概要
1985年に生まれて、1988年に昭和最後のクラシックシーズンを迎えた競走馬の世代。
代表格は地方競馬の笠松競馬場からJRAに移籍して第2次競馬ブームを巻き起こしたオグリキャップで、オグリ世代とも呼ばれる。
国内の平地GⅠ競走が年間15レースほどしかなかった時代に当時歴代最多のGI20勝を達成しており、多くのレースでレコードタイムが記録され、長らく保持された。
グレード制導入前であった障害競走でも、後にGⅠとなる中山大障害で当時歴代最多となる6勝を挙げ、長期間残るレースレコードを打ち立てた。
- 88年阪神3歳ステークス：サッカーボーイがレースレコード。
- 88年桜花賞：アラホウトクがレースレコード。
- 88年函館記念：サッカーボーイがレースレコード（現在も保持）。
- 90年安田記念：オグリキャップがレースレコード（2003年アグネスデジタルが更新）。
- 90年スプリンターズステークス：バンブーメモリーがレースレコード。
- 90年天皇賞(秋)：ヤエノムテキがレースレコード（1999年スペシャルウィークが更新）。
- 91年中山大障害（春）：シンボリモントルーがレースレコード（2017年オジュウチョウサンが更新）。
- 91年有馬記念：ダイユウサクがレースレコード（2003年シンボリクリスエスが更新）。
88世代の主な競走馬
JRA
| 馬名 | 主な勝ち鞍 |
|---|---|
| オグリキャップ | '88/'90有馬記念・'89マイルチャンピオンシップ・'90安田記念 ※1988年に笠松から移籍 |
| スーパークリーク | '88菊花賞・'89天皇賞(秋)・'90天皇賞(春) |
| ヤエノムテキ | '88皐月賞・'90天皇賞(秋) |
| サクラチヨノオー | '87朝日杯3歳ステークス・'88東京優駿 |
| サッカーボーイ | '87阪神3歳ステークス・'88マイルチャンピオンシップ |
| バンブーメモリー | '89安田記念・'90スプリンターズステークス |
| シンボリモントルー | '91中山大障害（春） |
| ダイユウサク | '91有馬記念 |
| シンボリクリエンス | '92中山大障害（春）・'92中山大障害（秋） |
| アラホウトク | '88桜花賞 |
| コスモドリーム | '88優駿牝馬 |
| ミヤマポピー | '88エリザベス女王杯 |
| メジロマスキット | '89中山大障害（秋） ※牝馬として最後の最優秀障害馬 |
| メジロアルダン | '89高松宮杯 |
| アドバンスモア | '88菜の花賞 |
| ミュゲロワイヤル | '88共同通信杯4歳ステークス |
| パッシングショット | '90マイルCS |
地方競馬
| 馬名 | 主な勝ち鞍 |
|---|---|
| マーチトウショウ | ’88岐阜王冠賞（重賞） ※笠松競馬場時代のオグリキャップに唯一先着した。笠松、JRA、高知競馬場と渡り歩き、1992年まで現役を続けた。 |
| モガミプレジデント | 3歳新馬戦 ※2戦で引退したが、種牡馬としてザゴールドを輩出。 |
海外
| 馬名 | 国 |
|---|---|
| ブライアンズタイム | アメリカ合衆国 |
| サンシャインフォーエヴァー | アメリカ合衆国 |
| グッバイヘイロー | アメリカ合衆国 |
| シーキングザゴールド | アメリカ合衆国 |
| フォーティナイナー | アメリカ合衆国 |
| シルヴァーデピュティ | カナダ |
| アサティス | イギリス |
| ウォーニング | イギリス |
| シェリフズスター | イギリス |
| カヤージ | イギリス |
| キャロルハウス | イギリス |
その他
- マコーリー：当初はJRA競馬学校の練習馬として導入されたニュージーランド生まれの中半血種乗用馬。後に京都競馬場と、地方競馬の園田競馬場と姫路競馬場で誘導馬を務め、2016年に31歳で永眠。園田競馬のマスコットそのたんのモデル馬とされる。
コンテンツ
ウマ娘プリティーダービー
ゲームアプリ「ウマ娘プリティーダービー」に以下の競走馬をモデルとしたウマ娘が登場。
「88世代(ウマ娘)」も参照。
クラシック組であるヤエノ・チヨノオー・クリークの3名に加え、名脇役アルダン、クラシック級後半から頭角を現したオグリ、そしてマイル路線のバンブーとそれぞれの分野のキャラが配され、前後の世代のタマモクロスなどとも絡んでいく。
ウマ娘シンデレラグレイ
ウマ娘プリティーダービーのメディアミックスの一環として2020年より「週刊ヤングジャンプ」（集英社）で連載されている漫画（作画：久住太陽）。
ゲームアプリでお馴染みのウマ娘の他、漫画オリジナルのウマ娘も登場。
