※ゲーム版のタケシはタケシ(トレーナー)を参照。
CV:うえだゆうじ
概要
アニメ『ポケットモンスター』シリーズの歴代レギュラーキャラクターの一人。
主人公・サトシと共に旅をする仲間として、無印編(オレンジ諸島編を除く)・AG編・DP編のシリーズ3代にわたって活躍した。
その後もゲストとして何度か再登場しており、XY編を除く第1~第7シリーズの全てに登場している。
プロフィール
作中では
無印編5話で初登場。当時の職業はゲーム同様ニビジムのジムリーダーで、いわタイプのポケモンを揃えていた。
サトシにとって最初のジムバトルの相手となり、初戦はピカチュウ(サトシ)vsイワーク。
相性(ピカチュウの電撃はじめんタイプを併せ持つイワークには無効)や経験の差を見せつけて圧倒。そしてサトシの敗勢と判定し、勝負は終了となる。
2度目のジムバトルでは、サトシのピジョンとタケシのイシツブテが戦闘不能になり、イワークとピカチュウが再度戦うことになる。
しかしスプリンクラーの誤作動でイワークが水を被ってしまうアクシデントが発生。電気技が通りピカチュウの圧倒的有利となり敗北。他の兄弟はサトシが勝ったことを認めなかったが、タケシは自分が負けたことを素直に悟ったが、サトシは「これで勝っても実力とは言えない」ととどめを刺さずにジムを後にした。
そんな彼の真っすぐさと優しさを認め、後を追ったタケシは「世界一のポケモンブリーダーになりたい」という自身の本当の夢を語るが、弟たちの世話で家を離れられないため、サトシに自分の夢をグレーバッジと共に託そうとする。
だがその時、長い間行方知れずだった父のムノーが帰宅。夢破れた自身の分まで夢を追い続けてほしいと背中を押され、サトシの旅仲間としてレギュラー入りを果たす。
ちなみにニビジムのジムリーダーはムノーが一時復帰したが、後に弟のジロウが元から兄であるタケシに憧れて目指していた夢だった事から引き継いでいる。
カントーリーグ終了後、海外進出を見越してこの外見は受けないと製作者側に判断され、オレンジ諸島編の序盤にてウチキド博士に惚れて一旦降板しケンジと交代。
だがいざ海外で放送されたところ、その三枚目な性格が評価を上げ、ジョウト地方編突入にあたりサトシと再度合流する。
以後、サトシのポケモンや他の旅仲間たちが入れ替わる中で続投し、DP編終盤でそれまでの経験を活かしてポケモンドクターを目指すため、サトシと別れレギュラーから外れることとなった。
ちなみにロケット団の3人からは「ジャリボーイ2号」と呼ばれている。
容姿
髪型や糸目はゲーム版と同じ。服装はレギュラーであった間は、サトシ同様シリーズごとに変わっている。
(イラスト上:DP、中:無印、下:AG)
人物
性格
基本的に真面目な性格故に初登場回の序中盤に限っては原作を意識してか硬派かつ威厳ある態度を見せていたが、一緒に旅をすることになった同回終盤からはそれが嘘だったかのように、穏やかで明るく茶目っ気やドジっ気もあるキャラとして描かれた。いわゆる三枚目ポジである。
かなり惚れっぽく、年上のお姉さんに目がない(後述)。
比較的原作に近い設定のカスミとは対照的である。
但し後述にもあるように頭がいわタイプと言われる事もあるので原作のつよくて かたい いしの おとこを意識した所もある。
故にギャグキャラ的イメージも強いが、ポケモンに関する豊富な知識と面倒見の良さは確かで、一緒に旅をしたサトシたちにとっては頼もしい兄貴分だった。
具体的には、実家にて面倒見のいい長男として育った境遇や家事が得意な事を活かして旅の間の食事の用意をしたり、年長者として助言や喧嘩の仲裁(特にサトシを諫める)をしたり、といった場面が多く描かれている。
食べる人の好みに合わせた味付けが得意で、兄弟の好物も詳細に記憶している(ジロウ:赤味噌、サブロウ:白味噌、シロウ:茄子味噌、ゴロウ:すまし汁、ムツコ:コンソメ)他、ポケモンの味覚に合わせた調味もお手のもの。
こうした「サトシの旅仲間の穏やかで頼れる解説役&料理担当」としての役目は、BW編ではデントが、XY編ではシトロン、原作同様に真面目だがサトシと交流するに連れて性格が明るくなる点はカキが受け継いだ。
一方で、ポケモンを酷使(或いはポケモンに対して良い感情を持っていない者)する人間や、ポケモンを強奪しようとする輩には普段はなかなか見られない怒りを見せるなど、サトシ同様に強い正義感の持ち主でもある。
低年齢向けに比較的マイルドな構成となっているアニメ版の『ポケモン』だが、ロケット団員(いつもの3人ではない別の部隊)に激怒し「お前ら人間じゃねぇ!!」と叫んだ場面は有名。
もちろん「平然と他人のポケモンを奪う」という心ない行いに対する怒りの言葉だったわけだが、二重にも三重にも強いインパクトを残した。
また、そのサトシと共にポケモンの技「こうそくいどう」を使って車に追いついたことがある。
「タケシ、高速移動だ!」「おう!」
この他、平均120kg以上あるはずのフォレトスを片手で投げたり、人間では聞くことが不可能なはずのゴルバットの超音波を聞けたりと、発言者本人が人間離れした身体能力を持っている描写からネタにもされた。
マイペースで何かと周囲を振り回す両親を(兄弟を代表して)強くたしなめることも多く、母・ミズホに「頭がいわタイプなんだから」と言われることも。
年上の女好き
何と言ってもアニメ版タケシの最大の特徴。
であるが、女運は全くゼロで、年上の綺麗なお姉さんを見た直後にすぐナンパするも仲間に強制退場させられるもしくはナンパしていたお姉さんに振られるまたはビンタやパンチを食らう。特に準レギュラーであるジョーイさんやジュンサーさんに対してのナンパが多く、彼女達と初めて対面した第7話と第11話で早くも惚れている(なお、7話のジュンサーさんに対してはお茶に誘っているが、あっさり断られており、11話のジョーイさんはナンパこそしていないが『綺麗な人だ…あんな綺麗な人初めて見た…』とボーっとしていた。そもそもこの回はサトシのヒトカゲもといリザードンとの出会いとダイスケと言う自身とは相容れない絶対悪を描いたシリーズでも有数に重いエピソードなので控えめな映写にしたのだろう)。
この強烈な個性は濃いキャラの多いアニポケの面々の中でも一際目立っており、その抑えきれない情熱がほとばしる伝説のED曲も誕生したほど。
強制退場を担ういわゆる「制裁役」は、カスミ、マサトを経て、グレッグルが引き継いだ。
自分の手帳に好みのお姉さんの資料を纏めていた場面もあるなど、筋金入りの描写ぶりは徹底している。
初対面からアタックをかけるまでが早すぎるという問題はあるものの、嫌がることを無理強いしたり、お断りの意志を無視して食い下がったりといった強引さは一切なく、常に敬語で話しかけており、一応彼なりに深い敬意を持って接していることが窺える。
ただこれには「ポケモンのストーリーを続けていく中で万が一にもアタックが成功してタケシがその女性と結ばれてしまえば今後の物語が成立しなくなる」「ウチキド博士の例のようにタケシ自身がその女性の元に残る事になりアニポケ本編から退場してしまう」というメタ的な理由もあり成功例はないが、中にはごくまれにタケシの方がお姉さんの好みのドストライクだったパターンもある(ただし恋愛感情的な好みとは言っていない)。
尚、決して「ただの女好き」でも「女性なら誰でもいい」というわけでもなく、「包容力のあるお姉さん」というのが絶対条件である。
例えば同世代や年下にアプローチすることは絶対になく、カスミ、イミテ、ハルカなどにもそういった感情を抱くことは一度としてなかった。
また年上の美人であっても、ムサシやポケモンハンターJのような悪女や犯罪者に対してアタックすることはない。ただし例外として、「ミュウツー!我ハココニ在リ」にてミュウツーの居場所を探るべく研究者を演じていたドミノに騙され、彼女を口説いてしまった事がある。
が、後々には変装の達人であるマグマ団の元メンバーの怪盗バンナイ(男性)が美女に変装した際は直感的に見破るなど、(センサー的な意味で)成長したと言える一面も見せている。
また無印時代ではチャリンコ暴走族のミサにデレたことがあり、不良など褒められない一面はあっても犯罪者という一線を越えていない(所謂グレーゾーン)な女性は許容範囲らしい。(ちなみにそのミサにはビンタで反撃されており、口説かれた相手が明確に嫌がった比較的珍しい例となっている)
タケシがこのようになった背景には、大家族を支える長男という立場上母親などに甘えられずに育ち、その母親も子供っぽい上に家事が苦手で苦労させられたという過去があり、その結果及び反動として包容力のある(年上の)女性を求めるようになったという切実な事情がある。
そんな母親なのに子供はタケシを含めて10人もいる相当な大所帯……という設定に違和感を抱く人もいるだろう。これに関するアンサーということなのか、首藤剛志氏によるアニポケのノベライズでは「母親がジム経営のために再婚と離婚を繰り返した結果大家族になっている」という、何とも重たい設定を与えられている。しかもこちらでは本編よりも兄弟姉妹の数が更に増え、21人になっている。
このような家庭環境では拠り所を求めたくもなるだろう。むしろよくグレずに「お姉さん好き」程度で済んだと褒めてあげたいくらいである。
そんな彼だが、『ポケモンマスターズ』ではゲーム準拠の硬派寄りな性格となっている。
「女性ばかりの空間だと気まずい」とすらこぼしており、アニポケのイメージを強く持って育ったプレイヤーは相当な違和感を覚えたのでは?
またこのナンパ設定は、後に予想外の人物が受け継ぐこととなる。
手持ちポケモン
詳細はタケシのポケモン。
再登場
特別編
降板してからもシリーズ終了ごとに番外編で登場するなど、破格の扱いを受けている。
特にBW編終了後の番外編「デントとタケシ!ギャラドスのげきりん!!」では、同じポジションの後輩にあたるデントとの夢の共演を果たす。互いにサトシの旅仲間であったことは知らぬまま、直接名前を聞くこともなく別れたが、デントはタケシの名前自体は別話でサトシとヒカリから聞かされている。
バイバイタケシ、また会おうタケシ
SM編
そこから更に時は流れ、SM42話~43話にて4年振りの再登場。サトシとの共演はDP最終回以来7年振り、カスミとの共演は『戦慄のミラージュポケモン』以来実に11年振り。
キャラクターデザインは所謂「アローラのすがた」であるが、服装は無印とほぼ同じ(ベストのポケットの数が違う)。ナンパキャラも健在である。
カントー地方を訪れたサトシらアローラスクール組を、カスミと共に空港で出迎えた。
ポケモンドクターの研修生となっており、飛行機酔いで体調を崩したリーリエのシロン(アローラロコン)を診察している。
更にメガシンカをも身に付けており、43話にてリーリエ&マーマネとの変則ルールでの前哨戦の後、カキとのバトルでメガハガネールを繰り出した。バトルの実力はドクターに転向してからも衰えておらず、カキに元ジムリーダーとしての実力を見せつけ、Z技を耐えきるなどハガネールの強さをカキ達にみせた。
キーストーンは首から下げており、メガシンカ発動時には「赤/緑」同様上着を脱ぎ捨て半裸姿となる。
またタケシが使用したイシツブテとハガネールは、共に「ジャイロボール」を使ったカウンターシールドを披露している。
スクール組の帰国時には、カキとマーマネにグレーバッジのレプリカをプレゼントし、サトシとのアローラ地方での再会を約束した。
その後102話にて、約束通りカスミと共にアローラへ来訪。服装はアロハシャツとハーフパンツという出で立ち。当初はサトシたちに同行せずアローラのポケモンセンターで研修し、お礼としてジョーイからキュワワーを譲られた。
その夜、サトシが居候しているククイ博士の自宅近くで当時のキャンプセットを広げ、食事の用意を整えた(本人曰く「オレたち3人はやっぱこうだろ」とのこと)。
続く103話ではスクール組にも朝食のサンドイッチを振る舞い、アーカラ島にあるカキの実家の牧場へ赴いた。子ガルーラを守っていた親をなだめ、足の治療を行う活躍を見せる。
その後しまクイーンのライチと遭遇し、即アタックするもカスミに止められた。
ライチの提案でバトルをすることになり、ライチからも「よくぞここまでウソッキーを育てた」と評された。しかし途中乱入してきたロケット団のメカ(どう見てもデビルガンダムのパロディ)で試合は中断。彼らをライチとの合体Zワザ(どう見ても石破ラブラブ天驚拳のパロディ)で撃退した。
新無印編
75話にて、ヒカリの回想で一瞬登場。タケシから教わった技術が、彼女の大きな支えとなっていることが明かされた。
その後、Amazon Primeで独占放送された特別編「神とよばれしアルセウス」の2話から登場。
ヒカリは1話から同行していたため、タケシの登場でDP編のパーティ3人が揃うこととなった。
引き続き研修生なのか正式にドクターとなったのかは不明だが、現在はクロガネシティのポケモンセンターを拠点としている。ちなみにラッキーはハピナスに進化しており、グレッグルと共にサポートをしているとのこと。
その後106話にて、一瞬の後ろ姿だけだったが台詞付きで登場した。
更に132話で顔出し登場。どこかのポケモンセンターでWCS決勝戦を観戦、デント・パンジーと共にサトシとピカチュウの戦いの行方を見守っていた。もしかしたら今もクロガネシティにいるのかもしれない。
デントとは特別編以来の再会を果たしている。
めざせポケモンマスター編
第3話より再登場。
サトシとカスミが立ち寄ったオープンカフェで雇われマスターとして働いており再会。経営者の女性・キャシーに入れ込んだことが切っ掛けだったものの、彼女に婚約者がいたことが発覚し玉砕。
偶々再会したデントの提案で花畑に出向くものの、ブリムオンの『おねえさんの幻影』に釣られて森の中に入ってしまう。何度も何度もフラれる幻影を見て完全に心折れそうになった時にサトシやデントに助けられる。事態収束後は、「心を鍛えるため」という理由で再度サトシとカスミの旅に同行することを決意した。
ちなみにデントとは、今話の時点で互いに名前およびサトシの旅仲間であったことを知っていることが判明している(上記のWCS決勝戦か、それ以前のタイミングで再会し把握したものと思われる)。
そして同話のEDではあの伝説の曲が披露され視聴者の腹筋を破壊した。
災難に遭ってしまったもののナンパ癖自体は変わらずであり、女性をナンパする・下心を見せる度にカスミとグレッグルから同時制裁を喰らっている。
制裁が初披露された第5話では、ある意味夢の共演なコンボの前に「ダブルツッコミ……2倍厳しい」と本人も参りながら引きずられていた。
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サオリ(トレーナー):ニビ時代のタケシがよく声をかけていた人物。最初にアタックをかけた女性という説も。
左門豊作 多くの弟、妹達を養う長男繋がり。第五話で、パロディを見せた。