名の由来となった大天使についてはアークエンジェルへ。
「…分かりました。では、アークエンジェル発進準備、総員戦闘第一戦闘配備」
概要
『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する地球連合軍所属の強襲機動特装艦。
同軍のデュエイン・ハルバートン閣下の提言で大西洋連邦とオーブ連合首長国の国営企業・モルゲンレーテ社が共同で開発した。
原型は地球連合宇宙軍で使用されるコーネリアス級輸送艦と、オーブ連合首長国で使用されるイズモ級宇宙戦艦。ザフトが有するMSに対抗すべく開発されたG兵器の運用母艦としてオーブの資源衛星・ヘリオポリスで極秘裏に開発・建造された、アークエンジェル級のネームシップである。
本来の艦長や要職に就く筈だった高官たちがザフト・クルーゼ隊によるMS奪取及び戦艦破壊の強襲作戦により死亡したため、建造に携わった技術士官であるマリュー・ラミアス大尉が急遽、艦長の任に就いた。
本作戦に巻き込まれたヘリオポリスの民間人:キラ・ヤマトとその友人たちの助けもあり、クルーゼ隊や他の多くの部隊の追撃を潜り抜けるも、キラは戦闘中にイージスと相打ちとなり行方不明となってしまう。
キラを欠いた後は連合本部のあるアラスカに辿り着くも、コーディネイターたるキラの助けで生き残ってきたことから、反コーディネーターを掲げるブルーコスモス思想の強い高官たちから「コーディネイターに犯された汚れた艦」と見なされ、ザフトの大規模作戦「オペレーション・スピッドブレイク」の囮にされてしまう(囮とされた理由は他にもあり、例えば当時2番艦のドミニオンの建造が進行していたことや、MS開発が進んだ現状アークエンジェルは連合にとって必要ではなかったこともある)。だが、行方不明となっていたキラがザフトから奪取したフリーダムを引っさげて復帰。援護を受け、命からがら難を逃れる。
その後は連合上層部への不信感から、原隊への復帰ではなく、撃沈の危機を救ったキラと共にオーブに保護を求めた。(所謂、脱走艦)
しかし、束の間の平穏も連合のオーブへ突き付けた理不尽な要求を拒否したことで開かれた戦端によって終わりを迎えた。どちらかの殲滅を唱える連合でもザフトでもなく、ナチュラルとコーディネイターの共存を唱えるオーブ陣営として戦っていく事を決めたのである。
第1次連合・プラント大戦の最終盤(第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦)まで戦い抜き、一度も沈まなかったことから「不沈艦」の異名が付いた。それ以前にもあまりのタフさから連合上層部からは「ハルバートンの執念」とも言われている。
その戦果だけでなく、三隻同盟の所属艦としての活躍から連合・ザフトの両軍に大きな影響を与えた模様で、連合では後継艦と思われる「ガーティ・ルー級」、ザフトでは性能や運用目的などが似通った「ミネルバ」が建造されている。
C.E.73では水中潜行能力も加わって更に万能艦に。
長く潜行・潜伏など閉鎖空間に長時間滞在する必要があった為、誰の発案かは不明だが「天使湯」なる温泉が新設されたり、艦内食にも「きつねうどん」など新メニューが加わるなど、オーブ色豊かに様々な改良がなされた。
艦の運用面においても、殆どの席のコンソールから大半の操作が可能になり、CIC要員が少なくても運行が可能になった。
再び始まった戦争の中、本艦は大西洋連邦と軍事同盟を結んだオーブ軍の戦闘を止めさせるべく、連合とザフトのどちらにも与せず武力介入を行う。途中エンジェルダウン作戦によってフリーダムを失い艦も大破するが生き延び、その後はオーブ軍へ所属、メサイア攻防戦を生き抜いた。
略称は「AA」。艦名は、天使の階級である「大天使」に由来。
アークエンジェルの特徴である艦首両舷から前方に突き出した脚部状のMSハッチから、ザフト軍には「足つき」と呼ばれた。
アークエンジェル級
アークエンジェル級特殊戦闘艦1番艦アークエンジェルの他に、同型艦として2番艦に「ドミニオン」が存在する。
性能はほぼ同一であり、差異は艦体の形状に変更点(ブリッジのレーダーパネルと主翼部のプロペラントタンク)がある程度。
艦のデータ
艦籍番号 | LCAM-01XA |
---|---|
分類 | 強襲機動特装艦・アークエンジェル級一番艦 |
建造 | ヘリオポリス(モルゲンレーテ社) |
全長 | 420m |
推進機関 | レーザー核融合パルス推進 |
装甲材質 | ラミネート装甲 |
所属 | 地球連合軍第8機動艦隊→脱走艦→オーブ義勇軍→三隻同盟→無国籍→オーブ軍第2宇宙艦隊 |
レーザー核融合パルス推進
アークエンジェルの主推進器。
ヘリウムペレットを推進器内の燃焼室にてレーザー起爆させ、その爆縮の際に発生した核融合プラズマの膨張作用を利用した核融合ロケットであり(ニュートロンジャマーは核融合に対しては影響を及ぼさないため問題ない)、作動にはペレット起爆のために相応のエネルギーが必要である上、熱量によって敵に索敵され易いリスクもある。
VTOLノズルも持っているため大気圏内外での飛行が可能である他、艦中央下部の翼や艦尾エンジン保持部は水中翼として機能し水上も航行できる。
ラミネート装甲
アークエンジェルの主装甲で、発生した熱エネルギーを装甲全体に伝導させ拡散し無効化する。熱と運動を利用したビームに対し無類の頑強さを発揮するが、排熱が追い付かないと装甲全体が同時に瓦解する危険性もある。
トリクル太陽光発電
装甲に備えた変換率80%の太陽光発電パネル。
ニュートロンジャマー下においては民間のインフラとしても有用だが、普及はヤキン・ドゥーエ攻防戦の後となった。
カタパルト
艦載機の発進は機体を弾体に見立ててローレンツ力によって磁場射出するリニアカタパルトを採用する。そのため磁場誘導レールを持つが、アークエンジェルは地上での運用も想定しているため、MS用ステップが取り付けられている。
このハッチ開口はコーネリアス級宇宙補給艦と同規格になっており、艦同士を180度逆転させて自動物資搬入システムでケーブル接続することで、本艦や同型艦との補給を円滑に行う事ができる。
オプション
プラズマブースター
元々はイズモ級宇宙戦艦用のブースターユニット。アークエンジェルの船体の大きさから、マスドライバーに乗らないためオーブ脱出時に装備された。ローエングリンの発射によって発生した前面の真空状態と磁場(ポジトロニック・インターファライアンス)を利用し、艦体表面にプラズマをブーストさせ一つの誘導体に見立てて推進させる。要するに、陽電子砲で大気を対消滅させて気圧を下げつつ残存大気をプラズマ化&電荷をマイナス化することより、その中を電磁誘導によって空気抵抗を無視して加速するためのユニットである(なお、当初は設定担当の森田による「反物質のコクーンで正物質のコクーンを妨げることにより空気抵抗を無視する」という意味不明な説明であり、後にこの艦のデザインを担当した山根公利によって上記の説明が行われた)。
武装
近接防御火器システム | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」 |
---|---|
艦橋後方ミサイル発射管 | 対空防御ミサイル「ヘルダート」 |
艦尾大型ミサイル発射管 |
|
多目的射出機 |
|
魚雷発射管 | |
副砲 | 110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」※ |
主砲 | 225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」※ |
特装砲 | 陽電子破城砲「ローエングリン」※ |
※左右に同装備がある場合、右舷側を1番、左舷側を2番と呼んで区別している。
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
アークエンジェルに装備されたCIWS。
対艦ミサイルに対して自動で起動し、弾幕を形成して迎撃を行う。手動に切り替えて発砲することもできる。
地球連合・オーブでは普及品となっており、MSにも採用された。ジンやディンの装甲を貫通できる程度の威力はありアラスカ防衛では攻撃面でも大きく活躍した。
対空防御ミサイル「ヘルダート」
艦橋の後方に16門装備されている極短射程の艦対空ミサイル発射管。近接艦対空ミサイルの一種。
ニュートロンジャマーが拡散した世界であるために電磁波の反復による照準に信頼性がないため、レーザー光を目標に照射して誘導する方式をとる。
110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
アークエンジェルに装備された副砲となる大型リニアガン。通称「バリアント」。
縦方向に360度も回転できる上、横方向にも少しばかり射角と調整できるなど、砲身の稼働の自由度が高い。一方、短時間に連続使用すると砲身温度が上がって使用不能になるという欠点を抱えている。
C.E.73では魚雷以外での海中戦闘オプションとしてザフト軍の潜水艦を沈めたり、射角の自由さを利用して海上のミネルバの底面に集中攻撃して撤退させている。
225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
アークエンジェルに装備された主砲となる2連装ビーム砲。宇宙世紀で言えば「主砲」「メガ粒子砲」と言った代名詞的なもの。通称「ゴットフリート」。
ラミネート装甲やアンチビーム爆雷等の対ビーム対策を行っていない艦であれば一撃で貫通するほどの威力を持つ。
一方、可動域に関しては、バリアントと比較して横方向にのみ180度回転し、縦の稼働は若干できる程度しかない。そのため、艦下に潜り込んだグーンを狙う際にはバレルロールを行う必要があった。加えて、背負い式でなく並列に装備されているため片舷砲戦での集中運用は不可能であり、反航戦や交差戦において難点がある。
陽電子破城砲「ローエングリン」
アークエンジェルの両舷に計2門装備されている、同艦の武装で最も強力な陽電子砲。
反物質である陽電子を粒子ビームの中に収束・電磁投射させることで対象を破壊する。反物質は物質と触れる事で対消滅を引き起こし、γ線(光)に転化される。この際に放射線が環境を汚染する恐れがあり(大気も物質であるため、反物質と対消滅する)、さらに電子を失った大気は活性が高まって周囲の物質と反応し易くなり毒性が高くなるために地上での使用は倫理的制約があったが、後に汚染の少ないモデルへ換装されている。
なお、陽電子の保持にはビームを用いているため、砲自身が対消滅してしまうことはなく大気との不必要な対消滅も起こしにくい(つまり、あの太いビーム全てが陽電子というわけではない)が、その機構を搭載するにあたり他の武装より巨大化してしまっている。前述した汚染の少ないモデルというのも、この保持性能が向上して標的以外の物体(大気等)との対消滅をさらに軽減したものである可能性が高い。
また、発射前にチェンバーによって陽電子を生成・チャージする必要があるため、その時間が短いと十分な威力が得られない上、ビーム収束の観点から力場による防御壁で対抗されることもある。
特装砲と呼ばれるのは実験装備であることが理由であり、後に連合は拠点防衛用の城塞兵器として運用している。
艦尾大型ミサイル発射管
艦尾に多数設置されている全24門の大型ミサイル発射管。
外側に左右6門ずつ配置された12門が前方、内側の12門が後方に向けて各種の誘導弾が射出される。
- 艦対艦ミサイル「スレッジハマー」
- 対空防御ミサイル「コリントスM114」
- 大気圏内用ミサイル「ウォンバット」
- 対空榴散弾頭ミサイル
多目的射出機
両舷に4門ずつ設置されている射出機。
アンチビーム爆雷やフレア弾、信号弾などの発射が可能となっている。
アンチビーム爆雷
戦闘時に射出され、爆発することで敵側からのビーム砲撃に対処する装備。
散布後はビームを減衰させる特殊粒子が拡散されラミネート装甲も相まってビーム兵器に対して強固な耐性(ゴットフリートを完全に無効化するほど)を得る一方、自軍のビーム兵器にも同様の影響を与えてしまうという弱点も持つ。
魚雷発射管
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後にオーブで改修された際に、水中潜行能力と共に追加された武装。
その他の装備
耐熱用融除材ジェルDPX-M30
地球連合軍が開発した技術で、大気圏突入時に艦底部を気化性のジェルで覆うことによって艦体の温度上昇を防ぐ。
後にブルーフレームのフルアーマー・フェイズシフト、105ダガーにも用いられている。
ちなみに「融除材(ゆうじょざい)」という名称は非常に発音しづらく声優から不評だった。
ブラックホール排熱システム
赤外線追尾や探知を防ぐための装備で、機体の高温排熱を外気と混合することによって排熱を下げ、赤外線放射を低減する装置。
搭乗員
機動戦士ガンダムSEED
メインブリッジ(艦橋)
ポジション | 氏名 | 階級 |
---|---|---|
艦長 | マリュー・ラミアス | 大尉(15話~少佐) |
操舵士 | アーノルド・ノイマン | 曹長(15話~少尉) |
副操舵士 | トール・ケーニヒ | 二等兵 |
通信担当 | ロメロ・パル | 伍長(15話~軍曹) |
カズイ・バスカーク | 二等兵 |
CIC(Combat Information Center=戦闘指揮所)
副長 | ナタル・バジルール | 少尉(15話~中尉) |
---|---|---|
索敵担当 | ジャッキー・トノムラ | 伍長(15話~軍曹) |
電子戦・火器管制担当 | ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 | 伍長(15話~軍曹) |
サイ・アーガイル | 二等兵 | |
MS・MA管制担当 | ミリアリア・ハウ | 二等兵 |
パイロット
(※)29話,31話のみのスカイグラスパー2号機のパイロット。
整備兵
整備主任 | コジロー・マードック | 軍曹(15話〜曹長) |
---|
その他
庶務担当 | フレイ・アルスター | 二等兵 |
---|---|---|
その他 | カガリ・ユラ・アスハ | 22話~25話まで乗艦 |
その他 | レドニル・キサカ | 22話~25話まで乗艦。オーブ軍特殊空挺部隊の一佐 |
31話にてMIA(Missing In Action=戦闘中行方不明)
31話にて捕虜
MSパイロット | ディアッカ・エルスマン | ザフトに階級はなし。紅服 |
---|
34話にて離艦(移動)命令
38話~
メインブリッジ
ポジション | 氏名 | 階級 |
---|---|---|
艦長 | マリュー・ラミアス | (地球軍的には)脱走兵 |
操舵士 | アーノルド・ノイマン | (地球軍的には)脱走兵 |
通信担当 | サイ・アーガイル | (地球軍的には)脱走兵 |
MS・MA管制担当 | ミリアリア・ハウ | (地球軍的には)脱走兵 |
CIC
索敵担当 | ジャッキー・トノムラ | (地球軍的には)脱走兵 |
---|---|---|
火器管制担当 | ロメロ・パル | (地球軍的には)脱走兵 |
電子戦担当 | ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 | (地球軍的には)脱走兵 |
パイロット
MSパイロット | ムウ・ラ・フラガ | (地球軍的には)MIA? |
---|---|---|
(※) | キラ・ヤマト | (地球軍的には)MIA |
(※) | アスラン・ザラ | ザフトに階級はなし。紅服。ザフトから離脱 (ザフト的には脱走兵) |
ディアッカ・エルスマン | ザフトに階級はなし。紅服。ザフトから離脱 (ザフト的にはMIA) |
(※)43話以降はフリーダム,ジャスティスの専用運用艦であるエターナルに移動。
整備兵
整備主任 | コジロー・マードック | (地球軍的には)脱走兵 |
---|
38話にて自主退艦
通信担当 | カズイ・バスカーク | (地球軍的には)脱走兵 |
---|
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
メインブリッジ(艦橋)
ポジション | 氏名 | 階級 |
---|---|---|
艦長 | マリュー・ラミアス | 軍服の徽章は三佐仕様。正式な軍属から一佐 |
操舵士 | アーノルド・ノイマン | 軍服の徽章は三尉仕様。正式な軍属から一尉 |
副操舵士 | アンドリュー・バルトフェルド | 26話までの軍服の徽章は一佐仕様 |
オペレーター担当 | ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 | 軍服の徽章は不明 |
MS・MA管制担当 | ミリアリア・ハウ | 27話にて再乗艦。軍服の徽章は不明、正式な軍属から三尉 |
29話より一時的
CIC
(※)28話で撃沈したタケミカズチより生き残ったオーブ兵と共に移乗。話数不明であるがアマギ自身は物語終盤クサナギへ移動。
パイロット
(※)MSパイロット | キラ・ヤマト | 軍服の徽章は三尉仕様。正式な軍属から准将 |
---|---|---|
(※) | アンドリュー・バルトフェルド | ムラサメの専用機有 |
(※) | カガリ・ユラ・アスハ | ストライクルージュ有 |
(※) | アスラン・ザラ | ザフトを離脱。48話以降はエターナルに移動 |
(※)キラは39話で一時離艦、48話以降エターナルに移動。バルトフェルドは26話で離艦、エターナルに移動。アスランは38話にて保護、48話以降はエターナルに移動。カガリは41話で退艦、以降はオーブ本国にて活動。
整備兵
整備主任 | コジロー・マードック | 軍服の徽章は不明 |
---|
捕虜→MSパイロット
保護
元ミネルバMS管制担当 | メイリン・ホーク | アスランと共にザフトを離脱。48話以降はエターナルに移動 |
---|
艦載機
機動戦士ガンダムSEED
GAT-X105 ストライク(31話で中破、37話までにオーブで修復、49話にて損失)
TS-MA02mod.00 メビウス・ゼロ
FX-550 スカイグラスパー×2(31話にて2号機を損失)
GAT-X103 バスター
ZGMF-X10A フリーダム(43話以降、エターナルに移乗)
ZGMF-X09A ジャスティス(43話以降、エターナルに移乗)
MAW-01 ミストラル×6
GAT-X102 デュエル(最終話にて一時的に着艦)
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
ZGMF-X10A フリーダム(34話にて大破、残骸のうちボディのみ収容)
MBF-02 ストライクルージュ(39話で大破、エターナルに収容)
MVF-M11C ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)
MVF-M11C ムラサメ×10
FX-550 スカイグラスパー
ZGMF-X20A ストライクフリーダム(48話以降、エターナルに移乗)
ZGMF-X19A インフィニットジャスティス(48話以降、エターナルに移乗)
ORB-01 アカツキ
ZGMF-XX09T ドムトルーパー×3
立体物
プラモデルではEXモデルで発売された。発売時期が無印放送後から丸一年だったのもあって、ドミニオンとのコンパチ仕様となっている(ドミニオンは要塗装)。エールストライクガンダム、メビウスゼロ、スカイグラスパー、バスターガンダムが付属。
後にランナーをシルバーメッキコーティングにしたリミテッドエディション仕様も出ている。こちらはパッケージが『DESTINY』仕様となっているが、ランナーはそのままなので内容は無印時代と同じ。
ガンダムシリーズでも知名度の高い戦艦であることから、「Realistic Model Series Gストラクチャー」ブランドでアークエンジェルの「格納庫」と「カタパルトデッキ」をそれぞれ1/144サイズで再現したHGブランド用ジオラマも発売されている。
関連イラスト
関連タグ
機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
マリュー・ラミアス ムウ・ラ・フラガ ナタル・バジルール アーノルド・ノイマン
ジャッキー・トノムラ ダリダ・ローラハ・チャンドラII世 ロメロ・パル コジロー・マードック
ミリアリア・ハウ サイ・アーガイル トール・ケーニヒ カズイ・バスカーク
キラ・ヤマト アスラン・ザラ ラクス・クライン カガリ・ユラ・アスハ
機動戦士ガンダムSEEDFREEDOMにて
所属を世界平和監視機構コンパスに改め、主要クルーも全員転籍している。
宇宙空間に航宙するミレニアムと並んでコンパスの母艦として使用されているが、専用新型艦であるミレニアムと比べると旧型であるためか任務は地球上での支援がメイン。
大掛かりな戦闘時は軌道衛星上で待機するミレニアムから出動するMS部隊に戦闘を任せ、地球上で彼らを休ませる際には着艦させている。また、彼らが宇宙にいるミレニアムに帰投する際はローエングリンを用いてサポートしている。
本艦の艦載機はムラサメ改が複数。少なくとも2小隊は所属している。
ファウンデーションとの合同作戦時には降下してきたミレニアムと共に任務にあたるが…。
大天使墜つ
キラの乱心に際してファウンデーション側の奸計に気づき現場に急行したことで彼らの工作を目撃し、口封じのための襲撃を受けてしまう。通信妨害でミレニアムとの交信もできず孤立させられた上、ブラックナイトスコード ルドラと無人機の大群を前にその猛攻を避けることができず兵装が全滅。エンジン部にも深刻なダメージを受け、全エンジンを切り離したことで航行不能となりあえなく轟沈。
このまま艦内にいても死ぬのを待つだけだったため、マリューの判断により艦は放棄されマリューを除くクルーは全員退艦。ファウンデーションのきな臭さを調査していたアスランとメイリンがズゴックで救助に駆け付けたこともあり、主要クルーは重傷者を出すことなく戦域を離脱。ルドラからはとどめと言わんばかりに艦橋へビームが放たれたが、着弾する間一髪でマリューも艦橋から脱出し、駆けつけたムウのムラサメ改に乗って戦域を離脱、先に脱出したクルーらと合流している。
そして残った艦体はユーラシア連邦から放たれた核ミサイルの大爆発に巻き込まれ、閃光の中へと消えた。ヘリオポリスから幾度もの危機を乗り越えた不沈艦は遂にその役目を終えることになったのだった。
現場の事後調査では本艦と思われる残骸が発見されたようで、トーヤ・マシマがカガリにその旨を報告している。
だが、アークエンジェルが最後まで守り抜いたことで主要クルーはミレニアムとの合流に成功し、コズミック・イラ最強の布陣が完成。
その魂を受け継いだかのようにミレニアムはファウンデーションとの最終決戦で獅子奮迅の大活躍、絶対に仕留めなくてはならない戦乱の元凶を討ち取るという大役を成し遂げたのである。