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ちむどんどん反省会

ちむがどんどんしねーよ

2022年の朝ドラ『ちむどんどん』の問題点を指摘する際に使われたハッシュタグ
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注意事項編集

この記事自体が連続テレビ小説『ちむどんどん』に対して問題を提起する為に作成されたものであり、見方によっては非常に批判的な内容になっています。

同ドラマを純粋に楽しみたい方や、この一連の問題は知っていても特に問題視していない・一連の問題や本記事にそこまで共感出来ないという方はブラウザバックを推奨します。

当記事を閲覧する方々、当記事で初めてこの事件を知る方々は、上記の事を踏まえた上で、閲覧して頂けると幸いです。


編集者に対する注意点編集

現在では事件から数年経ち、複数の解釈が生まれているため、必ずしも中立性を保っているわけではありません。

編集される方は中立性を持った編集を心がけてください。



概要編集

NHK連続テレビ小説ちむどんどん』のストーリー構成の杜撰さを指摘するのに使われるTwitterハッシュタグ「#ちむどんどん反省会」のこと。

放送中Twitterでトレンド入りを繰り返していたためか、2022年の新語・流行語大賞候補にノミネートされてしまった。


ネット上の批判編集

このドラマは沖縄が本土復帰してから50周年を記念して作られた。

しかし、一部のキャラの倫理に反する言動・無理のある展開・雑な時代考証など問題点だらけで批判が殺到。

それ故、脚本担当・羽原大介氏に対しても「今までの作品は面白かったのに何かあったのか」「マッサンフラガールと異なり実話じゃないパターンは苦手なのか」といった疑問や考察の声すら挙がり、連続テレビ小説の直後から始まる『あさイチ』で司会をしている博多華丸・大吉も露骨に『ちむどんどん』へのコメントを控える日が増えた程であった。


SNSなどでは、兼ねてより連続テレビ小説に対する批判タグとして「○○反省会」というタグが使われていたが、『ちむどんどん』ではこれまでにないレベルで批判意見が目立つようになり、本来なら好意的な書き込みに使われるであろう「ちむどんどん」タグを使って批判意見を書き込む者も増え、「反省会」タグのみでは批判意見との棲み分けが困難となってしまい、その対策として原則好意的な書き込みに用いる「#ちむどんどんする」という派生タグまで生まれる事態が起こるに至った。


民放のドラマなら「嫌なら見るな」で済むが、NHKドラマは視聴者から徴収した受信料で作られている。見るのをやめても「受信料で酷いドラマが作られる」という問題点は変わらず、炎上しても(よほど深刻でもなければ)放送を打ち切られることもない。こういったNHKならではの性質も批判につながる一因と言える。


なお、「○○反省会」タグは下半期の作品(NHK大阪放送局制作)に使われることが多く、東京制作の上半期の作品はタイトルを揶揄する(例:「半分白目」「なちゅぞら」など)ものが主流であったが、今作品は何故か「反省会」タグの方が優勢であった。



主な問題点編集

登場人物悪行編集

  • 比嘉暢子(結婚後は青柳暢子)
    • 本作主人公であり、ヒロイン。連続テレビ小説ヒロインが天真爛漫なのは御馴染みのパターンであるが、彼女の場合は自分ばかり優先して他人の立場を全く考えない傾向があり、それが視聴者の困惑と嫌悪を煽る。
    • 例として、自分が勤めるレストランオーナーへ対して「料理をしないのに偉そうである」と詰め寄る、取分けられた料理に「自分の分が少ない」と文句を垂れる、和彦の恋人である大野愛に「和彦を好きになったけど愛がいるから諦める」とわざわざ宣言する、和彦の家のお手伝いさんに「要らない」といわれた弁当を毎日持って行き、それを止めようとした和彦にも「何か間違ったことしてる?」と問いかけるなど枚挙に暇がない。
    • 根拠や代替策を交えてまで、身重の体で独立しようとする暢子を説得する周囲に対しても「うちは諦めたくありません!」と強硬な姿勢を崩さなかったエピソードに代表されるように、問題に対して根性論で押し通し、折衝することもせず、一点張りの強硬な態度で相手を折ろうとする姿勢が目立つ。
    • そもそも暢子は高3まで何の夢も目標もなく、母がわざわざ知合いへ頼んで卒業後の就職先を決めてくれたというのに、本人は高校最後の文化祭で料理の面白さに目覚めたという理由で、その文化祭閉会式の場で突如として、よりにもよって母や知合いや就職内定先社員を含む大勢の人々の前で「東京へ行ってコックさんとなります」「やりたいこと見付かりました、たった今」などと大声で宣言し、自分の就職のために奔走してくれた母親や知り合いの立場など一切無視して勝手に内定を踏み倒していた
    • しかも、暢子は地元沖縄の料理店へは就職せず、わざわざ東京へ出て、銀座のイタリア料理店で何年も修行したのに、結局はその店を退職して、子供の時から慣れ親しんでいた沖縄料理店を東京で開き、それまで分野が異なるイタリア料理修行をしていたせいで沖縄料理の魅力を伝えることが出来なかったり、最終的に故郷に戻って店を開きたいと思った際には「東京の店が重荷となる」と考えるなど、「ちむどんどんする」を優先する余り周囲の迷惑を顧みない行動を繰返す。
    • 演じた黒島氏は主役だけに目立つ機会が多く、作品が不評に晒される度に度を越した批判が見られた。そのためか、黒島氏のファンからは「公金で作った黒島結菜のネガキャン」と評されることも……。

  • 比嘉賢秀
    • 暢子の兄。彼の自己中で無責任な振る舞いの数々は目に余るものがあり、やはり多くの視聴者の不満を呼んだ。
    • 家族への愛情と行動力は本物なのだが、そのための資金の工面手段は主に知り合いに金を無心してからの競馬(有り金全部賭けた上に勿論外れる)や、詐欺師の我那覇良昭が持ち掛ける悪徳商法(しかも同じ人物に何度も似た手口で騙される)といった「大穴狙い」ばかり。金を受取った際に度々置いて行く「借りた金はとして返す」という手紙が彼の全てを物語っている(彼は「倍」という漢字を「部」と書き間違え、しかも気付けない程頭が悪い)。
    • で、色々あって養豚場で真面目に働く気となったのであるが、その矢先に親しくなっていた清恵が1度離婚経験があることを知るや否や「俺を騙していたのか!?」と激昂。過去が後ろめたいのは賢秀も同様で、それを棚へ上げるどころか指摘されて逆ギレする始末であった。チンピラ同然の元夫からの酷い扱いがトラウマとなって思い出したくなかっただけであり、「商談の邪魔をされたとはいえ傷心の女性へ対してそれはない」と再度批判されることとなってしまう。
    • ただし、賢秀の悪行やそれを咎めない母に関しては、主に沖縄出身視聴者から「当時の沖縄の長男には良くあったこと」との声も見られた。過去に放送された『ちゅらさん』でも、悪質さに差はあれどヒロインの兄が盛大にやらかす一幕がある。
    • また、暢子と和彦の恋愛模様のドロドロが繰広げられた週では筵賢秀が唯一の癒しとなるという妙な現象も見られた。
    • 演者の竜星氏はこんなてんでダメダメなあんちゃんを演じたせいで、本作放送後の民放主演ドラマにも悪い意味で影響を及ぼすこととなる…。

  • 比嘉優子
    • 夫を早くに亡くし、母として暢子達を優しく、時に厳しく見守る……かと思いきや、子供達の数々の問題行動を「何も間違っていない」と笑顔で全肯定する人物で、賢秀や暢子が自己中な人物となった諸悪の根源といわれている。
    • 特に賢秀には大甘で、彼がどんなに悪いことをしても咎めようとしない。何かと直ぐ賢秀に大金を渡しては借金を増やす羽目となり、「その金を病弱な歌子の治療へ使え」と批判されている。
    • 優子が賢秀へ甘い理由は「戦後に亡くした弟に重ねていたから」と一応説明がされたが、それを差し引いても賢秀へ甘過ぎる。
    • 実際、長女・良子には賢秀と同レベルで警戒されているものの、「ニーニーの悪い癖がいつまでも治らない」と本気で止められるや良子がいないタイミングでコッソリ送金し、賢秀が悪徳商法をやっていることを説明しても「はいはい、そんなことより…」と即聞き流したりと、無条件に甘やかす癖は直るどころか日に日に悪化の一途を辿って行った。
    • 子供達が「母の悪口をいう奴だけは許さん」と口を揃えて発言する程、母親として深く慕われていることは間違いないのであるが……。

  • 比嘉賢三
    • 暢子の父。暢子が小学生の際、ドラマ序盤で亡くなったため、流石にダメエピソードはないだろう…と思われたが、過去に房子と東京で店を開く約束を反故として沖縄で結婚して連絡を絶ったり、賢秀が善一の店で小銭を盗んだ際に「お前は悪いことをしたがお前は悪くない」と意味不明な擁護をするというダメ親父エピソードが回想で続々公開され、「この両親に育てられれば子供もああなる」と呆れられた。そもそも彼は臨終直前、他3兄妹達(賢秀・良子・歌子)にはそれぞれの才能を認めて励ましの言葉を伝えたにも拘わらず、暢子にだけは何も言い残さなかったため、暢子は彼の死後、自分は父から何も期待されていないのかと悩む結果となった。それ以来、暢子は前述の通り高3最後の文化祭時まで何の夢も目標もない無意味な青春時代を過ごすこととなる。せめて彼が暢子に「お前は料理の才能がある」とでもいっておけば、暢子は小学生の時から迷わず料理の道へ進むことを決めていた可能性が高いと思うのであるが、彼は一体何故暢子にだけ何も言い残さなかったのであろうか? 全ては永遠の謎である。

  • 比嘉良子(結婚後は石川良子)
    • 暢子の姉。実家の家計を助けるために会社社長の息子である喜納金吾と結婚寸前まで行ったものの、結局は石川博夫との恋愛結婚を選択。しかし、いざ嫁入りしたら古風な石川家の風習に馴染めず、「離婚する」などとわめき出し、視聴者から「やっぱり金吾にしておけば」という意見が相次いだ。何しろ金吾は最初から「結婚後も教師の仕事は続けて良い」と良子へいってくれていたのだから、視聴者達が金吾との結婚を願ったのは当然であろう。
    • 後に娘・晴海が生まれ、「先生の代わりはいるが母の代わりはいない」と専業主婦を選択したのに、子供が成長すると「私の名前は晴海ちゃんの母さんじゃない、人として成長したい」と職場復帰を希望し、受入れられなければまた「離婚する」と喚き出し、視聴者を呆れさせた。
    • 石川家への職場復帰の説得についても良子自身が石川家本家へ直談判せず博夫へ任せ切りで、「不誠実だ」「だから職場復帰を認めてくれないのでは?」という意見もある。
    • 最終的に博夫と別居し実家へ戻り、病弱な妹・歌子へ晴海を預けて職場復帰を果たすなど、兄妹にも負けず劣らず周囲を顧みない傍若無人な人物へ落ち着いた。しかし、余計なことばかりする賢秀や危機感がない優子へ対して毅然と注意出来る数少ない存在ではあり、融通が利かない以外は比嘉家の中では比較的マシ
    • 優子に再婚話が持ち上がった際に「結婚は当人同士だけの問題ではない」といったり、暢子が結婚しても家事と仕事を両立させると言い出すや「両立は大変よ」というなど、視聴者から見れば「お前がいうな」といいたくなるような展開もあった。

  • 石川家
    • 博夫の祖父や叔父といった彼らも、昔からの風習・しきたりを重んじ、良子に本家の嫁たる自覚を要求する場面が度々描かれるが、そんなに厳しい家風なのに何故結婚が許されたのか、なぜマンションでの別居を許したのかなど謎が尽きない。
    • 寧ろ問題は、石川家男衆が初登場した第53話も含め、それまでただの一度も姿を見せず、劇中で存在が語られることもなかった曾祖母が第80話で何の伏線も脈絡もなく突如として現れ、良子と博夫に離婚を迫る石川家の男衆を一喝して黙らせ、数年間に及ぶ良子と博夫の結婚問題が一気に解決するという不自然極まりない展開にある。
    • 「この曾祖母が最初から登場していれば良子と石川家の確執は起こらずに済んだのでは?」とか、「作者は良子と博夫の結婚問題をどうやって解決すれば良いのか思い付かなかったため、当初の設定にはなかった曾祖母を無理矢理登場させて男衆を黙らせるという苦肉の策へ出たのでは?」などといった趣旨の疑問や批判が相次いだ。

  • 比嘉歌子
    • 暢子の妹。暢子に振られた砂川智を暢子の結婚式へ出席させるために、仮病を装いアッラ・フォンターナへ連行し、さらに到着するや示し合わせたかのように良子が「賢秀が来れなくなった」といって県人会総出で智を式場に強制連行するなど、智の古傷を抉るような行為に「これでもう比嘉家にまともな人物はいなくなった」「智の気持ちも考えろ」と批判が殺到。
    • さらにはこの展開の以前、東京病院で検査しても歌子の病の原因が不明であったことから「病弱なのも仮病なんじゃないか?」と視聴者から勘繰られてしまうこととなった。
    • 沖縄で歌手となろうと奮闘する歌子を手伝おうと、智は取引先の居酒屋で歌子の歌を披露する場面を手配する。その際店主には「ギャラは要らない」といい、歌子には「ギャラは前払いで貰った」と嘘をつくが、実際に歌おうとするとまた上手に歌えなくなり、歌子がライブを止め店主にギャラを返そうとしたことで智の嘘が判明。歌子は智を「騙したの?」と責めるが、上述のように仮病を使って智を騙した歌子には視聴者より「お前がいうな」の大合唱で歌子の株も大暴落した。

  • 青柳和彦
    • 男主人公。6年も付合って両親公認の婚約相手がいたのに、結婚直前で暢子のことが気になり出して、婚約相手の方がそれを察して身を引くという朝ドラ史上稀に見る無茶苦茶な展開を演じる羽目に。同時に「朝ドラで最も祝されない主人公カップル」といわれるように…。
    • 婚約者側の両親は住居のマンションまで用意しており、結婚式のキャンセル料等も含めどうしたのかは以降全く言及されなかった。しかも婚約破棄から僅か数日後に暢子からプロポーズされて結婚を決めるという結末となり、視聴者からは「クズ彦」「カス彦」などといわれるようになってしまった(このことについては作中で田良島にも皮肉られている)。
    • 「新聞記者なのに相手の話を遮って自分の話をし始める」「取材相手に何故か上から目線」といった悪癖も目立つ。また、「女性も働き、自立すべき」という1970年代にしては現代的な思想を声高に語るが、その持論を展開する背景で愛に料理を取り分けて貰って、それに礼をいうこともないなど、言行不一致な所も見られる。
    • 暢子と結婚後は極端に台詞が少なくなり、たまに喋ったとしても暢子がやることに賛成するだけになり存在感が薄れて行った。

  • 田良島甚内
    • 登場人物の中では比較的まともなキャラであったが、「母親の1番の不幸は、息子と結婚出来ないことっていうからな」という軽口を叩いて、視聴者をドン引きさせた。そもそもこの発言は、ネット上でいくら調べても典拠となった文献が見当たらないため、脚本担当の羽原大介が勝手に創作した言い回しである可能性が高いと考えられるが、さもこれが昔から一般的にいわれている格言であるかのように発言されている。
    • 田良島は精神年齢が幼稚で社会常識がない暢子を「人柄は100点満点」、前述の通り不誠実の見本のような和彦を「誠実な男」と評する(そりゃ母の前で「クズ」なんていえる訳がないが)など、人を見る目は皆無であると視聴者からいわれている。

  • 矢作知洋
    • 「アッラ・フォンターナ」の元料理人。突然店を辞めた従業員の1人であった彼がいきなり現れたと思いきや店の金と権利書を盗んだ上に失踪。そして、その権利書を手に反社会勢力が店へ現れて脅しを掛け、権利書買取りを拒否するや様々な嫌がらせを始めるというどこぞの料理バトル漫画のような展開に突入する。おまけに肝心の弁護士も当てにならず、警察もまともに動いてくれないであろうと判断して相談しようとしなかった。
    • ところが、チンピラが店内で暴れている所に突如として三郎が現れると、チンピラの親分が「戦争中に世話となったから」といってあっさり店から手を引くという、これまた何の伏線も脈絡もない不自然極まる超展開。視聴者達はまたも開いた口が塞がらない状態に陥った。
    • 当時はこのように暴力団が飲食業等へ幅を利かせることが良くあり、単に警察へ通報すれば解決するという時代ではなかったことは事実。基本的に時代考証がいい加減な本作において、数少ない「時代的に正しい描写」がよりにもよってこの場面というのは、何とも皮肉な話である。
    • しかし、暢子店へ雇われてからは非常識な暢子に対してのカウンターという立位置を獲得し、視聴者からの人気が急上昇した。

  • モブ
    • 主要人物以外のモブについても、乱暴ないじめっ子やチンピラが度々現れて暴力を働くというエピソードが余りに多く、整合性が取れない以前にそもそも話の通じない前提の人物が多過ぎて世界観が世紀末ともいわれる。朝から見るドラマにもかかわらず「ヤクザ映画みたい」「ちむどんどんじゃなく『チンピラどんどん』」と嫌悪感を示す視聴者も多い。
    • 立場的に何をやらせても悪人の理不尽な言い掛かりとして片付けやすいため、話の整合性を無理矢理取るために多用されていた可能性が高い。

無理のある展開編集

借金問題を始めとして様々な問題が立ちはだかるが、週末ではどのように解決したのか特に触れられないままうやむやとなることが良くある。暢子の腕が上達する様子が描かれていない、数年間何もなかったのに突然恋愛感情が芽生えるなど、描写の積み重ねが行われないために唐突感のある出来事も多い。

また、時間経過を「あれから数年」で済ますのはドラマなどではよくあることなのであるが、本作ではことあるごとに数ヶ月 - 数年と時間がよく飛ぶだけでなく、「暢子が料理している場面がない(あっても盛り付けるだけ)」「子供が生まれたら直ぐ成長」「いつの間にか借金完済」「好きになったら結婚」等々細かい過程をすっ飛ばすことが多過ぎる。


上記の「石川家の曾祖母が突如出て来て問題を一気に解決」「矢作退職に端を発したヤクザの嫌がらせが親分が三郎に恩があったという理由で一気に解決」以外にも、結婚を許さない重子の態度を崩したのがオーナーが発案した料理であったりと、とにかく主人公以外の大活躍で丸く収まることが多く、本来主人公であるはずの暢子や和彦の成長がまるで見られない。


  • 暢子が電話代を全く気にせず度々長距離電話をする
    • 1970年代当時の電話代は2.5秒につき10円。
  • 東京銀座で仕事をしている人々が神奈川県鶴見で集う
  • 暢子が銀座にある「アッラ・フォンターナ」閉店後に仕込み等を済ませてから鶴見にある「あまゆ」へ戻って店の手伝いをする
  • 賢秀が住所を知らないはずの和彦の家に来る
  • アッラ・フォンターナに毎年来る常連客を6年も勤務している暢子が知らない
  • 矢作がわざわざ鶴見まで来て食い逃げする

など、常識的に考えてあり得ないようなシーンも多い。


他に良く指摘される問題点を挙げると、

  • 涌井
    • 清恵から強請ろうと数年間探し回っていたはずの元夫・涌井が清恵の父・丈雄に何処かへ連れられ、一人戻ってきた丈雄の「奴と話を付けてきた。もう2度とここには来ない」という台詞の通り本当に綺麗サッパリいなくなってしまった
    • 「奴が来た時のために、色々と手を回してあった」とのことであるが、多少では引上げそうにない人物だっただけに、丈雄がどのような方法で話を付けたのか全く語られていない。
    • 豚の餌にでもなったか」とネタにされることもあったが、仮に丈雄がそれ程恐ろしい人物だとしたら、元夫の涌井が知らないはずがないであろう。
    • 結局彼の行方は最後まで謎のままで、清恵に離婚歴があったという設定のためだけに出て来た完全な1発屋となってしまった。

  • ワープ
    • 沖縄県やんばると東京、そして横浜鶴見が主な舞台なのに、深夜にやんばるから電話して来た良子が翌朝鶴見へ現れるという、1970年代は愚か2020年代でも不可能な短時間での長距離移動がしょっちゅう行われる。そもそも深夜にバスや飛行機などの公共交通機関は動いていないのだから、良子はどれだけ急いでも翌朝まではやんばるを出発出来る訳がない。
    • また、賢秀は千葉県牧場を拠点としているのに、何故か神奈川県鶴見へちょくちょく来ている。

  • 和彦の母・重子が暢子との結婚を反対する理由
    • 当初は「家柄の違い」「住む世界が異なる」という話であったのに、いつの間にか「結婚しても働き続けたいという女とは幸せとなれない」と論点がずれて行った。
    • 近年のNHK全般に顕著であるがジェンダー論や良子の夫婦での家事分担の考え方などでの政治宣伝の色が濃い。

  • 法律考証
    • 智が「沖縄のサツマイモを東京の人にも食べて貰いたい」いう旨の発言をするシーンがあるが、沖縄県産サツマイモ県外持ち出しは植物防疫法で禁止されている(ただし、発言のみなので実際に持ち出したかは定かではない)。
    • 鶴見北西信用金庫職員が暢子へ杉並区物件を紹介するシーンがあるが、そもそも神奈川の信用金庫が東京都杉並区の物件を紹介出来るはずがない。それだけでなく、途中から職員の言動がまるで不動産屋のようになる
    • 第20週「青いパパイアを探しに」では、無職状態となっていた矢作が自身の商売道具である包丁を肌身離さず持ち歩いていたというエピソードが描かれたが、実はこの行為は銃刀法へ抵触する可能性があるとネット上で指摘され、一時「銃刀法違反」というワードがSNSトレンドへ上がった。
    • さらにこの回が放映された翌8月26日、京急電車内で寿司職人の男性が所持していた包丁を誤って床に落とし、驚いた乗客が非常ドアコックを開けて電車が緊急停車するトラブルが発生。このニュースが流れると「リアル矢作現る」「ひょっとして鶴見へ向かってたのか?」などとネット上で再度騒がれる事態となってしまった。

料理&レストラン関連編集

  • 「アッラ・フォンターナ」は予約を取るのも難しい超高級レストランという触れ込みなのに、初登場時、暢子が薄手のシャツ・短パン・ビーサンという格好で入店出来た。ドレスコードはどうなってるんだ?
  • 厨房スタッフのはずの暢子が肩まで伸びた髪をまとめることすらせずに垂らしている
  • 接客は店の方針としてソムリエと思しき人物が一人いる以外にホール専用スタッフを置かず、全て厨房スタッフがまかなっているが、テーブルが少ない小さな店ならともかく、アッラ・フォンターナ規模でホールスタッフ兼務となると料理を作っている間、ホールがほったらかしになってしまうなど、かなり無理が出て来る。それに調理をしていれば当然コックコートは相当汚れるはずであるが、その状態で接客に出るのは問題にならないであろうか。
  • 部外者・賢秀が閉店後の店へ入って来て食材を勝手に触る、オーナー秘蔵のワインを勝手に開けて飲み尽くしてしまい、執務室で酔い潰れる、友人とはいえ仮にも記者である愛を厨房へ入れる、閉店後に店へ来た怖い人を入れてしまうなど、セキュリティが甘い。
  • 賢秀が一目惚れした女性をフォンターナへ誘った際に何故か社員総出でお出ましとなり、それをそのまま受入れる
  • テーブルまで案内した客の椅子を引かない。
  • 料理を運んだ後、テーブル横で突っ立って食べるのを見詰めている。
  • スタッフが常連客と大声で談笑する。
  • 暢子が初めて訪れた際にオーナーとシェフが2人して暢子を「マサカヤー様」と渾名する。
  • 注文されたとはいえワインボトルを1人1本提供し、泥酔者を出す。
  • 二ツ橋シェフが両足を骨折し、1ヶ月入院(両足骨折の割に短過ぎる入院期間にもツッコミがある)になった途端、六年以上勤務しているはずの厨房スタッフが突如全く連携をとれなくなり、暢子がオーナー直々にシェフ代行として指名され、矢作ら他シェフ陣から「やはりコネか」と不満の声が上がり、後に矢作を含めた三人のシェフが退職するキッカケの一因となっている。
  • 出て来る料理も盛り付けが簡素で味気ない。
  • 50話で暢子が沖縄料理のイカスミジューシーをヒントにイカスミパスタを作るが、元々イカスミパスタはイタリア伝統料理であることを、料理人は愚かシェフ二ツ橋やイタリアで修行して来たはずのオーナーですら指摘しなかった。このシーンを見て、イカスミパスタは日本人が発明したものと勘違いした視聴者は随分多かったであろう。
  • 暢子が店料理へ勝手にアレンジを加えてしまう。
    • 店の味は独断で勝手に変えて良いものではないし、元料理自体がそもそも日本人にほとんど知られていないものが多いのにアレンジ料理を作る必要性が皆無。

その他イタリア料理の描き方の問題点については、日伊協会常務理事を務める長本和子氏から指摘されている。

そもそもドラマの舞台となる1970年代には、日本ではイタリアンはまだ一般的でなく、高級レストランと言えばまずフレンチが主流だったのだが……。


また、レストラン内の描写ではないが、房子がワインを飲もうといって赤ワインを注ぐが、ボトルに貼ってあるラベルは白ワインであったり、別の場面ではスパークリングワインのボトルから出て来たのがただのロゼワインであったりと非常に杜撰。


脚本・羽原大介は「僕達おじさん3人は料理の知識が全くないんです」、演出・木村隆文は「僕にとって料理は『美味いか、不味いか』ではなく『食べられるか、食べられないか』」と発言している。

要するに、取材不足以前の制作人の料理に対する知識のなさがそのまま出てしまっているのである。(ちなみに「3人」の残り1人は制作統括・小林大児)

いや、そんなんで許されるか。


食べ物を粗末にする編集

手っ取り早くハプニングを演出するためなのか、鍋をひっくり返す、料理を運んでくる最中に転ぶ、料理を焦がす、良子が生徒のために考えた給食がほとんど手を付けられずに廃棄されるなど(1970年代と言えば、給食の残しに対して非常に厳しかった時期であった)、とにかく食べ物を粗末にするシーンがこれでもかと出て来る。

挙句108回ではアッラ・フォンターナを訪れた矢作に対し、焦げた料理を出すという嫌がらせを行うプロ料理人にあるまじき行為が描かれ批判が続出した。


いい加減な時代考証編集

物語時点では存在しないもの、通称・オーパーツと呼ばれているものが多数登場する。

和彦が母親と闇市へ行くシーンがあるが、和彦の年齢的に闇市が行われていた時期と計算が合わない。

(以下に挙げるものは1978 - 79年の話を指す)

  • ペットボトル入り醤油が使われているが、この時代には存在しない。
  • ズッキーニが入った段ボール箱が登場するが、当時の日本ではズッキーニの知名度は現在よりも遥かに低く、大量栽培も行われていない
  • 賢秀が夜に競馬中継を聴いているシーンがあるが、実際に夜の競馬が始まったのは1986年からであり、それも現在に至るまで地方競馬のみに限定されている。
  • 物件情報が活字で印刷されているが、当時はまだワープロが非常に高額で一般には普及していないため、手書きでないとおかしい。
  • 暢子が開店した沖縄料理店「ちむどんどん」に置かれたレジ時代設定の四半世紀後の2005年に発売されたタイプ。
  • 当時の日本ではとっくに廃れていたはずのオート三輪へ乗っている、都内にコンクリが敷かれてない大きな道路があるという「逆オーパーツ状態」も見られる。

伝説の最終回編集

暢子店「沖縄ちむどんどん」を手伝っていたが突然倒れる歌子。医者が「見守るしかない」と匙を投げる程の重篤であった。

それを見た賢秀は家を飛び出し海の向こうにいる父・賢三に向って歌子を助けるよう叫ぶ──。


時代は飛んで2020年代。暢子の店は順調で孫にも恵まれ、この日は優子の誕生日を祝うために親戚が一堂に会する日であった。その中には歌子の姿もあり「もう10年風邪もひいてない」とすっかり健康になっていた。一家は歌い踊りながらパーティを楽しんでいた。


最後の最後まで歌子の謎の病気が謎のまま、謎に回復。

そして40年近く時間をすっ飛ばし、役者の老けメイクが余りに稚拙でコントのように見えるなど最後までツッコミどころ満載で伝説となった。



沖縄本土復帰50周年記念ドラマのはずであるが……編集

そもそも沖縄返還がコンセプトの話であったはずなのに、返還に関してほとんど触れられていない。

構想段階で話合いを進めて行くうちにいつの間にか「どこの誰にでも当てはまるような話としよう」という当初のコンセプトを無視した結論となってしまった。

当時の本土では沖縄県民に対して差別的ともいえる状況で、沖縄出身というだけで部屋が借りられなかったり、「沖縄県民入店お断り」と宣言する酷い店もあった。

当時の世相に敢えて触れない作品もあるが、沖縄本土復帰50周年記念ドラマを謳っているのに全く触れないのは不自然ともいえる。



著名人の反応編集

以上、これでもかとストーリー展開や設定に問題点が上がる中、本作を視聴していた著名人からも厳しい意見が寄せられている。

毎期10作以上をチェックするドラマウォッチャーとして知られている声優であるが、8月5日にXで「良い要素は沢山あるから… 頑張って欲しくて… もうちょっと…もうちょっとって… …だけど。段々、…流石に、ちょっと。残念だけど…戦線離脱。朝ドラではめずらしいなあ…」と本作の視聴をギブアップするコメントを残す。逃げないことで有名な緒方さんが逃げるドラマ」と話題になった。

  • 礒崎陽輔

元農林水産副大臣で元参院議員。8月14日にXで「俳優の皆さんは立派に演じられていますが、脚本の論理性が崩壊しています。私自身沖縄振興の関係者として残念であり、既に手後れかもしれませんがNHKは猛省する必要があります」と厳しいコメントをした。

ミュージシャン。8月17日にXで「ちむどんどん、朝から何か嫌ーな気持ちになりますねえ。何とかならないのかな。見なきゃ良いんだな。」と、視聴を離脱するような発言をしている。

有名なアニメ制作会社ガイナックスの元代表取締役で、現在は評論系Youtuber。6月5日における自信の生配信で「朝ドラの『ちむどんどん』は、遂に見るのを止めましたね。いや、『中身がないだけでは駄目といえない』というのをさっき話したんですけど、中身が無くてノリが悪くて辻褄が合わなかったらもう駄目だと思ってですね、見なくなったんですけども…」と語っている。

平成ウルトラシリーズを始め、子供向け業界で御馴染の脚本家。X上で可愛がっていたブタを食卓に出すくだりがキツく初期にリタイアしたことを明かしている。そのため、こちらも「『諦めるな!』がモットーの長谷川先生が視聴を諦めた作品」と一部ファン間で話題となった。


後継作品に及ぼした影響編集

『ちむどんどん』放送後の2022年10月から大阪放送局で制作される後期朝ドラ『舞いあがれ!』放送が開始されたが、朝ドラファンの中には演出や脚本から「ちむどんどん」との共通性を見い出そうとする「ちむどんどん後遺症」発症者が続出し、「#舞いあがれ反省会」というハッシュタグまで作られるようになり、11月21日からスタートした「航空学校編」では脚本・演出等がバトンタッチしたことで雰囲気がそれまでとガラリと変わったこともあり、特にそれが顕著となった。全くの風評被害である。一応、『ちむどんどん』の影響は受けつつも、『ちむどんどん』よりは比較的好評という意見も目立ち、無事に完走することができた。

その後、2023年4月から本作と同じく東京放送局制作の『らんまん』の放送がスタート。実在の人物である牧野富太郎をモデルにしているためか、史実との違いや主人公の悪行の描写の少なさに関しては批判があり反省会タグが作られたものの、この点はいつも通りであるため、それ以外は特に何事もなく『舞いあがれ!』同様比較的好評価のまま無事に完走した。

その後、同年10月から『ブギウギ』の放送がスタート。この頃になると、後遺症発症者も減少しており、前2作程の影響はなく、視聴率16%台をキープし完走した。



紅白歌合戦での扱い編集

例年紅白歌合戦ではその年に放送された朝ドラに関する特集コーナーが設けられたり、紅組司会(2021年以降は紅白の区別なし)を朝ドラ主演女優が務めることが多いが、「第73回NHK紅白歌合戦」では司会に黒島ではなく橋本環奈が選出(黒島はゲスト扱い)。

朝ドラ特集コーナーも三浦大知が「燦々」を披露する前に少し触れられた程度で、『舞いあがれ!』の方へ多く時間が割かれるという余り話題へ上がらないよう徹底した措置がされている

ちなみに、司会へ選ばれなかったとしても、審査員へ選ばれたり、PR大使を務めたりしていたが、黒島はそれらにも選ばれず、次作福原遥が審査員へ選出されている。どうしてこうなった?


参考資料編集



関連タグ編集

ちむどんどん X ○○反省会

純と愛…同じく沖縄が舞台で、こちらも評価が否定的意見が圧倒的多数な朝ドラ。

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