概要
『Fateシリーズ』に登場する円卓の騎士のグループ名。他作品との区別のため本タグを用いる。
「騎士」の名の通り、その多くはセイバークラスの適性を持ち、ベディヴィエール以外は英霊相当の霊基数値を有している。
キャメロットを中心としたブリテンの王とその騎士たち。
先王ウーサー亡き後、混沌を極めたブリテンを蛮族や卑王、魔物などの脅威から守護した。
伝説的君主アーサー王の完璧なる統治のもとで繁栄を極めたが、数々の問題や騎士の離反、ランスロット卿と王妃ギネヴィアの不貞、そして息子モードレッド卿の叛乱により滅亡したとされている。
元々滅びることは決まっていたブリテンだが、騎士同士の不理解や認識の齟齬、誤った対応などが不和を生み、また君主であるアルトリアも「滅びを回避するために完璧な王となるべく、人としての自身の心に蓋をした」結果、「部下の苦悩や民の限界に気付くことができない」という過ちを犯し、ほぼ全ての当事者にとって最悪の後悔を残す終焉を招いてしまった。
『Fate/GrandOrder』一部第六章「神聖円卓領域キャメロット」にて敵として立ちはだかり、大きく掘り下げられる事となる。
Fateの顔であるセイバーを筆頭格とする組織なだけあり、Fateシリーズに一人はほぼ必ずと言っていい程、円卓関係者が出演する傾向にある。後述。
ただし、円卓の騎士やアーサー王そのものではなく、間接的に関係のあるキャラクターが登場するケースも存在している。
メンバー
キャラクターとして登場済な者は、専用記事がある為リンク先を参照。
- 第一席(主君):アーサー王
- 席次不明:ランスロット
- 席次不明:ガウェイン
- 席次不明:アグラヴェイン
- 席次不明:トリスタン
- 席次不明:ベディヴィエール
- 席次不明:モードレッド
- 第二席:パーシヴァル
- 第三席:ケイ
- 第七席:ガレス
- 第十三席:ギャラハッド
その他キャメロット関係者
- ペリノア王:顧問監督官
- 原典では円卓の騎士に数えられ、パーシヴァルの父親にあたる場合もある。
- ボールス:次期第十一席
- ユーウェイン:不明
- 原典では円卓の騎士の一人で、モルガンの息子かつガウェイン達四人兄妹の従兄弟。水着獅子王のスキルにて存在が判明するも、直接の登場は現在のところ無し。また1部6章における彼の動向は一切不明。
- ベイリン:不明
- 原典では円卓結成以前の騎士のため、円卓の騎士に含まれない。パーシヴァルの宝具にて存在が判明するも、直接の登場は現在のところ無し。
- マーリン:宮廷魔術師
- エクター:ケイの父でアーサー王の養父
- ギネヴィア:アーサー王の王妃
- モルガン:アーサー王の姉(原典では異父姉)
- ヴィヴィアン:湖の乙女。モルガンとは表裏一体の存在
- ウーサー・ペンドラゴン:ブリテン王。アーサー王とモルガンの父
- イグレイン:ウーサー王の妃でアーサー王とモルガンの母
- エレイン:主にランスロットの関係者(同名の人物が複数いる)
はぐれ騎士
- ペレアス卿
- 異説で円卓の騎士とされる。尚、彼は型月世界では円卓の騎士にカウントされていない。
- 原典では湖の乙女との逸話が存在しているが、実際に話題に出した者以外のサーヴァント達は、全くこの逸話を信用していなかった。
その他
- 男性のアーサー
- 「Fate/Prototype」に登場する平行世界のアーサー王。FGOでは設定上『異世界の別人』という立場にしているが、実は平行世界の同一人物である。円卓の騎士達はアルトリアと同等の存在として認識し敬っている。また、若かりしモルガンからは男のアルトリアと呼ばれていたり、オジマンディアスも彼らは同一人物であると見抜いている。
- セイバー・オルタ
- セイバー・リリィ
- 平行世界のアルトリアの修行時代の姿。主にマーリンの趣味で姫騎士となっている。
- 獅子王
- キャメロット特異点を作り上げた黒幕。
- 槍王
- 黒き槍王
- ロンドン特異点に召喚された有り得たかもしれない槍王の黒化した姿。
- プロトマーリン
- こちらは異世界(平行世界)のマーリン。
- マシュ・キリエライト
- ギャラハッドの盾と霊基を継承した『FGO』ヒロイン。2部6章の成長等からランスロットやガウェインは同胞と認めているため記載。
登場作品
Fate/stay night
サーヴァントとしてアーサー王が、回想にベディヴィエール、モードレッド、マーリンが、DEEN版にはトリスタン、と思われる人物が台詞のみで登場。
ギャラハッドとランスロットは名前のみ登場しており、表記は「ガラハッド」「ラーンスロット」となっていた。
また、この頃のベディヴィエールのCVは能登麻美子氏が担当されていた。
Fate/Zero
サーヴァントとしてアーサー王と狂えるランスロットが登場。アニメ版のEDにはアーサー王にトドメを刺されるモードレッドの姿が描かれている。
Fate/EXTRAシリーズ
サーヴァントとしてガウェインが登場。
Fate/Apocrypha
サーヴァントとしてモードレッドが、アニメ版の回想に円卓の騎士とマーリン、アーサー王、「モードレッドの母」名義でモルガンが登場。
Fate/Prototype
サーヴァントとして男性のアーサー王が、前日譚の「蒼銀のフラグメンツ」の回想に男性のモードレッドとパロミデス、女性のマーリンが登場。
『Prototype』世界のベディヴィエールにも言及がある。
Fate/labyrinth
サーヴァントとしてアーサー王が登場。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
サーヴァントに似て異なる存在としてのケイが登場。
Garden_of_Avalon
アーサー王を筆頭格として円卓の騎士が多数登場。マーリン、ケイ、ガウェイン、ランスロットの4人が語り部を担当。
Fate/Grand Order
これまでの円卓の騎士に加え、ギャラハッド、ガレス、トリスタン、アグラヴェイン、セイバークラスのランスロット、パーシヴァルが新規サーヴァントとして登場。そして、本来サーヴァントにはなれないベディヴィエールは『staynight』の方とは別人として登場し、容姿の細部や設定に『FGO』オリジナル要素を加えて大幅にリテイク。CVは宮野真守氏が担当。モルガンは同名だが、原典及び『Apocrypha』における設定のモルガン(CV遠藤綾氏)の記憶を受け取った異聞帯の方として登場。異聞帯モルガンのCVは石川由依氏が担当。
ちなみに『Prototype』世界のガウェインにも言及している。また、『6章Zero』では、立ち絵が存在しない騎士の中にガヘリスが名指しで言及されており、今後、出番もしくは実装される可能性があると考えられる。
Fate/strangeFake
フランチェスカが、アーサー王を召喚しようとしたものの、触媒が原因でその魂を受け継ぐ者が先に召喚されてしまった。
Fate/Requiem
サーヴァントとして黒化したギャラハッドが登場。
Fate/Lost Einherjar 極光のアスラウグ
サーヴァントとしてパーシヴァルが登場。
帝都聖杯奇譚
アーサー王が召喚されかかるが、直前で触媒が変わり全くの別人が召喚される。
余談
ギャグ話においては「実力と実績は超一流だが、人間的に残念な集団」と化している。
最終的には菌糸類にすら、「円卓の良心はベディヴィエールだけか!」と言われる始末。
特にランスロット、ガウェイン、トリスタンの三人の残念なイケメンぶりは『FGO』名物と化しており、同時にそれをベディヴィエールが進言として物理的にシバくまでが、お約束かつ仕様。
ちなみに、円卓メンバーは「アーサー燃え派」、アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」と分かれている模様。ギャグアニメのOPでは、残念なイケメン達が水着姿のアーサー王が描かれているタペストリーの前でペンライトを振って踊っており、完全にアイドルオタク化している。
アーサー王が女であることに気付いた者も中には居たらしく、察したものの彼(彼女)こそが王に相応しいと黙っていた者、女である為にアーサー王を見下していた者が居たらしいが、それが誰なのかは明言されておらず、かなり初期の設定の為、今でもその設定が残っているかは定かではない。(初期では不明だが、『FGO』に登場したアグラヴェインは母親が原因で女性全てを忌み嫌っており、敬っていたアーサー王が女であることに気付いた時はショックで小娘が。と見下していたようだが、絆を深めた事で段々と自身の君主として認め、敬うようになったとのこと。)
登場済の騎士達が女だと気付いていたかどうかは明言されていない(ランスロット・アグラヴェイン・モードレッドに関しては、彼らのエピソードを鑑みれば知っている可能性が高い)が、某世界線のベディヴィエールは気付いていなかったと明言されている。
Fateシリーズに登場する宝具「約束された勝利の剣」や「最果てにて輝ける槍」には、円卓の騎士に応じた十三の封印が掛けられており、真の力を発揮するには条件をクリアして封印を解除していく必要がある。現在判明している条件は下記の10個。
- 世界を救う戦い:アーサー
- 一対一の戦い:パロミデス
- 邪悪との戦い:モードレッド
- 私欲なき戦い:ギャラハッド
- 生きるための戦いである:ケイ
- 精霊との戦いでない:ランスロット
- 人道に背かぬ戦いである:ガヘリス
- 真実のための戦いである:アグラヴェイン
- 己よりも強大な者との戦い:ベディヴィエール
- 誉れある戦い:不明
- 共に戦う者は勇者でなければならない:不明
- 詳細不明:ガレス
円卓の騎士にカウントされていない騎士達?
ペレアスのように原典及び外典で円卓の騎士とされながらも、Fate世界では円卓の騎士にカウントされていない騎士達は、存在自体はするという事が『Fate/strangeFake』で仄めかされている。曰く、円卓の騎士配下の優秀な騎士達との事(野球チームでいう二軍みたいな物でもあるのだろうか?)。
アーサー王伝説は、その時代、その地域で多くの人によって語られ、その話によって内容が変わり、物語や騎士の設定が違うことも多く、話が広がり過ぎてしまっている。それ故か、アーサー王伝説の外典作品に円卓の騎士として登場する騎士達が多く揃っている。それにしても、強さが無茶苦茶なメンツが多い。例を挙げると…
- 一度死んだものの、何の前触れもなく蘇り味方の騎士を狂気のままに殺したライオネル卿
- 槍試合で好戦績を収め、ランスロットやトリスタンに並ぶ実力を持ち、ガウェインらが3時間も手こずるほど苦戦したラモラック卿
- 3倍ガウェインよりも強く、槍や剣にも優れていたマーハウス卿
- 勇猛な分、戦いの後は猛烈な空腹と免疫力が低くなる特性に悩まされたサグラモール卿
- ギネヴィアを襲った獅子をたった一人で打ち取り、徒歩の戦いならば、かなりの戦績を挙げたブルーノ卿
- モードレッドの残存勢力を駆逐、アーサー王亡き後のイギリスを統治したコンスタンティン3世
などなど、かなりの化け物スペックばかりである。と言っても、Fate世界ではこれらの戦績通りの強さである事は不明なのだが。他にも蛇に苦しめられたカラドックや円卓のお笑い担当であったダゴネットやディナダンなどバラエティに富んだ騎士が原典には名を連ねている。
『Garden_of_Avalon』にも登場したアーサー王の養父エクターも原典の話の中では円卓の騎士として扱われる場合があるが、Fateの正史世界での扱いは不明となっている。だが、異聞帯のブリテン島ではアルトリアの義父として登場するだけでなく、若かりしモルガンの騎士の一人としても登場している。
ガレスの発言から円卓の騎士はメンバーが交代する時期が度々存在し、常に同じ顔ぶれでは無かった事が明らかにされている。
かく言うガレス自身も初代の第7席ではなく、前任者がいたと語っており、上記の13人+αはトリスタン曰く「全盛期」のメンバーであるとの事。
事実、原典のアーサー王伝説でも円卓の騎士が死亡したりするなどして、メンバーが変わる事があった。
この為、上記のメンバーがFate世界でも円卓の騎士に所属していた時期がある可能性も高くなってきた。
上記のメンバーのうち、名前は明かされてこそいないが、トリスタン卿のマテリアルからマーハウスの存在が仄めかされている他、アルトリア(ルーラー)のマテリアルからユーウェイン卿の存在が、パーシヴァル卿のマテリアルからベイリン卿の存在が確定となった。
円卓の騎士の子供達に関するあれこれ
尚、元ネタ(原典)ではアーサー王の息子(娘)モーさんを含めて、円卓の騎士にはそれぞれ子供達がいるのだが、Fate世界ではアーサー王とランスロットを除いて、その存在は明らかにされていない。
パーシヴァルの息子は白鳥の騎士と呼ばれるローエングリンだが、Fate世界ではパーシヴァル自身が聖杯探索に参加した為、息子がいると辻褄が合わなくなる。
と言うのも、パーシヴァルが聖杯探索に出発した作品では聖杯を手にするものは「貞淑かつ潔白である事」が条件という縛りがあるので、基本的に息子がいない設定である為。しかし、当のローエングリンも聖杯を守る騎士という設定である為、さらに矛盾が生じている。上記に記した通り、多くの人が口頭で伝えたり自身が考えたオリジナルの設定を混ぜて物語を作ったりなどして話が広がり過ぎた為、物語や設定が変わってしまったのが矛盾の理由なのかもしれない。
また、ガレスなどのように原典の方でも子供がいないメンバーもいる。
関連イラスト
関連項目
Fateシリーズ TYPE-MOON アーサー王伝説 円卓の騎士
Fate/staynight Fate/Zero Fate/EXTRA Fate/Apocrypha
Fate/strangefake Fate/GrandOrder Fate/Requiem
ナイツ・オブ・マリーンズ:2016年夏イベント限定礼装。円卓組のイラストが描かれている。
ダンス・ウィズ・ラウンズ:CBC2019年概念礼装。円卓組のイベントイラスト第二弾。
ラウンズ・オン・アイス:CBC2021年概念礼装。円卓組のイベントイラスト第三弾。
神聖円卓領域キャメロット:円卓組を強大な敵として描いた第一部六章メインシナリオ。
妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ:シナリオ名に「円卓領域」が入っているため、おそらくいずれかの形で円卓組が出てくるであろうと予想された第2部6章。実際に登場したのは妖精に円卓の騎士の名と霊基を与えられた妖精騎士達であり、既存の円卓の騎士は少数が意外な形で登場。