概要
傾向
広義の「ウルトラ怪獣」は、およそ生物とは呼べない精霊や妖怪と言ったスピリチュアル的な存在や、実体はなくとも人間や環境にとって害悪となる現象・概念も含むのが大きな特徴だが、『Q』に登場する怪獣は特にその傾向が強い。
そもそも『ウルトラQ』は特撮を駆使したミステリーホラーを志向して制作されたため、ある意味必然である。
後年制作された『メビウス』では、『Q』の登場怪獣はすべてアーカイブドキュメント(いわゆるデータベース)の分類の内、防衛チーム設立以前、および新生までの喪失期間における怪獣・異星人案件の情報がまとめられた「アウトオブドキュメント」に記録されていることが語られている。
その後の作品ではウルトラ戦士との共演の場が整えられ、原典で描かれなかった詳しい生態や怪獣としての本来の実力を垣間見る事ができるようになった。映像技術の進歩もあってか、ウルトラ戦士を追い詰めるほどの強敵として存在感を放っている者も少なくない。
例として上げると
- ゴメス:怪力だけでエックスやデッカーを追い込む。防衛チームも合わせての総力戦状態でようやく勝利。
- ペギラ:ゼットアルファエッジを空中戦で上回る。ベータスマッシュ以上の馬力を持ったセブンガーの硬芯鉄拳弾(同系統であるギガスを倒せる威力)を受けてもビクともしない。
- パゴス:超巨大怪獣との戦闘が多いU40出身のウルトラマンの中でも屈指のパワーファイターであるタイタスと互角の怪力を誇り、掠っただけで足を負傷させる程の破壊力を持ったビームを放つ。
- ガラモン:頑強さとしなやかさを兼ね備えたチルソナイトの特性を存分に生かし、見た目からは想像もつかない程の俊敏さとトリッキーな戦法でブレーザーとアースガロンを手玉に取った。その上にブレーザーの必殺技であるスパイラルバレードも通用しなかった
辺りだろうか。
放映リストと登場する怪獣、怪人
※太字は平成以降の映像作品で再登場。
No. | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 |
---|---|---|
1 | 「ゴメスを倒せ!」 | 古代怪獣ゴメス、原始怪鳥リトラ |
2 | 「五郎とゴロー」 | 巨大猿ゴロー |
3 | 「宇宙からの贈りもの」 | 火星怪獣ナメゴン |
4 | 「マンモスフラワー」 | 巨大植物ジュラン |
5 | 「ペギラが来た!」 | 冷凍怪獣ペギラ |
6 | 「育てよ!カメ」 | 大亀ガメロン、怪竜、乙姫 |
7 | 「SOS富士山」 | 岩石怪獣ゴルゴス |
8 | 「甘い蜜の恐怖」 | モグラ怪獣モングラー |
9 | 「クモ男爵」 | 大グモタランチュラ |
10 | 「地底超特急西へ」 | 人工生命M1号 |
11 | 「バルンガ」 | 風船怪獣バルンガ |
12 | 「鳥を見た」 | 古代怪鳥ラルゲユウス |
13 | 「ガラダマ」 | 隕石怪獣ガラモン |
14 | 「東京氷河期」 | ペギラ(再登場) |
15 | 「カネゴンの繭」 | コイン怪獣カネゴン |
16 | 「ガラモンの逆襲」 | ガラモン(2代目)、宇宙怪人セミ人間 |
17 | 「1/8計画」 | 1/8縮小人間 |
18 | 「虹の卵」 | 地底怪獣パゴス |
19 | 「2020年の挑戦」 | 誘拐怪人ケムール人 |
20 | 「海底原人ラゴン」 | 海底原人ラゴン |
21 | 「宇宙指令M774」 | キール星人(名前のみ)、ルパーツ星人ゼミ、宇宙エイボスタング |
22 | 「変身」 | 巨蝶モルフォ蝶、巨人 |
23 | 「南海の怒り」 | 大ダコスダール |
24 | 「ゴーガの像」 | 貝獣ゴーガ |
25 | 「悪魔ッ子」 | 悪魔ッ子リリー |
26 | 「燃えろ栄光」 | 深海怪獣ピーター |
27 | 「206便消滅す」 | 四次元怪獣トドラ |
28(終) | 「あけてくれ!」 | 異次元列車 |
その他の媒体に登場する怪獣達
火星のバラ(『火星のバラ』TBSコミックス/梅田プロデュースセンター刊」1月増刊号に鬼童譲二)
オイル怪獣クラプトン
※ボツシナリオで漫画化されたものの、ベリュドラを構成するもののみを掲載。
関連タグ
Q怪獣→初代マン怪獣