キョウ(トレーナー)
きょう
検索の注意
部分一致や「キョウ ポケモン」で検索しても、『ブラック2・ホワイト2』の主人公であるキョウヘイが多く引っ掛かるので、完全一致での検索を推奨。
概要
『赤・緑・青・ピカチュウ』で登場したカントー地方のジムリーダーの一人。
セキチクシティジムリーダーであり、どくタイプポケモンの使い手。
キャッチコピーは「どくの ことなら なんでも ござれ」。
彼に勝利するとピンクバッジが貰える。
彼から貰えるわざマシンは「どくどく」で400年前から伝わる秘技らしい。
なお、ポケマスでは目に見えるものに囚われず常に平静であれという家訓を語っており、こちらでも400年前からの教えだという辺り、彼の一族は400年前にルーツがあるようだ(発売年の1996年から遡ると豊臣秀吉などが活躍した時代となる)。
第一世代でのジャグラーの発言によると、キョウは伊賀忍者の子孫らしいが、三重県にあたる場所はポケモン世界においては32ばんどうろとなってしまっており、設定に矛盾が生じている(ちなみに、ジョウト地方で「忍びの里」と呼ばれているのは滋賀県にあたるチョウジタウンである)。
名前の由来は恐らく有毒植物のキョウチクトウ、中国語版の名前からキキョウ、娘のアンズ(杏)の名前に関連してこれの音読みまたは杏仁(キョウニン)など、候補が複数考えられる。
忍者の末裔で、自称「現代に生きる忍」。「強さだけではないポケモンの奥深さ」を追い求めている。「ファファファ」という笑い方をする。
忍者らしく「ござる」と語尾に付けることもあるが、毎回言っているわけではないので注意。
忍びを名乗るだけあり、彼のジムは見えない壁で仕切られているという凝った造りになっている(ポケマスによれば後にジムリーダーとなる娘が迷ってしまった事があるとか…)。
毒だけでなく薬の知識もあり、手作りの薬で傷ついたポケモンを癒す。時々サファリゾーンの見回りをしているため、市民からの信頼は厚い。
ポケモンたちからも信頼を寄せられており、クロバットを連れている事からもそれがわかる。
ポケマスにおいてもクロバットとは以心伝心の関係であり(ただし、隙あらば血を吸おうとしてくるらしい)、故にこそ絆で結ばれた相手こそ油断ならないという自論を持つ。
また、モルフォンを美しいと評す一方、毒に侵されてしまった未熟な時期もあったようだ。
『金・銀・クリスタル』、『ハードゴールド・ソウルシルバー』では四天王に就任しており、娘のアンズがセキチクジムのジムリーダーとなってその跡を継いでいる。
四天王として対峙することになる『金・銀・クリスタル』、『ハードゴールド・ソウルシルバー』でも対戦前に「相手を惑わせ、毒をくらわせる…まさに変幻自在、妖しの技よ!」と名乗っており、戦法はジムリーダーの時と似通っている。
…のだが、後にこの発言は4年後に変幻自在の忍者のポケモンが登場し、本当に実現してしまった。
どくタイプのポケモンを専門的に扱う有名なトレーナーは何故か女性が多く、第8世代まで男性トレーナーは現状としてはキョウだけだったが、第9世代でどくタイプを扱う男性トレーナーのシュウメイが登場。
しかもお互いに忍者の格好をしていると共通点も多い。(ただしシュウメイの肩書は学生(一般人)である為、ジムリーダーの中での男性トレーナーは未だにキョウのみ。)
DptおよびそのリメイクであるBDSPでは、直接の登場はないが、道中戦闘することになるニンジャごっこが彼と思われるトレーナーについて言及している。
勝負前には毒の恐ろしさを語るが、その中に「どくを くらったら じめつ! ねむって しまったら むていこう」というセリフがある。どくタイプは相手を眠らせる技を覚えるポケモンはいるにはいるが、どくタイプの催眠技は『LEGENDSアルセウス』でフェイタルクローが登場するまで存在していなかった。
使用ポケモン
赤・緑・青・FR・LG
ピカチュウ
- マタドガス Lv43
- ベトベトン Lv43
- ゴルバット Lv43
- モルフォン Lv44
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ(強化後)
- ドククラゲ Lv56
- マタドガス Lv56
- ゴルバット Lv56
- モルフォン Lv56
- ベトベトン Lv57
金・銀・クリスタル・HGSS
- アリアドス♂Lv40
- フォレトス♂Lv43
- ベトベトン♂Lv42
- モルフォン♂Lv41
- クロバット♂Lv44
HG・SS(強化後)
ポケモンスタジアム金銀
ジムリーダーの城(表)
ジムリーダーの城(裏)
対策
どくタイプの技でつける弱点は第一世代ではくさタイプとむしタイプのみ、第2~5世代まではくさタイプのみ、第6世代以降はフェアリータイプも加わっているだけであるが、油断は禁物である。
こちらを毒状態(どくどく状態)にしたり、混乱状態にしての自滅を図りつつ、自身のポケモンの回避率などを上げるといった戦法を取ることが多い。「どくどく」がタイプ一致で必中化し、且つどくどく状態になった時点で即ダメージを受ける世代では凶悪度が遥かに増している。
時間稼ぎをしたり、いたみわけをしたり、マタドガスなどのだいばくはつに巻き込ませたりと、とにかく厄介な戦法を使ってくる。一方で「どくどく」直後に「まもる」を使うパターンの場合、それに合わせてアイテム「どくけし」を使うとノーリスクで無償降臨ならぬ無償解毒となる事も多い。
アイテムにどくけしは必須であるが、戦闘が長引けば長引く程こちらが不利になっていくので、どくタイプの弱点であるエスパータイプ、じめんタイプの技で先制攻撃をし、短期決戦に持ち込む方が良い。
さいみんじゅつとゆめくいを覚えたゴース系が一体いるとそれだけで完封可能だったりする。ひどいとマダドガスが何も出来ないことを悟ったように「じばく」してくるが、ノーマルタイプわざのため無駄打ちに終わってしまう。
第2世代とHGSS強化前はほのおタイプが弱点のポケモンも多いので、そこを突いてみるのもよい。
ドガース系は第三世代以降に追加された特性「ふゆう」によりじめん技が無効化されてしまうので注意が必要である。
反対にHGSS強化後ではエスパー技無効のスカタンクを一番手に出すので、最初はじめんタイプのポケモンで対応するようにしよう。
なお、何故かキョウがリーダーの時のセキチクジムのトレーナーの手持ちはエスパータイプ使いが妙に多かった。おたくら居座るジム間違えてません?
この点はLPLEで改善された。
アニメでのキョウ
CV:大川透
バディはクロバット。どくタイプのテクニカル。
メインストーリー第16章でアンズとチームを組み、主人公チームと対戦する。
同章をクリアすると仲間にできる。
どくどくのキバによる猛毒付与という個性を持っており、それによりソロコンテンツのバトルヴィラにおいては最終兵器と言っても過言ではない活躍を見せる。
ボスステージでは相手を残り一体にした後でキョウと守りに長けたポケモン2体のチームで挑めば、積極的に攻めずとも猛毒を付与した後は耐えているだけで高い耐久力を持つ後半ボスだろうが勝ててしまう。
今でこそアザミ&ハブネークなどの出現で猛毒状態を付与できるバディーズは珍しくなくなったが、バディストーンボードでは自身の回避率が上がった分だけバディーズわざの威力を上げる「回避率↑分威力上昇」のスキルを獲得することができ、もとよりどく状態の相手に高い威力のバディーズわざを放てることもあってアタッカーばりのダメージを叩き出すことができる。
そのため、相手全体にどく状態を付与することができる上にチームスキル「カントー」「どく」の補正がかかるコジロウ&マタドガスと非常に相性がいい。
また、バディストーンボードでベノムショックにとくぼうダウンの追加効果を付与することで数少ない確定で相手のとくぼうを下げられるデバッファーとしての活躍も見込める。
チャンピオンバトルではジョウト編の四天王として立ちはだかる。
正規バディのクロバットのほか、じめん弱点の週にはベトベトン、ほのお弱点の週にはアリアドス、ひこう弱点の週にはモルフォンを使用する。
特に強敵なのがとくぼうが非常に高いモルフォンであり、グリーン&ピジョットやフラダリ&イベルタルをメインアタッカーにすると苦戦を強いられる。
その上サイドのモブトレーナーが使用するカイロスとローブシンはぼうぎょが高いため、キョウヘイ&ウォーグルとグリーンやフラダリを同時に編成したダブルアタッカー構築で戦うのも手か。
BGMは三味線や尺八等の和楽器を使用したアレンジであり日本のユーザーは勿論、海外のユーザーからも好評でありポケマスでもトップクラスの人気を誇る曲である。
設定はHGSS準拠で、チームスキルはカントー・四天王になっている。
他媒体でのキョウ
ポケットモンスター全書
中村里美氏による漫画。
サファリゾーン園長の親友だったが、忍びの里として自然豊かだったセキチクを開発した事で対立。園長を懲らしめるべく、愛用の入れ歯を盗むと言う嫌がらせに走る。
(園長も園長なりにセキチクの自然を愛しており、サファリ内にセキチク本来の自然を維持しようという意図があったのだが理解されなかった)
見つけた入れ歯を届けようとした主人公と勝負して負けた時は潔く引き下がり、妨害から手を引いた。そんなキョウを園長は、「素直じゃない奴やなあ。君にも幼馴染がおれば分かるわい」と言い、許している。
余談
初代のRTAでは主流チャートに使われるニドキングをわざとキョウのマタドガスの「じばく」で瀕死にさせるというテクニックがある。最後の1匹としてマタドガスが場に出たターンに「じばく」してもらえば時間短縮になる上に、直後にサファリゾーン園長の家で「かいりき」を使って手に入る「ふしぎなアメ」で復活させれば、警告音とポケモンの鳴き声が重なってポケモンが場に出てからコマンド入力までの時間を短縮できるテクニックが狙って発動できるようになる。そして、ニドキングはどくタイプが半減なので、AIの都合上キョウのマタドガスの「じばく」を誘発しやすい。