「はっきり言っておくゾ! この漫画と作者はHかもしれないが、モモタロウくんはHではなーい!」
「強くて、まっすぐで、何よりも優しい!」
「『こんな男子が女のコにモテモテであってほしい!!』」
「そんな願いがこの漫画を生んだのです!!」
(単行本1巻の作者コメントより)
概要
『ザ・キングオブファイターズ』や『ロックマンエグゼ』、『機動戦士ガンダムAGE クライマックスヒーロー』などのコミカライズで知られる漫画家・鷹岬諒による別冊コロコロコミックに連載されていたラブコメ風味のバトル漫画。2013年12月号に読切が掲載され、2014年4月号から正式連載に昇格、2017年4月号まで掲載された。全4巻。
メイン画像は原作者直筆であり、断じて二次創作ではない。同人ですらない。
どんな内容かを簡潔に紹介すると
「急成長して巨乳美女になった同級生の亜人族の少女の股間に手を突っ込んでエネルギーを奪って戦う少年の激闘を描いた物語」
となる。児童誌どころか少年誌でもそうそうやらないような性描写の数々はネット上で話題となった。ちなみに作者のツイッターによればマジで抗議が来たことがあるどころか、ほぼ毎月来ているらしい。そりゃそうか。
余談だが、当作はコロコロ連載作品初のとらのあなで初回特典が付いた漫画という、凄いんだか凄くないんだかよくわからない偉業を達成している……それでいいのか児童漫画。
内容は相互依存関係にある男女が互いに裏切る気マンマンでありながらも、仕方なしに協力せざるを得なくなり、徐々に距離が近くなっていくという少年漫画にしては珍しい形(敵方のヒロインが寝返って主人公にツンデレ、というお約束ではない)を取っている。
あらすじ
桃太郎の鬼退治から何百年もの年月が流れ、時は現代。桃太郎の子孫である桃百太郎は小学5年生ながら、人々を苦しめる悪鬼羅刹を退治する剣士として修業を積んでいた。鬼ヶ島小学校5年2組に転向してきた百太郎は同じクラスにフツーに通っている赤鬼族の少女・鬼堂魔美がいるのを見て戦おうとするが、誤って秘宝「黍団子」を食べられてしまう。それにより一瞬で大人に成長した魔美はおとなしく人間と仲良くするふりをして、一族と共に百太郎を亡き者にしようと試みるが…。
用語解説
鬼
一般的なイメージ通り、多くは蛮族であるが、中には人間と敵対しない温厚な鬼もいる。鬼は現世で死亡・瀕死の重体を負ったとしても鬼の世界に戻されるだけで、人間界に戻るためには長い時間がかかる。
黒鬼族
終盤で登場した全ての鬼の中でも最強の種族。1体が普通の鬼100体に当たるほど強く、凶暴で、人類やほかの鬼を家畜か何かとしか見做していない文字通りの鬼畜。1000年前に初代モモタロウにより地底奥深くに封印されていたが、封印を破り人間界を支配しようと暴れ出した。
きびだんご
モモタロウ一族に伝わる秘薬。摂取することで一時的に霊力が上がり、たとえ子供でも全盛期=20代くらいの姿となる。
鬼が捕食した場合はずっとその霊力を維持したままだが、気攻剣などは使用できない。
登場人物
登場人物の多くはフルーツなどの植物から名前が取られている。
主人公。第34代桃太郎。弓矢を切り払う、机を一刀両断するなど人間離れした剣技の持ち主だが、まだ子供なので美女には弱い。
ポチ公
百太郎のまあ式神のような可愛い子犬。
サルル
式神その2。人間っぽい外見のメス猿。ものすごい明るい性格。
怪鳥キジ丸
式神その3。チャラい雉。男は百太郎であっても見捨てるスケベ野郎。
本作のヒロイン。赤い肌と捻じれ曲がった角を持つ赤鬼族の姫君。小学5年生だが、黍団子の霊力で大人の身体になってしまう。すなわち逆ロリババア状態。
黍団子の霊力が丹田にたまっているため、戦闘時には百太郎に股間に手を突っ込まれ、撫でさすられるというコミックボンボンでもやらなかったようなとんでもない設定。
その霊力のために他の鬼族に狙われており、百太郎と同居している。しかしながら、まだ年幼く、感情に流されやすい性格故に自身に危害を加えないようであればアッサリ百太郎を鬼族に売ることもある。なんなんだこの設定。
百太郎の先輩で、姉貴分。百太郎を溺愛している美少女。勿論外見年齢=実年齢であり、普段は鬼ヶ島町の高校に通う16歳。巨乳、袴無しの巫女衣装、ニーソ、黒髪ポニーテール、ショタコンという設定詰め込み過ぎなお姉さん。サバイバルナイフ形の刀を逆手に持って戦う。
実力は百太郎以上だが、黍団子の力を使うことはできない。
ざくろ
天邪鬼特殺隊の女アサシン。年齢は高校生くらい。かなり過激な衣装を着用したナイスバディの美人だが、他二人がアレな体格のせいで貧乳呼ばわりされる。一人称はオレ。
Dr.来智
鬼族対策機構の研究員。だいぶマッドサイエンティストな眼鏡美人。ドラゴンボールの悪役ではない(元ネタは同じだが)。作者は「読者の方からは見た目で凄い年配だと思われているようですが、飛び級を重ねた天才児なので結構若いです」と語っており、4巻で25歳だと判明した。
マロン
青鬼族の姫。一方的に百太郎に惚れる。
トリビア
2巻では1コマだけ『ロックマンエグゼ』の光熱斗と伊集院炎山が登場している(作者のツイッターによれば版権の都合上そのまま出すわけにはいかなかったので微妙にイメチェンしているらしい)。
最終回、読者からのアンケートを元にヒロイン嬢たちの水着姿が披露されて終わることとなりました。投稿者名は、たか みさきりょうくん。アレっ?先生何やってんすか?
関連項目
聖痕のクェイサー:ほぼやってることが同じ作品
ぷにゅぷにゅ勇者ミャメミャメ:同じくコロコロのベテラン作家がやらかした作品
暴太郎戦隊ドンブラザーズ:鬼がヒロインになっている桃太郎作品繋がり。