『ウィ・ルドン・ファー!!』
ドンファンという ポケモンに
似ているような気が するが
体の質感や 移動方法など
生物的に 全く 異なる。
まるで あれは 鉄の轍だ。
基礎データ
他言語版の名称
英語 | Iron Treads |
---|---|
イタリア語 | Solcoferreo |
スペイン語 | Ferrodada |
フランス語 | Roue-de-Fer |
ドイツ語 | Eisenrad |
韓国語 | 무쇠바퀴 |
中国語 | 簡:铁辙迹 繁:鐵轍跡 |
概要
ポケモンSVの「バイオレットブック」に記されし怪物で、ドンファンを模したロボットのような姿のポケモン。
スカーレット版にのみ登場するイダイナキバとは対になる。
その正体は遥か未来の時代のドンファンと推察されるパラドックスポケモンで、本記事上部の鳴き声も「Will Donphan」(ドンファンの未来形)から来ている。
シルエットも一見象らしく見えるが、実の顔面は背中のベルト部分(本来の鼻)と繋がっていないこぢんまりとしたもので、下顎以外はミライドンの目と同様にディスプレイ状。高速移動する際も、脚を格納してモノホイールのようにベルト部分だけを回転させる。
そのためドンファンが持っていた象要素や生物感は全く感じられず、かつてオカルト雑誌にて紹介された『宇宙人が投入した科学兵器』によく似ているとさえ言われているが、意外と表情は豊かなのでまた違った愛嬌を有している。
名前の由来もまんま「鉄の轍」から。バイオレットブックの記述からそのまま名付けられた為、ある意味では仮称に近い。
体を丸めて回転しながら急襲してきた後の地面は、深く削れて、焼け焦げたような跡が残っていたと言われている。
未来種のパラドックスポケモンは皆、名前の最初に「テツノ」とついているが、はがねタイプを持っているのは意外にもテツノワダチだけだったりする。
ゲーム上の特徴
容姿自体は「バイオレットブック」を閲覧することでストーリー最初期の段階から確認できるが、接触可能なタイミングも意外と早く、順当に進めばバッジ4個相当の時期に出会うことができる。
ロースト砂漠のスパイスを守るヌシポケモン『土震のヌシ』として巨大な個体が高速で砂漠の中を駆けまわっており、追いついて接近すればそのまま戦闘となる。
タイプ一致な上にひるみ効果が付く「アイアンヘッド」、低威力ながら元からそれなりに速いすばやさを更に引き上げてくる「こうそくスピン」、更にもちものを無力化する「はたきおとす」まで使ってくる。
運が悪いとすばやさで上回れないままもちものを無力化されひるまされで一方的にボコボコにされる可能性すらある。
……まあそこまでになるのはよほど運が悪い場合だけだが。
推奨レベルは推定で45前後。少なくとも、近くのカラフシティでジムリーダーのハイダイにやっと勝てるような実力ではまだ挑むのは早いであろう。
一応対策がきちんと立っている場合はレベル30代でも十分攻略可能。
時期を無視して挑む場合は、やけど状態やいかくで攻撃力を下げることでまず向こうの攻撃を耐えられるようにするのがいい。物理攻撃しか持っていないため割と簡単に機能停止させられる。
他にもがんじょう持ちのジオヅムなどもおすすめ。はがねタイプなのでしおづけのスリップダメージで信じられない勢いで体力を削ることができる。
2戦目はペパー先輩が相性有利なスコヴィランを繰り出してくれるので、任せてしまうのも手。とは言え、スコヴィランは打たれ弱く2~3発であっさり沈むため、やはりある程度レベルを上げておくか回復アイテムを大量に用意することも考えておくべし。
ホゲータを選んでいるならラウドボーンをぶつけて2匹がかりで文字通りゾウのローストにしてしまおう。ただし、「じだんだ」と「はたきおとす」には注意。
1戦目、2戦目ともにお勧めできるのはカラミンゴ。「じだんだ」を無効化、「はたきおとす」を半減にしつつ、弱点をつける「けたぐり」を最大火力でぶつけられる。ただし、こうそくスピンとアイアンヘッドは等倍なうえ、ロースト砂漠は砂嵐が吹きやすく、それでダメージを受ける点などに注意。
ストーリーでのヌシの出番はこれで終わりになるが、後々ストーリーの最中にこのヌシの出自についての説明が入るシーンがあり、管理者の隙をついて大穴を脱走した個体であることが判明する。
また、ヌシ自体との再会も可能。ヌシ戦直後からロースト砂漠に現れるようになり、話しかけると戦闘になる。本来ならば3ルートをクリアし最終シナリオへ進まない限りゲットできないパラドックスポケモンを、早期にゲットできる唯一のチャンス。レベルは45なので、バッジが5個以上であれば即戦力も見込める。
但し、このヌシ個体に関してはうっかり倒してしまった場合、二度と会えなくなってしまうので、「ヌシのあかし」持ちにこだわるなら捕まえたほうが良い。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノワダチ | 90 | 112 | 120 | 72 | 70 | 106 | 570 |
ドンファン | 90 | 120 | 120 | 60 | 60 | 50 | 500 |
イダイナキバ | 115 | 131 | 131 | 53 | 53 | 87 | 570 |
実は原種と比べて攻撃力は若干落ちているが、それを補ってかなり素早さが高い(というかガブリアスよりも速い)。特殊耐久もやや上でHPは据え置き。
覚える技もほぼほぼ似ているが、クォークチャージの効果を発揮するためのエレキフィールドを始めとした電気タイプの技を覚えられる。とはいえ物理技はかみなりのキバとワイルドボルトしかない。
ただしこおりのつぶてをタマゴ技で覚えられる原種と違ってタマゴ技がない=先制技を一切覚えられないのは難点か。また、「機械」である故かじゃれつくも覚えられないので注意。
ちなみに現時点ではアイアンローラーはテツノワダチのみがレベル91で覚える専用技(厳密にはオルティガが使役するルクバー・スターモービルも搭載しており、特性のミストメイカーと組み合わせて一回限りの大技として使ってくる)。
何気に特性「クォークチャージ」によりじめんタイプでありながらエレキフィールドの恩恵を受けるという変わった存在である。その為相手のエレキフィールドに便乗して返り討ちにするという戦い方も可能。
代わりに上記のアイアンローラーは、グラスフィールドを解除するなら「じしん」の威力を上げられるため都合は良いが、エレキフィールドを解除するとクォークチャージの増加分も無くしてしまうことになるため、総じて時と場合を選ぶ機会が多くなる。
パラドックスポケモンとしては若干器用貧乏な種族値だが、シリーズ2においては優秀な複合タイプを活かして「ステルスロック」「はたきおとす」での起点作り型や「とつげきチョッキ」を持ったサイクル型として使われることがある。主にキラフロル、ジバコイル、デカヌチャン、サーフゴー、ニンフィアに強い枠として使われるが、要するにはがねの特殊アタッカーや岩全般に強いという事である。
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- ED「RVR~ライジングボルテッカーズラップ~」:パルデアのポケモン達と共にEDで登場している。
関連イラスト
関連タグ
0989.スナノケガワ→0990.テツノワダチ→0991.テツノツツミ
ミライドン(コライドン/モトトカゲ)・テツノドクガ(チヲハウハネ/ウルガモス):遥か古代と現代の両方の姿を持つ仲間。ただし、明確な血縁があるのはミライドン達のみ
同複合タイプ
パルデアヌシポケモン
No | 異名 | 該当ポケモン |
---|---|---|
0950 | 岩壁のヌシ | ガケガニ |
0962 | 大空のヌシ | オトシドリ |
0968 | 潜鋼のヌシ | ミミズズ |
0984 | 土震のヌシ(S) | イダイナキバ |
0990 | 土震のヌシ(V) | テツノワダチ |
0977/0978 | 偽竜のヌシ | ヘイラッシャ/シャリタツ |