ポケットモンスター(アニポケ)
あにめばんぽけっともんすたー
概要
テレビアニメ『ポケットモンスター』とは、テレビ東京系で放送されているアニメシリーズである。
公式略称及びTwitterでの公式ハッシュタグは「アニポケ」。
本作は任天堂のゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズを原作とし、初代の『ポケットモンスター 赤・緑』を元にした第1作目「ポケットモンスター」を皮切りに、これまで多くのシリーズが制作および放送されている。
制作会社は下請け、製作協力を除き、初代から現在もOLMと小学館集英社プロダクションが務めている。
放送情報
テレビ東京系列の番組ではあるが、シリーズ自体の人気から各地の放送局でも番組販売形式でネットされ、時差ネット局を含めると計37局で放送され、地上波で視聴可能な地域は『サザエさん』に次いで多い46都道府県。
広島県では長年中国放送(JNN系列)で放送されていたが、番組改編の影響で2015年4月より広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)に移籍した。
唯一、地上波では視聴不可能となのが兵庫県である(※)が、インターネット環境が整っていれば見逃し配信で視聴することが可能である。
(※)…南部はテレビ大阪やテレビせとうちの電波が直接受信できる地域が多いため、普通にポケモンを見ることができる市町村は多いが、北部では基本的にBSアンテナを設置しBS放送を受信するか、ケーブルテレビに加入しないと見られない(一部の市町村ではCATVでも視聴できない)。
BS放送ではBSテレ東にて放送されている。
CS放送ではテレビ・劇場シリーズ共にキッズステーションで放送されているが、『ダイヤモンド&パール』のテレビシリーズに限りディズニーXDで放送されている。なお、テレビ東京製作アニメをCS最速で放送することが多いAT-Xでは未だに放送実績が無い。
海外ではカートゥーン・ネットワークにて外国人声優による英語吹き替え版が放送されている。主題歌を始め、ビデオやオンデマンド配信も海外向け仕様である。一部日本ではカットされているシーンもある。
インターネットではYouTubeで1週間限定の見逃し無料配信が視聴できる他、TVerでも視聴出来る。
放送時間帯の変遷については、各シリーズの記事を参照。
主な特徴
原作(ゲーム版)の設定を活かしている点も存在するが、基本的には物語の展開を広げつつも整合性を保つために「ゲームとの相違点」が結構存在する。
そのため、既存のゲーム版設定に新たなオリジナル要素が付与されたり、逆に既存の要素が削除されることもある。
- ストーリーは、原作ゲーム「ポケットモンスター」シリーズの設定やエッセンスを取り入れつつ、ほぼアニメオリジナルの設定・展開で進むことがほとんど。
- アニメ本編終了後にポケモンを解説するミニコーナー(オーキド博士のポケモン講座、フリードのポケモンゼミなど)、または映画情報などのおまけがある。
- 劇中に登場する人物(主人公、ライバル、一般トレーナーなど)は、基本的にアニメオリジナルキャラクターが採用されている。
- 基本的には、世界観および旅の舞台としてゲーム版に登場する地方を冒険する。
- ただし、街の数や島が原作よりも増えているため、アニメオリジナルの地区や施設も存在する(アニポケの世界・地方を参照)。
- 大抵のポケモンの鳴き声が種族名(他の作品に例えるとこいつとかこいつみたいな感じ)。
- わざマシン等人工的に技を覚えさせる道具を使う描写が無く、ポケモン自身が特訓をして技を身につけるのがほとんどである。現在のところ、わざマシンをポケモンに使う描写が無い。
- バトルフィールドに攻撃できる。主に「建物・施設の設備に攻撃」「草のフィールドを燃やす」「トリックルームの破壊」など。
- 必中技を「かわせ!」というトレーナーの指示で回避可能。(演出的に自然)
- 他にも、相手が繰り出す技を利用して相殺したり、逆に自分の技の威力を上げるためのブーストとして相手の技を利用することもシリーズを追うごとに増えてきている。
視聴者層の変遷
元々は「メインターゲット層を子供にしつつ親子で楽しめる」というコンセプトであるため、設定のシンプル化やストーリーの流れを分かりやすくするために、
- 「ポケモンリーグ(やコンテスト)を制覇する」
- 「道中のハプニングをサトシやその仲間達(ポケモン含む)の根性で解決する」
という王道展開が良くも悪くもエピソードの大半を占めていた。
しかし、近年の傾向では、
- ポケモンバトル等のアクション部分を派手にする
- 通常回・ギャグ回・シリアス回等のストーリー構成の多様化
- 「昔のアニポケを視聴していたらニヤリとする展開」や小ネタを仕込む
…など、『アニポケ自体の再構築』(マンネリ化の脱却)をすることで、上記のターゲット達の確保に加えて「一度アニポケを卒業した元視聴者」の出戻りを図ることで、より多くの視聴者を獲得することを試みている可能性がある。
シリーズ一覧
※以下、放送時期やエピソードの繋がり等は、各記事を参照。
サトシの旅シリーズ(通称)
「ポケモンマスター」を目指す少年サトシと、その相棒のポケモンピカチュウを主人公とするシリーズで、第1シリーズ~第7シリーズが該当する。
サトシのピカチュウを狙うロケット団員のチームも作中全シリーズに渡って登場する。
サトシは多くの場合旅をしているが、居候する描写のあるサンムーン編や新無印編のように旅を行わないシリーズも存在する。
1997年4月1日よりテレビ東京系列で放送開始。2017年11月9日の放送で通算話数1000回を達成(最強メガシンカ編4話含む)。最終的には2023年3月24日時点で放送年間は26年間、放送話数1245話に及ぶ長期シリーズとなった
- ポケットモンスター(無印)
- ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
- ポケットモンスター ダイヤモンド&パール
- ポケットモンスター ベストウイッシュ
- ポケットモンスター XY
- ポケットモンスター サン&ムーン
- ポケットモンスター(新無印)
外伝・スピンオフ
映画『ミュウツーの逆襲』の続編にあたる。サトシがジョウト地方の旅でミュウツーに再会する。2000年12月30日の年末スペシャルとして放送された。
第2世代『金・銀・クリスタル』をベースにしたアニメで、2001年12月30日の年末スペシャルとして放送。
登場人物のケンタとマリナはそれぞれ原作ゲームの男主人公と女主人公をモデルとしている。
時系列が本編1期後半であるため、人物の一部がアニメ金銀編の本編でも登場。
ロケット団が初のシリアスな悪役となった。
サトシ以外のキャラが主人公となるスピンオフ作品。本編の補足的なストーリー。本編の脱マンネリ回対策の為に実施した実験フォロー作ともいえる。週刊ポケモン放送局で2002年12月3日から2004年9月28日までに合計18話放送されている。
ポケットモンスター10周年記念として2006年4月29日にて米国にて初放送されたアニポケ映画。のちにスカパーで日本語吹替版が放送されたが、いまだにDVD化には至っていないばかりかAmazon_PrimeVideoでは配信されていない。
サトシの記憶からミュウツーが作られたのでミュウツーの逆襲とミュウツー!我ハココニ在リの続編としてもとらえられる。
映画『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』のプロローグにあたるスピンオフアニメ。
ベストウィッシュシーズン2に登場したバージルが主役であり、ライバルトレーナーが映画でまともな活躍をしたのは、この作品が初めてである。
第6世代『XY』のメガシンカを題材にしたアニメ。一人の青年トレーナー・アランがメガシンカを極める物語。
時系列がXY(アニポケ)であるため、人物の一部が本編や映画でも登場。
ゲームソフト『LEGENDSアルセウス』の発売を記念して作られた特別アニメ。
時系列はアニメ「ポケットモンスター」(新無印)であり、そこから過去のシンオウ地方であるヒスイ地方にタイムスリップするエピソードになっている。
サトシとゴウの他、シンオウ地方繋がりでダイヤモンド&パールに登場したキャラが数人再登場する。
「神とよばれしアルセウス」同様、新無印の放送時期に放送された番外編。
アニポケ本編のパラレルワールド的なエピソードであり、直接的な繋がりはない。
リコとロイの旅シリーズ(通称)
自分探しを目的とする少女リコと、冒険家を目指す少年ロイの2人を主人公とする新シリーズで、現時点では第8シリーズが該当する。
劇場版ポケットモンスター
テレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズの映画作品。
各作品によって、テレビアニメ版の世界観と同一するパターンと、同一しないパラレル的なパターンがある。
詳細は『劇場版ポケットモンスター』の記事を参照。
関連タグ
公式全般
原作 | ポケモン(ポケットモンスター) |
---|---|
放送局 | テレビ東京系列 |
歴代主題歌、タイアップ等 | アニポケ関連曲一覧 アニポケセレクション |
関連番組 | 週刊ポケモン放送局 ポケモン☆サンデー ポケモンスマッシュ ポケモンゲット☆TV ポケモンの家あつまる? ポケモンとどこいく!? |
表記揺れタグ | アニポケ ポケアニ |
その他 | ポケモンアニメ アニポケ手持ち一覧 アニポケ主人公 |