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のび太と銀河超特急の編集履歴

2023-07-28 11:51:31 バージョン

のび太と銀河超特急

のびたとぎんがえくすぷれす

『ドラえもん のび太と銀河超特急』とは、大長編およびそれを原作とする映画ドラえもんの17作品目

概要

原案は単行本第20巻収録、14ページの短編作品「天の川鉄道の夜」(この作品は、タイトルが宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に、内容は松本零士の『銀河鉄道999』に対するオマージュ)であり、この原案作品に登場するどこでもドアの発明によって寂れた天の川鉄道や銀河の果てのの存在(原案作品ではハテノ星雲)。および、天の川鉄道の車掌の姿も本作のモチーフになっている。

なお、原案作品の車掌のデザインは、本作よりも一層『銀河鉄道999』の車掌に似ている。


本作は、鉄道西部劇中生代世界など、他のドラえもん映画作品と比較して藤子・F・不二雄の趣味・趣向が多く取り入れられている作品である。また本作はのび太射撃の腕前、しずかちゃん風呂好きなどレギュラーキャラクターの設定が重要な役割を担っている。また、本作では一時的にスネ夫悪役となる作品だが、のび太とふしぎ風使いとは違い、スネ夫が孤立するのは序盤くらいである。ほんの短時間だがのび太も悪役と化す珍しい作品でもある。次作であるのび太のねじ巻き都市冒険記では、本作の西部の星で記念にもらったフワフワ銃が登場している。

藤子・F・不二雄氏は本作が公開された1996年の9月23日に亡くなったため、藤子氏がストーリー全般を手がけた最後の映画となった。次作の『のび太のねじ巻き都市冒険記』では途中から藤子プロ手がけている

あらすじ

スネ夫が人気のミステリー列車の切符3枚(いつものパターンである)手に入れたと自慢する。ジャイアンと静香はぜひ連れて行ってほしいとスネ夫に頼み込む。そこへのび太が駆け込むと、やはりスネ夫が「のび太の分はない」と嫌味を告げようとするも、彼は関係無いと一蹴。実は、ドラえもんが3日間も帰らないので、その行方を捜していたのだ。結局、その日も当てはなく、すっかり落胆して帰る。


ところが、家に帰ると何事もなかったかのようにドラえもんがいた。どうやら彼の話によると、別の用事で22世紀へ戻った際、長い行列を見て並んでみたら、それは22世紀で大人気の銀河ミステリー列車の切符のもので、発売3日前から並ばなければ手に入らない程。それを知って大喜びするのび太。

二人はさっそくその話題のミステリー列車に乗り込む。それは列車というより宇宙船で、さながら『銀河鉄道の夜』の世界であった。地球では到底見ることのできない宇宙惑星の絶景にすっかり感銘を受けたのび太は、お返しとばかりにスネ夫たちを集めて、盛んに自慢した。


そんな話を聞かされては到底黙ってられない3人。ジャイアンも静香も、自分たちも連れて行って欲しいと頼み込む。さらにはスネ夫までもがちゃっかりの準備をしていた。こうして、いつものメンバーが揃った所で、銀河超特急のが開いた。


そのミステリー列車で到着したのは宇宙の外れにある巨大遊園地「ドリーマーズランド」。ドラえもんたち5人は気の赴くままに楽しむが、一方で謎の生命体「ヤドリ」がハテノハテ星群のある星を根城に、人間支配を企んでいた。


主なゲストキャラ

銀河超特急車掌

銀河超特急の車掌。設定上はロボット

目と口しかない簡素な顔立ちで、いつも笑顔を絶やさず、礼儀正しく、職務に忠実でなかなかに可愛らしい。が小さく、制服はぶかぶか。なお、制服は車掌には珍しく緑色。ヤドリにとりつかれる事も無く、最後までドラえもん達と行動を共にしてヤドリを撃破する事になる。

声優は伊倉一恵


ボーム

22世紀の新聞「コスモタイムズ」の社会部記者。休暇旅行で銀河超特急に乗り、のび太たちと知り合う。ヤドリにとりつかれたのび太のハンマー攻撃を華麗にかわすなど、小太りな外見に似合わず動きが俊敏なことが窺える。また、医学の知識も心得ていて、のび太たちに的確なアドバイスを与えてくれる頼りがいのある人物。

声優は塩沢兼人


アストン

銀河超特急の乗客で、22世紀の大富豪の息子。普段は父親がお金持ちなのを鼻にかけているらしい。のび太たちを「昔者(むかしもん)」と呼んでバカにしている。射撃の腕はなかなか良く、射撃大会の成績はのび太に次いで2位(6発中5発命中)だが、悪役ガンマンロボットに負けている。最初にヤドリに寄生され、先遣隊の指導役として身体を支配されることになる。のび太たちに救われ(実際はドンとジェーンが救助した)た後に、列車の中で「昔者とか言ってバカにしてごめん。君たちの勇気は見習わなくちゃ」とのび太達に謝罪して和解した。また一連の事件の責任を感じ、父親にドリーマーズランド再建に協力するように頼んだ様子。

声優は真殿光昭


ドン

はる夫に似ているアストンの友人。物語では地味な存在で、知識不足かのび太達がいる時代を原始時代と勘違いしている(からかうために言った可能性もあるが、劇場版ではエンディングでボームから指摘されるまで、のび太達が20世紀からの来訪者であること自体を他の二人を含めてよく分かっていなかった節がある)。射撃の腕はかなり悪く、6発中全て外している。ヤドリに取り付かれたアストンにジェーンと共に小さな星へ置いてけぼりにされた上、ヤドリ船によって禁断の惑星の洞窟に振り落とされた。

声優は菅原淳一


ジェーン

気が強く口も悪い、アストンの友人である女の子。射撃の腕は悪く、誤って標的ではなく審判を撃ってしまい失格になる。ドンと同じく、ヤドリに取り付かれたアストンに置いてけぼりにされる。メルヘンの星では白雪姫コースを体験しようとしたが、人気で順番待ちだった上にあまりにもめちゃくちゃなシナリオ構成だったために諦めた。

声優は丹下桜


ヤドリ

人にとりついてコントロールする、アメーバのような寄生生物。寄生生物である彼らにとって、宿主となる人間は資源であるためか、人体を数える単位は「個」である。生物としての活動はできないが、ロボットを操ることもできる。宇宙征服を企てており、銀河系外の遠宇宙より侵入してきた。普段は小型のUFOにとりついており、巨大な宇宙船(宇宙戦艦。ただし巨大なのはヤドリ本体と比較しての話であり、人間と比べると非常に小さい)を母船にして宿主を探して宇宙を彷徨っている。名前ではなく、「ヤドリXXXX号」と番号で呼び合う。ちなみにアストンに寄生したのは「ヤドリ008号(ヤドリゼロゼロパーごう、映画では0008号)」。同じく、スネ夫、後にのび太に寄生したのは「ヤドリ0009号」。弱点は未来世界の石鹸「真空ソープ」。これをUFOまたは宿主の顔面に撃たれると、本体がシャボンに閉じ込められ、呼吸が出来なくなり、寄生相手から剥がれ落ちる。戦艦に乗っている者をすべて合わせると、約800万存在する。天帝が倒された後、全員撤退した。


この映画が上映された時期に、日テレ版ドラえもんの中の人が、主人公の某アニメで、似たような展開が繰り広げられた。


ヤドリ天帝

銀河支配を企む謎の宇宙生物ヤドリの王。金色のUFOに取りついている。終盤で巨大な剣闘士型ロボットに取りついてドラえもん一行を襲うが、のび太に乗り移ろうとして姿を現した瞬間にのび太に真空ソープの入った銃型のスプレーを食らって倒される。

声優は内海賢二


関連タグ

天の川鉄道 天の川鉄道の夜

銀河鉄道の夜 銀河鉄道999


映画ドラえもん


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