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東離劍遊紀

とうりけんゆうき

虚淵玄原作の新プロジェクト作品。台湾で有名な人形劇である「布袋戲」を題材とし、虚淵氏と台湾布袋劇で有名な『霹靂社』がコラボしたファンタジー人形劇である。

概要

東離劍遊紀とは、日本台湾共同制作による人形劇

正式名称は『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』(サンダーボルトファンタジー とうりけんゆうき)。略称は『サンファン』。

シリーズ通して主題歌はT.M.Revolutionが担当。

2016年7月から9月に放送。放送局はTOKYOMXBS11。全13話。

最終話の放送後に「続編決定」が報じられ、

第2期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 2』は2018年10月1日より放送。放送局はTOKYO MXBS11サンテレビ

2期の最終話にて「第3期製作決定」と報じられる。

第3期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』は、2020年放送予定だったが新型コロナウイルス感染症の影響で延期し、2021年4月に放送。放送局はTOKYO MXBS日テレ

2021年8月に続編製作決定が発表された。

第4期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀4』は2024年10月5日より放送。放送局はTOKYO MX。毎週土曜日22:00から放送予定。

完結編『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 最終章』は劇場上映作品として2025年公開予定。

(上の画像は、霹靂布袋戲シリーズの主人公素還真)

台湾で最高視聴率97%を取るほど有名な人形劇である「布袋戲」を題材とし、虚淵氏と「霹靂布袋戲」で有名な『霹靂社』がコラボしたファンタジー人形劇である。霹靂國際多媒體が操演・撮影担当している。

魔法少女まどか☆マギカ』などの代表作を持つ虚淵玄が原案・脚本・総監修を担当、キャラクターデザインにニトロプラス、使用する人形の造形アドバイザーとしてグッドスマイルカンパニーが参加。

2016年3月に行われた『ANIMEJAPAN2016』では人形の展示も行われていた。

AnimeJapan2017で、第2期とは異なる新作『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』が制作されることが発表され、2017年12月2日より劇場上映。小説『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 外伝』に収録されている「殺無生編」に加え、虚淵が書き下ろした殤不患の新作エピソードが映像化される。それぞれ1期の前日談と後日談。

2019年3月に、3期とは別に新たな映像作品『Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌』の制作が発表された。「浪巫謠」が主役となる過去、西幽での物語が展開される。

2019年9月3日に開催されたニトロプラス20周年記念ライブ「NITRO SUPER SONIC 20th ANNIVERSARY」に、凜雪鴉と殤不患が登場。

2人はひょんなことから謎の神誨魔械「祭理雲夢(さいりうむ)」を手にしたことで、驚天動地の祭典「ニトロスーパーソニック」の世界へと迷い込み、『楽園追放』『君と彼女と彼女の恋』『デモンベイン』「キュゥべえ」「すーぱーそに子」とコラボした。

YouTubeで2020年6月3日から12月31日まで期間限定公開された。

エイプリルフール

2017年のエイプリルフールでは『刀剣乱舞』の三日月宗近凜雪鴉が戦う動画が1日限定でアップされた(中の人繋がり)。

2018年は『刀剣乱舞』の千子村正殤不患が戦う動画が1日限定でアップされた(こちらも中の人繋がり)。

2019年は、第3期のエキストラのオーディション告知で、出演が決定した者は3Dプリンターで人形のモデルを作成する、といったものだった。

2020年は世情が混乱していたので、エイプリルフール企画自体が無かった。

2021年は『Fate/GrandOrder』とのコラボレーションで、妖魔の術によって窮地に立たされた殤不患を助けるべく、凜雪鴉が魔剣目録から「約束された勝利の剣」を召喚し、異世界からセイバーが登場する、という動画が期間限定(4月3日から6月30日まで)で公開された。

舞台化

宝塚歌劇団星組によって舞台化されることが決定し、2018年8月から星組台湾公演「異次元武侠ミュージカル『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』」として舞台化。 日本だけでなく台湾でも上演された。

シリーズ

物語

第1期

かつて魔界の軍勢と人間界が争った戦において、人間たちによって鍛造され、無双の力を発揮した数々の武器である「神誨魔械」。

戦の後、数多の神誨魔械は護印師らによって長く守られてきたが、その中でも護印師の「丹衡」「丹翡」兄妹によって守られてきた最強の武器「天刑劍」が、今まさに「蔑天骸」率いる悪の手に落ちようとしていた。

蔑天骸の追求から逃れる途中、丹翡は偶然にも「凜雪鴉」「殤不患」の両名と出会い、その助力を得ることに。

奇縁により導かれた3人は、新たに加わる個性豊かな仲間たちと共に各々の思いを抱き、蔑天骸の居る七罪塔を目指すこととなるのであった。

「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」公式サイトより引用)

登場人物

※たった一人の口白師(語り部)が全ての登場人物の声とナレーションを担当する従来の霹靂布袋戲とは異なり、それぞれのキャラクターボイスを豪華声優陣が担当している。

※念白(ねんぱく)とは、登場人物の役柄や身分、性格を文語表現により表現するものである。布袋劇本来のテイストを一端でも視聴者に体感してほしいというスタッフの意向により、本場の口白師が台湾語で唄っている。

※一部ネタバレ注意

主人公

凜雪鴉(リン セツア)

CV:鳥海浩輔

キャラクターデザイナー:三杜シノヴ(ニトロプラス)

二つ名:「掠風竊塵(リョウフウセツジン)」

本作の主人公の一人。

気品漂う謎多き美丈夫。常に煙管を手にしている。表立った際は「鬼鳥」を名乗る。

奇縁により出会った護印師・丹翡、謎の剣客・殤不患と共に蔑天骸の待つ七罪塔を目指すことに…

  • 念白:「幽夜匿形不謂隱,明光伏影是迷觀。虛實由來如一紙,誰識幻中吾真顏?」
  • 日本語訳:闇に潜っての画策は忍びの技とは言えぬ、光の中で人の目を惑わせてこそ真の力なり。虚実の境は紙一重、幻惑の裏の我が素顔を誰が見抜けるだろうか?

殤不患(ショウ フカン)

CV:諏訪部順一

キャラクターデザイナー:源覚(ニトロプラス)

二つ名:「????

本作の主人公の一人。

謎多き流浪の剣客。武器は剣。

凜雪鴉の策略により蔑天骸の手下に襲われている丹翡を助け、渋々ながら旅を共にすることになる。

  • 念白:「狂風驟雨催紙傘,遊人浪跡步不休。天地滂沱如何渡,蓑衣褪盡任濁流。」
  • 日本語訳:傘が折れるほどの嵐であろうと、流浪する旅人の足は止まらない。滂沱たる風雨をどう渡り切るか…、雨を凌ぐ蓑を脱ぎ、濁流に身を任せよう。

浪巫謠(ロウ フヨウ)

CV:西川貴教

二つ名:「弦歌斷邪(ゲンカダンジャ)」

『生死一劍 殤不患編』で初登場、本格的に物語に絡んでくるのは第二期から。

いわゆる「第3の主人公」ポジション。かつて殤不患の相棒だった吟遊詩人。

極端に寡黙な人物で、必要最低限の事柄しか言葉にすることはなく、喜怒哀楽の感情表現は常時携えている人語を解する魔性の琵琶「聆牙」を爪弾くことで示す。

  • 念白:「筋為弦,脈為鼓,息如笙歌;以吾命,譜樂章,邪音不容。」
  • 日本語訳:筋は弦、脈は鼓、呼吸は笙のしらべの如し。我が生命という楽曲に、悪の雑音が混じる余地はない。

主人公の仲間達

聆牙(リョウガ)

CV:小西克幸

浪巫謠が愛用する魔法の琵琶。魔力のこもった浪巫謠の言霊を手元で浴び続けた結果、人格が備わり言葉を発するまでに至った。

普段は滅多に言葉を発しない浪巫謠に代わり、この聆牙が他人との交渉事を引き受けるのが常である。

丹翡(タンヒ)

CV:中原麻衣

キャラクターデザイナー:三杜シノヴ(ニトロプラス)

聖剣「天刑劍」を祀る「鍛劍祠」の番人を代々務めてきた一族の末裔。

天刑劍を狙う蔑天骸の襲撃の際に奇縁により凜雪鴉と殤不患に助けられその後、共に旅をすることに…

  • 念白:「膺懷丹心承天命,身負恩仇江湖行;裂棄柔絲綺羅絹,付盡情夢仗寒兵。」
  • 日本語訳:真心を持って天命を継ぎ、恩讐を背負い江湖に生きる。柔らかな絹を引き裂いて捨て(普通の女性らしい人生を送る事が出来ない事の象徴)、夢を葬り、冷たい刃を手に掴む。

捲殘雲(ケン サンウン)

CV:鈴村健一

キャラクターデザイナー:源覚(ニトロプラス)

二つ名:「寒赫(カンカク)」※自称

狩雲霄に憧れて付き従っている舎弟。槍(鉾)の達人。

凜雪鴉に招かれた狩雲霄に半ば強引についてきた。

  • 念白:「人笑良圖若華胥,吾志凌雲意堅行。不與浮榮競朝夕,無憾黃沙染身時。」
  • 日本語訳:理想が高い夢と笑われようと、俺はこの凌雲の志を貫く。上辺だけの虚名を追いかけるより、命を落とす時心残りなく生きたい。

睦天命(ムツ テンメイ)

CV:東山奈央

『西幽玹歌』で初登場。旅の女吟遊詩人、その歌声は浪巫謠の魂をも震わせて、閉ざされていた彼の心を開かせる程。秘して自身の正体を明かす事はない

天工詭匠(テンコキショウ)

CV:利根健太朗

『西幽玹歌』で初登場。かつての殤不患の仲間の一人。魔剣目録を発明した老人。

凜雪鴉の関係者

狩雲霄(シュ ウンショウ)

CV:小山力也

キャラクターデザイナー:源覚(ニトロプラス)

二つ名:「鋭眼穿楊(エイガンセンヨウ)」

東離において弓の名手として名前が知れ渡る豪傑。武器は弓。

蔑天骸の城を攻略するため、凜雪鴉の招きにより仲間となるが…

  • 念白:「雙目不能視物,隻眼能望千里。凝吾眸光成箭,奪人不避之命。」
  • 日本語訳:双眸をもって何も見えない者もいれば、隻眼にて千里を見通す者もいる。俺が目を凝らせばその視線は矢となり、逃げ切れぬ者の命を奪い取る。

殺無生(セツ ムショウ)

CV:檜山修之

キャラクターデザイナー:Niθ(ニトロプラス)

二つ名:「鳴鳳決殺(メイホウケッサツ)」

冷酷非情で悪名高い殺し屋。天下無双の剣の達人。

過去の因縁により、凜雪鴉の命を狙っており、執拗に彼を追いかける。

  • 念白:「今朝啼鳥訴生死,眾生執迷;江湖宿命無人悟,一劍終末。」
  • 日本語訳:今朝啼いた鳥が生死を告げていたが、俗衆は依然として迷っている。江湖の宿命を悟れる者は誰一人いない、それ故俺が一剣で終末をもたらしてやるのだ。

廉耆(レンキ)

CV:山路和弘

凜雪鴉の盟友。魔法の笛「迴靈笛」の持ち主。

東離の重要人物

丹衡(タンコウ)

CV:平川大輔

丹翡の兄。妹と共に鍛劍祠の番人を代々務めてきた一族の末裔。

丹衡が天刑劍の「柄」を、妹の丹翡が「鍔」を身につけて守護していたが、蔑天骸の襲撃により窮地に立たされることとなる。

鐵笛仙(テッキセン)

CV:千葉一伸

『生死一劍 殺無生編』にて登場。

「剣聖」「永世劍聖位」とも呼ばれ、四年に一度行われる「劍聖會」で百戦百勝を続けている剣の王。今は参加者を審議する審判団の最高位。

かつての殺無生の師匠であり、幼い時に頭蓋骨を割られ捨てられた殺無生を救った恩人でもある。

殺無生の眼帯状に巻かれた飾りは鐵笛仙が与えたもの。劍技會で再会を果たす。

諦空(テイクウ)/婁震戒(ロウ シンカイ)

CV:石田彰

第二期で初登場。流浪の苦行僧。「出会う者に求められたものを差し出す」という誓いを立てて行脚している。ただし要求に対しては必ず理由を問い質す。

物語後半で妖刀である七殺天凌を得た事を切っ掛けに冷酷非情の剣鬼・婁震戒と化す。

伯陽候(ハクヨウコウ)

CV.拝真之介

第二期で初登場。護印師の聖域で、魔界の軍勢の再来に備えて築かれた難攻不落の牙城、仙鎮城(センチンジョウ)の長。

西幽の重要人物

嘲風(チョウフウ)

CV:釘宮理恵

『西幽玹歌』で初登場。

浪巫謠のことを寵愛する西幽の皇女。父の幽皇に政務のすべてを任されているが、その権力を濫用し、残虐な遊戯で芸人を次々と死に追いやっていく。

嘯狂狷(ショウ キョウケン)

CV:新垣樽助

二つ名:「追命靈狐(ツイメイレイコ)」

『生死一劍 殤不患編』で初登場、物語には第二期から絡んでくる。

殤不患を「逆賊」と呼び、その居場所を探してやってきた西幽の捕吏(現代でいう刑事のような役職)。

  • 念白:「巧唱忠義作誑語,世間無欲不成真。」
  • 日本語訳:忠義は魔法の呪文。それを巧みに操れば、いかなる欲望も思いのまま。

咒旬瘖(ジュシュンイン)

CV:井上喜久子

『西幽玹歌』で登場した浪巫謠の母。

幽皇(ユウコウ)

CV.???

西幽の皇帝。自らの姿を決して世に晒さず、近縁の者にしか謁見を許さない。

そのため政務は常に宰相に一任しており、現在は皇女の嘲風がその役を務めている。

玄鬼宗

蔑天骸(ベツテンガイ)

CV:関智一

二つ名:「森羅枯骨」(シンラココツ)

第1期のメインヴィラン

天然の要害に守られた七罪塔に居を構える「玄鬼宗」の頭目。無双の剣術と、死霊を操る法術を身につけた最大の敵。

丹翡の一族が守る天刑劍を奪うため、あらゆる手段を持って丹翡の一族に襲い掛かる。

  • 念白:「萬物之生,死亡之序。奉吾則功上枯骨,逆吾則劍下亡魂。寒刃之前,唯此二道。」
  • 日本語訳:万物の生命の誕生、それは死の序章に過ぎぬ。我に従えれば、我の偉業を成し遂げる力となり、光栄の内に死に至る。我に服さねば、我の剣で斬られ屍骸となるのみ。我の冷たい刃の前にはこの二択のみ。

殘凶(ザンキョウ)

CV:安元洋貴

蔑天骸の部下。命により丹翡を追い狙う玄鬼宗の剣豪。

獵魅(リョウミ)

CV:戸松遥

蔑天骸の部下。蔑天骸のことを宗主様と呼び従う玄鬼宗の実力者。

凋命(チョウメイ)

CV:大川透

蔑天骸の部下。玄鬼宗の幹部格。冷静沈着な男性。

偽殤不患

CV:鶴岡聡

『生死一劍 殤不患編』で登場。「殤不患」を名乗り、武勇伝を語り歩いている。

正体は名も無き玄鬼宗の離反者。

神蝗盟

禍世螟蝗(カセイメイコウ)

CV:速水奨

所謂「悪の黒幕」。

『生死一劍 殤不患編』で初登場だが、姿を現したのは第三期から。

邪教宗門『神蝗盟』の頭目で、殤不患と彼の持つ「魔剣目録」を狙っている謎の人物。姿を見せず、赤い蝗の描かれた石碑から威圧的な声を発する。

蠍瓔珞(カツエイラク)

CV:高垣彩陽

二つ名:「蝕心毒姫」(ショクシンドッキ)

『生死一劍 殤不患編』で初登場、物語には第二期から絡んでくる。

禍世螟蝗の部下。毒を操る美女。殤不患の命と魔劍を狙っており、西幽からやってくる。

  • 念白:「劍上逐力競鋒芒,莽夫之浮誇;玉爪輕藏一點香,死亡之凝華。」
  • 日本語訳:剣の鋭さや技術を競うのは、大袈裟過ぎて愚の骨頂。爪先に隠された一滴の毒こそが、真に洗練された死の芸術である。

萬軍破(バングンハ)

CV.大塚明夫

二つ名:「百撃成義」(ヒャクゲキセイギ)

第三期で初登場。邪教宗門『神蝗盟』の戦士で「百足」の紋章を持つ。

かつては西幽の武将だったが、とある事件を契機に外法の魔術に手を染め、「神蝗盟」に加わった。

  • 念白:「招汙負蔑清名礙,豈識初心未曾改;明朝浴血不枉義,吾之大道吾主宰。」
  • 日本語訳:汚名を背負い、己の名誉が地に落ちても、我が初心は決して変わらない。大義の為、明日血を浴びることになったとしても後悔はしない。己の大義は己が決め、実行するのみだ。

異飄渺(イヒョウビョウ)

CV.花江夏樹

二つ名:「水月刀螂」(スイゲツトウロウ)

第三期で初登場。「蟷螂」の紋章を持つ『神蝗盟』の法師。

双頭の鎌を持ち、武術と魔術を織り交ぜた邪法を扱う。

霸王玉(ハオウギョク)

CV:ファイルーズあい

二つ名:「勁山無姫」(ケイザンムキ)

第四期で初登場。「蜂」の紋章を持つ神蝗盟の法師。

あらゆる計略を正面から打ち破る無双の怪力を誇る女性。

花無蹤(カムショウ)

CV:バトリ勝悟

二つ名:「八羅幻」(ハチラゲン)

第四期で初登場。「蜘蛛」の紋章を持つ神蝗盟の法師。

鏈子(鎖)を蜘蛛の糸のように張り巡らして戦うことを得意とする。

魔界

刑亥(ケイガイ)

センシティブな作品

CV:大原さやか

キャラクターデザイナー:中央東口、源覚(ニトロプラス)

二つ名:「泣宵(キュウショウ)」

夜魔の森に住まう呪術の達人。冥界生まれの妖人であり人間嫌いだが、とりわけ凜雪鴉には並々ならぬ憎悪を抱いている。

蔑天骸の城を攻略するためには彼女の能力が必要だが…

  • 念白:「妖歌吟,鴆花蜜,鎮亡夜之魂,惑永寐之軀。生人樂舞,屍亦婆娑。幽冥絕麗之界,不聞人語,唯識月光。」
  • 日本語訳:妖魔の歌は毒花の蜜、夜に彷徨う魂を鎮め、永遠の眠りについた躯を魅了する。舞踏とは、生者のみの楽しみでなく、死者も舞うもの。美しい幽冥界において、俗世の声は聞こえず、月光のみを感じればよい。

妖姫・七殺天凌/照君臨(ショウ クンリン)

CV:悠木碧

第2、3期における事実上のメインヴィラン。

200年ほど前、西幽で皇室に取り入り悪事の限りを尽くした妖魔。

第2期で人語を解する魔剣・七殺天凌として初登場。そして、第3期にて妖魔としての正体と真の姿が判明する。

阿爾貝盧法(アジベルファ)

CV:三木眞一郎

第三期で初登場。魔宮第8位の伯爵。

時間と空間を操る魔術を得意とする。

妖荼黎(ヨウジャレイ)

CV:田中敦子

窮暮之戰で人間界に攻め入った魔神の一柱。

「天刑劍」の置かれている鍛劔祠の地下に封じられていた。

その他

棄天帝(キテンテイ)

CV:黄 文擇

劇場版『生死一劍』でゲスト出演。本編には一切絡まない。

霹靂布袋戲シリーズで絶大な人気を誇るダークマスター。

「異度魔界」と呼ばれる組織を設立した魔界の王、破壊の神。人間らしい感情を持たず、世間を睥睨している。

人間界における権力闘争や殺し合いを憎み、世界を破壊しようと考える孤高のキャラクター。

歿王(ボツオウ)

CV:三宅健太

第二期で初登場。鬼歿之地にある「業火の谷」の主である龍だが、鬼歿之地を渡っている最中の殤不患と交戦し、その際に片翼を切り落とされた事で弱体化してしまい、それから更に悲惨な末路を辿る羽目になる。

白蓮

CV:子安武人

200年前の魔界と人界の戦い「窮暮之戰」において人類に神誨魔械を授けた人物。

伝承においては神仙とされているが、本人は唯の人間であると語る。

天を覆う謎の氣によって中原なる別世界から館ごと転移してきており、彼の持つ剣が魔族に対して絶大な威力を発揮した事、その館で作られた武器も同様の特性を持つことから数々の武器が造られ、それが神誨魔械と呼ばれるようになったのが伝説の実情である。

現代においては既に元の世界に戻っているようであり、それによって神誨魔械は徐々にではあるが力を失いつつある。

正体については明言こそされていないものの、どうみてもこの人かその化身

第1期、第3期ナレーション:田中敦子

宝塚歌劇団

2018年8月より宝塚歌劇団 星組台湾公演「異次元武侠ミュージカル『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』」として舞台化

出演者一覧

凜雪鴉丹翡殤不患
紅ゆずる綺咲愛里七海ひろき
狩雲霄捲殘雲刑亥
輝咲玲央 礼真琴夢妃杏瑠
殺無生丹衡廉耆
麻央侑希桃堂純 美稀千種
蔑天骸殘凶
天寿光希 大輝真琴
獵魅凋命
有沙瞳天華えま

宝塚版のみの登場人物

捲殘雲の母捲殘雲の父
万里柚美拓斗れい

傀儡師[座長]:如月蓮

傀儡師:白妙なつ  瀬稀ゆりと 紫月音寧  ひろ香祐  紫りら 音咲いつき 彩葉玲央

他媒体

漫画

  • Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

講談社「モーニング」にて2016年7月から連載、作画:佐久間結衣、全4巻。

  • Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 乙女幻遊奇

秋田書店「チャンピオンクロス」にて2016年9月から連載、作画:霜月かいり、全1巻。

  • Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

縦読みデジタルコミックとして2024年1月から配信開始。全44話。

キャラクターデザイン:やきにく、ネーム:無限銅鑼悶、むらかみりん、作画:なつの。

小説

  • Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 外伝(刑亥編・殺無生編)

2017年4月発売。全1巻。

刑亥編、著:手代木正太郎。殺無生編、著:江波光則。

殺無生編は『生死一劍』で映像化された。

  • 東離劍遊紀

TVシリーズ1期ノベライズ化。

「東離劍遊紀 上之巻 掠風竊塵」2024年9月18日発売。

著:分解刑(ニトロプラス)。

関連動画

PV

『「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」PV第1弾』(公式チャンネル『株式会社グッドスマイルカンパニー』より)

『「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」PV第2弾』(公式チャンネル『株式会社グッドスマイルカンパニー』より)

公式振り返り動画(ネタバレ注意)

PILI 霹靂布袋戲 公式YouTubeチャンネルで各話のハイライト動画が公開されている。

第1期第一話

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』振り返り映像

凜雪鴉(CV:鳥海浩輔)と聆牙(CV:小西克幸)がTVシリーズ1期と2期を振り返る動画だが、1期は語り手のせいでかなり虚偽が入り混じった内容になっている。

関連タグ

虚淵玄 布袋戲 人形劇 武侠

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百里冰泓:一部の布袋戲ファンからは「東離之父」と呼ばれている。理由はリンク先か下記参照。

凍京NECRO SUICIDE MISSION:ニトロプラスのソシャゲ。2020年10月8日~2020年10月19日までコラボイベントがあった。

外部リンク

虚淵玄:『え? ちょッ!? 百里冰泓……ええええ!?』

余談

霹靂布袋戲」は武侠ファンタジーバトル系の作品であり、流血死亡シーンも多数見られる。中には斬首などといった過激な部分があって、それすら日常茶飯事である。それが虚淵氏とコラボしたきっかけかもしれません……?

なお、TV放送分では斬首や胴体切断等のシーンは白黒規制が入っていたが(※血しぶき程度の表現はカラーで放送されていた)、配信版およびBD/DVD版はそういったシーンもカラーで収録されている。

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親記事

編集者:デルタ
編集内容:イラスト差し替え