「風はどんな奴にも吹く…たとえどんな嫌な奴にも」
CV:加藤和樹
スーツアクター:押川善文
変身者
・風間大介
概要
メイクアップアーティストの風間大介が主に変身する仮面ライダー。但しZECTに正式な所属はしていない(劇場版ではNEO ZECT所属)。
必殺技はスロットルを引いてドレイクゼクターから発射する光弾「ライダーシューティング」。
風間大介を演じた加藤和樹氏が多忙だった為、劇中の出番はあまり多くない。
間宮麗奈のエピソードである第40話は事実上の主役回だったが、同話を最後に変身シーンと成虫ワームとの戦闘はなく、戦闘シーンそのものも第45話でサナギ体の群れを相手にする様子が12秒間映ったのを最後に一切出てこない。
最終決戦でもパーフェクトゼクターにドレイクゼクターが集まってきただけでほぼ欠番状態だった(一応後日談で大介は登場している)。
但し、幹部クラスのワームであるウカワームを撃破したりしているので決して活躍していない訳ではない。
第28話では風間大介に擬態したアキャリナワーム アンバーが変身したが、本物の大介にドレイクグリップを奪い返され撃破された。
正装着者の大介自身が登場しなかった第35話では、ゼクターを操る術を心得たネイティブの立川大吾がドレイクグリップが付いたままのドレイクゼクターを召喚し変身した。
大介はドレイクゼクターを右手で持つが、他の変身者は左手で持つ。
マスクドフォーム
「変身!」
HEN-SHIN
ヤゴを模したドレイクの第一形態。ヤゴだけあって、劇中のライダーでは唯一水中戦もこなす。
これは肩部のラングスリットから外気を取り入れ、高濃度酸素に変換させてからオキシジェンバルブというパイプで全身に循環させる為。
また、防御力もかなり高い。
ライダーフォーム
「キャストオフ!」
CAST OFF
CHANGE DRAGONFLY
マスクドフォームからキャストオフした第二形態。他のライダーと異なり、射撃に特化した形状だが、肉弾戦は不得意。ただしストーリーが進むにつれて、変身者の成長によりこの形態でも肉弾戦が可能となっている。
頭部がトンボを模している(複眼部分が羽根)。左肩がトンボの頭部、胸部と右肩が羽根、右腕が尾を模している左右非対称のフォルムをしている。
羽根部分はドレイクバーンと呼ばれ、軽量ながらも頑強で、ライダーシューティング時の衝撃を緩和する役割がある。つまり、あくまでも衝撃緩和のための部位なのであって飛行は不可能である。
なお、ベースとなるサインスーツの性能はカブトやザビーと全く同性能であり、仮面ライダー図鑑のスペック説明にも「50口径の機関銃の衝撃を吸収でき、5000度の高温、絶対零度の低温などからも身を守る。」とある(原文ママ)…が、劇場版ではネオゼクトルーパーの一斉掃射で破れている。
スペック
パンチ力 | キック力 | ジャンプ力(ひとっ跳び) | 走力(100m辺り) | |
---|---|---|---|---|
マスクド | 7t | 9t | 23m | ※8.4秒 |
ライダー | 3t | 6t | 39m | ※5.5秒 |
(全てクロックアップ未使用時の数値)
ツール
ドレイクゼクター
ドレイクグリップ所持者をドレイクに変身させるトンボ型ゼクター。何故ZECT所属でない風間を資格者としたのかは不明。単体でもゼクターウィングで相手を切り裂く事が出来る。マスクドフォーム時に尾のヒッチスロットルを引っ張る事でキャストオフする。頭部から連射可能な光弾やビームを発射出来、ゼクターウィングを畳んでシューティングモードへと変形させる事で必殺技を使う。畳まれたゼクターウィングはミラージュサイトというポインターとして機能する。
なお、通常射撃はノーマルモードでこと足りるのでシューティングモードで通常射撃は行われない。
ドレイクグリップ
銃のグリップを模した変身道具。ドレイクゼクターが止まる事で銃型になり、所持者をマスクドフォームに変身させる。
マシンゼクトロン(ドレイクver)
各マスクドライダー共通の量産型バイク。ドレイクの紋章とトンボ型ミサイルが特徴となっている。
ゼクトマイザー
小型のトンボ型爆弾を無数に発射し、敵を追尾する武器。
作中での使用は一度(第15話)のみ。
必殺技
ライダーシューティング
ドレイクゼクターのゼクターウィングを畳んでシューティングモードに変形、ヒッチスロットルを引くとOシグナルからエネルギーがグリップに伝わり、トリガーを引いて青い光弾を放つ。
第18話ではザビーに向けて放つが、クロックアップで回避され、カブトに流れ弾を蹴り返された。ザビーはドレイクを盾にするものの、クロックアップで脱出されて大ダメージを負っている。
ライダーシューティング(第40話Ver.)
発動方法は通常版と同様。一発目はウカワームに回避されてしまうが、ウカワームが必殺の一撃を放とうとした隙を狙ってもう一発発射、ウカワームは盾で防御するものの衝撃には耐えられず仰け反り、そのまま二発の光弾に挟み撃ちされた。
ゲーム版
プレイステーション2『仮面ライダーカブト』
放送当時発売された格闘ゲームに風間の変身するドレイクがプレイアブルキャラの1人として登場する。
ウカワームとの恋愛が描かれる前に開発されたソフトである為、彼女と戦わせてもあくまで「敵」としての会話しかしない。
またストーリーモードのワームルートでは、アキャリナワームアンバーを操作して彼を倒すのが最終面(隠し面除く)である為、彼がラスボスという事になる。
『超クライマックスヒーローズ』
変身した状態でアルティメットメイクアップを使う事ができ、超必殺技のライダーシューティングはウカワーム戦で披露した挟み撃ちバージョンになっている(ただし、第40話版からアレンジがなされており、一発目を避けた相手の死角にクロックアップで回り込み、蹴りで浮かせた所を二発目で狙撃する技となっている)。
『仮面ライダーディケイド』
第1話で光夏海が見た夢の中に登場。
「アギトの世界」で仮面ライダーディエンドにより仮面ライダーデルタと共に召喚される。デルタと共に銃を連射してメ・ギノガ・デを撃破した。
なお、デルタとは、
1:3号ライダー
2:銃使い
3:井上脚本で初登場した
4:正装着者は人間だが、怪人が変身した事もある
5:変身アイテムが主人公の手に渡った事もある
6:スーツアクターが押川善文
などの共通点がある。
この他、デルタの変身者の中には北崎(ドラゴンオルフェノク)がおり、ドレイクはトンボ(英:「Dragon fly」)がモチーフであったりと「ドラゴン」というワードにも関連性がある。
「カブトの世界」ではドレイクゼクターのみ登場。その後資格者が見つかり、ライダー大戦にも参加している。
テーマ曲
『カブト』は多人数ライダーの作品であるため、ライダーごとの決まったテーマ曲はほとんど存在しない。以下に挙げるのもドレイクに関連したシーンでの使用が比較的多い、という程度である。
なお、彼個人の専用曲というわけではないが、『仮面ライダー 50th Anniversary COVER SONG ALBUM』には大介役の加藤和樹氏がカバーした『FULL FORCE 50th Anniversary COVER Ver.』が存在する。
「キャストオフ」
初登場シーンなどで使用。
「ライダーフォーム」
変身・戦闘シーンで多用。
『超バトルDVD』でもドレイクが紹介される際に使用されている。
備考
- 演じた加藤和樹はリメイク版『仮面ライダー THE NEXT』の風見志郎/仮面ライダーV3も演じた。トンボつながりである。ただし、THENEXTのV3はホッパーのバージョン3という位置づけのためバッタである。
- 名前の由来は恐らく、「Dragonfly」から連想して「Dragon」の別名「Drake」。
- 特撮俳優を多く輩出することで有名な『ミュージカル・テニスの王子様』だが、跡部景吾役は2ndシーズンまでの演者が全員仮面ライダーの変身しており、その第1号がドレイク(その後は斬月 → ディケイド → デューク → プロトブラーボと続く)。この驚異の変身率は時折話題になる。
関連タグ
仮面ライダーカブト マスクドライダーシステム ZECT ライダーフォーム マスクドフォーム
仮面ライダーV3:トンボがモチーフのライダー。
ホッパーVersion3:風間大介を演じた加藤和樹が演じる仮面ライダー。
仮面ライダーディエンド、仮面ライダーバルカン:銃型デバイスで変身する青いサブライダー。
アクセルトライアル、タイプフォーミュラ:強化フォームだが色が青でスピードに特化している。後者は銃も使う。
グレイトサソーリー:17年後に登場するトンボモチーフの形態。こちらもサソリ要素が入っており、トンボモチーフにあてがわれるのはこれで3度目。
ビーファイターヤンマ:カブトムシがモチーフのヒーローが主役の作品の銃使いでトンボがモチーフの水色の戦士。変身者の女好きな性格を敵に付け込まれた事がある。
○号ライダー