモン回を入れる隙間がなく02に回された。
ラストに向けた伏線も織り込まれながらも、内容は小学生向けのアニメでありながら、クトゥルフテイスト盛り沢山のホラー回となっており、他の回とは明らかに異なる、暗く不気味な雰囲気に包まれていた。
タイトルコールでは、デジモン文字で「フングルイ ムグルウナフ クトウルウ ルルイエ ウガフナグル フタグン」(「ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見るままに待ちいたり」の意)と記されているが、これは地岡演出助手が仕込んだお遊び。
当時、既に存在していた他の和訳と被らない、独自翻案にする手の込みぶり。
デーモンを送りつけられても何もしなかった辺り、意外と寛大なのかもしれない(倒されたのかも知れないが)。
ちなみに、劇中に登場するイービルリングをつけられてハンギョモンの姿になっていた「あれら」はダゴモンの眷属(恐らく「深きものども」)であり、正確にはデジモンではない為、イービルリングを着けられても操られずにいた。な尚、クトゥルフネタは次回作でも登場しており、そちらで登場したのはウルトラマンティガの外伝小説でも登場した「内原戸哲夫」なる人物である。
デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
CV:飯塚昭三
第19話「海底大冒険!夢の財宝デジモンを探せ!」に登場。
海底を掃除しながら宝物を収集していたミズキが、海底で発見したデジクォーツに出現。デジクォーツには無数の沈没船が確認でき、ダゴモンが沈めた可能性も考えられる。タコよろしく風景に同化する能力を持つ。
シャウトモンによれば「海の邪神デジモン」と異名を持つ程かなり凶悪なデジモンらしく、相手の洗脳が可能で、人間だけが触れられる結界をミズキに開けさせ、プレシオモンの持つデジタマを狙った。
因みにこちらの方は前述の「02」以来、アニメデビューから約12年ぶりの登場で、ようやくシルエット無しでの登場を果たした。
ギガブレイクドラモンとデジクロスした、アレスタードラモンと押し合う強さを見せ、ハンター達を苦戦させたが、プレシオモンとデジクロスしたサブマリモンと、アレスタードラモンの連続攻撃を受けてタギルにハントされた。12年前のクトゥルフテイスト盛り沢山のホラー回から一変しハントされた事情もあり、ある意味で視聴者にとってトラウマブレイカーなエピソードであろう。
デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー
追加デジモンとして登場。
Lv1のステータスでは『魔法アタッカー』なのだが、最終的に『物理寄りの両刀使い』となる、変則的な伸びが特徴。
しかし、この作品の水属性デジモンは、魔法メインにした方が安定性が高く、逆に物理アタッカーの需要が皆無に等しい為、攻撃力の高さが余り嬉しくないのが実情。
主な理由としては、弱点を突ける火属性は基本的にHP・物理防御がそろって高いデジモンが多く、数少なく刺さる完全体以上は、同じウィルス種のブルーメラモン、残るは天敵のワクチン種の完全体のガルダモン及び、究極体のホウオウモン(ウィルスはワクチンにはダメージが半減される為、弱点属性を突いても0.75倍にしかならない)の3種とみと、水属性の物理アタッカーの必要性の薄さが分かる筈。
その上、固有技のフォービドゥントライデントは、追加効果のない単体物理技の為、強さの実感し難さに拍車を掛ける(ディレイが低めな為、次のターンが回り易いぐらいのメリットしかない)。
サポートスキルの『深海の眠り』も、「通常攻撃に10%で睡眠を付与」するものの、低確率過ぎて信頼性がないのもマイナスとなっている。
数少ない強みとして、種族相性で強いデータ種で、オンライン対戦での採用頻度の高いサクヤモンやロゼモン、ドゥフトモンの何れも物理防御に難がある為、それらに対して継承物理技をぶつけ易い上、知力の数値は『魔法攻撃力=魔法防御力』である為、物理アタッカーとしては魔法攻撃への耐性が高い(但し、前者に関しては他のウィルス種でも出来る芸当であり、ダゴモンだけの強みではない)。
シナリオではメインクエスト『YHS★428』のボスとして2回バトルする。
上記の固有技に加え、ボス専用スキルとして呪術(単体対象の攻撃、知力のデバフ)、テケリ・リ(全体対象に混乱付加)と、明らかに上記のデジモンアドベンチャー02のオマージュとして、クトゥルフ神話テイストが強いエピソードになっている。
そもそも、このクエストに登場するダゴモンは、劇中で噂される都市伝説・渋谷ヒラサカを検証中に死亡してしまった少女の魂が、成仏出来ずに化生した妖魔(実際は怨霊や幽鬼の類)・『憐れな女子校生』が変異した存在であり、本当の意味でデジモンではない。
無事にクエストを終えた〆は、暗転した画面で憐れな女子校生が現れ「怪異は以外に近くにある……そう、貴方の後ろにも」と口にし終えるや、憐れな女子校生が消えると、暗転した画面に赤字でひたすら狂気の笑いが木霊すると、デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~で払拭されたトラウマを、上書きせんとする新たなトラウマと化している。
デジモンゴーストゲーム
CV:松山鷹志
第64話「呼ビ声」というタイトルにて登場。本作登場以前から元ネタのクトゥルフや「02」のアニメでの活躍から怪奇を扱う本作では登場を予想するファンが多く今回ついにそれが現実になった。
「02」とは異なり「クロスウォーズ」同様あくまで一般デジモンではあるのだが、突如体色が白から黒になるなど謎の変異が発生しておりその影響か完全体でありながら究極体相応になるほどまで力が増している。
海中から霧を発生させ海上の船や町の住人達を「エラ人間」として肉体を変化させ、自らの眷属として操っており夜の集団失踪事件として都市伝説になっていた。この行動には特に理由はないらしく己の眷属を増やす事を目的としている。
本体は深い海中に身を潜めながら、海上では「02」のシルエットのような霧の姿で現れる。霧の姿では相手の攻撃は通じず自分側は一方的に「フォービドゥントライデント」で攻撃をしかけ、更に傷を負わせた相手には幻覚を見せ幻の中に囚われさせる能力を持つ。
宙達の戦闘では上記の能力でカノーヴァイスモン達を苦戦させ幻の中に幻覚の中に囚われさせるが、ホバーエスピモンがたまたま持ってきた梅菓子の刺激により目を覚ます。
(梅の酸とクトゥルフTRPGの俗語のSAN値を掛け合わせたネタでありTRPGを意識してダイスのアニメーションが入る)
そして「グランノヴァ」により霧が晴れた事で本体が表れ、黒化し究極進化したシリウスモンと対峙し、「ブレイクェーサー」によりダウンするも大量の触手を出し宙達を飲み込もうとするが何者かがデジタルゲートを発生させ、デジタルワールドに強制送還された。
その強さや黒化など、通常のデジモンとは異なる変異が発生していたが結局謎のままダゴモンが消えた事により、事件は文字通り迷宮入りになる。だが彼の登場は更なる異変の序章でしか無かった・・
なお、眷属に変えられて海へ向かった人々はクティーラモン達が救出してくれた。
(何の因果か下の進化ルートを見ると…)
進化
主に悪魔系や水棲系から進化し、悪魔系や強力な水棲系デジモンに進化する傾向にある。
アレをモチーフにしているだけあって、進化系には非常に恵まれている部類だろう。
通常ルート
進化元
- シードラモン/アイスデビモン(Bo-233)
- エビドラモン/シーラモン/マンタレイモン(St-419)
- アクィラモン/ブレイドクワガーモン/グレイモンX/リボルモン/ライアモン(デジモンアクセルジャスティスゲノム)
- ゲソモン/デプスモン/ソーサリモン(St-908)
- スカモン(デジモンストーリー)
- オクタモン(ロストエボリューション)
- レアモン(ハカメモ)
- シェルモン/トビウモン(バイタルブレス)
進化元(ジョグレス)
- シードラモンorシーラモンorエビドラモン×ウィルス種(ペンデュラム)
- ゲソモンorオクタモン×ウィルス種またはデータ種(")
- ゲソモン×シードラモン/オクタモン×シーラモン(Bo-33)
- オクタモン×ゲソモン(サンバースト・ムーンライト)
進化後
- ネプトゥーンモン(サンバースト・ムーンライト)
- ヴェノムヴァンデモン(Bo-341)
- ディノビーモンとのジョグレス体。
- デーモン(Vj-9)
- リヴァイアモン(Bo-1088)
- イーバモン(ハカメモ)
- メタルシードラモン(St-405)
- エンシェントメガテリウモン(St-916)
- タイラントカブテリモン/メタルエテモン(デジモンアクセルジャスティスゲノム)
- プクモン(Ver.20th)
- ウィルス種とのジョグレス体。
- プレシオモン/レガレクスモン(バイタルブレス)
関連タグ
デイヴィ・ジョーンズ:ダゴモンのように全身がタコの集合体になったような姿